36 学園長の愚痴
私はカウレシア王国貴族魔法学園の学園長、ビアンカ、現宰相の娘です。お父様とは仲がいいので、お父様も時々休みの時学園に来て一緒にお茶を飲みます。
先日例の使者様がカオル教会で暴れた日、その翌日お父様が学園に来て、学園の図書室である案件の資料を調べたいと、そのためお使いの方に自由に図書室を使わせたい。それとついでに学園の女子制服を用意すると、明らかに変な願いですが、制服に渡されたサイズは予備であるので大丈夫そう、入学ではないので別に構わないです、その場でこの件を了承しました。
数日後の朝、わたしは学校の学園長室で書類仕事してる時、扉からお父様の声がしました、例の図書室で調べる担当の子が来たみたいです。
お父様が例の子を連れてきた。入ってきた子は魔道士団のマントで全身隠し、顔もフードで深く隠し、絶対訳ありですね。
「では宰相様、この娘は先日伝えた図書室を自由に使わせたいなお使いさんでしょうか?」
「そうだ、彼女はとある案件の調査を担当した。出来れば王城の人には何を調べることを知られたくないだから、
「はじめまして、アイリスと申します。」
何ですって?!陛下からの勅命?魔道士団のマントを着てるのに、わたしはこの娘を知らない、この娘は一体誰ですか?怪しい…思わず周りの魔力を感じる魔法を発動した。わたし一応王国一の魔法使い、魔法感知の魔法ではあの子が何が魅惑な魔法を使ってるのかすぐわかる。ですがこれは下手だ。
(な!何ですかこれ、信じられない!)
わたしが感じたのはあの子の体にはもうすごく高濃度の魔力が貯まってる。
いや説明できないくらいな変、無理に説明するとカップに水で満タンにしたなのに、水は止めることなく水も溢れることなく、カップの周りにくっつけてまま離れない、それに溢れた水は段々大きく硬く、水なのに成長する魔石な感じ…すごく矛盾だ、わけわかんないわ。
普通の人では魔力暴走やその魔力を焼かれ死ぬのに、でもこの娘はさっきまで普通にわたしに挨拶したわ。
思わずお父様にあの娘は危険だと警告した。学園いや王都内でこの魔力の塊が暴走したら沢山の死傷者が出る。
「そうですか、君にはそう感じたのか、では
お父様から普段より低い声でそう言った。そして上の人への態度で彼女に謝罪しました。わたしもすぐに彼女に謝りました。
「学園長様、話すことは出来ませんが、貴方様が話してた私の体の事について、私も存じております。ですが私が言えることは暴走や爆発もしないので、どうがご安心ください。」
そう…ですか、そういう事。お父様はこの娘は何者なのはすでにご存知、さっきわざわざ
わたしができることは職員バッチを渡すだけ。それとこの娘こんなに硬く顔を隠すから、棚にいる魔力を遮断できるな魔獣素材で作ったケープを彼女にあげた、学園にも魔力に敏感な子がいる、彼女を見つけたら大騒ぎになるわ。
その後、彼女を図書室に案内し、わたしよりこの小さな子にフォローされた、未だに混乱していますが、情けないわ。離れる時秘密で司書に指示した、この娘は陛下と宰相の大事なお客様です、彼女に何か要求があれば応じてください、一番大事なのは彼女が図書室にいる時、他の問題児を図書室に入れるな、絶対。
その夜、わたしはお父様の屋敷で久しぶりに一緒に夕食を食べ、それと今朝の事について謝りました。
「聡明なあなたにはすでにわかるだろう、あの娘はただ平穏な生活がしたいだけと言った。我々ができることは彼女を邪魔させないだけ。」
「はい、学園側では彼女が図書室にいる時、問題児達に入れないように司書に指示しました。それとそのケープは魔力遮断する事ができる、わたしみたいな魔法使いでないと彼女のその溢れた魔力を感じること出来ないでしょう。」
「そうですが、ありがとう。あとはできる限りあの娘の正体を隠すだけ。」
「一応学園にいる時司書たちが守ってますので、でも外では難しいわ。」
「そうじゃのう、彼女では上手く躱せると思うが、何があったら騎士団寮に行くと思うのう、明日ちょっとそっちに連絡しておこう。」
「はぁ~、あの娘このまま王国にいるのが良いことでしょうか?」
「あなたにはわからないが、彼女はすでに王国、いや、王国の民の恩人だ。」
「そうですが、詳しくは聞かないですが、良いことだけでそれでいいわ。」
「おや?いつものあなたでは蜂が蜜を見えるのように、その体や謎の魔法について質問詰めですが。」
「女の勘からあの娘から離れた方がいいと話した、わたしを帝国のハゲ研究バカみたいに言わないでください。」
「ほほほっ、大きくなったな、娘よ。」
「もちろんです、わたしの成長は止められないわ。」
この夜、久しぶりにお父様と楽しく夕食を食べました。