生誕は灼熱の中
まぁまぁかけた
〔物質構成中・・・・・〕
いくら、銃に転生?しても使用者がいないと意味が無い
しかし、俺を使うような奴がいるのか、使える奴がいるのかが問題だな…
少し前から体が引っ張られるような、感覚が背中を走っている。
「おおっ!」
紙のように引き伸ばされた感覚に変わり、意識を手放した。
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い
動くどころか、形である銃の一部さえ見えない。
(どうなってるんだ)
「このフォルムにしよう」
(声! 誰なんだ)
痛みを忘れ叫んだが、声など出ない。
「早速作って見るか。」
痛みをこらえつつ思考を働かせ結論にいたる。
(俺は今、製図の中にいるのか!)
構成される体が無いのも道理だ 何故ならまだ存在していないから
これから作られる銃に意識が入るのか… いや楽観視してはいけない、素材の状態から意識がそちらに飛ぶのだとしたら?
(嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ嫌だ‼)
金属の固体状態から液体に変化したのちに、また形を整えられる…想像もしたくない
全身に恐怖が走る とうの昔に克服したと勘違いしていた感情が溢れる。 誰に聞いても、痛みの度合いは分からない。
制作者は手を休ませることなく準備を進めている。
恐怖の足音が迫り、その瞬間に感覚は、意識は金属に移ったことを知らせてきて 純粋な熱と恐怖に悲鳴は溶けて消えた。
冷やし終わった銃に制作者は触れると魂のようなものが籠った気がして試し撃ちを行なった。
放たれた弾丸は、製造作業が行なわれていた小屋の壁を貫通しそのまま直線上にいた大人の脳天を2つ打ち抜いた。
「ぐぅぅ 手が痛い こんなゲテモノ銃を作るはずでは…」。
たった1発で手が痺れるほどの威力はこの銃には無い、しかし制作者の感じた魂は物質に干渉し頭のおかしい銃を作り上げた。
「うぅ しかしどこまで貫通したんだ・・・・・・・・・」
制作者の前に頭から死体が2体転がっていた。
「はひっ はぁはぁっ」
<見られていないか>という考えに至る前に嘔吐感が全身を回った
「おえっ ううっ」
脳天を貫通し気味の悪いものが飛び出している
「おいっ 何をしているそこのお前!」
「ひいぃ 私では無いのです」
「・・・話は署で聞く」
巡回兵は、無残な死体を横目に制作者を引っ張っていった
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(熱っ 指先が燃えて無くなったみたいだ…)
銃口が指先とリンクしているようだ、感覚としては、人差し指の感覚がない。
(しかし、確かに殺したはずなのに、走馬灯が見れない)
銃と化した身体は知覚能力の底上げを成していた
超常的な知覚能力は壁を貫通した弾丸の回転数を数えられるほどに、上がっていた。
その知覚能力は壁の向こうに2体の死体を生み出したことを知っていた
その上で、走馬灯を見れなかったことに憤慨と焦りを生んでいた
(何故だ 何故、何故見れなかった!)
時間は余るほどあった、町はずれに居を構えている制作者は最低限しか生活しようとしない、更に今は巡回兵に連れていかれているので時間だけはあった。 しかしそんなこと知る由もなく、
一人で いや一丁で焦りつつも頭を冷やそうと試みていた
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「ほう…では誤射であるというのだな」
「はっ はいそうです」
「ここ最近、このパンナブルの町で無差別殺人が起こっている 一応1日ここで過ごして貰おう」
「分かりました・・・・・ あのぉその問題の銃はどうすればよいのでしょうか?」
「私がいまから回収する お前の身柄は部下に任せることにする おいっ」
「了解しました 隊長」
ざっざっざっざ <移動時の足音>・_・_・_・_・_・_・_・_・_・_・_・_・_・_・_・
(しかし、銃の大きさだけでも聞いておけばよかった)
「これかな?事情を聴いたときは拳銃とは言っていたし」
カチャリ
「何の変哲もない 特殊な機構でもあるのかと心配したが空回りだったな」
(うわっ 浮いた)
「は?」
(え?)
「銃が喋った・・・・・・・・・」
(こっちの方が驚いてるよ・・・・・・・・・)
「(どうなってんだ)」
ガンガン書きます
1週間に1回出せたらいいな