ダンジョン作成 モンスター編1
「次はモンスターだな……」
残りポイントは300弱だから慎重いかないと。
「あ、主さま、生み出すモンスターは妖怪がいいと思います」
「なぜだ?仲間でも欲しいのか?」
外国人だらけの場所は居心地が悪いから同国人にいて欲しいみたいな感じで。
「いえ、そうではなく、同系統のモンスターを揃えていると主さまの称号に《○○使い》と追加されその配下モンスターに追加補正が入るのですよ」
「ん、そうか、わかった」ナデナデ
「えへへ」
水辺の妖怪は……水蛇、水妖、小河童か……。あと魑魅魍魎の魍魎も水の小妖怪だった気がするがこのダンジョンでは微妙に扱いが違うな。
う~ん、戦力的に水蛇はバッファータイプの支援、水妖は捕縛、小河童は……お、いい感じのスキルがあるな。
「水蛇を一体、水妖を一体、小河童を8体を作成して……。
小河童一体を仕様変更、容姿:体色黒、性格:勇敢、聡明、その他:リーダー、でいいかな」
──15ポイント使用して水蛇を一体、20ポイント使用して水妖を一体、105ポイント使用して小河童を7体作成
仕様変更内容
1ポイント使用して容姿:体色黒
2ポイント使用して性格:勇敢、聡明
1ポイント使用してその他:リーダー
小河童を一体作成しますか?──
合計159ポイント……よし
「承認、と。」
承認すると目の前に10体──妖怪なら単位は鬼かな?──10鬼現れる。
小河童はアニメとかのデフォルメしたような河童だな。水蛇は水色の蛇、水妖はゲル状のスライムみたいな感じ。
そのうち1鬼の小河童……リーダーに設定した黒河童が前に来て、
「クケ!」
一鳴きすると全員が跪く……水蛇はまだわかるが、水妖はいまいちわからんけど。六花は話せるけどこいつらは無理か……。
だが、ちゃんとリーダー機能は働いているみたいでひと安心だ。
「面をあげろ」
「クケ」
「「「クケ」」」
「シャーッ」
ウネウネ
「お前たちの主のソーマだ。
これから指示を与える
お前たちは大部屋を住処とし3鬼一組で行動し、通常時は大部屋で訓練・遊撃・自由行動でローテーションを組み行動だ。リーダーは基本大部屋で訓練指揮だが適宜どこかの組に入って行動。侵入者が来たときはリーダーと一組は大部屋で待機、残り二組は迎撃とする」
「「「クケ」」」
「シャーッ」
ウネウネ
「それでは小河童リーダー、水蛇、水妖お前たちに名を与える。
小河童リーダーは……黒鵬
水蛇は撫子
水妖が水奈だ」
ちなみにコクホウはオスでナデシコはメス、スイナは性別なし。
何で水蛇を撫子にしたんだろう?
蛇の名を考えていたらこの漢字が思い浮かんだんだが……。
「クケケ!」
「ぁの……『有り難き幸せ』だそうですよ」
……六花はこいつらの言葉わかるのか……同じ妖怪だからか?それはいいがなぜ俺の蔭に隠れている?……あ、カスタマイズで照れ屋を追加したからか……それにしても主を盾にするのはどうなの?
「よし、最後になったが俺の側近の六花だ」
後ろに隠れていた六花を前に出し紹介する……
。
「み、皆さんよろしくお願いしましゅ……」
「「「クケェーッ!」」」
「シャーッ!!」
ウネウネウネウネ
おおう、なにこの反応?これが《マスコット》効果か?コクホウ達なんて名前もらった時より反応が大きいんだけど……。
「あ、皆さん……そんなことありません……恥ずかしいから……やめてくだしゃぃ……」
奴らが何を言ってるかはわからんが六花がを褒めまくってるんだろうな……。時々噛んでる六花がかわいいし。
そろそろ限界っぽいな……助け船を出すか……。
「ほれ、六花が泣き出すからそれくらいしとけ」
「な、泣きませんよ
わたしそんな子供じゃありません」
「あ~、はいはい、六花は大人だもんな~」
「主さま信じてませんね!」
そう言うなら俺の後ろに隠れてないで前に出ろよ……。
「とりあえずお前らはダンジョンで活動開始な」
「「「クケッ」」」
「「「ケッ」」」
「シャーッ」
ウネウネ
あれ、なんか一部の小河童の反応悪くね?
「そんな……いちゃついてなんて……」
六花の声から察すると俺が六花といちゃついてるように見えて面白くないのか?
う~ん、一部とはいえ主戦力が反抗的なのはマズイな……なんとか懐柔しないと。……河童といえばキュウリかな。
「ほれ、これをやるからむくれるな」
キュウリの苗をコクホウに渡し機嫌をとる。
「「「クケ!」」」
……ふぅ、喜んでいるから大丈夫みたいだな。
食える物が限られている俺と六花は生で食えるキュウリの苗が少なくなるのは微妙に痛いが、背に腹は代えられないからな……。
小河童たちを部屋から出し、次はどうしようかな……。残りポイントは100ちょっと。できたてのダンジョンは初心者育成のために熟練の冒険者がくることはないらしいからこれ以上の戦力はいらんし。
……う~ん、そうだ、ペットつくるか、六花の情操教育にもいいし。