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「日向ちゃん来たら、パートナー決めて、今日は基礎だけ。昼前で終わり。帰ったら忘れずに一時からのテレビ視ろよ」

そう言うと、監督はホールから出て又言った。

「ジュジュベのオーナーが来てるんで、俺そっち行くから。帰るときは、電気とかと戸締まりよろしく」

頭の脇でヒラヒラと手を振り監督はドアを閉じた。

残されたソノタ達四人は固まった。

最初にフリーズが解けたのはキャプテンだった。

「改めて、よろしく。キャプテンの谷崎籘次です。ありがとう」

ちょっとつり目のトウジがソノタの右手を握った。

「副キャプテンの島崎克人だよ。よろしくお願いします。よく入ってくれました」

ドングリまなこのカツトはソノタの左手を握った。

「トレーニングリーダーの村崎壮だ。よろしく。ジュジュベの紹介ね。で?」

犬顔のソウはソノタの両肩を、伸ばした両手で掴んだ。

「太宰其太です」

「それ、聞いたし、ウェブ検索して調べたし」

「のってない事を聞きたいんだよね」

「そ、どういういきさつで、紹介されたかが知りたい」

トウジ、カツト、ソウの連繋質問。

「ソウちゃん達、何してんの?」

突然、四人に声がかかった。

ソノタが無理やり頭だけ振り替えると、クーラーボックスとトートバッグを持った赤いジャージ姿の女性が立っていた。

「新人のソノタとコミュニケーション」

にっこり笑ってソウが答えた。

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