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☆登場人物(最後までのネタバレありじっくり版)☆

○アーシェ・レヴィンス(20)

リネリア王国レヴィンス男爵家令嬢。毛先だけはねたオレンジブラウンの髪に、茶色の目。

しっかり者で、面倒見がいい。

15歳で王都の上級学校卒業後、18歳まで幼少学校の講師補助をしていたので子どもに文字や算術を教えるのが得意。

 ◆ ◆ ◆

ベルンハルドのことを気に入った花の女神により、彼の胸元に感情を表す花が見えるようになったが、それを本人に伝えたことで見えなくなった。



○ベルンハルド・エストホルム(24)

リネリア王国エストホルム伯爵子息。さらりとした白金色の髪に、青の目。

リネリア騎士団にも加わっている騎士で、非常に寡黙。伯爵の命令で、アーシェと婚約することになった。

 ◆ ◆ ◆

幼少期は病弱で伯爵領で育ったことになっているが、実際はもっとド田舎育ち。母親は伯爵のお手つきになったメイドで、故郷に帰ってベルンハルドを生んで病没した。その後祖父に剣を教わって育ったが、伯爵に見つかって連れ戻される。

非常に顔がよくて剣術にも優れているが、いくら勉強しても言葉の訛りが消えず、「人前では喋るな」と伯爵に命じられたため、無口になっていた。伯爵家での立場も悪いが、伯爵の命令に従えば祖父や村の皆を支援してくれると約束されているので、逆らえなかった。

野花を愛していて、特にスミレが好き。花の女神の気まぐれにより、「婚約者であるアーシェにだけは誤解されたくない」という願いを、アーシェにだけしか見えない胸の花で表現されるようになっていた。

 ◆ ◆ ◆

伯爵家から出た後は、「ベルン・オーウェル」という名の騎士として、アーシェと共に生きていくことを決めた。



○ヒルダ(19)

レヴィンス男爵家で働くメイド。ポニーテールにした赤毛に、ぱっちりとしたヘーゼルの目。

アーシェとは幼い頃からの仲のよき友人で、いつも側で支えてくれる。

本人はかなりミーハーだがややオジ専気味で、イアンに片想いしている。



○イアン(36)

ベルンハルドの屋敷で従者として働く男性。オールバックにした灰色の髪に、緑の目。

ベルンハルドの身の回りの世話をしており、寡黙な主人の代弁も行っている。

 ◆ ◆ ◆

ベルンハルドが引き取られてから彼の専属になっており、その複雑な心境もよく理解している。



○リオン・レヴィンス(12)

レヴィンス男爵家子息。緩い癖のあるオレンジブラウンの髪。

アーシェの弟で、上級学校に通っている。アーシェと顔立ちがよく似ている。

姉の幸福を一番に願っており、姉を守るためなら身代わりでも女装でもする。

そういうことでシスコンでありツンデレでもあるが、本人は絶対に認めない。



○エストホルム伯爵

ベルンハルドの父親。髪や目の色合いはベルンハルドと全く同じ。

最近調子のいいレヴィンス男爵家と縁を持つため、半ば強引に三男とアーシェとの婚約を結ばせる。男爵家一家からは嫌われている。

 ◆ ◆ ◆

元メイドの子であるベルンハルドを無理矢理引き取り、政治の駒に使おうとしていた。だがあまりにも訛りがきついので「喋るな」と命じて彼を寡黙にさせた張本人。

ベルンハルドのことは使いやすい駒だと考えていたがアーシェがきっかけでベルンハルドが前向きになったため、邪魔になったアーシェを消そうとする。しかしベルンハルドやアーシェたちによって逆に嵌められ、自分の脱税などの罪を明らかにされて、息子二人共々追放された。



○ルーカス・カンプラード(24)

リネリア王国カンプラード子爵家子息。きれいに整えた黒髪に、緑の目。

騎士団員で、ベルンハルドの友人。ベルンハルドが寡黙な理由をなんとなく察しているが、あえて突っ込まずに支えてやっている。

 ◆ ◆ ◆

ベルンハルドが出生の事情を明かした、唯一の人。非常に友情に篤くて、ベルンハルドやアーシェを伯爵家の束縛から解放させるため、伯母のヘンリクソン侯爵夫人などにも相談して仮面舞踏会での作戦に協力した。



○馬鹿兄×2

ベルンハルドの異母兄。

いつも二人で行動しておりナヨナヨしている。アーシェを嵌めようとしたときには協力したが、その後は仲間割れを起こして仲よく捕まった。

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