【ネタバレ度★★★】キャラクター紹介・3
【新規追加】
<ハッピー>:ハッピーの所属人員(ハッピーについては後述)
ガーデン(フラワー・ガーデン) 20? 女
ハッピー23。三番目に現れたハッピー。残機21以上で顕現できる。
テリーの生成主であり、あのカニを作ったり改造したりするにはガーデンの手が必要。
土や植物に非常に詳しく、野外活動に長ける。
関連する魔法も得意とする。
<ウィンド家>:エスド子爵家
センブラ伯爵チャッティ・エント 40代 男
メイルの義父、シフティとレフティの父。
メイル以上の長身で、庭いじりが大好き。
現在はウィンドに居候中のため、この区分にて紹介。
エント家は爵位こそ低いものの、王国にとって重要な貴族。
これは「剣の魔法」を代々継承していたからである。
当主は王国に関わるため、政治的な理由から魔法の継承=近衛就任はできない。
エントの女が赤の近衛となり、この国を影から支えてきた。
<ロイズ家>:ロイズ男爵家
ラピス・ロイズ 30歳未満? 女
詳しくは用語の項目を参照。
リンカの娘。ただし、ダイナ・ライラとは異父同母の関係になる。
乙女ゲーム「アバター☆ラブ」スピンオフ小説における『嫉妬の怪物』その人。
様々な事情から、エスカにその座を取って変わられている。
<文友>:エスカの文通仲間たち
レフティ枢機卿 20代 女
チャッティの娘、シフティの双子の姉。
母がクロム聖教関係者であり、その道に進んだ。
若くして枢機卿に選ばれた逸材。
なおエント家は、二代(母とレフティ)にわたってエスカのファンである。
【更新】
<ハッピー>:ハッピーの所属人員
エスカ(エスカ・ロイズ) 30歳未満? 女
主人公。特殊なウィルスを取り込んでいる(後述)。
:テリー・ザ・マンティスフラワー
エスカの頭から生える花。定着した。
攻防に優れた力を発揮する。泡を吐けるが、この泡が結構危険。
ガーデンの追加の種により、さらなる力を行使できる。
劇中で咲いた花はラフレシア。臭気の強い可燃性ガスを生成する。
泡と混ざって一定の温度に達すると、化学反応を起こして強烈な爆発を引き起こす。
:『糸の海』
ライラの魔法だが、エスカに定着している。基本は空飛ぶマント。
エスカはまだ制御に慣れていないが、本来は自身でもコントロール可能。
ライラが魔力を注ぐことで、真の力を発揮する。
:赤の巨人
キノコ、花、星、そしてマントの力で支えられる巨体。
身長は60mを超え、体重は40000tに達する。
その原理から風船か何かのようにも見えるが、実は質量もかなり大きい。
エスカのウィルスが一定以上培養されていないと動かせない、奥の手。
彼女に注がれたキノコと花は、残機を濃縮還元したもの。
マントと星の力によって、別種ウィルスに対し、非常に強い抵抗力を持つ。
ただし、各種アイテムの補助があっても「エスカが問題なく動かせる」くらいにしかならず、力が出ない。
その真価を発揮するためには、公平のウィルスを活性化させることが必須条件となる。
ライラ 15歳 女
本人の強い希望により、本項に移動。
元ロイズ家二女。エスカに恋する乙女。
エスカをロイズから救い出すため、水面下で活動を続けていた。
学園でその輪を広げていたが、その間にエスカは嫁に出されてしまった。
本人は戦いなどは苦手な淑女であったが、愛ゆえに拳を握ることを決意する。
尋常でない魔力の持ち主であり、それゆえ幸運ウィルスの影響を受けていなかった。
だが一方で、エスカの血液を何度も浴びており、公平ウィルスに強い浸食を受けている。
思いの丈と強い決意を経て、エスカに近い存在となりつつある。
しかし戦士はまだ、立ち上がったばかりだ。
:『糸の海』
エスカのマントも指すが、本来はライラの手織り機の魔法、その極地たる「呪文」のことである。
「呪文」とは、構造式から音声出力をすると同時に、自身の声を重ねて行われる起動命令文。
音声出力魔法は複雑平易、正しい発音をさせるのが非常に難しいため、呪文の行使者はかなり数が限られる。
本章では、エスカのマントの機能強化にのみ使われていた。
<ウィンド家>:エスド子爵家
シフティ=ライティ・エント 20代 女
センブラ伯チャッティ・エントの娘にして、剣の魔法を継承した「赤の近衛兵」。
国土に仕える兵士であり、国の所属というわけではない。
国土の担い手たる人物の剣になることを求められており、本人にも強くその気概があった。
仕えるべき主人に恵まれていなかったが、晴れてエスカと出会い、剣を捧げた。
「シフティ」というのは、ウィンド家で働くメイドとしての名、ということになる。
双子の姉のレフティは少し苦手。
なお弟がおり、彼が次代のセンブラ伯爵となる予定。
:剣の魔法
三つしか存在しない「生きた魔法」の一つ。戦略兵器。
先代からの継承によってのみ使用が可能となる。
汎用性と射程に優れており、国の端にいても王国全土が狙い撃てる。
なお「赤剣」とは個人を示す二つ名ではなく、赤の近衛兵としての階級に相当する。
赤剣は最も下であり、仮免許に等しい。
この階級は、剣を捧げた相手との絆によってのみ変動する。
剣を捧げる相手にも厳しい条件があり、それは「単独にて国家足り得る者」である。
シフティはエスカにその資質を見て、そして剣はそれを認めた。
<ロイズ家>:ロイズ男爵家
リンカ・ロイズ 40間近 女
エストックの妻で、ダイナとライラの母。
エストックを夫に迎える以前に良い仲になった男性がおり、その子を宿した。
子は特殊なウィルスに取りつかれて生まれた。これがラピス。
生後間もなく封印されたラピス復活のために長く活動しており、エスカをロイズに受け入れ、虐げたのもその一環。
飼い殺しにしつつ、幸福の力を使わせ続けることで弱らせ、ラピスの封印を徐々に緩めた。
ダイナ・ロイズ 18歳 男
ロイズ家嫡男。数年前に父の書斎で見つけた魔法を使ってしまい、ウィルスに深く浸食されている。
適性も高く、敢え無くラピスの虜となった。
エストック・ロイズ 50間近 男
彼は蛾の魔法を使えなかったのではない。
使わなかったのだ。
<用語>
・『七つの陽気な祈手』
遠い宇宙からやってきた、ウィルス生命体群。七種類いるものたちの総称。
-『公平な暴食』
エスカが保有するウィルス。まるで細胞のようなどん食作用を持ち、しかも制限がない。
かつて様々な事情により、幸福と幸運を丸ごと取り込んだ。
しかし取り込んだものの自身と同列のウィルスのため、消化はできていない。
幸福については共生関係、幸運については封印の状態にあった。
その特性上、他のウィルスは即座に取り込んでしまう一方、内部で争いになるため、排出にかなり力をとられてしまう。
幸運の鱗粉が弱点となるのは、このため。幸福以外の他のウィルスでも同じことが起きる。
エスカが「恐怖」を感じるのは、この作用が幸福を傷つけるからである。
また幸福と公平が合わさり、その際のエスカの心象が重なって、「他人からの愛情」によって活性化し、強い力を得る性質が付加されている。
その力はウィルスそのものの性質だけでなく、本来は非常に弱い公平の増殖能力をも高める。
端的に言うと。エスカは「愛されると強くなる」。
ライラが強く影響を受けており、その身はほぼ公平の一員となりつつある。
-『幸福な怠惰』
メリーたち99人に宿るウィルス。
多幸感を与えるが、それ以外のことができなくなる副作用がある。
非常に増殖能力が高いが、メリーによって統制され、増殖抑制されている。
現在は丸ごとエスカに取り込まれ、その中で活動している状態。
なお単に「ハッピー」と呼んだ場合は陣営を示すため、『公平な暴食』+『幸福な怠惰』の意となる。
エスカ自身は、このウィルスの持ち主ではない。
-『幸運な嫉妬』
ラピスが持ち、ロイズ家を中心に拡散していたウィルス。
幸福ほど増殖しないが、感染力は高い。
知性体に射幸心や他者への嫉妬・攻撃性を植え付け、その虜にする。
かつてエスカたちと戦い、その後は彼女の貪食作用により、特殊な封印状態にあった。
本来ならエスカが認識しようとも絶対に出てこれないが、一部が難を逃れており、封印にほころびがあった。
リンカや手駒たちの長年の尽力により、この度自由に動けるようになった。
なお取り込んだエスカも一部影響を受けており、感染していた竜の肉でさらに精神を浸食された。
この排出ができるまで、強く嫉妬の心に囚われることとなる。
作中では一定の排出をされて安定しているが、ラピスがいる限り無くなるものではない。
メイルに対する気持ち自体は素のものだが、やたら前のめりだったのはウィルスのせい。
現在はラピス本人を含め、リンカ、ダイナがこのウィルスの完全な支配下にある。ロイズ家の使用人たちもそう。
辺境13貴族もまた、彼女の手駒であった。
本話をもって、三章完結。
第4章 The Empress【シフティの章】
へ続きます。
現在のところ、再開は年内(または年始が休暇なのでそのあたりから)となります。