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59 聖王国の策

王城の客室のふかふかなベッドで寝た俺は、いつもの白い空間に行き、俺は目の前の二次元な校長室の扉をノックしました。


ゴンゴン


「ど〜う〜ぞ。」

「入りますよ。」


何だあのやる気のない返事は、俺は校長室に入る、そこにはいつもの二次元校長室、それと執務用の机で伏せている疲れそうなトイエリさんがいた。俺は彼女に近づき話しかけた。


「どうしたの?勇者は辞めたではないのか?」

「うん、辞めたのは辞めたですが、その分聖王国から厄介な事をはじめましたわよ。」

「また厄介事?俺に何ができるのか?」

「雄二くん!!また手伝ってくれるの?!ありがとう!」


今度はトイエリさんが半泣きで俺の腰を抱きしめた、勇者との決闘で勝ったあとすぐに呼んでくれないのはやはり何があったのね。思わず彼女の頭をなでなでした。ちなみに彼女と俺もいつものギャルゲーの白い学園制服です、前回はこんなに地球の服を着替える事を楽しみにしていたトイエリさんが、そのままの制服姿では、彼女が最近どれくらい忙しいかは言わなくでもわかる。


「頑張ったね、ヨシヨシ…。どう?落ち着いた?」

「うん、柔らかい、雄二の匂いがする。」

「俺の匂いって、加齢臭の意味じゃなくてお願いします。って今度は何があったの?」


トイエリさんはパソコンを見せてくれた。相変わらず俺が認知できない記号ばかり。彼女はパソコンの地図を開き、指を指した。


「まずここはカウレシア王国で、東はジキタリス帝国、って王国の左上のこの小さいなのはファレル聖王国ね。」


そこには世界地図、一番大きい大陸は俺が今いるの大陸、その大陸の右半分は帝国、左側の真ん中はカウレシア王国、繋がってないが王国の北西には王国四分の一大きいのは聖王国みたい。


「うんうん、それで?」

「まずは帝国は戦争を準備しているね、軍は南に集まってるので、多分ウンディーチアに攻めると思うわ。」

「ウンディーチアって、王国南の友好国の水の都の国?」

「そうですわ、何がジキタリス帝国の人は未だに(天罰)に気付いてないみたい。魔法も明らかに弱くなったのに。この様子では攻めるのはあと何ヶ月後、春っぽいと思う。戦争では亡くなる人も多いしまだリソースの分配をやり直さないと、仕事また増えたよ。」

「でもそれはいつもの事でしょう?こうすれば主にの悩みはファレル聖王国が…。」

「うん、先週バカ勇者たちは大勢の人の前で決闘で負け、勇者ごっこを禁じる事にしたのね。彼らは聖王国に帰る途中、聖王国の密偵を使って先に決闘の事を教皇に報告したの。あの教皇はすぐに次男を勇者と任命したわ、あとはすぐに周辺国に私は邪教、魔女と宣言し聖騎士たちを集めはじめた、神竜を邪竜と言って、あの子を討伐すると偉そうに宣言したの。」

「やっぱり次男を勇者にが、あの時の賭けミスしましたね、もっと厳しく禁じるべきよ、ごめん。」

「いえいえ、それでいいです、厳しい過ぎでは多分あなたたちの策を見切ると思うよ。」

「しかし今度は宗教の力で己の地位を守るのか…。」

「そうなの、カウレシア王国も邪教を信じる国として周辺国に言いふらすし、あの決闘もカウレシア王国からの作り話と噂として流しましたわ。」

「うわ、最悪。」

「やっと私の教会を建てられたのに、今は邪教と言われる。もう、ホントに最悪だよ。」

「しかし決闘を見た商人も多いのでは?それと勇者では基本各国の上層部では圧倒的な嫌われるものと思うですが、ファレル聖王国の言い訳を信じない人も結構いるじゃないか?」

「ええ、まだ決闘から一週間しか経ってないだから、この話しは未だにカウレシア王国周りしか話していないみたい、それに勇者を信じる国も一定数がある、聖王国が用意した聖騎士数は多くないが、遠征時他の支援国の軍を連合軍にする気よ。」


俺はコーヒーを淹れ、彼女に渡した。


「ありがとう。」

「ちょっと聞きたいですけど、ヒュウツジア(世界)の中にカオル教の人はどれくらいいるですか?」

「細かい計算はないですが、全世界の信者は四分の一くらいですわね。最近勇者たちが決闘で雄二くんに負け、それとあのエロガキの要求のおかげで最近少しくらい減りましたわ。」

「それでも四分の一が、結構多いですね。それに勇者を信じるな国…。」

「長年唯一の宗教ですからね、実際カオルは実在する人物ですから。トドメは最近他の担当に言われたよ、何で私の世界なのに私の信仰はないと、笑わせたよ。…うん?雄二くん~~。」


俺は彼女の側でずっと考えた、トイエリさんも急に俺の事をずっと黙って見ている。


「あの、何だ?俺の顔に何があった?」

「雄二くん、()()()乗った!」

「え?俺何も言ってないですけど。」

「大丈夫です、あなたの心を読めたなので。」

「いやん、僕の心を読めないで。」

「もう、とっくに知ってるくせに。」

「そうですか、でもこの案はホントにいいの?」

「いいの、雄二くんの考えた通りでカオルがやった事を全部消して貰うわよ。」

「わかった、俺に任せて、かわいい嫁のために俺はやる!!でも見映えのためあの子を貸してくださいね。」

「もちろん、良いわよ。今度こそあのやりたい放題なファレル聖王国を消して貰うわ。では詳しく作戦を考えよ、セリフや演出も、ヤルには盛大にやりましょう。各国のカオルの教会を全部私の教会に変えるために!こうすれば仕事の効率も上がる、有給も取られるわ!」

「よし、俺の嫁の怒らせるの報いをファレル聖王国のやつらに見せてやる!」

「「おーーーー!!」」


こうやって俺はトイエリさんとソファーで策を修正し続けた。


「ではあの子はトイエリさんから説明してくださいね。」

「いいわ、では決行は聖騎士準備揃って出発する前にね、多分予定明日から四~五日目くらいと思う。」

「わかった、その前に待機し、行けるとあの子にも連絡して、すぐに飛んて行く。」

「今回は勇者との違うわ、気を付けてね。」

「大丈夫です、あなたの力があるだから。」

「それもそうね。」

「では俺は戻るね。」

「よし!雄二二等兵!健闘を祈る!」

「では行ってまいります!軍曹!」


何故が軍人っぽく敬礼した後、俺は“水玉(魔力)”の痛みから起きてしまいした。


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目を開けると、そこは段々見慣れた王城客室の天井。昨日メイドたちにきつく締められたコルセットのせいで、腰の辺りが筋肉痛のような痛みがぐんぐん来る。客室で朝食したあと、メイドさんと食料庫に寄って、その後王妃様に挨拶してから王城に出る、ちょっと遅くなったが、冒険者ギルドに向かった。


途中では相変わらず他人の視線が多い、男何人が何か話しかけてくるが基本朝の挨拶以外で聞こえないフリにする。ギルドに入って運良く朝の混雑のピークは終わったみたい、人が多くない。では早速予定通りマリアンヌを拾って帰ろう。


「おはようございます、マリアンヌ、今出発で大丈夫ですか?」

「おはようございます、アイリスちゃん。ちょっと待っててね、着替えとギルマスに伝えに行きます。」

「わかりました。」


マリアンヌはカウンターから裏に入った、隣の赤い髪のちょっとスリム体型な受付嬢…確か名前はノラさんが、俺に話しかけた。


「アイリスさん!久しぶり〜!ホントにすごくかわいいわ!昨日見てからずっと抱きしめたくくらい可愛いよ。」

「は、はぁ…ありがとうございます、ノラさん。」

「ねね、実はこの前…。」


ノラさんから、先日俺が人質になった日にギルドのナンパ男と野次馬たちを撃退したマリアンヌの話し、今では冒険者の間では伝説となった“7バカと駄犬一匹”事件を話してくれた。


「お〜!マリアンヌカッコイイですね!」

「そうでしょう、特にあの駄犬の貴公子への対応はあたしには無理だわ。それでね、いつの間に掲示板の前のあの場所はバカの定位置になったよ、酒場で物壊したり、あたしたちへ無礼の態度やギルドで喧嘩した人は全員そこでバカの木札をかけて丸一日正座するのよ。」

「これは見てみたいですね。」

「まあ、そのおかげで最近嫌なお客も減ったのも事実です。」

「ノラ先輩!アイリスちゃんに何を吹き込むしますですか?」


マリアンヌが着替えたあと出てきた。


「マリアンヌさん、お帰りなさい。いや~この前に駄犬事件の事でちょっとだけですよ。」

「またその事?」

「アイリスさんは知らないでしょう。」

「はいはい、わたしこれから副ギルマスの薬草の件で数日出かけます、あとはよろしくお願いします。」

「は~い、いってらっしゃ~い。」

「行こう、アイリスちゃん。」

「う、うん。」


こんな感じでマリアンヌと合流した。いつも通り歩いてから西門に出て、人が無くなった時は低空飛行する。


「ちょ、ちょっと待ってください、アイリスちゃん、は、速すぎませんか?」

「うん?ここは草原だから大丈夫ですよ。もうちょっと速度下がる?」

「お、お、お願いします。」

「わかりました。」


その後魔の森の上で飛行し、マリアンヌはまだ空に慣れてないので、普段より遅いですが、ようやくマイホームに見えた。


「そこが私の小屋です。」

「あの大きいな樹の処ですか?」

「はい、最初は普通の木ですが、隣の木は段々大きく小屋まで持ち上がったのです、今はもう立派なツリーハウスになったね。神竜様にすでに話ししましたので、心配しなくていいよ。」

「う、うん。」


これでやっと帰宅した。

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