ダンジョン作成 モンスター編2
ウィンドウを開くと、またモンスターが増えてる……しかもさっきよりも増えた量が多いな……もしかして今度こそ。
「ステータス確認」
名前:蒼魔
レベル:2
種族:ヒューマン/ダンジョンマスター
性別:男
クラス:ミドルパーソン/見習いダンジョンマスター
称号:《火を厭う者》《早とちり》NEW《法則を利用せし者》
スキル:《迷宮運営》《氷属性吸収》NEW《あやかし使い》
◆能力値
HP:110/110(+10)
MP:110/110(+10)
STR:15(+10)
VIT:15(+10)
INT:15(+37)
MIT:15(+10)
MIN:15(+10)
DEX:15(+10)
AGI:15(+13)
LUK:15(+10)
──レベルが上がりました。能力値が上がりました。新しい称号を獲得しました。新しいスキルを獲得しました。新しいをモンスターを生み出せます。新しいアイテムを生み出せます。新しい施設を造り出せます。新しいダンジョンデザインができます。
▽称号詳細
《法則を利用せし者》法則を巧みに利用し、より多くの力を得た者に贈られる称号。INTに30の追加補正が入る。
▽スキル詳細
《あやかし使い》ダンジョン内の妖怪系モンスターの全能力に2%の追加補正が入る。
やっぱりレベルが上がってる……普通レベル上げって敵を倒してだと思うが……ネトゲの非戦闘系クエストでもクリアしたら経験値がもらえるみたいに条件を満たせばあがるのか?
今回の場合心当たりはダンジョンの構築とモンスター召喚……ダンジョンマスターとダンジョンは一蓮托生だからダンジョンのレベル=ダンジョンマスターのレベルって可能性もあるな。
まぁいいや、とりあえずペットにちょうど良さそうなのは…………幼狐(※誤字じゃありません)と化け猫あたりかな。
「幼狐と化け猫で仕様変更……」
──変更内容
1ポイント使用して性別:女。
2ポイント使用して容姿:金毛、美麗。
9ポイント使用して性格:絢爛華麗、頭脳明晰、冷静沈着、貞淑、仲間思い、秘めた熱い思い、主への真心、主への仁愛、主への忠誠。
3ポイント使用してその他:姉、妹、妖艶。
35ポイント使用して幼狐を、
1ポイント使用して性別:女
2ポイント使用して容姿:銀毛、幽玄の美。
8ポイント使用して性格設定:優雅華麗、素直、大和撫子、頭脳明晰、主への真心、主への仁愛、仲間思い、主への忠誠。
2ポイント使用してその他:妹、愛嬌。
35ポイント使用して化け猫を作成しますか?──
50と48ポイント……なんとかつくれるな。
「承認、と」
どちらもメスなのは獣型とはいえ六花と大きなくくりでは同族に当てはまる妖怪の男を近づけたくないからから。
幼狐は狐の妖怪は傾国の美女ってイメージがあるから──貞淑を追加したのは六花に悪影響だからだけど──、化け猫は逆に猫のイメージとは真逆の淑やかな感じに仕上げてみた。
二匹のイメージは太陽と月……まぁ所詮は動物だけどな。
ただのペットではなく六花の妹として作ったので妹を、幼狐の方が姉だから姉も追加。上から、ゆきんこ・幼狐・化け猫の三姉妹だ。
承認すると目の前に金毛の子狐と銀毛の子猫が現れた。化け猫は大きな猫を想像してたけど違うんだな。
「顔をあげろ」
二匹とも跪いて──もともと四足歩行だけど顔も下げている──いるので顔をあげさせる。すると化け猫の方は二本の脚で危う気なく立ち上がった。……ああ、こういうところが化け猫なわけね。
二足歩行の猫か……なんだろう、こいつを見ていると長年の相棒のような感覚がある。料理を作ってくれたり、ともに眠ったり、留守の間畑仕事などをしてくれたり……そして、ともに猛獣を狩りに行ったり。……記憶をなくす前の俺は狩人だったのかな?
青い甲殻をもったクマや、電気を纏った四足の獣のような竜、やたらと飛んで直接勝負を避けるヘタレな飛竜なんかが思い浮かぶんだが……。
「ニャア」
「クォン」
「え?」
化け猫と幼狐が顔をあげ、たぶんだが挨拶をしてきた……けど、六花が何故か疑問の声を挙げる。
「どうした?」
「あの……あの子たち、主さまのことを『兄様』や『お兄様』と呼んでいるのですが……」
あっるぇ?
「妹設定が六花じゃなくて俺に働いてるのか?」
「……ぁぅ、わたしだけ仲間外れなのです……」
どうして……あ、そうか六花には姉設定がないから消去法で俺の妹になったのか。それなら六花に追加で姉設定を……既に幼狐と化け猫は俺の妹になっているから六花にも妹設定つけないとな……。仕様変更は作成したあとも可能なので助かった……っと、その前に。
「なぁ、六花……俺の妹になるか?」
本人の意思確認をしないと。
「え、いいのですか?」
「ああ、お前は俺の側近だし、いつも一緒にいるなら妹みたいなもんだからな」
「はい、妹にしてください!」
「よし、六花の仕様を再変更。
その他設定:姉・妹──承認」
こうして義妹ができました。