45 そろそろ戻ろ
俺は今西の街モグタナの冒険者ギルドにいる、もうモグタナに行くのはもう3回目。あれから勇者一行と不良ABCも会えなくなった。全く何のイベントも無かったです。たまに不良ABCみたいに絡んでる人もいるが、謎の股間攻撃のため、俺の前に土下座したので、そのまま逃げたが。
薬草を売って、ギルドから出て、買い物が終ったらも帰ろとおもうですが、折角の新しい街なのにもうちょっと回ろうと思うですが、酒場が多い、本屋がない、娯楽施設もない、ホントに楽しめるのは広場の屋台のみ。俺酒も飲まないし、唯一興味あるの場所はアクセサリー兼魔道具店、しかし残念ですが、アクセサリーと魔道具の値段も貴族価格で、魔道具も全て自前の魔法で代用できるだから、買う意味がない、結局今回もそのままマイホームに帰った。
結局この1ヶ月はずっと拠点で神竜様と一緒に、黙々とアクセサリーの作り、畑のお世話、家具作りと淡々と過ごしました、飽きたら拠点の周りで珍しい物を探しました。何故だろう、前はそう思っていなかったですけど、急に人の声が恋しくなった。
学園の図書室に入りたい、人と話したい。あのメガネのフレームはもう届いたのかな、マリアンヌ満足すればいいですが、受付嬢のノラさんの胸いじりで笑いたいです、八百屋のおばちゃんとの噂話を聞きたいです、肉屋のおじさんの息子自慢も聞きたいです、司書たちにおすすめの本も聞きたいです。神竜様と話せるといいなぁ。あと一週間で王都に戻れる、噂が消えるといいなぁ。
夜、夢の中で白い空間に来た、そして目の前にいつもの校長室の扉。扉を開けると、急に下半身に何も着てないような妙な涼しさで変な感じ。よく見ると、俺が身につけたのは見慣れたギャルゲー内の女子生徒の制服、今着てる白いスカートは短いから、だから下半身は妙に涼しいが。
「いらっしゃい、雄二くん、面白いことがあったね。」
そこには俺と同じ女子生徒制服のトイエリさんがソファーでのんびりお茶を飲んでいる。
「いや、その前に、何で女子生徒の制服なの?スカート短すぎで、恥かしいよ、男子生徒の制服に戻って。」
「あら〜かわいいじゃないですか、あなた今は女の子ですから、女子生徒の制服を着るのは当たり前では?それより、王国貴族学園の制服のスカートも同じく短いじゃないですか?何でそっちはいいで、こっちは恥かしいなのよ。」
何が下半身に何も着てないかのように、恥ずかしいくてスカートの前後を下の方に引っ張った、俺も思わず乙女みたいな仕業をしたな。
「あの学園の制服ストッキングがあるです、それがあるなしでは全然違うわよ、せめてストッキングをお願いします!」
「前回の和風メイド服は?」
「ニーソ!アレはニーソがある!」
「あんまに変わらないと思うけどですね、仕方ないね、はい。」
下半身に何か着せた感じになった、でもそれはストッキングではない…。
「トイエリさん、これはストッキングではなく、ガーターベルトです、マニアック過ぎませんか?」
「そうなの?でも私はかわいいと思うだからそのままにするわ。」
「はぁ~もうこれでいいよ。」
俺は無言でトイエリさんの前に行き、座ってる彼女の腰に抱きつき、頭を彼女の胸にダイブしました。俺も何故そんな行動をするのかわからない、ただ人恋しい感情が止まらない。彼女は驚く事なく、そのまま俺を受け入れ、頭をなでなでした。
「あらあら、寂しい?」
「…うん、日本にいる時はその事はないなのに、たったの1ヶ月なのに。」
「当たり前よ、そっちはネットあるし、メッセージもすぐ送れる、テレビも人の声があって、いつでも電話もできるし、オンラインゲームでも交流できる、寂しいと思うわけないわ。今のあなたは森の中に住んてる、
「………。」
「安心して、何があっても、私がいるから。ヒュウツジアの中では無理ですが、ここではいくらでも私に甘えていいわ。」
トイエリさんは花のような香りで落ち着く、彼女を抱きしめたまま約2〜3分。トイエリさんから離れ、隣に座りました。
「もういいの?」
「はい、ありがとうございます。このままでは気持ちよく抱きしめたまま寝る自信がある。」
「あなた今は女の子だから許したわよ、男のままでは叩きますよ。」
「はは、女の子で良かったね。俺もまさかこんなに寂しいと思わなかった。」
「精霊と話せるでは、多分そんなに寂しくないと思うよ。」
「え?精霊は話せるの?」
「勿論、下位はできないが、上位は話せますよ。ただその身体では精霊が見えないだから、仕方ないわ。」
「まあ、薄々思ったですが、この身体の魔法素質…まさか凄く弱いですか?」
「ピンポン!だから帝国の姫はあなたを召喚して、身体を乗っ取ったでワケ。」
「マジか、この前あなたが精霊に願いで魔法を使えると話したので、最近暇なので試したが、魔法は使えますが、だが凄く弱い。」
「その身体元々のスペック高いですよ…容姿が、スタイルいいし、顔も世界の中で高いレベル、一番残念なのは体力と魔力の素質だけはえらく低い。体力は後天的鍛えるが、しかし折角魔力を貯めるな髪は長いなのに、素質弱すぎでほぼ無意味、でも今は雄二くんの魔力と
「それ…魔力の素質関係あるの?でもこう聞かれたらホントに凄いね、でもいくらかわいいでも意味がないわ、この顔が帝国の人に見られたら追われるし、可愛い服があっても着ることも出来ないし、それに男に見せる気も全くない、視線が怖い。」
「お〜可愛い服に着替えたいの?早く言ってくださいよ。」
「もちろんあるよ、オンラインゲームでかわいいアバター作ったのように色々着せ替えしたいよね。」
「今度は一緒に可愛い服着替えましょう、私もそっち担当から資料を貰ったあと着せたい服も沢山あるし。」
「おお!椿ちゃんのファッションショー?!これはいい!こんな尊い姿を見れると俺何を着ても良い!色々着替えて!カメラは欲しいよ!!!」
「はぁ…ホントにすぐに元気になるだから。」
トイエリさんはわざわざ棚に行き、コーヒーを淹れ始めました。
「そう言えば、トイエリさん。前々から聞きたいですけど、何でこの世界は日本の異世界ラノベの世界とそんなに似てるですか?」
「あら、言ってなかったの?この世界はその文化を基礎として作られたシュミレーションですよ。」
「……な、なるほど、だからいつものラノベみたいな世界のような。」
「あなたが元にいるの世界もその様なシュミレーションですわよ、ここはその延長線のようなもの。」
「うわ~ここで軽く世界の真実が聞かれた!」
「何よ、今更よ、あなたもただのバグで偶にここに来ただけよ、話していると楽しいだからそのままあなたと繋いたままだけよ。」
「そうですか、ホントに偶然と偶然の産物ですね。」
「いいんじゃない?私は暇つぶしできるし、あなたは椿ちゃんと会えるし。」
「もう今ではその姿は椿ちゃんよりはトイエリさん寄りになったよ。」
「いいですか?別の嫁に変えられないわよ。」
「いいんだ、トイエリさんはそのままでいい。」
淹れたコーヒーを俺に渡し、彼女は側に座りました。
「あ、そうそう、先日俺は“モグタナ”で異世界人の転生者と会えったよ!」
「え?そんなはずがない、ヒュウツジアにいるイレギュラーはあなただけですよ。名前はありますか?」
トイエリさんの前に半透明のスクリーンが現れた。
「あ~名前は分からないわ、はじめて“モグタナ”にいた時不良ABCに絡まれた俺を助けたあと“勇者”と言う男ひとりと女三人の冒険者のハーレムパーティーです。」
それを言うと、スクリーンは消え、トイエリさんはジト目で俺を見てる。
「あいつら…ですね。」
「……悪い人たちですか?」
「あいつらね、あなたが言う転生者や転移者でもないわ、彼らはカオルの子孫なの。」
「うーーーーわ!トラブルメーカーズ!」
「大正解!カオルは昔いの聖王国で子孫を残したの、それに暇つぶしであなたの世界のゲームやラノベの勇者の話しを沢山子孫に話したわ、そのせいでカオルは神と自称し、その子孫たちは代々自分の事を勇者と勘違いしましたね、カオルの子孫だから、魔力も普通の人より多くと遺伝したが、もう長年なので今はもう全くの普通の人です。」
「これは関わりたくないランキング1位ですね、あの時ささっと逃げたのは正解だ、聖王国も関わりたくない。」
「勇者ごっこでもいいが、残念なのは彼らはカオルの子孫だから聖王国の中でも地位も高い、わかりやすくでは王子くらいね。」
「…うわ~~引くわー。」
「それだけでもないわ、カオルが話した勇者の話は世界は魔王があって、勇者はそれを討伐するのが使命です。そして勇者は平民の部屋で勝手にタンスをあさったり、棚のアイテムを貰い、ツボを割ったり、中に何があればそのまま持っていくことができるよ。」
「ホントにやるんだ、強盗の王子様…。」
「カオルまだ生きてる時の息子はホントにやってますよ、その強盗行為は流石に
「最悪、一番歓迎したくない人だ。」
「あの時ヒュウツジアの中では彼らはあの自称唯一神カオルの子孫だからね、嫌とも言えないわ。そんな自己中なやつの勇者ごっこのために、色んな人が死んて、不満も沢山があってそれを溢れ出して、瘴気も増え間接的魔獣平均的な強さも引き上げた。」
「もう二度と会えませんように。」
「あ、そうそう、彼らの中に代々聖王国で賢者と言う魔法が上手いな人があるので、あなた身に纏った魔力を気付くと狙われるかもしれないわ。」
「え?!今回は神竜様ではなく俺が魔王役なの?俺戦闘経験なしですよ!」
「
「ほぉ…言うね、ワシの妄想力には53万あるんだ。」
「その時はあいつらを人質にした時のように“成敗”していい!私が許す!むしろヤレ!勇者を叩き潰せ!勇者ごっこを終わらせて!」
「あ〜もう、やめて、フラグを立てないで、嫌な予感がするわ。ってやっぱり、トイエリさんはあのシーンは見たのか!」
「もちろん、“成敗”したあと肩にかかった髪をパッと後ろにはらうシーンはカッコイイわね、止まらないくらい笑いましたよ。ふふっ。」
「あの時何で成敗を言うのは俺も分からないわ、髪や顔が見られで混乱したから。」
「そうそう、あの盗賊の息子は大変な事になったわよ。」
「ざまぁ!!」
落ち着くためコーヒーを一口飲む。
「そう言えば、トイエリさんは帝国から俺を追う追手は来ないのかは知りませんか?」
「ごめんね、あなたも知ってる通り。この
「何が恥かしいわね。」
「今更よ、もう半年以上見られたら、別に減るものではないし。」
「まぁ、それもそうですね。」
「もう顔バレても別にいいじゃない?今のあなたでは誰が来ても追い返す事ができるし、誰にもあなたを手を出さないようにそのニセ勇者を挑んてわざと雄二くんの力を見せつけすれば?」
「俺は平穏な生活が欲しいですが…。」
「ではこうしましょう、勇者を叩き潰すと、ご褒美で膝枕してあげる。」
「勇者め!次会ったら完膚無き倒してやる!!」
その後、夢から起きるまでトイエリさんと世間話をして、一杯笑って寂しい気持ちを一気に吹き飛ばした。楽しかったです。そしてそろそろ王都に戻って、皆に会いましょう。