43 帰る道
マリアンヌはギルドの迷惑野郎たちを片付けのため会議室から出て、
「アイリス嬢、これを被ってくれ、学園の制服では目立つ。」
「ありがとうございます。副ギルマス。」
「ジャックはあなたを家まで送ってるので、安心していい。」
「ありがとうございます、ギルマス。」
「お、おう!」
「では、ワシも外に戻る。お気をつけて。」
「はい。」
アイリスはマントを被って、そのままジャックと共にギルドの裏口から出た。ギルマスの顔は怖いのか、それともギルマスの地位の高さのせいか、途中で皆道を開けてくれました。そのおかげでスムーズに西門から王都に出た、道順のまま真っ直ぐ歩いて、周りに人がいない草原で一休みした。
「アイリス嬢ちゃん。」
「はい!」
「あ~、いや、家何処?」
「そうですね、ここからでは私ひとりで帰ってもで大丈夫ですよ。」
「いや…マリアンヌに約束した、家までっと…」
「大丈夫です、マリアンヌも知ってます、王都から安全に出たらもう大丈夫です。」
「…それと…あの。」
「あ~ギルマスの後ろにいますので、今話したい事は独り言としで話せば上手く言えると思うわ。」
「お、おう。」
ジャックは小さいから女性に避けすぎのせい、マリアンヌ以外の女性では全然上手く話せない、アイリスの声がかわいいらしいな女性声だからマントで全身隠しでもダメみたい、その後彼女は彼の後ろで黙ったまま彼の独り言を聞きにした。
「あ~アイリス嬢ちゃん、ま、前々からお前にお礼を言いたいんだ。」
「……。」
「マリアンヌは言ってないが、お前は彼女の
「……!」
「まあ、彼女がギルドに着いたばっかりの時、あんたに対するの態度ですぐわかるぜ、その過保護の態度。それに今日ただ
「……。」
「だから、あんたにお礼を言いたい。あの貴族の陰謀から彼女を救ってくれて、ありがとう。おかげで俺は彼女に出会えた。」
「……。」
「あんたの親父ですが、もし帝国から追手が来れば、俺のギルドに逃げてくれ、俺とマリアンヌは何とかする、俺が言いたいことはこれだけだ。」
「…そうですか、ありがとうございます。ではこっちにもいつく話しさせてください。」
「お、おう…。」
「マリアンヌがないと、多分私すでに亡くなりました、私にとってマリアンヌは私の家族です、もしあなたが彼女に泣かせたら、私は絶対あなたのことを許しません。」
「絶対!泣かせない!約束する!」
「はい、宜しい。では、多分大丈夫ですが、しばらくマリアンヌにひとりで行動しないようにお願いします、そして彼女は頼みますわ。では私はここで失礼致します。」
アイリスはそのまま南西方向に歩いていった、そしてジャックは彼女の後ろ姿が見えなくなったあと王都に帰った。冒険者ギルドに戻って、馬鹿騒ぎする人は誰にもなかった。代わりに掲示板の前にボロボロな姿で縛られ、正座している8人がいた、そんな彼らの前の看板には“俺たちはバカですと駄犬1頭”と書かれてる。
ジャックはその見覚えがある正座姿を見ると急に冷え汗を出した、カウンターに見るとマリアンヌは見当たらないが、訓練場にも誰もいない、マリアンヌは何処に居るかと受付嬢のノラに聞いた。
彼女は裏で書類を片付けてるらしい、でもジャックは迷惑野郎を訓練場で待機し、あとで自ら訓練してやるつもりですが。ノラから訓練場の中に何があったのかはわからないです、偶然通りかかった副ギルマスのフレッドは現場を見たと言った、彼の口からとんでもない話を聞いた。
数時間前、現場の馬鹿騒ぎあっという間に片付けした、その後マリアンヌは訓練場に用はあると言って、今掲示板の前にいる馬鹿達に全員一対一で一方的に
「マリアンヌ、ただいま。アイリス嬢ちゃんですが、無事に王都の外に送った、家まで送るつもりが、ここでいいって言ったが、大丈夫か?」
「あら、ジャックさん、お帰りください。はい、大丈夫です、彼女何処に住んてるのは知ってる人は少ない方がいいです。」
「それであなたはしばらくひとりで行動する事は禁止だ、わかったか?」
「はぁ…アイリスちゃんがそう言ったの?」
「そうだな、お前を泣かせたら許さないって。」
「もう、あの子、ホントに自分の方が心配して欲しいわ。」
「俺らが彼女の隠す場所を作れば良いさ。ではしばらくひとりで行動するのは禁止ね。」
「あなたも心配性だから、過保護よ。」
「恋人を心配しない人はいるか?それと次から訓練は俺に任せろ、あんたに怪我したくない。」
「あら、わたし護身術とナイフには心得あるわ。」
「あ~~もう、俺に心配させるなよ。」
「ふふっ、はい、わかりました、もう次はないわ。」
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ギルマスと別れ、俺はマイホームに戻った。予定より早い帰宅で、神竜様は思わず俺を見つめた、何があったか聞かせて欲しいみたい。だから盗賊の事と意外で顔が見られた事としばらく王都に行かない事を神竜様に話した。
これからの話しですが、この銀髪のせいで1ヶ月の間隣街で買い物するしかないな。平民の服装で魔道士団のマント、いや、ここはやっぱりさっき貰った冒険者のマントがいい、魔道士団のマントは紋章入りで余計なトラブルは避けますが、でもその魔道士団のマントで別の街の冒険者ギルドで薬草売り…変だよね、両方持っていく?はじめて隣街に行く時は両方持っていこうかな。
あとは姫様の顔が知ってる人が
そのまま悩むでも仕方ないし、もう暇になった、マリアンヌ依頼のフレームの仕上げをします…あちゃー、教会に連絡なしの無断欠勤した。仕方ない、今度教会に行くときお詫びに果物を持っていこう。
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数日後、王国の騎士団団長ウォルトは先日虹色の髪の貴族学園の生徒が人質にされたとの報告を受け、彼は報告の騎士寝ぼけてるのかと思う、虹色の髪は全く想像も出来ない。ですが情報を続けて聞くとその娘は
「この虹色の娘について、心当たりがある。詳しくは後で話し、この事を広めないようにしろ。俺は急用で王城に行く、後は任せた。」
「はっ!」
団長はすぐに秘密で国王に報告。国王の執務室で使者様関係者のメンバー4人を集めた。国王のセオドリク、王妃のミラ、宰相のサイモン、そして報告した団長のウォルト。皆は団長の報告を聞いてすごく驚いた。
「使者様が無事で良かった、こんな事があったとは。その犯人は?」
「犯人は元カオル教会の幹部ですでに捉えた。」
「またカオル教会のやつらが。」
そこで王妃は話した。
「虹色の髪ですが、だから使者様はずっと顔を隠しておりますわね。」
「ええ、報告ではご尊顔も大変美しい、絵画のようでございます。」
「信じがたいが、虹色の髪、ワシでは想像出来ません。」
「現場の衛兵からの話では正確には上半分は銀髪で、下半分は金髪だそうです。その虹色は銀髪から反射された幻い光だそうです。それと問題なのは今下町では彼女の事を使者様や聖女様と噂されでいます。」
「使者様とはわかったが、何で聖女様と?」
「はっ、私の考えでは先日騎士たちの報告した、使者様は冒険者ギルドからトイエリ教会のヒーラー依頼を受けた事が原因と思われます、陛下。」
「あ〜それが、司祭にも報告が来た、こんなに大勢の人が来るとは思わなかったが、使者様のおかげで何とか軌道に乗ったみたいだね。宰相、教会のその後は?」
「すでに経営経験者数名を派遣しました、今もヒーラー不足ですが、元カオル教会なヒーラー数人が審査途中で問題ないでは教会で働くする予定です、しばらくは大丈夫そうです。」
「教会の件は引き続き観察しろ、絶対不正を出ないように。」
「かしこまりました。」
王妃様は話題を戻した。
「陛下、使者様顔を隠すのは正体をバラしたくないと思うので、わたくしたちから今の噂を抑えないとダメな気がしますわ。」
「そうだな、俺もそう思った、このまま民間に彼女の事使者様や聖女様と噂されたら、前に彼女が言ってた平穏な生活が欲しいと言う願いは叶えられないと思う。しかし王城から彼女は使者様ではないと弁明をすれば、王城から彼女を庇うと逆に彼女は使者様な事を証明したのと同じ。広めないよに別の噂を流すしかないが、皆は何がいい考えはあるか?」
4人はしばらく黙々と考え、王妃のミラはいい提案を思いついた。
「陛下、わたしくにはいい方法がございます。」
「お!ミラ、話して。」
「まず今の使者様の噂では
「うん、これはいい案だ、だがこれも明らかに王国が彼女を庇うな行為と思う…そうだな、報告からでは彼女はずっと学園制服の姿で、ここは彼女は我が何年前から見つけた珍しい魔力持ちの人才で、隠して学園で研究を手伝えるのはどう?」
「ワシではこれがいい設定と思います、この設定では彼女の髪目的や彼女のご尊顔を見せたいのために、彼女を厄介をかけるな貴族たちにも止めることもできると思います。」
「よし、ではこの方向で行こう。ミラの提案に感謝する、先ず宰相は学園長と口合わせろ。団長は騎士と警備を指導してくれ。…明日王国内の貴族を謁見の場で俺がこの件について貴族たちに説明と俺の研究員に手を出すなと警告する。」
「「かしこまりました。」」
翌日、国王は謁見の場で貴族たちにアイリスは昔から見つけた人才、その珍しい魔力のせいで悪い人に狙い易い、だからずっと隠したまま学園で学園長の研究を手伝いしている。手を出した人は容赦はしないと正式に貴族たちに警告した。
アイリスは冒険者だから、念のため冒険者ギルドにもその嘘の設定を本物のように冒険者ギルドにも説明した。
冒険者ギルドの方にもその設定のまま段々アイリスは学園の研究員と広まる。
この設定と噂の影響もあって、彼女は使者様や聖女様と話す人は日々減りました。
ですが、残念なのはこの噂はすでに“勇者”に聞かれていました。