第三章 登場人物紹介
ネタバレを多く含みますのでご注意ください※
※第三章をお読み頂いた後に見ることをお勧めします。
──登場人物紹介──
【ファーネスト王国】
──オリビア・ヴァレッドストーム。
独立騎兵連隊、連隊長。
帝国軍の名だたる将を次々と討ち取り、死神の異名を不動のものとしていく。
魔法の上位互換である魔術を披露し、魔法士であるヨハンを圧倒した。
太古の時代。高純度のオドを宿し、圧倒的な戦闘力を誇っていた深淵人の末裔であることが判明する。
階級は少佐。
──クラウディア・ユング
独立騎兵連隊、副連隊長。
オリビアとアシュトンの良き理解者。
平民にも分け隔てなく接する態度からも、クラウディアを慕う兵士が多い。
階級は中尉。
──アシュトン・ゼーネフィルダ―
フライベルク高原の戦いではオリビアの影武者を立て、帝国軍の目を欺くことに成功する。その手腕には上層部からも高い評価を受けている。
割と空気が読めないことが多く、クラウディアに度々説教を受ける。
階級は准尉。
──ナインハルト・ブランシュ
天陽の騎士団進撃の報を受け、たまたま王都を訪ねていたオリビアに援軍を要請する。最初はすげなく断られたものの、機転を利かし承諾させた。
女性の思いにことのほか鈍く、コルネリアスに天はニ物を与えても三物までは与えないと評される。
階級は准将。
──カテリナ・レイナース
豊かな黒髪が特徴。ナインハルトに仄かな恋心を抱くが、全く気付かれていない。副官としては優秀で、事務周りの一切を取り仕切る。
階級は少尉。
──コルネリアス
不退転の覚悟をもってアルフォンス王を説得し、第一軍を動かす。第五軍終焉の地であるガラバ平原にて、グラーデン元帥率いる天陽の騎士団と激突。撤退せしめることに成功する。常勝将軍の名が健在であることを内外に示した。
階級は元帥。
──ブラッド・エンフィールド
第二軍を率いる将軍。戦略戦術に長け、また剣の腕は飛燕すら切り落とすほど精妙。パトリック中将率いる天陽の騎士団に追い詰められるも、オリビアの援軍により窮地を脱した。オリビアの実力を計るため剣を向けた結果、実力の差を知る。
階級は中将
──リーゼ・プロイセ
ブラッドの副官。天陽の騎士団に追い詰められた際は、ブラッドと共に死ぬ覚悟を決めた。クラウディアとは士官学校以来の仲。
階級は大尉。
──エリス
元街の警備兵。
性格は明るく前向き。
美しい顔立ちをしているが口がかなり悪い。
剣の腕はかなりのもの。
オリビアをオリビアお姉さまと呼び慕っている。
フライベルク高原の戦いでは、オリビアの影武者を務めた。
階級は曹長。
──エヴァンシン
エリスの弟。
姉に似て整った顔立ちをしている。
フライベルク高原の戦いでは、一時的にオリビアの副官を務めた。
階級は准尉。
──ルーク
エリスの兄。
フライベルク高原の戦いでは、エリスと共に囮の部隊を率いた。
階級は少尉。
──クラレス
王立図書館の職員。
綺麗に切り揃えられた前髪とそばかす。そして、赤いメガネが特徴。
軍が公式に発表していない情報などにも通じている謎多き女性。
獅子王学院出身であり、アシュトンの先輩にあたる。
──アンネ
王都でオリビアたちが定宿にしている灰鴉亭の女将。
パンを焼くのが得意。
──アルフォンス・セム・ガルムンド
ファーネスト王国を総べる王。
オリビアに絵本出てくる王様と全く違うと評される。
中央戦線で活躍したオリビアの希望を叶え、宴の席に塔のようなケーキを用意させた。
【アースベルト帝国】
──グラーデン
帝国三将筆頭であり、天陽の騎士団を率いる総司令官。
紅の騎士団敗北の報を受け、動き出す。
大兵力をもって第二軍を追い詰めるが、参戦した第一軍との決戦に敗色が濃厚となる。加えてオリビアが現れたことを聞き、進退窮まる。アレクサンドルを捨て駒とし、キール要塞へと撤退した。
階級は元帥。
──パトリック
天陽の騎士団に所属する将軍。
攻勢に定評があり、第二軍を崩壊寸前まで追い詰めたほどの武人。
オリビアの参戦により一気に窮地へと追い込まれる。
最後はオリビアに胸を貫かれ死亡した。
階級は中将。
──アレッシー
パトリックの副官。
歯に衣着せぬ物言いをするが、優秀なためパトリックも重宝している。
兵学者としての側面を併せ持ち、ブラッドの戦術を高く評価した。
最後はオリビアに首の骨を折られ死亡した。
階級は少佐。
──クリストフ・ラプター
天陽の騎士団に所属する将軍。
武門の誉れ高いラプター家の当主。
オリビアの参戦を受け、七千からの騎士団を率い応戦に向かう。
最後はオリビアによって一刀両断された。
階級は少将。
──アレクサンドル
天陽の騎士団所属。
最年少で中佐の地位を得たことにより増長している。
撤退の際は進んで
オリビアを騙し討ちしようとした結果、心臓を抜き取られ死亡した。
階級は中佐。
──ザシャ
アレクサンドルの副官。
オリビアに果敢に挑むも、上半身を吹き飛ばされ死亡した。
階級は大尉。
──フェリックス・フォン・ズィーガー
帝国三将のひとりであり、蒼の騎士団を率いる総司令官。
代々皇帝に使えるズィーガー家の現当主。
重傷を負ったローゼンマリーの代わりに、紅の騎士団を一時任せられる。
任地先において神国メキアの軍と遭遇。指揮官であるアメリアとの一騎打ちを行い、実力の一端を垣間見せる。
深淵人と双璧を成した阿修羅の末裔であることが判明した。
オリビアと同じ俊足術の使い手でもある。
階級は大将。
──テレーザ
フェリックスの副官。
アメリアの魔法によって体の自由を奪われる。自らの剣で喉を貫くところをフェリックスに助けられた。
階級は少尉。
──マシュー
フェリックスの親衛隊を務める男。
階級は大尉。
──ガイエル
本国に移送されたローゼンマリーの代行を務める。神国メキアの奇襲により混乱状態となる中、アメリアと対峙。剣を向けるも魔法により拘束状態に陥る。反撃も出来ぬまま、剣を深々と突き刺され死亡した。
階級は大佐。
【神国メキア】
──ソフィティーア・ヘル・メキア
卓越した才能と美貌を合わせ持つ神国メキアの統治者。
オリビアの戦闘報告を聞き、ヨハンに調査を命じる。
───アメリア・ストラスト
聖翔軍所属。
左手の甲に青の魔法陣が刻まれており、主に拘束系の魔法を得意としている。
ソフィティーアの命を受け、三千の衛士を率いてアストラ砦を奇襲する。
途中参戦したフェリックスに敗れるものの、作戦自体は成功した。
階級は千人翔。
──ラーラ・ミラ・クリスタル
聖翔軍総督。
白銀の髪が特徴の美女。
ソフィティーアに絶対の忠誠心を捧げている。
左手の甲に白銀の魔法陣が刻まれており、莫大な魔力を保有する。
オリビアの調査に自ら出向くと進言するも、ヨハンとソフィティーアに止められた。
階級は聖翔。
──ヨハン・ストライダー
聖翔軍所属。
左手の甲に焔光の魔法陣が刻まれており、主に炎を操る魔法を得意としている。
整った顔立ちをしており、剣も魔法も一流の使い手。
オリビアの調査に向かうことを進言し、了承された。
王国の宴の席に単身乗り込むなど大胆な性格をしている。
オリビアと対峙した結果、魔術の存在を知ることとなった。
階級は上級千人翔。
──ゼファー
聖翔軍所属。
諜報部隊〝梟〟を率いる長。
灰色のマントを被り、左目に黒水晶の義眼を埋め込んでいる。
中央戦線の戦いをつぶさに観察し、ソフィティーアに報告した。
ヨハンと共にオリビアの調査に向かう。
階級は上級百人翔。
【その他】
──バーナード
ズム平原を縄張りとする野盗集団の頭目。
高級馬車に乗ったヨハン一行を襲うものの、あっさりと返り討ちに合う。