『では紹介はここまで、殺害禁止、勝敗は“負け宣言”もしくは“戦闘不能”になった一方は負けとわたしが判断する。なお、ここには魔道士団の皆様が魔力障壁を張ってるので、観客たちはご心配な必要はございません。』

『では、勇者パーティー　対　研究員のアイリスの決闘…はじめ！』

司会者が決闘開始の宣言をした、獣人リリアンはすぐにトップスピードで走り出し、そのスピードの速さはこの闘技場内で見える人にはごく僅か、アイリスは全く気づかないまま後ろは取られた。

（よくボクたち４人相手で防具もなく生身で相手するっすね、後悔してやるっす！）

「その足貰った！！」

リリアンはその伝承ではカオル神が自らの手で作った命中精度高いな“神弓カモイ(神威)”を使って素早くアイリスの足の裏の関節を狙って２連射する。

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リリアンを走り出した同時に勇者オーウェンもすぐに双剣“烈火剣ホムラ(焔)”と“絶冷剣アラレ(霰)”を抜き、魔法で身体強化したままアイリスに一直線に走った。

（よく僕の誘いを断って、この僕を恥をかかせるな、一瞬で終わらせて、後悔してやる！）

「エリザベス、魔法の準備！ソフィー、左を頼む！」

「わかったわ！炎の精霊よ、我が声を聞き、炎を槍に…」

「了解した！」

目の前にいるアイリスは反応すら出来ないまま、オーウェンは彼女の腕を狙って炎の剣で右手を斬る！同時にソフィーもその聖槍オベリスクも彼女の左手を刺す。

バン！　バン！　ガン！　ドン！

「何だと！」

「なっすか？！」

「な！」

それは一瞬の事だ、開幕の一瞬で勇者たちは同時にアイリスの前後で両手両足に同時攻撃した…はずだ、リリアンの二本の矢は足に刺さる前に何がに防ぎ、オーウェンの魔剣とソフィー聖槍も腕に斬る前に同様に何がに防いだ。彼らはすぐに作戦を変更！

「避けろ！エリザベス撃て！」

オーウェンは左方向に飛び、指示を聞いたソフィーもすぐに右に飛び、アイリスの後ろのリリアンもすぐに攻撃範囲外に飛んだ。

この瞬間、エリザベスとアイリスの直線上には誰もいない！

「…あり、我が敵を貫きなさい！ーーファイヤーランス！！」

エリザベスの前に馬車の長さくらいの巨大な炎の槍が現れ、アイリスに向かって発射した！

「もう一本ですわ！」

エリザベスの得意技、使い慣れた魔法は同時２回を発動できる、聖王国の賢者と呼ばれたの彼女のような天才しか使えないの連続魔法、加えで手に持ってるの聖杖ユウゲン(幽玄)は魔法の威力が大幅増加する、そのファイヤーランスの威力は普通の倍以上になる。

ドカーン　ドッカーン

その２発の炎の槍は見事にアイリスに命中！衝撃波は観客の方まで届き、飛び散る煙で直撃したアイリスの様子は見えない。リリアンはその猫耳を動かした、素早くエリザベスの所に戻り再びターゲットに向かって弓を引く。

「ごめんなさいですわ、手加減を忘れました。」

「まだ終わってないっすよ！」

「え？」

煙が段々消え、中のアイリスは全く何も起きてないように立ってる、決闘開始時と同様に右手が長い杖を持ったまま何事もない様子。

うおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーー！！！

観客から歓喜の声が上がる、勇者たちの攻撃は早すぎで、彼らがはっきり見たのはその炎の槍を打った時だけ。これでこの少女も終わりだと思いきや、まさか何もないように立ってる。

「何なの？わたくしのファイヤーランス２発も直撃したはずなのに、何もないなんで！！」

勇者オーウェンは笑った、左手の烈火剣ホムラ(焔)でアイリスを指す。

「そうこなくっちゃ！すぐに終わると面白くないからな！流石聖女、よく僕たちにも気づかないように魔力障壁を張ったな！でもこんな障壁で僕たちの攻撃を何時まで防げるか、試してもらおうか！」

他の三人はオーウェンのこの言葉を聞いた後、すぐに別の作戦で続行。オーウェンとソフィーは再び前に走った！リリアンも彼らに合わせてアイリスの後ろに走って隙を探す。

「ソフィー、一点突破！」

「了解！」

オーウェンは炎の剣に魔力を流す、剣身はすぐに炎を纏う、その炎は大きな槍になり、素早い動きでアイリスにひと刺突！

「聖炎衝突破！！」

ソフィーも同じくその聖槍に魔力を流し、槍に白い光を発し、残影が残るかのようにアイリスに強いひと刺突する！

「シャイニングコリジョン！！」

狙いはアイリスの右肩、ふたりは同時一点突破でアイリスに攻撃する、正直この合体技に当たれば、アイリスの上半身は塵も残さないように消えるだろう、この合体技を見た人もその迫力に恐れ入った。流石金ランクの冒険者、実力は嘘ではない。

当たればの話しだが。

バン！

右肩に当たる前に、前と同じく透明の壁で防いだ。

「リリアン！！今だ！」

アイリスの後ろにいるリリアンは魔力を溜めた矢を発射する。

「流星一閃！！」

撃ちました矢は風に乗って大きな緑色のオラを纏いアイリスの左足に向かって貫きます！

ガン！

連携攻撃は全て防いだ。オーウェンたち三人は引き続き絶え間なく連続攻撃でアイリスを斬り続けた。

「エリザベス！！」

そこには炎の上位魔法を謳え続けたエリザベスがいる。

「…究極の炎よ、我の前の不浄をすべて灰になり焼き尽くせ！ーー離れて！！炎の上位魔法エクスプロージョン！！」

前に攻撃し続けた三人はすぐに後退、アイリスの頭の上空に頭サイズの火球が現れ、ゆっくり降りてゆく。周りで魔力障壁を張ってる魔道士団の皆も彼らが決闘で広範囲魔法を使うとは思わなかった、すぐに観客を守る魔力障壁を最大出力で張る。

王様の貴賓席にもビアンカと魔道士団数名を王の前に障壁を重ねて張って、衝撃波を備える。

この瞬間全ての人があの鉄ランクの少女がこれを受けたら絶対負けると思った時、不思議な事にその火球はアイリスに到達する前に何もないように消えた。

闘技場に沈黙が走る、一体何があったのか？エリザベスが魔法の発動が止めたか？いや、すでに発動済みの魔法を止める方法はない、あれは明らかに発動終わった、王国一の魔道士ビアンカすら今見た事を説明できなかった、いいえ、信じなかった。

勇者たちも驚いた、まさか切り札の炎の上位魔法も不発するとは、ですがその隙を見逃さない、隙も与えられないように再攻撃する。ただ冷静さは奪われ、攻撃も急に雑で連携もなくなり、ただ攻撃し続けるだけ、あの少女の魔力を切るまで切り続ければ勝てる。オーウェン今度は魔力で氷の剣を巨大の氷剣、炎の剣を巨大の炎剣になって目の前にいるの何者(アイリス)を連続攻撃する。

現場の沈黙を打破するのは連続攻撃し続けたオーウェンの叫び声。

「貴様一体何なんだ！なぜ僕たちの全力を何もないように防いだ！一体何の魔道具を使った！」

リリアンとソフィーも続けて自身最強の技でこの何者(アイリス)攻撃し続けた。

「ありえないっす、ボクたちの攻撃をこうも簡単に防げるのは、どんだけ硬いっすか？」

「ジャッジメントスピア！！…そんな！わたしのジャッジメントスピアも貫く事できないなんて！エリザベス土魔法で障壁中から攻撃して！」

「すでにやってますの、でも何回謳えでも魔法が使えませんわ！」

「「「なに？！」」」

「もういい！あいつ障壁を張ってる間は攻撃できない、攻撃続けあいつの魔力切れば僕たちの勝つ！」

この攻防は激しすぎで、司会者すら実況を忘れ、ただのいち観客としてこの試合を見ていた。勇者オーウェンの叫び声のおかげで実況の意識が戻り、実況をはじめた。

『勇者様たち開幕の怒涛の連携攻撃がすべて鉄ランクの少女アイリスの透明の魔力障壁によって全部防いだ！一体何があったのか？その炎の上位魔法エクスプロージョンも急に消え、これは魔法の不発か？それともホントにアイリスが何かの方法で消えたのか？今勇者たちの連続攻撃でその障壁を破ろうとした！』

司会者の声で観客から段々応援の声が戻った。

あれから、勇者たちの連続攻撃は５分くらい経った。アイリスはようやく口を開いた。

「鉄ランク冒険者の障壁すら破れない。だから弱いパーティーに入る意味がないと言ったでしょう。」

「はぁ！はぁ！何だと！弱い弱いでうっさいんだよ！僕たちはこの世界で最強だ！神の末裔だ！僕たちがいないと誰もこの世界を守ることが出来ないんだ！！だからさっさと死ね！」

「残念ですが、君たちはただ権力と金で勇者ごっごをしている道楽、周りに多大の迷惑をかけることすらわからない小物です。世界を守るのは神竜様がいる、小物は普通の人として働いなさい。」

「僕の権力と金で勇者をやってる！君に言われる筋合いはない！さっさとくたばれ！！」

未だに双剣で斬り続けたオーウェン、リリアンはすでに神弓ではなく短剣で斬りはじめた、ソフィーはずっと同じ技で同じ場所を突く、エリザベスは自身が持つ魔法を全部謳え続けても全く魔法を発動出来なかった。

「もう良いでしょう、今度は私から攻撃するね。」

そう聞こえた前線の三人はすぐに後ろに飛び、後退し、エリザベスの所まで下がった。

『おっーーーと！！勇者たちは急にアイリスへの攻撃を止め、後退した！神弓使いのリリアンはすぐに魔力回復薬を賢者のエリザベスに渡す、どうやら先程の炎の上位魔法で魔力大幅使ったでしょう。一体何故急に後退したのか？』

そこでアイリスはゆっくり勇者たちのところへ歩いた。