30 国王と秘密の面会
俺は今騎士団寮の別の客室にいる、団長さんからこの国の教会は我が拠点に侵入すると聞かされ、急にこの国の王様と秘密で面会すると決めました。今目の前に用意されていたのはちょっと金持ちっぽい淡い黄色のドレスだった。
「あの、フード付きケープやマントはありませんか?」
「はい、ここにあります。」
このドレスはあの門番の騎士さんが先程走って買ってくれたみたい、そして多分魔道士団用のフード付きマントを俺に渡した。
「……。」
「……あの、他に何が足りないものはございませんか?」
「いいえ、お着替えしたいので、殿方がいればお着替えできませんです。」
「た、大変失礼いたしました、外で待機致します!」
別室でのお着替えが終わり、団長さんと馬車で王城に行った。王都の道は整理されたとわいえ、馬車はガチで気持ち悪い、思わず馬車内の椅子上で見えないくらい浮遊しています。
「冒険者殿は馬車に乗ったことありませんか?」
「ええ、飛べますので、馬車は必要ありませんです。」
「それもそうですな、正直私も馬車よりそのまま馬に乗るほうが気持ちいいと思う。すみませんが、王城に到着したら冒険者殿は何も話さなくでいいので、私が案内致します。」
「わかりましたわ。」
馬車で走って約10分、王城に到着しました。帝国の王城は姫様の部屋しかわからないので、今回はじめて城をお目にしたのですが、残念ですがフード被ってるので床しか見えないし、秘密だからそのまま多分王の執務室まで黙って団長さんの後ろで歩いてた。
ゴンゴン
「陛下、冒険者殿をお連れてきました。」
「入れ。」
部屋に入ると、予想通り王の執務室です、目の前にはこの前見たイケメン中年男性と白い髪の爺さん。
「冒険者殿、急なお誘いにもかかわらず、ご快諾いただきありがとうございます。私はカウレシア王国国王のセオドリク・フォン・カウレシアでございます。こっちは宰相のサイモン、そちらは騎士団団長のウォルトです、どうぞお座りでください。」
「お名前はお伝えする事が出来ませんが、冒険者です。フードを被せてままお話することをお許しください。」
俺はそのままソファーに座り、宰相のお爺さんからお茶を入れて貰った。イケメンな中年王様は俺の前に座り、宰相と団長さんはその後ろに立っている。そして王様はそのまま俺に一礼をした。一国の王がすぐにお礼するのは良くないのでは?以前姫様になった時マリアンヌに王族は気安くお礼や謝りはダメと言われたことあるような。
「早速ですが、先日神竜様に場所をお借りするのご提案はホントに助かりましたです。」
「いいえ、この問題の原因は私たちですから、私たちの原因で貴国に混乱することは見たくありませんので、お礼は必要ないです。」
「実は創造神のトイエリ様の件も貴方様にお礼を言わせたいです。」
「えーと、何のことでしょうか?」
「恥ずかしいの話しですが、我が国今も財政について困ることがございます。」
「は、はあ。」
「この国のカオル教会には毎年国の予算を約3割寄付金として要求されました。明らかに大きいすぎな金額なのに、でも教会は何がの行動で民に返還することもなく、直接ファレル聖王国に話しましたが、払わないと信仰心が足りなく、我が国の回復魔法も効きにくことになると言われたです。」
「毎年国の3割ですが、先に言っときますがそのカオルは私と同じくただの派遣なので、信仰心のことは信じなくでもいいです。」
「ええ、先日貴方様のお話をお聞き、そのカオル神以上に創造神様があるとお知り、これで我が国は正式に王都のカオル教会に普通に運営だけな金額を寄付するだけでいい、余った税金はようやく他のインフラに回すことができる。だから民の代わりに貴方様にお礼をさせてください。」
「でも会ったことない私の話しをそのまま信じて良いですか?」
「最初は信じませんが、団長の話では神竜様元々は白いと聞かれたあと、確か我が国の文献にも白いドラゴンの伝説があります、それに貴方様が送れた茶葉を飲んだ騎士と魔道士たちは全員軽い怪我と疲労も消え、もちろん私も飲んた、正直神竜様だけでも十分に信じる価値があるです。」
まじか、月光草はもうこんなに希少だから、月光草の実は絶対外に売れでは行けない、でも捨てるのも持ったないだから、折角こんなにいい匂いし、他のいい匂いな薬草を乾燥後で切っただけ茶葉にするですよ、お湯を入れるだけですよ、錬金術でもないよ…この茶葉今後絶対個人用のみにします。
「そうですか、だから私の言葉を信じ、トイエリ様の事も民に話したが。分かりました、お礼を受けさせます。」
「はい、では本題に入ります。小耳でお聞きしたですが、教会の人は神竜様の所に侵入すると計画しているそうです。」
「貴国はすでに禁止令を発令され、もしあの範囲内に侵入された人は重罰があるではありませんか?」
「はい、侵入したものは反逆罪で一律死刑と発令された、あの柵も構造的に
「でも貴国のカオル教会は侵入するの計画は?」
「恐らく教会はわざと信徒数名を侵入し、わざと使者様や神竜様に殺され、これで信仰心高い信徒を殺されたという言い訳で神竜様はただの魔獣、創造神様の話もこれで否定すると思います。今の教会は散々カオル神への信仰心が足りないと言って、平民相手に多額の金を払わないとポーションだけでは治せない怪我を回復魔法や解呪魔法を使ってくれないです。もしここでその上の主神が現れたら、教会今までの嘘はバレる。」
(何ですか?この定番な腐った教会、だから発表する時他の平民はこんなに無反応が。)
「なるほど、では私に何がしたいですか?」
王様は黙ってきた。言い難いみたいだと思う、食べ物まだ買ってないし、買って早く帰りたいです、お早めに話してお願いします。
王様は深呼吸して、話した。
「この国の教会の司祭に創造神と使者様は本物なことを証明できませんか?」
出た、この問題はおかしくないと思わないですか?あなたは人間な事を証明してみたいな、だいたいこっちにはメリットがないから。
「これは誠に残念ですが、私のこの体はあんたたちと同じく普通の人間です、私も別に神ではございません、ただトイエリ様から神竜様を救ってくださいと言ってからここに来ただけです、このお願いはあなたが人なことを証明させて欲しいと同じ、申し訳ございませんが証明方法がわかりませんです。それともまさか私にトイエリ様を降臨させて欲しいと言いたいでしょうか?」
「いいえ、とんでもないです。」
こう返事すると王様と後ろのふたりも青ざめる顔になった、仕方ないだろ、ホントに証明できるものがない、おまけにもし顔が見られたら最悪な展開になる。
「もう一回説明致します、私は神ではございません。瘴気を浄化する使命があっても、人族を守る義務はございません。教会がこちらに侵入するのお知らせていただき大変感謝致します。」
「いいえいいえ、こちらこそ大変失礼いたしました。これは我々王国の問題です、一方的にお願いするのは我々が悪いです、使者様にご迷惑をかけました、あとで我々で解決致します。」
「ではもし教会の人がホントに私の拠点に侵入すれば、生きたまま彼らを貴国にお返します。」
「ありがとうございます。あとは我々で解決方法を考えておきます。」
くむむ…何が、こっちが悪者になったみたいな。いやいや待て、関わるのは嫌だけどここで王様に借りを作ると、もし帝国の追手が来る時、後ろ盾になるのでは?それにトイエリさんが何であの時王国に行けと言い出したかは何となくわかった気がする、この王様は思った以上にいい人っぽい。リスクも大きいですが、民生や国のために教会への不当な寄付金を取り戻すために戦う人だからね。
「そうですね、私にメリットがありますか?正直私はただ平穏な生活がしたいだけです、もしただ前回団長様が来る時みたいに上のものみたいな感じにすればは出来ますよ。」
うん、メリット次第!あくまでメリット次第です。こんなに嬉しいそうな顔をするな。
「それでいいです、あの司祭の前に使者様が現れたら彼らの信仰嘘は崩せる、あとは侵入の件で優勢を取れます。あの…お失礼ですが、使者様は今何が欲しいものはございませんか?」
急に欲しい物を聞かれても…今一番欲しいのは…言い難いですが、新しい下着です。いや、変態ではない、この世界の下着、いや平民用のヤツは布の質が悪く、着ると居心地が悪いです、でも貴族用の買うのは高過ぎで払えない、だから裁縫の本…お…欲しい物があった。
「あの、この国に本を買える店はありませんか?」
「申し訳ないですが、本は貴重品なので、本の値段は高く民間の必要は低く、基本の文字を学ぶの本以外は特定な商会では売ってます、ですが彼らは基本貴族と金持ちしか売れないです。」
な、なるほど、だから王都を回っても本を売る店がない。
「ではこの国は図書
「そうですね、図書
「見てる通りで顔もフードで隠しますだから、王城にいるだけでトラブルになりますよ。」
王様は“あちゃー”の顔になった、仕方ないですね、今回は縁がなくて。王様の後ろの宰相は話しました。
「陛下、貴族学校にも図書室はありますぞ。」
「そうだ!よくやった宰相、使者様はお若いから、学園長に話せば何時でも入れる。制服はこちらでご用意致します。」
「あの…私はただ図書室に入ればいいので、学校で勉強する気はありませんです。」
「もちろん承知致します、ただそのままドレス姿で入るのは逆に目立つし、だから学園の制服を用意し、学生の姿で本を読む事では違和感は無くなる。他の人には宰相の案件を調べる人として説明すれば大丈夫です。」
「は、はぁ。」
ホントに大丈夫か?でもこうしないと本を読めないし、確かに魅力的な提案だ、他の貴族の子供には会えない時間で行けばいいよね。
「良いでしょう、ではいつその司祭様にお会いしますか?」
「今日はもう遅いので、その他に高位貴族2名がこの事を見届けたいです、使者様はいつ来られますでしょうか?」
「私は基本一週間一回で王都で食べ物を買うのです。」
「もし来週の朝は大丈夫でしょうか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
「では来週の朝、騎士団寮に行って騎士団団長と共に王城に来てください. お願いします。今日買い物出来なくなったの代わりに、今晩はここでお休みなさい、お詫びに欲しい食材を食料庫で貰っていいよ。」
外を見ると、空はもう暗くなっていた。こんな時間になるとは思わなかった、こんな暗くてマイホールに戻れる自信がないわ、仕方ない今日はここで宿代わりにします、別にただで食べ物が貰えることが原因ではない、うん。
「わかりました、今晩はお邪魔させていただきます。食材もありがとうございます。」
「それと、そのドレスはそのまま貰ってください。」
「あ、そうですか、ありがとうございます。」
完全に忘れました、今着てるドレスは俺のものではない。その後、団長さんのご案内で食料庫に来て、高そうなお肉と食材を頂き、調味料も少し貰いました、儲けましたね。
最後は客室に案内され、元々はメイド付きですが、団長さんに顔を見せたくないと説明したので、ひとりでこの大きな客室に入れてもらった。久しぶりの王宮生活、夕飯も帝国より美味しくて、ふかふかなベッド…これはダメだ、このベッド超欲しい、最近ずっと神竜様の背中で寝るだから、ウロコ硬くて寒いしもうふかふかのベッドの魅力は断れない。その夜久しぶりにいい睡眠を取れそう。
翌日、気安く王様に会えないから、朝早く荷物を持って団長さんに挨拶した後、マイホールに戻りました。戻った時珍しく神竜様が俺の方を見ている。多分連絡なしで一晩も戻れないのは心配だと思う…そう思うといいなあ。一応神竜様にカオル教会の話と王様に会えた事を話しました、王様との話しが終わった時もう夜暗くなったため、王城で一晩過ごしたと説明後、神竜様はいつも通り目を閉じて寝ました。