5 王女の専属メイド
わたしはアイビー王女殿下の専属メイド、マリアンヌ、23歳、姓はもうない。
ドルー伯爵家の三女に生まれ、お父様にとってわたしただの政治結婚の駒だけ、お父様より年上な爺さんと結婚するのはごめんですわ、だから色々我慢し16歳学校卒業したら、家に何も言わないまますぐに家を出て王宮にメイドとして働いていた。
歳近いだから運良く見習いからアイビー姫様の元に配属されました、当然お父様は駒を取り戻そうと強制に辞めさせるの、ここでまさか姫様はお父様にこんな…。
“ドルー伯爵、わたくしが選んだ駒を奪うとはいい度胸ですわね、ではこの娘を返すの代わりにあなたの首で交換して貰いませんか?”
おかげて屋敷に連れ戻すこともなくなり、その後すぐに勘当されました。
ですが姫様の側にも苦労しましたわ、アイビー姫は大変身麗しい、そして何もできるな才嬢で、10歳な時すでにほぼ完璧な存在、メイドとしてご奉仕しするのは難しい。ご自分ができることは他人もすぐにできると難しい一面がありますが、貴族平民関係なく同じ対応している。今年17歳で成人したばかりで、周りからはこれこそ王の器で上に立つ人と噂される。
姫様の専属メイドとなり、長い年月姫様にご奉仕しましたわたしは知ってます、彼女は家族以外周りの人をただの駒として見でない。利用価値なくなる瞬間はすぐに切り捨てな人間です。姫様幼いから7年間ご奉仕しましたが、姫様とわたしの間には何の信頼や感情もなかったです。ただ仕事を全うし、次の命令を予想し準備するだけ、これだけでわたしは死なない、捨てられない、もう慣れました。
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今日アイビー姫様は朝から陛下との会議があって。ただ珍しくわたしに姫様の部屋で待機すると命じられた、戻る前に自由ですので、折角いい天気なので姫様の蔵書を読み始めた。
午後4時頃、空が急に夜のように真っ黒、そろそろ雨が降ると思うわたしは慌てで窓を閉じ。部屋の魔道具に魔力を送り光をつけました。しばらくすると雷の音を響き、激しい雨を降り始めた。それから皇帝直属の近衛騎士たちが倒れた姫様を部屋に送られ。騎士様の話では姫様は過労で倒れたって、同時に医者も到着しました。
医者から診断ではホントにただの過労で、ゆっくり休んたら自然に起きるでしょう。起きる前に同じく暇なので、ベッドの側で再び本を読みます。
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翌日、外の激しい雨が止むなく、空は真っ暗のまま、姫様は未だに起きてなかった。
ゴーーーーン、ゴーーーーン、ゴーーーーン
鐘の音が聞こえた、もう午後の3時になったね、あんな天気では時間感も狂ってしまいます、嫌だわ。
「う…」
「姫様!!」
はい、我らの姫様が起きました、忙しいな一日また始まりましたわ。
後ろで待機したメイドに食べやすいな食事と着替えの用意と…
「かぁぁぁーーー!うわああああーーー!!」
びっくりしました、姫様がこんな大きな声で出したこと一回もなかった、…異常だ。
姫様は苦しそうな感じでうめき声をした、後ろのメイドたちもこんな異常にがただただ慌てでました。
「か…かぁぁぁぁーーーー!」
「医者に連絡して、早く!」
「あなたは陛下に姫様の現状を報告して、今すぐ!」
「は、はい!」「わかりました!」
メイドたちが出ると代わりに外で待機している近衛騎士様たちが現状を聞かれ、あの近衛騎士様が何故が
「あぁぁぁーーーーー!」
「うわああああーーー!!かーーーあーーー!」
「姫様大丈夫です、医者はすぐに来ます。」
姫様の震えた手を見て、思わずその手を取りました、体温が熱い、風邪なのかしら?
姫様の上半身を持ち上げ、側で用意された水を姫様に飲ませた、体温は少しは下がるといいですが。
こちらに向けられた半開きの緑の目には生気がない、何が欲しいなのが全然わからない、ただ渇くのように沢山水を飲んだ。
(ホントに面倒くさいですわね、この雇い主は。)
何もできないまま医者を待ち続けた、その間うめき声は消えることなく。いさ医者が到着し、結局診察した結果はただの過労しか言えなかった、ありえないでしょうか!
医者のお帰りと今度は近衛騎士様が呼んた魔道士団団長イライジャ様が到着しました。どうやら医者よりイライジャ様を呼んだのは正解のようです。イライジャ様の診察では魔力暴走と言われました、その後わたしたちに姫様にいつも通りにお世話すると厳重に姫様を部屋の外に出すなと命令されました。
(最悪ですわ、ずっとうめき声を聴かないとだめですか、はぁ~。)
(でも魔力暴走ではそう長く生きられないでしょう、姫様の魔法資質は彼女の一番の弱点ですし、こうすればもうすぐに別の職場に変わるでしょう。)
その後、うめき声が約2時間聴き続け、姫様は急に目を閉じ静かになった。
(気絶しましたが、びっくりさせないでよ。)
この日、姫様は起きたら叫び声からうめき声からの気絶の繰り替えず。
わたしは命令したままいつも通りお世話するだけ、汗が怖いくらい流しましたので、私たちは姫様が気絶した時ではその身体を拭き、起きたら冷たい水を飲ませの繰り替えず。
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姫様は魔力暴走したまま一週間に経った。今日も雨、激しい雨連続3日降り続け今は強い雨でようやく少し弱まった。もうそろそろ洗濯物を干したいですが、誰のバカがカオル神を怒られたの?
姫様は未だに苦しいまま起きていない、彼女に対しては何の感情もないですが、流石に目の前にこんなに苦しいと何となくお可哀そうと思い始めました。
「か…かぁぁぁぁーーーー!」
未だにうめき声が止まんなく、顔の汗を拭き思わず姫様の手を握って、それで違和感を感じた。すぐに姫様のおでこに手に置き熱を測り、まさか熱を下がった?!その後すぐに魔道士団団長に連絡しました。
魔道士団団長の診察後、未だに魔力暴走中そうです、ただイライジャ様もこんな状況もはじめて見ました。
「まさかその魂が…ひひひぃ、興味深い。」
(?!)
「イライジャ様、申し訳ございませんが、診察が終わりしましたら、お帰りをお願い致します。姫様今の姿にはできれば男性のお目には見ては行けませんので。」
この魔道士団団長噂では狂った魔法研究者なので、今の独り言を聞いたら流石に警戒しないと。
可能性が低いですが、あの姫様は魔力暴走を乗り越えるの可能性があると何となくそう感じました。
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姫様が魔力暴走したもう10日目。今日も雨、やや強い雨から普通の雨に、連続10日雨なのははじめてでは?
うめき声は明らかに減った、それともう一つ異変があった。
姫様の部屋を掃除や雑務したメイドたちが、ちょくちょく目眩、吐き気になった。それと姫様の痩せだ顔と肌や髪の毛は段々元通り…いいえ、肌は潤う、髪の毛は前以上キレイになった。仕方ないですが、あの魔道士団団長に連絡しました。
「マリアンヌ様、魔道士団団長イライジャと近衛騎士様が到着いたしました。」
「ったく、今度はなに?」
何ですか?この黒マント中年ハゲ頭め!意識不明とわいえ、一国の姫様の前ですよ、それだからハゲになるです。
「はい、こちらで説明いたします。」
「ちょ…何ですか?!この魔力は!!」
「何のことでしょう?」
「ここ!この部屋の魔力濃度は何なんだ!極大魔法使ったあともこんな濃くはないわ!」
「そう言われでも、わたしにはわかりませんですが。」
「貴様、魔法素質は?」
「水と風で魔法学園卒業でございます。」
「だから感じないんか。」
「他の魔法あんまり使えないなメイドは目眩と吐き気だろ。」
「はい、そういえば魔法得意なメイドには特に何もないがと…」
「とりあえず窓を開けて、風魔法で換気しろ、ったくこれだから中途半端奴らは。」
「承知いたしました。」
わたしそのまま部屋にいるベランダ付きな大きいの窓を開けて、風魔法を使って室内を換気しました。外は未だに雨のため、換気した後すぐ窓を閉じ。団長を姫様の様子を説明する。
怒る?あんな黒マント中年ハゲ頭に怒るわけないでしょう、ただのハゲ負け犬の遠吠え、あんなの気にすると王宮のメイドに努めないわ。
ハ…くそ団長から診察後、彼は驚きな顔をしました。
「まさかまさか、ありえない、意識不明のままここまでできるとは、面白い、研究したい。ひひひひぃ…」
「イライジャ様、姫様のご容態は?」
「あ~心配ない、体内の魔力が放出されただけだ、だから魔力濃度こんなに濃いなんだ。もうちょっとから自然に起きるだろ。」
「そうですか、良かったですね、では陛下にご報告を…」
「いや、俺が行く。いいか絶対に
「かしこまりました、ですが王女殿下に“こいつ”呼ばりのは不敬です。」
「フン!こいつはこいつだろ、オレは悪くねぇ、その血を孫に残したいからで、だからこいつをそのままここにいるんだ、その血がないととっくにオレの研究材料になるんだ。」
流石に不敬し過ぎで、思わず前に一歩を踏み出したそうな瞬間、このクソ団長後にいるの近衛騎士様はすでに剣を抜く、その剣をくそ団長の首に赤い線を描いてからこう言った。
「
「はいはいはい、オレはもう何も言いません~!」
「騎士様、姫様の代わりにお礼を申し上げます。」
「いいえ、当然のことです。でも私たちは退室致します、私が責任を持って姫様の事を陛下に報告致します、引き続き姫様をよろしくお願いいたします、では。」
騎士様が剣を納めそのままくそ団長と共に退室しました。違和感を感じますが、何故ここ何回魔道士団団長が来る時は毎回皇帝直属の近衛騎士様が付いてるのか…でもホントに怖かったですわ、騎士様の剣速すぎびっくりしました。それにまさか姫様が魔力暴走も乗り越えたなんて、良かったですね。
(もし姫様がお亡くなり、わたしがそのくそ団長に配属されたと、絶対すぐに辞めます。姫様のそばにいるのはもう慣れましたし、やっぱり今のままが良いです。)
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魔力暴走したから12日目。朝起きでやっと晴れになった。もう連続12日雨とはカビの匂いが薄々…はぁ~面倒。
昨晩から姫様のうめき声も聞こえなくなった、もうそろそろ起きると思う。新しい着替えの用意、大きの窓を開け風魔法で換気、一晩溜まった姫様から出した魔力を外に送ってからそのまま側で待機。
ゴーーーーン、ゴーーーーン、ゴーーーーン、ゴーーーーン、ゴーーーーン、ゴーーーーン、ゴーーーーン
「うわーーーーーーーーーーーー!!」
「ひぃ!!…ひ、姫様!!…だ誰が!!」
姫様急に起きった。