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67 久しぶりの学園

折角いい素材を手に入れたのだから、それとやるには基本後悔しないように完璧にやる性格のせいで、王妃様の下着セットは割りとすごい事になった。深い紫ベースに白いレース、それに周りにピンクなバラや白いレースの羽模様。これで豪華で繊細な感じの作品を完成させました。まさかこの世界の布と市販の魔獣の素材でこんな現代風なものを作れるとは、俺にも想像も付かない。


そうです、今週残りの3日ずっとこれを作ってる、決して変態ではない、クリエイターの魂が燃えただけ。今週はホントに沢山な事が起きました、貴族のパーティー、マリアンヌの研修会、聖王国の件…だから何も考えないようにずっと下着を作るのは、ホントにいいストレスの発散です。あとは今日王城に行って、王妃様に試着して、最終調整すればこれで依頼達成です。


今日王都に行く時先に王妃様の所に行こう、いや〜ビアンカ様との約束もあって、では今日はビアンカ様に先日決闘で使った魔法の説明が先ね、王城に行くには午後にしましょう。何だか時間が惜しい、では早速学園の制服に着替えて、畑の薬草を摘んで、王都に向かう。


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王都に行くと、小耳ですでに聖王国がトイエリ様を信仰した事が聞こえました。王様は何らかの方法で情報を調達して、聖王国の件を民に伝えたでしょう、できればもう政治の事に巻き込まないで欲しいですね。


西門に入り、市場のみんなから挨拶のもあり、途中にもナンパ野郎何人いるですが、全員無視になって、王都では俺の実力が知ってるだから、無理遣りな行動はして来ない、良かったね、これで彼らの愚息を蹴ることしなくで済む。


冒険者ギルドに入って、いつものように食堂で朝食を食べた。何が先週と同様で知らない冒険者が隣で一緒に食べましたが、俺は挨拶だけをして、その後は黙々と食べました、さっきからあいつらは俺の隣で一体何を話したのか全く聞いていない。食べ終わって、いつも通りマリアンヌに薬草を渡し、仕事を邪魔しないようにさっさと学園に向かった。


久しぶりに図書室に行き、裏門から貴族学園に入り、図書室の司書たちに挨拶した。俺も図書室で本を読みたいですが、残念ですが今回わざわざ図書室で司書に会った目的は…学園長室への案内、正直この貴族魔法学園図書室しか知らないですからね。彼らはいい人ですから、すぐに学園長室に案内されました。


ゴンゴン


「誰だ。」

「アイリスです。」

「今開けます!!」


学園長室の扉が開かれ、目の前には子供みたいにワクワクしたビアンカ様の姿が見えました。


「アイリス様!お待たせ致します!ささ、こちらへどうぞ。」


学園長室のソファーに案内され、テープルの上にすでにペン、インクと紙が沢山用意されていた。


「こちらのお茶です。…では早速ですが、先日の決闘時の魔法の説明をお願い致します。」

「あ、ありがとうございます、では先にファイヤーボールの方を説明しますね。」

「わかりました。」

「実はあれはホントにただの温度が高いなファイヤーボールです。」

「ファイヤー…ボール?しかしあの炎は白いですよ、それに自由に動けるのは()()()()()です。」

「その“ありえない”のせいで、余計に自由に動けないでは?」

「それはどういう事ですか?」

「最初からファイヤーボールイコール真っ直ぐに飛ぶという固定概念に捕らわれて、動けるものにも動けないという意味です。実際試した事ありますか?練習した事ありますか?」

「あ…いや…ごめんなさい、ありませんでした。基本ファイヤーボールはただ素早いに使える魔法と認識し、練習でもただ大きくして威力を上げるしか使わないですから。戦闘な時にも、こんな奇特な使い方はありませんでしたので、考えもしなかったです。」

「それもそうよね、ではお聞きしますが、何故火は燃えてるですか?」

「それは精霊の力で魔力を炎に変換して。」

「いいえ、魔法ではなく、普通に何で火が普通に燃やしてるのか?」

「え?……火打ち石で火種を燃やして、それで薪を燃やす…。」

「もっと根本的に、火とは何?作り方は?」

「……。」

「考えたことないですよね、普通は考えませんが、もしその根本的な事を知れば、私が使ったファイヤーボールの方法はすぐに分かりますと思う。」

「……。」

「ここでもう一回確認したいですが、すべて教えるのは出来ませんが、その“答え”だけを聞きたいですか?」

「いいえ、もし宜しければご一緒に魔法訓練場に行くのは宜しいでしょうか?自分なりに答えはございますので、ご確認お願いします。」

「学生さんがいないではいいですよ。」

「はい、今日は学校の休みなので、生徒はいないと思います。」


そうですよね、探究心強いビアンカ様では答えを聞くより、研究者では自分で答えを見つける方が欲しいですもんね、こうすれば俺が教えるのではなく、彼女が発見した事になる。


ビアンカ様は彼女の杖を持って、俺たちは魔法訓練場の隅っこに到着した、ホントに誰にもなかったよね。


「ごめんなさい、アイリス様、ちょっとあの時の魔法を見せてもらえませんか?」

「いいですよ、白いのを見たい?」

「はい。」

「ではすみませんが、その杖を貸してもらえませんか?」

「どうぞ。」

「ありがとう。」


俺は前みたいに金属溶解炉の魔法を使った、目の前に拳くらいの真ん丸な白い火球が現れた。


「できれば直接見るのはしない方がいいわ、それと絶対触らないでね。」

「え…ええ、近くにいると物凄い熱が感じます、それに形も真ん丸な火球ですか。」

「では消しますね。」

「は、はい、ありがとうございます。」


正直彼女が酸素の事を知らないとこれ以上は無理です。その後、ビアンカ様は何回もファイヤーボールを発動して、動きを止めることが出来なかった。最後はファイヤーのみで試して、手の上では移動できますが、しかしこれはただ普通のファイヤーです。


「ではヒントを教えますか、試しに鍛冶場や硝子工房に行けばいいのです。」

「え?図書室ではなく鍛冶場ですか?」

「先程あなたが使ったファイヤー炎は大きく燃えている、しかしそれでは金属は溶けないと思う。ドワーフのおじさんたちは火を扱うのプロです、私の最初の質問で“火は何?火とは何?”は覚えますか?」「なるほど、ではアイリス様が使った魔法はそれの延長線と言う事ね。」

「最初に話した通り、それはただの温度の高いファイヤーボールです。続けて話すのもいいですが、ビアンカ様も嫌でしょう。」

「ええ、まあ、この場合直接答えを聞くでも理解できないと思うし、自分で考えてその知識を完全に知らないとその魔法は一生無理でしょう。」

「そうですね、この世界では完全に知らない知識ですから、例えば、子供に政治を説明するみたいに、基本も知らない人では理解できない。それに私も多くは話せないです。」

「この言葉痛いですが、でもおかげさまで、やる気が出できましました、魔法より先にその根本から考えます。」

「それは良かったです。」


最後に彼女は液体窒素の魔法も見せて欲しいと願ったので、仕方なく使いました。決闘時と同じく花を凍らせて、粉々にした。空気中のある物質を液体化だけっと軽く説明しただけで、ビアンカ様は目を点にして、全く理解できないような顔をした。当然でしょう、幼児園児に窒素を説明するのように、説明しても理解は無理でしょう。マリアンヌの美顔知識より更に複雑ですし、ホントに教えるには基本中の基本を教えないとダメ、でももしホントに教えたらこの世界への影響は美顔より大き過ぎ。


「面白いです、興味深いです。しかしホントにわかりません、凍った花は何故粉々に、空気に物質?液体化?…イメージすら出来ません、一体どんな方法で空気を液体化するかすら知らないわ。何がわたしホントにピヨコですね、知らない事まだこんなに沢山あるのは、すぐに研究したいです。」

「いいえ、これらの知識を例えにすると、この()のすべての智者が各自の知識を集めて、数百年の研究でやっと出した結果です。すぐに知るのは難しいでしょう?」

「星?…えーと、この大陸の事でしょうか?」

「………はい、この大陸のすべての智者です。まぁ、普通に天上の知識と考えた方がいいよ、終わらない目標があった方が研究者にとっては最高ではないか?これからビアンカ様の発見を楽しみしております。」

「確かに、自分はまだまだピヨコな事をよく実感しました。ではご提案のように、午後は早速鍛冶場に見学致します。アイリス様、今日はホントにありがとうございました。」


訓練場から離れ、お昼にはまだ早いな中途半端な時間、先に王城に行き、王妃様との午後お会いする約束を取り付けます。多分そのまま行ってもすぐに面会出来ますが、一応今の身分は研究員ですからアポイントしないとだめでしょう。だから王城の門番に行き、門番に王妃様宛に伝言。


『“例の物”完成しましたっと、午後予定2時面会をお願い致します。』


その後、ちょっと王都で食材以外のものを先に買って、いつものお昼の時間に冒険者ギルドに行き、マリアンヌとギルドの裏の会議室でお昼しました。


「アイリスちゃん、派手にヤりましたね。」

「うん?…あ~大聖堂の事ね。」

「ええ、元々今日はあなたに聖騎士たちが来ると伝える予定なのに、昨日王様からファレル聖王国は神竜様と使者様にサトウ一族を断罪し、大聖堂を消したと聞きましたわ。」

「ファレル聖王国はやり過ぎだから、上は怒ってるし、仕方ないよ。ーーーそれを置いといて、薬草の報告大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫ですわ、副ギルマスは凄く楽しいみたい、でも最近色々があって、不明なあの2つの薬草は未だに鑑定していないみたいです。」

「急ぎではないし、別にいいですよ。それとあれから回復魔法はどうですか?ちゃんと練習している?」

「はい、今は夜の寝る前に一回、朝起きたら一回使いましたわ、でも小屋より効果はがかなり落ちたみたい、何故でしょう。」

「ちょっとお顔を失礼します。」


マリアンヌの頬を触って、正直よくわからない、いつも通りスベスベですから。


「ごめん、いつも通りスベスベですから、私もよくわからないです。前に話した通り、自分の魔力とあなたの魔力はだいぶ違うし…あ!多分ここの魔力濃度は私の家と違うでは?」

「それですわ!」

「効果はないわけではないので、無駄ではないわ、魔力操作の練習も頑張ってください。」

「あれはすごく集中しないと難しいですわね、今は暇な時少しずつ練習しているの。」

「まだ一週間も経ってないですから、ゆっくりでいいよ。あ、そうそう王妃様のアレ完成しました、結構の自信作です、見ますか?」

「まあ!アレですか?見てみたいです。」


こうして、マリアンヌにアレを見せてしまった、すごく楽しんでるね、何故こんなに楽しんてるのはわからない、男のは色だけで終わりだからね。あ......俺の今の自分の下着も結構かわいい作品ですが、もし野郎みたいに柄もなし色だけで想像すると…確かに少し嫌だけど、なるほど少しわかった気がする。


マリアンヌにアレの予想価格を聞いたのですが、彼女もわからないそうです。仕方ない、王妃様が出した値段の半分を取ろう。お昼を食べ終わり、そろそろ王妃様との約束の時間なので、早速王城に向かった。

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