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刹那の異変?

 

 とりあえず階層を2つほど増やしてみたが、フィールドはどうするかな……。

 

「クォン」

「ニャア」

 

 っと、戻って来たな。

 

「ありがと」

 

 久遠達が戻って来るまでに2層増やして全5層にしてみた結果、俺のレベルは5になった。どうやら俺のレベル=階層の数のようだ……たぶん偶然なんだろうけど。レベルが2になったときはまだ1層しかなかった頃だし。階層の増加は経験値みたいなものが高いのだろう。

 

 さて、レベルが上がったことでどんな項目が追加されたかな……。

 

 

 とりあえず新しく増やした層の整備をするためフィールドから確認。

 お、新しく火山が使えるようになってんな。よし第4を……いや、今の第3層を4層に持ってきて、新3層を火山に設定。火山から雪原への急激な変化はかなり身体に負担がかかるはずだ。それに火山→雪原の順なら火山で大量にかいた汗が雪原で急激に冷えるからかなり身体に負担がかかる。

 5層はどうするかな……ん、雷ヶ原? ほぉ、常に雷が降り注ぐ平原ね。立ち止まると雷が降ってくるのか……。

 う~ん、なかなか良さげだけど、落雷はこっち側の妖怪にも適用されるよな…………雷系の妖怪を配置すればいいか。

 え~と、雷系の妖怪は雷山猫に鵺に雷神か……。

 なら雷山猫を大量配置でボスに鵺かな?雷神はポイントが高くてまだ手が出せないし。

 

「雷山猫を15体作成──承に……「ニャッ!?」どうした?」

 

 雷山猫を作ろうとしたら何故か刹那が驚愕の声をあげる。

 

「ニャッ、ニャ~ン」

 

 なんでもない、って、そんな感じじゃなかったが……まぁいいか。

 

「承認。鵺を一体作成──承認」

 

 中断した雷山猫をつくり、続いて鵺も作る。

 

「「「ミャー」」」

「ヒョー」

 

 よし、できたな。

 雷山猫は体毛が黄色っぽい山猫で刹那より身体が大きく耳先が少し丸くなっていて、刹那と違って二足歩行は出来ない。鵺は猿の顔、虎の手足に狸の胴体そして蛇の尾と伝承通りだ。

 

「お前たちは5層の雷ヶ原が持ち場だ。雷山猫の一匹と鵺に名前をつける。鵺が5層ボス、名付きの雷山猫がリーダーだ。鵺とリーダーに相応しいと思う者は前に出ろ」

 

「ヒョー」

 

 鵺がすぐに前に出るが、雷山猫は話し合って中々前に出て来ない。今のうちにステータス確認しとくか……ん、この鵺はメスか。

 

「……ミャー」

 

 雷山猫のうち、体格のいい奴が前に出てくる……コイツはオスだな。

 

「鵺、お前の名は(ツグミ)、雷山猫リーダーは(ゼン)だ」

 

「ヒョー」

「ミャー」

 

「それじゃあ、持ち場につけ」

 

「「「ミャー」」」

「ヒョー」

 

 よし、5層はこれで完了。次は新3層……火山だから当然火属性だよな。

 

 火系の妖怪は……火車に輪入道、片輪車……って車多いな!? あとは鬼も火耐性ありか。う~ん、なら……、

 

「小鬼を8体、火車「ニャゥ……」と輪入道と片輪車を1体ずつ作成──承認」

 

 途中でまた刹那が鳴き声をあげたが気にせず妖怪を作成。

 

「どうした、刹那?」

 

「ニャ~ン」

 

 一応聞いてみるが、やっぱり何でもないって返ってくるか……後で話をするか。

雷山猫リーダーの禅の元ネタはわかる人いるかな?

ぶっちゃけ全く山猫関係ないんだけど


鵺の鶫は単純に鵺の鳴き声は鶫に酷似しているからです

ブラックホールは使いませんし、死者蘇生なんでできません……多分


ところで、大蜘蛛のアスラの元ネタがわかる人っていますかね?

ツムギは単純に糸からきてるんですけど

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