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58 面倒くさいなパーティー

その日の夜、王城の宴会場で沢山な貴族とギルド関連者や商会の会頭が集まって、厄介な勇者たちを撃退した事を祝っている…違い、俺の優勝のために祝ってくれだ。


パーティーがはじまる時間になって、俺は王族たちと共に宴会場の二階で会場に出た。流石にこんな胸元が空いたドレスで大勢の人の前に出るのは心細く、思わずずっと王妃様の後ろに隠れていた。王子二人とその婚約者たちはちょっと離れたところにいる。昼の時に固くエスコート断ったせいなのかな、先程婚約者たちを紹介された後あんまり俺の事に近づかない、それとも王様や婚約者に怒られた?特に第一王子。でも変ですね、何で()()()は王様の側ではなく、ずっと王子ふたりの側にいるでしょう。


『なんと!王家と共に出場するのは、あの娘は一体…』

『何だあの美しさとは、ホントに平民なのか?信じがたいな。』

『あんな弱そうな女の子が勇者たちを倒せるのか、未だに信じられない。』


そして宴会場の二階の階段の前で、国王は風魔法で声を広げ話した。


『ここの皆さんも()()()聖王国の勇者様たちの世界を救う行動について、()()な世話をしました、彼らに代わりに()()する、ありがとう。しかし皆もご存知、先日勇者様たちはこちらのアイリスを新しいパーティーメンバーとして迎えるために、彼女に決闘を挑んだ、そして彼らは負けた、残念ながら彼らは今はもう聖王国に帰還した。このパーティーも元々は我が国から勇者の新メンバーが現れるために用意したパーティーのつもりですが、まさかこんな決闘騒ぎになるのは我も予想もしなかった。勇者様は不在のため、すでに準備された本パーティーを急遽アイリスの勝利パーティーに変えたのです。』


『あ~当の本人はただの人見知りな研究員のため、今回だけは我が王妃ミラの要望で共に出場するだけ、他意はない。ではこの度勇者たちに勝利したアイリスにも一言を話しします。』


(え?!急にこっちに回すなよ、前の世界でもこんな大金持ちのパーティーに参加したことないんだ。っていうか何が言うでは先に伝えでくれ、貴方達が慣れでもこっちはパーティー素人ですから。)


そう思いながら王妃様が俺を前に押し出しされた。何だろ、現場は静か、今の気持ちは美人コンテストで女性キャラをコスプレしたおじさんがステージに押し出された感じ。ヤバい、心臓がめっちゃ跳んでる、何か話さないと。


『か、会場の皆様、ごきげんよう、私は学園の研究員のアイリスと申します。今回勇者様に決闘で勝利したのは、自分の手柄ではありません、すべては自分に魔法と対抗策を教えた学園長のビアンカ様のおかげです。勇者様は大変お強いですが、自分はただ学園長様の策を遂行するだけです、勝ったのは運が良かっただけです。自分みたいな平民のためにこんな素敵なドレスをお貸しとこんな豪華なパーティーを開催する陛下たちに誠に感謝致します。』


(よし!卑怯ですが、これで主役は交換です!ビアンカ様、すまん!頭が真っ白でこれ以上何も出ない!)


一礼し、下がった俺の言葉を聞き、一階の皆さん拍手しました。


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『おおおおおぉぉぉーーーー!』

『流石王国一の魔道士だ。』

『勇者への策はビアンカ様に考えたのが、流石だ!』


ここで一階にいるビアンカ様にも皆の視線と歓声の中に一礼した。王様は引き続き一階の皆に話した。


『時間が惜しい、余計なことはもう言わん、今回の優勝パーティーは始める、皆様も楽しいでくれ!』


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あれから俺は同じく王妃様のあとに続け、王族たちの席に座った。王様と王子たちプラス婚約者たちは外で色んな貴族と挨拶している。王族の席に残るのは妊娠してる王妃様とメイド、それとおまけの俺。王妃様から事前に言われた通り彼女の側にいれば貴族の挨拶や対応はしなくていいですが、でも目の前に沢山の美味しそうな食べ物が…食べたい。その後、多分王妃様のママ友の貴族たちは王妃様に挨拶や世間話を始める、隣の俺は余計に置物化した、周りはこっちに見てる人もあるですが、今の俺はずっとシャンデリアの水晶数を数えて忙しいので、無視した。


急に音楽が聞こえ、貴族たちは宴会場の真ん中で踊り始める、こんなつまらないパーティーの中で俺は救世主を発見、冒険者ギルドの副ギルマスは遠くからこちらに小さく手を振ってから近づいて来る。俺は王妃専属メイドのアンナさんに副ギルマスに挨拶したいとついでに食べ物を取って欲しいと伝えた。アンナさんは別のメイドを俺に付き従うように指示して、王妃様に報告してから許可を貰った。


多分ここは王族の席だからね、これ以上近づかない、副ギルマスはちょっと離れた所で止めた。俺はメイドさんと共に副ギルドの方向に向かう。


「副ギルマス、こんばんは、お久しぶりです。ギルマスは一緒ではないの?」

「こんばんは、アイリス嬢、お久しぶりです、直接話すのはもう一ヶ月ぶりですね。ジャックはマリアンヌと離れたくないみたいで代わりにワシが代理で出席した。」

「なるほど、マリアンヌ愛されますね。」

「予想はしたが、まさかアイリス嬢がワシの予想以上な可愛いお嬢ちゃんとはね、顔を隠すのは納得したよ。」

「いいえ、メイドさんたち化粧が上手いだけです。」

「それと先日の決闘はお見事です、ワシもスッキリした。はははっ!」

「あれはビアンカ様の策のおかげでです、私はただ言う通り動くだけです。」

「謙遜しなくでいい、ワシも前任の勇者たちの余計な行動で散々危ない目に回された、仇を討ってくれでありがとう。」

「そうですか?先代勇者は何をしたのですか?」

「先任の勇者たちはね、あ、即ち今の教皇様だ。当時彼らは急に連絡なしでミノタウロスを魔王と称し挑んだね、倒せないの代わりに王都まで連れされたよ。」

「うわーーー。」

「それと食堂では支払いなしで食べ放題、ワイバーンの卵が欲しいって盗んだ時失敗、ワイバーンを何匹王都に連れてきたわよ。あの時彼らは“勇者は死んではいけない”と話して隠れた、皆で戦って沢山亡くした、しかしワイバーンが弱くなった時、彼らはすぐに出て止めを刺す、その後は全部自分たちの手柄のようにしたよ。あいつら地位無駄に高いだからね、異議は言えない。」

「だから金ランクになったのか。」

「そうだね、子供からいい先生を付き、装備も強い、ポーションも商業ギルドで()()()貰えるだから、自然に高ランク冒険者になるんだ。」

「うん、流石勇者様。」

「だから、あなたが彼らの勇者遊びを止めるのはホントに良かった、しかしホントに辞めればいいですが。」

「これも陛下の策ですから、私もただの駒です。そう言えば、勇者たち技を使う時必ず技名を叫びますが、こうしないと使えないですか?」

「いいや、基本あれは彼らだけです、新米冒険者にも時々彼らを真似して技名を叫ぶ人がいるんですよ。あ、そうそう、マリアンヌに話を聞いたよ、今度はあなたの薬草畑に見学するの事、珍しい薬草は見つけたみたいな話しね。」

「はい、自分にもよくわからない薬草が見つけたですが、良ければ副ギルマスに確認したいです。」

「これは楽しみですね…おや、時間切れみたいなので、まだ今度薬草について話しましょう。」

「え?…はい、ではまたギルドで。」


お互い一礼して、副ギルマスは離れた。同時に後ろから声をかけられた。


「そこの可愛いお嬢ちゃん、僕と一曲どうですか?」

「いいえ、俺と踊って頂けませんですか?」


そこには4人の男性が鬼の勢いでダンスの誘いしに来た、最初話しかけられた男性は思っきり俺の手を持って手の甲にキスする気…鳥肌が立ちました、手袋があるとわ言え、男性にキスするには心理的に受けられない、キスする前に手を素早く引いた。


「な!」

「申し訳ございません、私はただの平民なので、貴族のマナーもよくわかりません、それにダンスも学んた事がありませんのです。もしこんなマナーも知らない平民と踊ってしましたら、お貴族様たちには良くないイメージかもしれませんわ、では私はここで失礼致します。」

「ちょ…ま!」


早速逃げました、キス魔ですか?貴族の挨拶?知らないわよ、未だに鳥肌が…無理。


このパーティーはバイキング形式で、メイドさんはドレスが汚れないように彼女が代わりに食べ物を取りますと言った。確かに、恐らく他にまた何かマナーがあるでしょう、正直食べ物食べる人は全くいないです、このまま捨てますか?勿体ない、タッパーが欲しい。


メイドさんを待ってる間、また後ろから声をかけられた、貴族様は後ろから声をかける事が好きみたいです。


「あなた、さっきの事見たわよ。」


今度は令嬢3人、さっきの事はまさかキス魔関連の人か?厄介な。


「はい、何でしょう。」

「はぁ~?!伯爵家のわたくしを見て挨拶すら知りませんの?こんな失礼な令嬢は何処の家の人なの?。」

「あの、自分はただの平民です、貴族のマナーはよくわかりませんので、どうかお許しを。」

「はぁ…まさかの平民、ちょっとだけ可愛だけで、よくもわたくしの婚約者を誘惑しますわね。」

「とんでもないです、これは()()()()メイドたちの化粧が上手いのおかけてです。彼女の力がないと私みたいな平民では貴方達本物のご令嬢の前では塵しか見えないです。」

「フ、フン、良く言うですわね、まあ~今回は許して差し上げますわ、今度はわたくしの婚約者に手を出さないで事、いいわね!」

「「そうですわ。」」

「もちろんです、彼みたいな()()()()()な人には私より貴方様の方がお似合いですから、私はよくわかりますです。」

「ま~これでいいですわ、わたくし今日はいい気分だから、このパーティーを楽しんていらっしゃい。」

「ありがとうございます。」


ここで多分俺が令嬢たちに絡まってることを見たメイドさんは早足で駆けつけた。


「アイリス様、ご無事でしょうか?」

「はい、大丈夫です。」

「半分しか見えませんが、よく彼女の嫌味を躱しましたですね。」

「こういう子供タイプは適当に褒めて、それと彼女の地位はこっちより上とはっきり話せば大体は誤魔化せますわ。」

「でも無事で良かったです、令嬢食べるの量を持ってきましたので、また絡める前に早めに王妃様の元に戻りましょう。」

「ごめんなさい、わかままを言ってしまって。」

「とんでもない、ずっとそこに座るままのはとても退屈の事はわかってますから。」

「そうですね、私には貴族のパーティーには無理だわ。」

「実はわたしもです、ふふっ。」


これで王妃様の元に戻りました、メイドさんは先程の事を報告し、王妃様はメイドさんにあとでその人達のリストを渡してと指示しました。当然ですよね、野郎たちは無視して、令嬢たちはこのパーティーの主役すら知らないまま絡まってるのはね。


食べ物は令嬢の量しか持って来ない、えらく少ない、お代わりもよくないみたいなので、そのあとの時間は再び地獄の時間になった。王妃様とそのママ友たちと色々弄りました。今朝の何色のドレスが俺に合うのか討論会しました、でも王妃様の側にいるおかげで誰も絡める事はなかった、近づきすら出来なかったから。


パーティーが終わり、真っ先にビアンカ様に謝りに行きました。勝手に手柄を推しましたからね。まぁビアンカ様は予想内の事と言って、あっさり許されました。やっぱりできる女性はカッコいいわね、昔のクソババア上司とは大違い。


その後、いつもの客室に案内されました、やっとこのドレス地獄から開放された、ホントに疲れた。もう一回お風呂に入った後、すぐに寝ます。今週も王様のご厚意で食料庫に行って好きな物を取って良いよと言われた、では明日の朝は食料庫に寄って、それと王妃様の依頼の高いな布と材料も持って、早めにマリアンヌを迎えよ、すぐにマイホームに戻ろ。

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