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中二と心理テスト

「そういやあさ」場所は俺の部屋。特にやることもなく俺はケータイ、睦月はポテチ袋の材料の欄を見て、じゃなかった。読んでいる。

「ん?」俺の声に反応した生返事が来る。

「今日の選択科目の時女子が“心理テスト”やろって。」睦月は“心理テスト”に首をかしげる。そういやぁ、睦月が心理テストされているとこを見たことない。

なんたって女子は睦月にキャーキャー黄色い声を出しているけど、完璧な見た目におまけに人を寄せ付けないオーラなんかを持っちゃってるもんだから・・・。

モテない。ちょっとざまーみろだな。

「光太、俺は心理テストと言うものをやってみたい。やってみせろ。」

「ん、そうだな~」ケータイで無料心理テストのサイトに飛んでみた。結構ってよりめちゃくちゃある。

「よし、そうだな~。あ、じゃあ「風呂に入って最初に洗う場所は?」

「・・・左腕・・・それが俺の法則だ」風呂入る法則って何の役に立つんだよ。

「んだよ~、つまんねーな。一番最初に洗う場所は“自分が一番気にしてる場所”だってよ~」だぁーってベットにもたれると睦月は深刻な顔を見せた。

って、なんだその顔?って・・・あれだよな?いや、もしかして・・・実は怪我とか?

「フッ・・・こんな戯れで俺の正体が割れてしまうとは・・・。」あ、心配した俺、バカ。

「そう、俺の左手に宿りし邪神の目覚めの時だ。」

「はい、次いこうか」最後まで聞いた俺って本当に優しいよな。

「次は・・・おっ、睦月爪見せろ」

「好きにするがいい。」手を出さない。

「勝手に見ろってか?それじゃ心理テストになんねーだろ。」そう言うと睦月は手の甲を上にして爪を見せた。

やっぱsか。「じゃあ、今度は俺の手にお前の手乗せて」グーを睦月の前に出すと、睦月は自分の手を俺にかぶせる感じで乗っけた。あれ、これって・・・?

「結果は何だ?」

「う~ん、爪見せたのがSって結果なんだけど。手の平乗っけたのはMだってさ。あぁ~、心理テストってここまでやると信憑性感じねーな」

「クククッ・・・俺はどうやら“心理テスト”をなめていたようだ。」

「はぁ?」片手で顔を隠す睦月。

「俺があるときは人をいたぶるのがたまらなく好きなサディスト。そしてまたあるときは、俺のもがき苦しむ姿で人の心をどん底にまで引かせるマゾヒスト・・・。そう、俺は人の心を操る能力を持った二重人格だったのだ。」

「睦月、ポッキー食う?」普通に床に座って頷く。

うん、わかってる。コイツは二重人格でもないしS・Mのどっちでもない。

ただの中二病だ。

やっぱり。

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