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71 危ない人

例の人質事件以来、俺は王都ひとりで移動している時も自分自身に薄い障壁を張ってる。現に後ろから誰が俺に触れているを感じ。すぐに距離を置いて、後ろを確認した。


びっくりした、そこには俺の正体を知ってる騎士デニスさんとドリューさんがいて、そして人差し指を口の前に立てて“シー!”しました。俺は頷き、彼らに付いて行く。


そして冒険者ギルドの裏門に到着、裏門からギルドに入り、客室に入った、そこにはビアンカ様とマリアンヌもいる。


「アイリスちゃん、無事でよかったわ。」

「マリアンヌと…ビアンカ様?一体何があったの?」

「わたしたちは王妃様のご連絡で()()()()が言った、不審な馬車を確認しに来たです。」


あ、マリアンヌが俺の正体を知ってる事、ビアンカ様たちは知らないですよね、合わせないと。


「アイリスちゃん、外の馬車はサンダース王国(北の国)薬師ギルドの偉い人の物です。」

「え?薬師で私に関係ないでは?」

「今朝から暴れてからずっとここで月光草を持ってくる女の子を待っているです。」

「朝嫌な予感でギルドに来なくて良かったわ。」

「その薬師は薬師界の偉い方で月光草を果実を作らない植物と発表した人です、しかし最近こっちから頻繁に月光草に納品があって、それに副ギルマスの月光草の実を発見との事を確認するために来たそうです、朝からずっと副ギルマスに発見場所や実物の確認や証明を聞いてるの。勿論副ギルマスからは仕入れ先には約束があって秘密と話したですが、でもあの方は冒険者の話しから、毎週薬草を売りに来る女の子があると聞いたので、だからずっとここであなたを待っているのです。」

「なるほど、でも私の薬草は()()()()()しかないですが。」

「副ギルマスも話しましたわ、あの方は信じませんでした。その後、学園長様と騎士様が来て、騎士様は外であなたが来たら先にこちらに連れてってっと。」


ここでビアンカ様は俺を客室の端っこまで連れて、こっそり話した。


「王妃様先ほど命令があってその馬車はヘンリー王子の物なのかと確認するですが、薬師ギルドの物と確認出来たら、わたしは王城に戻って報告しないと行けない、アイリス様は大丈夫でしょうか?」

「ええ、大丈夫です、その偉い方は私を待ってるし、ここで私の薬草はただ普通の安いものと見せれば、もう私を関わってないと思ういます、王妃様にお礼をお願い致します。」

「了解しました、では念のため騎士達をギルド前に待機してますので、何があったら彼らをお呼びください、わたしは王城に戻って報告致します。」

「はい、お疲れ様でした。」


その後、ビアンカ様は騎士のデニスさんとドリューさんにギルドの前に休みっぽく待機するように指示した、客室では残る俺とマリアンヌになった。


「マリアンヌ、先に希少な薬草をお渡します、その後私玄関からいつも通り薬草を売りますね。」

「わかりましたわ、ギルマスと副ギルマスもカウンターにいるので、薬草は副ギルマスに売ってくださいね。」

「今日は一緒にお昼出来なさそうです。色々お聞きしたですが、来週にしますね。」

「ええ、気を付けってね、その偉い方も一応貴族の方なので、副ギルマスの話では変人みたいですよ。」

「貴族の変人ですが、一番厄介な人。ではこちらは希少の薬草です、お金は来週でもいいので。」

「はい、お預かりしましたわ。」


こうして、俺は冒険者ギルドの玄関から中に入った。入った瞬間、食堂から護衛らしき2人が付いてる白髪で白いローブを着てるお爺さんを発見、この爺さんは例の薬師貴族だろ、そして彼は俺を見た後大声で話した。


「やっと来たか!貴様は月光草を売る女か!」

「ひぃ!だ、誰ですか?ゲッコウソウって知りませんよ。」

「嘘を言え、そのカバンの中に月光草いるだろ!こっちに渡せ!」


その爺さんが俺のカバンを強奪しようとした時、お爺さんの手が誰かに捕まった。


「オリヴァー殿、他国の貴族様である君は我がギルドで他の冒険者の物を強奪するのは犯罪行為で衛兵を呼ぶぞ。」


そこにはギルマスのジャックさんだ、そして後ろはカウンターから出た副ギルマスとマリアンヌ。どうやらマリアンヌは副ギルマスに話したみたいです。


「ワシはただ月光草を売るのはこいつだと証明するだけだ!くむむ!!!離せ野蛮人め。」


ジャックさんは手を離した、そして副ギルマスから話し出した。


「オリヴァー殿、今朝から話した通り、月光草の実を発見した冒険者は偶々魔の森で発見しただけです、そちらの彼女は確かに毎週薬草を売りに来たですが、ですがそれはただ普通の薬草だけです。信じなければ、ここで検品しましょうか?」

「フレッドめ…良いだろ、許可する。」

「アイリス嬢、すまんな、ここで検品では構わんか?」

「はい、構いませんわ、こちらどうぞ。」


俺は別カバンに入れた薬草を副ギルマスに渡し、その場で検品しました。当然全部普通の薬草で、レア薬草は1〜2本のみです。


「オリヴァー殿、ワシが言った通りだろ、こちらのお嬢さんはただ普通の薬草を売るに来た、だからここでずっと待っても意味がない、もう何回話したが、月光草の実はすでに国王陛下に呈上しました、見たいければ王城に正式の手続きで申請しなさい。」

「そんな馬鹿な、この女の体からめっちゃ月光草特有の甘い匂いがする!絶対この娘から持ってくるだろ!早く言え!月光草の実は何処で手に入れた!」


ここは冒険者ギルドの食堂、当然周りに冒険者沢山いる。この爺さんからこんな発言されたら、面白半分で俺の匂いを嗅ぐため近づきした野郎もいる。ギルマスの超眼力でこれ以上近づかないが、何だか今はコミケのローアングルおじさんに囲まれたような気持ち悪い。仕方なく俺も反撃します。


「この匂いですか?これは()()()から頂いた香水の匂いです、そんなに欲しいければ王妃様にお願いするのはいかがですか?」

「は?!貴様ごときな小娘がこの国の王妃に会えるわけないだろ、さっさと月光草の実の場所を教えろ!」

「何事だ!」


わざと王妃様を大きな声で話すと、外で待機している聡明なデニスさんとドリューさんはタイミングを計って入ってきた。


「あら、デニス様とドリュー様、ごきげんよう。」

「アイリス様、ご機嫌麗しゅうございます。先ほど外で歩いてる時ここで騒ぎを聞きましたので、何がありますでしょうか?」

「あ~、いいえ、私はただいつも通りで薬草を売りに来たですが、こちらのお爺さまが私が“ゲッコウソウノミ”と言うものの見つけた場所を聞かれるのです、正直自分でもよくわかりません。」

「騎士様、ワシからご説明致します、実は…。」


副ギルマスからのカクカクシカジカ、デニスさんとドリューさんは目の前の爺さんは北の国の貴族で薬師ギルドの偉い人と今知ったようにした。


「なるほど、オリヴァー殿、こちらのアイリス様は今は王妃様の専属医師として務めています。もし彼女に何があったら、大きいな外交問題になるので、ホントにその薬草の果実が見で欲しいければ、王城で正式な手続きするのはいかがでしょうか?」


(あれ?俺いつの間に専属医師になったの?まぁ、毎週王妃様に会うので、王様が周りに適当な言い訳にしたと思うよね、そうでないと平民がこんな簡単に王妃様に会えるわけがない、うんうん。)


この爺さん、騎士様の話しを聞いて、急に俺の事をずっと見ている。


「くむむ…その髪…なるほど、貴様がその邪竜の使者か!即ちこの子が拾った月光草の実は嘘だろ!当然ワシの論文は間違ってない!!フレッド!今回はワシの勝ちだ!うはははっ!」


邪竜の使者の言葉を聞き、ギルマスから急に強気に話した。


「ほぅ、このカウレシア王国で神竜様を邪悪な者を言うのはいい度胸だな、オリヴァー殿はサンダース王国の貴族様、ではこの言葉はサンダース王国の考え方だろ、我がギルドこれからサンダース王国からの冒険者への対応も変わらないとダメみたいだな。」


ギルマスからこんな言葉が話し出すと、急に周りに10数名の冒険者が近づき声を出しました。


『ギルマス!この爺さんが勝手に話しただけだ!俺らと関係ないや!』

「でもなぁ、お前ら知らねぇと思うが、あの創造神の使者様はファレル聖王国で一言だけでずっと攻撃しているな聖騎士2000人を一瞬で跪くにした、もしこの爺さんや他のサンダース王国冒険者の発言で使者様の気分を損ね、カウレシア王国に天罰に与えたら俺はこの責任を負わねぇぞ。」

「な……」

「これ聞いたことないぜ!」


各国でも有名な魔法と剣術も優れた聖騎士が一瞬で無力化することを想像すると、現場は一瞬静かになった。その後すべての冒険者からの罵声がギルドに響いた。


『ジジ!帰れ!貴様のせいで俺らサンダース王国からの冒険者の待遇が悪くなる!帰れ!』

『帰れよ!使者様すら見たことない人は帰れ!』

『カオル教の方が悪いと使者様から教わっただろうか!くそジジ!』

『アイリスちゃんを悪く言うな!そんなにその実が欲しいでは魔の森で自分で探せ!』

『騎士様!その爺さんを捕まえろよ!』


爺さんは怯えはじめた。


「き、貴様ら!ワシは貴族だぞ!ふ、不敬罪だ!邪竜は邪竜だファレル聖王国がそう宣言したぞ!これだから邪教を信仰した国は嫌なんだ。」


周りの爺さんの護衛ふたりは爺さんを守るように前に出た。そこで騎士様のデニスさんは強気で爺さんに話した。


「オリヴァー殿、これは聞き捨てならないです。ここはカウレシア王国、サンダース王国ではない、不敬罪は適用ではない。それにご存知しないとは思わないが、ファレル聖王国はその宣言で神罰を受け、大聖堂は神竜様の青い炎によって灰にまで燃やされた、その言葉はカウレシア王国にとっては大問題です、貴方様は他国の貴族様のため、捕まないの代わりに、できれば大人しく我々と共に陛下に謁見をご同行をお願い致します。」

「くむむ…!フレッド!これで勝ったと思うなよ!フン!」

「ワシは何もしていないが。」


デニスさんは爺さんを連れて爺さんの馬車に戻った、ドリューさんは残って現場で説明する。


「オリヴァー殿は我々にお任せてください、ギルマスもサンダース王国の冒険者たちにいつも通りで対応をお願い致します。」

「わかった、俺は元々対応を変えるつもりはねぇ。その爺さんはただ自分の論文の方が正しいと証明したいのだろう。その月光草の実、見せれば黙ると思うぜ。」

「了解しました、こちらもその事も含めて上に報告致します、実物を見せたら、大人しく帰ると思うですが、もし彼がまた来たらご連絡お願い致します。」

「了解した。」

「では、アイリス様も、もしまた絡まってると私たちに話してください。」

「ありがとうございます、ドリュー様。」


こうして、冒険者ギルドの騒ぎは落ち着き、いつものように戻りました。


「ギルマス、副ギルマス、マリアンヌ、ありがとうございます。」


ギルマスはマリアンヌにコソコソと話して、マリアンヌはため息で代わりに俺に返事した。


「アイリスちゃん、ギルマスか”お礼なんていいですよ”、あのお貴族様は元々何故がずっと副ギルマスの事をライバル視しているので、逆に巻き込まれて逆に悪いと思います。それと、メガネありがとう、軽くていい疲れにくい、そのおかげで各ギルド会議では他のギルマスに怯えなくで済む…多分…です。」


ホントに、何故ギルマスはマリアンヌだけ普通に話せるのか…謎ですね。俺はギルマスに真っ直ぐに返事した。


「ギルマス、マリアンヌに話してください、私はただ彼女の依頼を受けるだけです。」

「あ!いや!すでに言ったぜ!彼女にもメガネを送りたいが、いらないと言ったね。」


マリアンヌに関する事だけは話せるんだ。隣にいるマリアンヌは真面目な顔をして少し顔を赤くしてそう話した。


「ジャックさん、余計な事を言わないでください。わたしは今つけたのがいいのです。」

「お二人さん、惚気話は家で話せ。ーーアイリス嬢、ワシの知り合いの事を巻き込まれるのは、すまんね。」

「いいえ、大丈夫です。」

「でも王城でオリヴァーに実物を見せたら、もう大丈夫だと思うのですが、しばらくは気をつけてくれ。こちら薬草のお金だ。」

「わかりました、ありがとうございます。」


マリアンヌとも話したいですが、こんな感じでは早めに離れた方がいい、まだ周りに俺の匂いを遠くで嗅ぐ人もいるし…。


俺は冒険者ギルドから出て、美味そうな店でお昼した。その後は教会や市場で買い物してから早めに帰宅した。


何が、ネットがないの世界の情報伝達はホントに遅いと改めて実感しました、ファレル聖王国の事こんなに大事になったなのに、聖王国の隣国サンダース王国未だにこの事を知らなくって邪竜と言う人もあるし、月光草の実の事俺はもう忘れたくらいな時急に面倒事が出た。


でも王妃様に曰く、最近他国の貴族たちがトイエリ教会を見学する人が多いため、一応気をつけよう。

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