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50 伝説の勇者たち

ネタ合わせの準備は整った、俺は今客室で渡された魔力回復薬を飲んでる、このあと魔力沢山使うだから“水玉(魔力)”をできる限り多めに貯めて欲しい、後は勇者たちが来るの待つだけ。正直俺が勇者たちを魔の森に連れて片付ければいいと思うのですが、でもこれでは聖王国はまた次の勇者が出るだけ、やっぱり彼ら自ら勇者を辞める方がメリットが多い。って今回は彼らの冷静さを削るのは要だ。


そしてメイドさんからの連絡で勇者たちは謁見の間に来たようで、俺も呼ばれる前に謁見の間の大きな扉の前に待機する事になった。


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謁見の間では王様、宰相、騎士団団長、魔道士団団長、それと他の上位貴族たちも揃っている。


「陛下、勇者様たちが到着致しました。」

「入れ。」


謁見の間の扉が開き、白銀の鎧を装備し腰に2本の魔剣を装着した青い髪の美青年が自信満々でレッドカーペットの上を歩いてる。続いて彼の後ろにいる三人の美女も同じく各自の武器を持って青年の後ろを歩いていた。


それを見て、騎士団団長と魔道士団団長はすぐに武器を持って王様を守るように庇う。


騎士団団長ウォルトは剣を抜いて、その勇者に話した。


「勇者殿、謁見の間での謁見は武器禁止ですが、武器を預からないと困ります。」

「え?僕は勇者ですよ、それに聖女を迎えたあとすぐに出るだから、別にいいじゃないか。」


その説明を聞いた宰相は強い態度でそう返事した。


「勇者殿、貴国ではこれは問題ではないとはご存知ませんですが、カウレシア王国ではお客様は武器を持って謁見するのは許されない事です、先日の謁見する時と同様に武器を外に預かりしてください。」

「面倒くさいなあ、あの娘を迎えたらすぐに出るなのに。」


4人は武器を謁見の間の前のメイドたちに預かった。


「では、僕たちの新メンバーの癒やしの聖女はもう帰ったよね?」

「言葉使いを気を付けろ!」

「もう良い、時間の無駄だ。」


国王のセオドリクはこれ以上この有名な無礼者たちに礼儀を語るのは無意味だから、すぐに本題に入った。


「勇者様たちが話した聖女ではありませんが、確かに我が国には虹色の髪を持つ研究員がいる。彼女は今朝王都に戻ったので、聖女がどうかは貴殿たちが確かめてください。」

「おおぉ!ようやく勇者パーティー最後のメンバーが来たよね。」

「彼女をここに呼んでくれ。」

「かしこまりました。」


謁見の場の扉は再び開き、そこには学園のケープを着ている銀髪の少女が入ってきた。謁見の間には人の声が一瞬消え、それから段々両側の貴族たちから小声で話していた。


『この娘はこの前に噂された虹髪の娘が…。』

『髪の色ホントに虹色だ。』

『何というの美貌。』

『学園の研究員が…。』


勇者たちは声も出さないまま彼女を見つめた。少女は王様の前に跪き頭を下げ、セオドリク王に挨拶した。


「カウレシア王国貴族魔法学園研究員のアイリスです。」

「顔ををあげよ。」

「ありがとうございます。」


その直後、勇者は国王と少女の間に入って、真正面跪きした少女の顔を上から下まで細かく見る。明らかに跪くしたのアイリスのスカートの隙間をガン見しましたので、アイリスは足を動かして中が見えないようにした。


「うんうん…やっぱり、あなたは僕たちが探している癒やしの聖女だ!ようこそ僕のパーティーへ!」


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って、これが何で俺が今謁見の間で勇者の前に跪きの流れです。王様の言う通りホントに自己中な人たちだ、ガチでこの世界は自分のためにいるような感じ。その勇者は王様に背を向け、そのまま俺に自己紹介をはじめた。


「僕はカオル神の末裔でファレル聖王国の勇者、魔剣士オーウェン・サトウです、これからもよろしく!こっちの赤い髪のは僕の嫁、聖王国の賢者エリザベス。」

「エリザベス・サトウですわ、よろしくお願いしますわ。」


勇者は銀白お揃いの防具でイケメン少年、双剣魔剣士ね、中二病が。そして赤い髪の魔法使いっぽい美人はまさかの嫁…。


「こっちの猫獣人は僕の嫁、神弓使いのリリアン。」

「リリアン・サトウです、よろしくっす。」


王国では珍しいな獣人、ネコミミで何が凄く定番、そしてまさかの嫁…。


「最後はこちら金髪のは僕の嫁、聖槍使いのソフィー。」

「ソフィー・サトウですわ、以後お見知りおきを。」


肩までの金髪で上半身真白な鎧を装備し、見た目的はこのパーティー内で一番真面目そうな人。そして、そしてまさかの嫁…。


「今日からアイリスちゃんも僕ら勇者のパーティーの仲間だ、気楽でいい。さ!立って!」


勇者は俺に手を出した。


(全員おまえの嫁じゃねぇか!佐藤さん!!嫁がいるのに俺の純潔を聞くの普通……あ、忘れた、こいつら普通ではなかったわ。とりあえず全世界の佐藤さんに謝れ!あ…この世界の佐藤さんはこいつらだけが。はぁ…いけない、冷静冷静。)


他の三人の装備と服には何かデジャブがある、この見慣れた感じ…この世界ではないような…いや、彼女たちの装備のデザインはあの人気オンラインゲームの装備ではないか?!


俺と同じほぼ腰まで長い赤い髪とナイスバティなエリザベスはあのゲームの上位魔法使いコラボ装備、通称大人のマジカル装備と似てる。獣人猫耳のリリアンはお腹出して、あのゲーム内の上位エルフ専用のアーチャー装備と凄く似てる。最後の金髪のソフィーがあの大きな胸のラインに合わせて作った純白の鎧は、もうわかるでしょう、同じくゲーム内のデザインだ。でも全員ミニスカート、この装備で、大丈夫か?


そのオンラインゲーム俺一年しかやってないので、男性の装備は全くわからん、勇者くんの装備もゲーム内のパクリでしょう…絶対制服と同じくカオルの趣味だね、佐藤さん…お前は足フェチだ、絶対。


あの勇者くんが王様を無視し俺に立てと言われたが、立つわけ無いだろ、王国じゃないし。無視したまま、俺は王様の言葉を待つ。


「アイリス、そなたは彼らが言った癒やしの聖女か?」

「滅相もございません、自分はただ一介の研究員でございます。」

「勇者殿、彼女はそなたたちが探してる人ではないようですので、お引取りください。」

「そんな!間違いないです!その虹色の髪がその証拠だ!彼女は僕たちが探してるな聖女だ!」

「はぁ…ではアイリス、そなたは勇者たちのパーティーに入る気あるか?」


俺は4人のバカの方を見て、ちょっと考えたように王様に返事した。


「申し訳ありません、()()()()()()()なパーティーに入る意味はありません、それに自分は勇者ごっこには全く興味がございません。」


『無礼だ、勇者相手に…』

『この平民風情が。』

「もう、良い、平民相手に貴族の礼儀を知らないのは当たり前だ。アイリスよ、好きのように話して良い。」

「失礼しました、陛下と…勇者様たち。」


周りの貴族たちは騒ぎはじめたが、王様は彼らを抑えた。そして4人のバカは顔真っ赤で俺を見てた。


「弱いのだと!僕たちは冒険者金ランクの勇者だぞ!僕たちは神から魔王討伐の使命がある!回復しか能がない貴様の方が弱いだろ!」

「そうだわ、あなたのそんなちっぽけな魔力だけでは、よく強気でわたくしたちを挑発しますわね!」


あ〜確かこのケープは魔法探知を邪魔するよね。まず赤い髪の賢者のエリザベスさんと勇者殿…まんまと挑発に乗りましたね。


「へぇ~オーウェン兄さん、ボクは急にこいつをパーティーに入ったくないっす。」

「わたしもリリアンの言葉に賛成です、彼女は我々の崇高な使命をごっご遊びと笑った、恥を知れ。わたしたちすでに魔王何体を討伐したな事すら知らないの癖に、下民の癖にわたしたちのパーティーに入る権利を与えるだけでもう感謝するべきです、この下民め!」


うん、流石4バカ、一言“弱い”だけで簡単に怒らせた、ホントに予想外だ。念の為もう一言追加。


「自分はただ正しい事を話しただけです、勇者ごっこ…失礼、勇者パーティーでは平民の自分には荷が重いです。」

「アイリス、ハッキリ過ぎだ。」

「申し訳ございませんでした、陛下。」


王様のその指摘は明らかに俺は間違ってないから、周りの貴族たち何人かはくすくす隠れて笑いました。ここで宰相は、俺たちの計画の次の一手を進めた。一応王国側は表には勇者の味方にするかのように見せかけるためです。


「勇者殿、彼女は平民のために礼儀が知らないのです、心が広いな勇者様たちはどうか彼女をお許しください、アイリスもすぐに謝りなさい!」

「モウシワケゴザイマセンデシタ、ユウシャサマタチ。」

「フン!まさか噂の癒やしの聖女はこんな礼儀も知らないな平民とは、まあ~僕の心が広いから、その顔を免じて勇者パーティーに入れでも良いいぞ。」

「はぁ、オーウェン様…。」

「兄さん?!」

「旦那様…まさか!」


(うわーーー何その髪をかきあげるの動きは、こいつまさかナルシストじゃないよね。)


「まあ〜こんな気高くな女は躾けが必要だ、お前ら最初もそう…だろ。」

「「「……!」」」


いや、こんな空気で照れるかい!


「とりあえずこいつを今夜僕の部屋に来い、僕の技でしっかり躾けする、こうすればこの娘も自分の感情を素直にするはずだ。……今夜は寝かさないよ、聖女ちゃん。」


勇者はそう話したあと跪くしたままの俺を顎クイした。全身寒気がする、殴りたい…その笑顔を。


「自分は王国学園の研究員なので、いやですが、もし陛下や学園長かそう命令すれば、自分は従います。」

「聞いたが!陛下、早くこの娘に命令しろ!」


周りはざわざわでもうその勇者の礼儀についてもう完全にツッコまないみたい、その様子を見るとこの4バカは多分どこの国もこんな態度だと思う、救えない。ここで王様はビアンカ様の方を見る。


「魔道士団団長、彼女は勧誘を断ったのですが、しかし勇者殿は彼女を仲間にする事を諦めない。ってその彼女はあなたの部下、どうする。」

「はっ!彼女は大事な研究員です、出来れば失いたくないが、ですが両方も引かないと、多分決闘で決めるしかないです、ですがアイリスの冒険者ランクは最低の鉄でございます。」

「いいだろ!この娘は僕たちは弱い、だから僕のパーティーに入ったくない、では僕たちの力を思っきり見せてやろ。」

「いいですわ、勇者様、わたくしたちも賛成致しますわ。」


4バカの頭を頷き…よし、あともう一息だ。


「失礼ですが、勝手に自分をメンバーにするのは勇者様ですが、何故自分はこんな弱い勇者ごっこのパーティーに入らないとダメですか?自分に何のメリットがありますか?」

「鉄ランクのクズ!自分の立場が未だにわからないよな!貴様がそんなに強いのではこの決闘を受けろ!もし僕たちが勝ったら貴様は一生僕たちの奴隷にする、ご褒美としてこの決闘を見る観客の前にこの僕が貴様を犯してやる!」


『何だと、鉄ランクは金ランクに勝てるわけ無いだろ。』

『何故そんなにこのこの娘に拘るんだ?』

『顔だ、顔だ、勇者は有名なむっつりスケベだから。』

『すでに嫁3人いるなのに?』

『聖王国はカオル神の末裔を多く残したいだからな。』

『少女に何で酷い罰だ、貴族のブライドもないのか?』

『聖王国では貴族ではないが、王族扱いだからよ。』


ざわ…ざわ…周りの貴族たちは小さな声で騒いだ、もうこの勇者はすでに下心を全く隠してない、メンバーにする事は全く関係ない、完全に下半身で返事してる、そこの嫁3人それはいいのか?


「勇者様!良いっす!ボクたちが勝って、こいつを奴隷にしてやるっす!」

「そうよね、聖騎士が下民に侮辱されでも限界がある、この人にはお仕置きしなくではなりませんぬ。」


ダメだ、こいつら、身体は今の俺より大人なのに脳は子供、典型的甘やかす過ぎな子供だ、周りにイエスマンしかないだろ、弱いと言うだけでもうこんなに怒るのは沸点が低過ぎ。ここで陛下からの目線が来た、よしこっちも計画通りで要求を話します。


「わかりました、その決闘をお受けします。ではもし自分が勝ったら、あなたたち4人の勇者生活は終わり、将来の子孫を含めて二度と勇者、救世主、英雄に称して他国に迷惑をかける事を禁止します。」

「な!何だと!」

「自分は自分の人生と純潔を賭けられたですから、もしかして勇者様たちは何も賭けないでしょうか?」


赤い髪の賢者エリザベスはすぐにこう返した。


「わたくしたちは4人よ、鉄ランクの癖に、わたしくたち金ランク4人に勝てると思ってるの?」


聖騎士…このパーティーで見た目的に一番の常識人は…。


「エリザベスの言う通り、ただ顔と回復しか能がない下民には、わたし聖騎士としてカオル神の代わりにそなたをお仕置きします。」


ネコミミは多分勇者並のバカだから…。


「ボクたちは手足を一本二本を折れないと止めないよ、終わったらお前が自慢な回復魔法で回復するっすね。」

「もう、やめろ、3人共。やるには僕が躾けした後にしろ。」


『あの娘狂ってるのか?こんな決闘を受けるなんて。』

『受けるか受けないか、勇者に営みするだろ、決闘で死んだほうがマジだ。』

『陛下はそれでいいのか?』

『いや、聖王国にクレームするべきでは?』

『無駄だ、諦めろ。』


かかったな、ではあとは俺からのお仕置きタイムですね。王様予定通り先程考えたセリフを口にした。


「あ~アイリス研究員、ホントにその決闘を受けるつもりですかね。」

「はい、今までの流れでは受けるか、受けないか、自分の純潔は確実にこのケモノに奪われたので、だからこの決闘に賭けます。」

「貴様!僕を獣と言ったな!覚えてろ!あとで倍で返す!」

「はぁ、では決闘の場所は…」

「王都の闘技場にしろ!民に決闘の事を伝え、観客を集めて今から1時間後そこで決闘する、僕たちは先に闘技場に行く。お強いでしょう、逃げるんなよ。」


4バカはそのまま謁見の間に去った。貴族たちは王様に色々話したい事があるみたいですが、王様はそのまま彼らを解散すると命じた。


「皆が言いたいことはわかる、全てはこの決闘の後で聞こう。宰相、民を闘技場に集め、出来れば他国に関わる有力商会の会頭にも集めてくれ、他の貴族たちも可能の限りこの決闘を見届けてくれ、以上だ。ビアンカとアイリスは来てくれ。」

「「かしこまりました。」」


俺とビアンカ様は国王セオドリクの後ろに続き、そのまま謁見の間の隣にある執務室に戻った。

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