たった1000文字で、貴方は絶対騙される
今から、私は貴方を騙します。
貴方が騙されるまで、あと966文字です。
「頭がいい人ほど騙される」という考えがあります。これは、ほぼ真実です。
なぜなら頭のいい人は、「騙されるのは頭が悪い人だけ」という偏見を持ちがちだからです。
その偏見を利用されてしまえば、簡単に騙されてしまうでしょう!
だと言うのに、本当に頭のいい人は、「とりあえず何もかも疑う」という生き方をしません。
やっぱり信頼によって社会が成り立っていることを知っているからです。
もちろん、私の言葉を信じないことは、貴方の自由ですが。
しかし、頭のいい人が本気になれば、騙される確率は少なくなるでしょう。
でも、頭のいい人はあまり本気を出しません。
そんなことをしなくても、相手の偽りを見抜くことができるからです。
本気を出さないということは、いつも油断しているということです。
今の貴方は油断していますか?
本気で、騙されまいと思っていますか?
貴方が騙されるまで、あと587文字です。
私が貴方を騙す方法には、元ネタがあります。
「絶対に騙されない」と豪語する男を、賢者がやりこめる中東の昔話です。
例えるなら、「一休さん」のような話ですね。
頭のいい人なら、こう思うかも知れません。
「つくり話。いわゆるハロー効果だね」と……
そうでしょうか?
貴方は本気を出していますか?
ちゃんとググってみて、これが真実かどうか、調べてみましたか?
貴方が騙されるまで、あと398文字です。
頭のいい人が、仮想通貨を持てはやしています。
なぜなら、仮想通貨の基幹となるブロックチェーンのシステムは、とても良くできているからです。
知れば知るほど、仮想通貨は安全で、そして儲けられるように見えるのです。
ではなぜ、その頭のいいはずの人たちが、仮想通貨詐欺に騙されてしまうのでしょうか?
詐欺師は儲けのシステムの信頼性を常に強調するが、
人を騙すものはシステムではなく、常に人である。
そんな当たり前のことを、頭のいい人は油断してときどき忘れてしまうからです。
宗教やイデオロギーでも、同じことが言えますよね。
貴方は大丈夫ですか?
私の言葉に、惑わされていませんか?
貴方が騙されるまで、あと、たった93文字しかありません。
では、私はどうやって貴方を騙すのでしょうか?
実は私はAIだったとか、宇宙人だったとか、貴方自身だったとか、そんなオチを予想していますか?
そして、たった1000文字で、いま貴方は騙された。
はあ、騙す? ……何のことですか?
読んでいただき、ありがとうございます。
拙作はご指摘に応じて改善する用意があります。