<< 前へ次へ >>  更新
37/115

37 田舎暮らし

あれからの平穏な時間が続き、王都教会の事件からあっという間に半年過ぎた、寒い冬が迎えに来た。この半年は何も面倒なイベントもなく、平和な時間を過ごしました。


帝国や他のカオル教会の襲撃もなく、誰もマイホームの所に来たことがない。街灯の木も元に戻って…いや、もう木ではなく大きな樹になったね、今は軽く20メートル超えでは?樹の下のマイホームを丸ごと持ち上げられたまま成長し、今のマイホームは樹幹の上に乗せた、もう完全にツリーハウスになったね。でも何故か落ちること無く逆にすごく安定していて、まるで枝はマイホームを支えるためにこう成長するみたいな、まあおかげで雨な時はあんまり濡れなく助かります。ただマイホームに入るには飛ばないと入れない。


ちなみに神竜様はこの半年で黒寄りの灰から元の灰色より少し白寄りに戻りますた、最近天気が寒くなったから背中に寝ること出来ない、浄化速度も遅くなったね、だから裁縫や動かない事をする時わざとその背中でやることにした。彼は相変わらずクールで無視されたのですが。まあ、いつもの事ね。


例の呪いの魔剣日時計も知らないうちに浄化され、今はただの高級そうな剣になった。金が必要な時優先的にこいつを売ろう。


一番変わってないなのは恐らく収入源の薬草畑です、毎週は毎回同じの量の薬草を売るため、だからわざと畑を大きくなることもなくそのままのサイズにした、月光草一本だけの売値は一週間の食費以上だからね、余った金も段々増えて楽しくなた。薬草畑以外最近では小さいな自家農園も作って野菜を植えて自給自足にします、当然暇つぶしと金の節約のためです、収穫はまだ一回目ですが自分が植えた作物を食べると絶対美味しいだからね、異議は受けない。それと多分毎日お風呂後の水を雨になって周りに捨てるせいか、拠点の半径約10〜15メートルの丸い草原、今は畑以外謎の花畑化になった。


って今の生活はほぼ元の世界の田舎暮らしのように、ネットやアニメ、漫画もないがでも不満はない。


そしてあれから、毎週のぷち休みの王都の日は朝から図書室行き、最初は紙とペンを買ったですがあれは偉く高いなので、作り方は簡単だから紙と鉛筆自分で作った、まあ鉛筆の芯はただの黒鉛と粘土だからね、昔の仕事で文房具について少し知識はあるさ、魔法もあるし完璧再現ではないだから両方とも割りと簡単に作れる。これで図書室で使える資料を書くことができる。そして最初に見た裁縫の本のおかげで、真っ先に手触りいい布を買ってやっといい下着を作りました、モサモサ着心地わるいブラジャーと下着とはサヨナラです。


え?俺は?この半年ではあんまり変わってないよ。ただ髪はちょっと変、長さは増えでない、髪の長さも半年前と同じく腰のまでのストレートな金髪。ですが、この半年の間髪の色は頭から段々()()銀髪に染めました、今は肩まで謎な銀髪で、残りは金髪のまま。それと…ちょっと…胸が大きくなったみたい、未だ17歳で成長期だからね、何カップでは元男性な俺にはわからないが、二次元的なサイズでは美乳だと思う、ってだから最近は作った途中ブラジャーが全部調整しました。女の子は意外と大変ですよね。


俺は毎週図書室に行くため、王都に行くのは定番で学園の制服と学園のケープ、マリアンヌの話では冒険者たちは何で貴族学校のお嬢ちゃんが毎週ギルドに来るのかと。マリアンヌはただ学園の依頼を受け仕事上制服を着ることが必要なだけ、俺はごく普通の冒険者と説明したので、だから今ギルドに入ると最初の時よりは視線は大分減った。ありがとう!マリアンヌ!


それとマリアンヌから帝国のニュースで、あの皇帝はまさか新しい王妃を作った、すぐに新しい後継者を作るつもりみたい、まさか俺を探すことはもう諦めたの?でも念のため出かけるにはやっぱりフードを被ろう。


冒険者ランク上がった?いいえ、上がってないです。俺は元々クエスト受けてないし、ただ身分書を作るために冒険者になるだけです、ラング上げると絶対良くないイベントがあるから。


ちなみにこの半年王様たちとは全く会ってなかった、毎週学園に行ったが、学園長のビアンカ様も一度も会えない、もう完全に放置するでしょう。学園に行く時、基本生徒たちは授業中だから、俺も徹底的に裏門で出入りし生徒たちとほぼ会えない。偶然図書室で生徒たちに会っても、同じく制服姿ですから、知らない生徒と思うので、未だに何の問題もないです。


何だか元の世界の生活サークルに戻ったみたいで、何の変化のない日々、まぁ俺はこんな平凡で安定した生活が欲しかったな、ずっとこのままがいいです。


------------------------------------------------------


これで今日はいつもの王都に行く日。いつものように朝冒険者ギルドに薬草売りに来た。


「おはようございます、マリアンヌ。こちら薬草です、午後また来ますね。」

「おはようございます、アイリスちゃん。わかりました、でもこちらでお預かりますね。」


最近ではもう定番になった、王都に来て冒険者ギルドで朝ごはん、薬草を卸したあと学園で昼まで図書室で本を読む、その後ギルドでマリアンヌとお昼と薬草のお金を貰って、最後は食べ物や他の物を買って帰る。もし神竜様が治ったら別の街にも行って日帰り旅行でもいいですね。


って今は冒険者ギルドから出て、学園の裏門から入り図書室に到着、最近は魔法で金属を粘土のようにくねくねする事ができると発見したのため、アクセサリー作りに興味が湧いてきた、鍛冶や細工関連な本を見で紙にメモメモし帰りにあの作り方や形を試します。あ〜もう鐘の音が聞こえたお昼の時間だ、生徒たち集まる前に学園から出る、ではまた冒険者ギルドに来て金を貰い来ます。


「こんにちわ、また来ました。」

「あら、来ましたね。ではノラ先輩わたしはお昼休みにしますね。」

「いいよ。」


最近マリアンヌが俺の午後来るの時間を合わせてお昼休みになったので、俺も一緒にギルドの会議室でお昼食べることになった、もうギルドでは俺たちは仲良しなこともう皆知ってるからね。


「アイリスちゃん、今日創造神様の神殿は開きましたよ、もう行きました?」

「え?そうなの?いいえ、初耳です。あとで見に行きます。」

「わたしも休み時彼と行くつもりですわ、トイエリ様にもありがとうと伝えたいの。」

「あら、今度の休みはデートですか、相変わらずお熱いですわね。」

「もう、いつがアイリスちゃんもお相手が見つけたらこの気持をわかると思いますわ。」

「ご安心してください、これは絶対起きないのです。」

「いいえ、アイリスちゃんは可愛いですから、絶対見つかります…ん?」

「別の意味で絶対ない…ん?どうしたの?」

「アイリスちゃん、フード下ろして良い?」

「ここ誰もいないですから良いですよ。」


いつ誰が入るのかわからないので、基本マリアンヌの前でもフードを被ります。マリアンヌの要求でフードを下ろした。下ろしたら、マリアンヌは驚いた顔をした。


うん、知ってた…銀髪の件ですね。最近ではどうせケープが腰までの髪を全部隠しただから、それに髪を時間をかけて結びでも誰も見でないし思わず髪を結び事をサボってしまった、リボンは気にってるだから、横の髪にで結びしているだけ。


「髪?!どうしたの?」

「あ〜そう言えば話していませんね。ごめんなさい。」

「何ですか?この色は?」


ええ、その謎の銀髪は、普通の銀色ではなく、光を反射した時は七色を出しているんだ、まるでトレーディングカードのレアカードのように違う角度では違う虹色になるのです。だから謎の銀色だ。


「うん、私もわからない、でも体に何も影響もないなので、知らないうちに段々銀色の部分が増えましたね。」

「きれい…触って良いですか?」

「どうぞ。」


マリアンヌは髪の毛を触って、色んな角度で見る。でも正直今の髪はすごく変です、頭から耳までレアカード、残りの部分は金色のまま、フードなしでは絶対笑える物になる。


「わたしがいないなのにこの柔からさと光沢感、これ姫様(アイビー)より綺麗よ、どんな方法で保養しますか?」

「保養方法ですか?…うん…毎日髪を洗う?」

「はぁ…毎日ですが、アイリスちゃんは魔法で髪を洗うのですよね、わたしも試したのですが、その魔法操作ではちょっと難しいですね、水は全く動かないわ。いや、これはさて置き体はホントに何の異常もないですか?」

「はい、至って健康です。このままでは髪も多分全部銀色になると思う。」

「そうですね、そうしたらもうフードなしでもいいのでは?この半年も何もないし帝国も姫様探しの事も諦めましたし。それとも未だに人を見ると魔力暴走します?」

()()()()?いやいや、フードなしではこの謎な銀髪では危険生物として捕まれますよ。」

「そうですよね、この虹色では多分聖女や使者様と言われそう、アイリスちゃんは使者様とバレたくないですよね。」

「はい、もし使者様と知られたら、絶対何がの王族絡みや貴族とのお付き合い、他の皆の見る目も変えるだから、私は普通がいいです。」

「半年前のカオル教会での暴れる事件は印象深いですからね。」

「小屋が燃やされたから、あの時は怒ってますよ。ワシは今の生活でもう満足じゃのう。」

「何ですかそのおばあちゃんみたいな言い方ね、うふふっ。あ、そうだ、アイリスちゃん最近アクセサリー作りに興味があるですよね。」

「はい、小さいものはいくつ作った程度ですが。」

「メガネを作ることできない?」

「完全透明なガラスの作り方はわからないが、フレームは作れると思う。メガネを変えたいですか?」

「いいえ、ギルマスに…プレゼントしたいと思って…。」

「なるほど、ではお客様、欲しいな形はございませんか?」


俺は紙と鉛筆を出して、基本のフレームを何種類か描いた。


「そうですわね、彼はその目つきを隠せないので…この小さく丸のフレーム結構いいですがも…あれ?アイリスちゃん、この紙は何処で買ったの?それは絵画用のペン?」

「両方とも自分が作ったものです、自分用なので売る気はないです。ペンはあげるのもいいですが、書類仕事には向きませんよ、それに他人に見られたらまた今と同じことになる。」

「そ、そうですか、それもそうですね、ではアイリスちゃん前々からは図書室に行くときこれを使ってますか?」

「朝の図書室全く人がないですから、もし見られたら、旅の人から買っただけで大丈夫と思います。」


この世界のペンは基本は未だに羽根ペンとインクですからね、絵は木炭筆で描いてるが事務的に使えない。だからマリアンヌはインクがいらない鉛筆に驚いてる。そのあとマリアンヌの注文を聞き、フレームの素材を決め、値段と納期を決め、そのまま今日のお昼は終わった。


冒険者ギルドに出て、トイエリさんの神殿が今日開きみたいなので、あの椿ちゃん(トリエリ)の像の完成品を見に行こうか。


平和っていいよね。薬草を売るだけで収入があった、毎日趣味に時間を沢山使った、毎週マリアンヌと楽しいランチ。結構いい引きこもり生活です。このまま続けたい。

<< 前へ次へ >>目次  更新