<< 前へ次へ >>  更新
33/216

第31話:援軍

12/4 誤字訂正

 

「らあっ!」

 俺の拳が魔族の顎を叩き割った。仰け反り、瘴気と思われるガスを撒きながら魔族が倒れる。

 戦闘開始から、もうじき40分が経つ頃だが、街の中の魔族は駆逐できていない。

 理由は、足止めができないからだ。奴らは非戦闘員を優先して襲う。そしてそれは、誰かに直接攻撃を受けない限りは優先されるようなのだ。だから連中を阻むためには、この手のゲームでヘイトって言うんだったか、それを戦闘要員に向けさせる必要がある。

 ところが連中は、そういう戦える人間をスルーしていく。人垣を飛び越え、時には建物の壁を強引に登り、窓や壁をぶち抜いて中に隠れてる住人を襲う奴もいる。更に一箇所を集中して襲うのではなく、それぞれ別々の箇所を襲う。必ずしも近くから襲うわけではなく、最寄りの避難所を無視して更に街の奥へと進んでいったりもする。

 一旦敵意を向けさせれば何とでもなるが、一度に相手ができる数にも限度がある。例えば投げナイフが得意な奴がとりあえずの攻撃を複数にぶち当てると、魔族はそいつ目がけて一斉に押し寄せるわけだ。そいつを守る形で他の人が迎撃をするにしても、引き寄せる数とタイミングを誤れば押し潰されてしまう。

 これが連携をしっかり取れるパーティーなら何とかしてしまうのかもしれないが、街の中の防衛に回っているのはほとんどが義勇兵だ。いくらかは本職がいるといっても無理なものは無理ということになる。

 そもそも、他のゲームにはあるという、ヘイトを向けさせるスキルがGAOにはない、らしい。あったところで、そういうのを使うのは壁職とかタンカーと呼ばれる人達で、一定範囲内に影響が出るせいで下手に使ったら最後、蹂躙されるだろうというのは途中で一度合流したプレイヤー達から得た情報だ。

 不幸中の幸いは、外で暴れてる魔族に比べて、侵入してる魔族の数が明らかに少ないことだろう。とは言え、分散して殺戮に興じている魔族を捕捉すること自体が結構面倒だったりする。特に一度建物の中に入った奴は、場合によっては壁を抜いて別の建物に移動したりするから厄介だ。戸締まりを厳重にしていることが災いし、そういう侵入をされると住人達は逃げ場を失い、助けに行く方も中に入れず、結局一網打尽にされてしまう。

 【気配察知】を使っても、俺のレベルじゃ何が住人で何が魔族なのかの判断がつかない。複数の気配が次々に消えていく箇所を見つけては、残った気配がどこかへ移動しようとするのを見つけて追う。あるいは単独で動いてる奴を片っ端から確認するしか俺には選択肢がない。

「ったく、何やってるんだろうなっ!」

 偶然建物から出てきた魔族を見つけ、俺はそいつへ木片をぶん投げた。ダメージになるようなものじゃないが、こちらに注意を引きつけることはできる。焦っても仕方ない。できる事を積み重ねていくしかないんだ。

 俺自身の対魔族のスタイルは確定した。技量的な意味では一対一なら攻撃を捌ける。攻撃も頭部に集中すれば10発前後で倒せる。だからそれを繰り返す……中型とか融合型には通じるか分からんけどな。

 ほとんど作業と言っていいパターンでまた仕留めた。街に降りてからはこれで7匹目。それなりに貢献はできていると信じたい。でも俺よりレベルが高いはずのプレイヤー達の方が苦戦してるように見えるのが変な話だ。いや、多分武器の相性の問題なんだろう。メイスやフレイル等の鈍器使いの攻撃は、事前情報のとおりで有効みたいだしな。剣や槍を使ってるプレイヤーは武器の耐久値の減りが速い上にダメージが通らないと嘆いてたっけ。

 【気配察知】で周囲を探る。反応は無し。俺のスキルじゃ、そう広い範囲を把握できないからな……少し進んで周囲を探るの繰り返しだ。

 ちなみに今の俺は単独行動中だ。壁になれる防御力もなければ他人との連携を取れるわけでもない。故に防衛隊でフォローできない、散った魔族の追撃に専念している。

「しっかし、こんなことになるとはなぁ……」

 魔族を探して駆けながら、つい音にしてぼやく。

 元々、対人戦の経験を積み、あわよくば賞金と副賞も、なんて軽い気持ちで闘技祭に参加したはずが、今や血みどろの戦争だ。しかもタチが悪いことに、戦闘に関わらない人達の被害が大きい。

 俺がこのゲームをやってる理由は味巡りなんだけどな……でも魔族を何とかしないとそれすら楽しめなくなる。アインファストには世話になった人達がいるんだ。

 だからここできっちり魔族を潰す! そしていつもの狩りと食事のプレイスタイルに戻る!

「そのためにも……っ」

 一瞬聞こえた悲鳴の方へと、俺は向かう。


 

 開戦から1時間が経過した。未だに戦闘は継続中。そして戦況は悪化している。弱者優先の魔族の第二陣が街の中に侵入してきたのだ。最初に侵攻してきたのがその全てではなかったのか、それともそういう指揮をする個体がいるのかは分からないが、それで街の被害が拡大している。前回より数が少ないとは言え、防衛戦力が低下しているので迎撃も上手くいっていない。防衛戦開始からログインしてきたプレイヤーも加勢してくれているが、アインファストへログインしてくるプレイヤーは一線級とは言いがたい。攻略上位は既にドラードまで進出しているのが普通だからだ。大きな出費を覚悟で戻ってくるプレイヤーは、そういないだろう。

 外の方も厳しいままだ。北門防衛部隊の一部がそちらに投入されている。恐らく南門の部隊も同様だろうな。

「おい、大丈夫か……?」

「結構厳しいな……」

 途中で合流してしばらく一緒に行動していたプレイヤーの男に声を掛ける。たった今、魔族を仕留めたそいつは、家の壁に寄り掛かって荒れた呼吸を整えようとしながら何とか声を絞り出した。

「スタミナが限界だ……休憩入れなきゃまともに戦えねぇ……」

 ステータスにあるスタミナ値は、プレイヤーの連続行動に関わるパラメータだ。行動すると減少し、休むと回復する。この値が0になると行動にマイナス補正が入るようになる。激しく活動すればそれだけ減りは速い。アーツを使っても同様だ。普通にフィールドで戦っている分には戦闘後に休憩を挟めば容易に回復できるため、そうそうスタミナ切れは起きないんだが、今回は事態が事態だけに、回復させる余裕もないプレイヤーも増えている。

 というか、スタミナの回復が遅い気がするし、消耗もいつもより多い気がする。ひょっとしたら瘴気の影響なんてのがあるのかもしれない。

 俺はスタミナポーションを持ってるが、この先のことを考えたら他に渡せる程の在庫はなかった。この防衛戦が終わったら増産しておこうと決める。

「一旦、中央広場に戻った方がいいぞ。ここで休憩してたらいつ魔族に襲われるか分からんし、あそこならスタミナポーションの補給も受けられるだろ」

「ああ……すまんが一度戻る。お前も気をつけろよ」

 壁から離れ、男は去って行った。現在、中央広場は野戦病院のようになっている。治療や補給はそこで受けられるようになっていた。

 そういやさっきのプレイヤー、名前聞くの忘れてたな。そんな余裕すらなかった、ってことでもあるが。さて、こっちも動くとするか。

 この防衛戦の中で俺は【聴覚強化】を新たに修得した。【気配察知】だけで魔族の動きが掴めない以上、それを察知するためのどんな情報でも欲しかったからだ。となると現状では音や声くらいしかないわけで。

 幸い、魔族の足音を把握したので、悲鳴や破壊音だけに頼らずに済むようになった。

「ん……?」

 だから、この音には首を傾げた。魔族の足音ではない。人のものとも違う。例えるなら馬だろうか。でもこの辺に騎兵はいないはずだけどな……どっかから逃げた馬が迷い込んでるんだろうか。

 聞こえてくる音は路地の先だ。正体を確かめるべくそちらへ向かい、路地から通りに出た。

「……おい……」

 それは馬ではなかった。魔族だ。ただ、通常型ではなかった。融合型だ。

 二足歩行は変わらないが、その頭部はウルフではなく鹿のそれ。背が通常型よりも高く、2メートルくらいある。両手は蹄のままだが本来の倍くらいに大きくなっていて、血に濡れている。素体は牝鹿か。これが牡鹿だったら角とか大変な事になってたんだろうな。

 鹿魔族が振り向いた。開いた口からはウルフのような牙が覗いている。さて、融合型との戦闘は初めてだが、こいつはどういう行動を――

「なっ!?」

 鹿魔族の姿が消えた、そう見えた。それ程の速度だった。鹿魔族は地を蹴り跳躍し、一瞬で俺の頭上から襲いかかってきた。

 俺は後方へ飛び退く。鹿魔族の蹄がそのまま石の床へ叩きつけられ、それを砕いた。何てパワーだよ……通常型の爪が鋭い刃だとするなら、こいつの蹄は鈍器だ。あんなもので頭を殴られでもしたら、きっと落とした卵みたいになるな……

 今度はこちらから仕掛ける。【魔力撃】は発動済だ。

 右拳を繰り出す。鹿魔族は左の蹄で受け止めた。ガントレットと蹄がぶつかり、結構な音を立てた。何だこれ、通常魔族の身体だって相当だと思ったが、これはその比じゃないぞ!?

 す、と鹿魔族の目が細まった。ガチガチと牙を鳴らす。その程度か、と笑われているようで癪に障る。

 今度は鹿魔族の攻撃が来た。左から来るそれを身を逸らしてやり過ごし、無防備になった背中に――背中?

「ごはっ!?」

 腹を衝撃が突き抜けた。何が起こったのか理解できない。ただ景色が前へと流れていく。いや、俺が後ろへ飛んでるのか。

 見ると鹿魔族はこちらへ背を向けたまま。ただし、後ろ足の1本が、真っ直ぐこちらへと突き出されていた。つまり、右腕での攻撃の後、その勢いのままに身を翻し、俺を蹴ったんだ。

 滞空時間が終わり、俺は敷石に叩きつけられた。昔、チャージラビットの突撃を受けたことがあったが、あれとは比べものにならない一撃だった。攻撃を受けた箇所には蹄の痕跡がうっすらと残っている。金属鎧だったら確実にへこんでただろう。しかしこれ、シザーの鎧がなかったら絶対死んでる……HPバーの減少が8割を超えてるし……受けたダメージが尋常じゃない……

 震える手でポーチからポーションを出し、それを飲む。全快には程遠いが、動かなきゃ殺られる。鹿魔族は牙を鳴らしながらこちらへと跳んだ。それを避けようと――身体が思うように動かない!? 駄目だ、間に合わない! 殺られる!

「其は風刃の符! (ことわり)に従い、彼の者を斬り裂け!」

 死を覚悟した次の瞬間、聞き覚えのある声と共に何かが俺の頭上を通り抜けた。そしてそれは、俺に襲いかかってきた鹿魔族の身体に幾つもの斬撃を刻んだ。

 バランスを崩し、鹿魔族は俺に届く前に落ちていく。それが落ちきる前に俺の横を通り過ぎる影。それは鹿魔族へと跳び、手にした2振りの武器を赤い目へと深々と突き立てて抉ると、素早く抜いて鹿魔族の身体を蹴って離脱し、俺の前へ着地する。重い音と共に落ちた鹿魔族はそのまま動かない。

「間に合った~」

 心底ホッとした声を、俺の前で背を見せる少女が漏らした。鮮やかな短い赤毛。革製の胸甲とホットパンツの双剣使い。

「ウェナ……?」

「そうだよ。フィスト、無事?」

 振り向いた少女は俺が知っているプレイヤー。【シルバーブレード】のウェナだった。てことは、さっきの呪符魔術の主は……

「シリア、か……」

「何か、フィストと戦場で会う時って、いっつも酷い傷を負ってるね」

 後ろから俺の身体を起こしてくれながら、シリアが溜息をつくのが聞こえた。いつも、ってまだ2回目じゃないか……って、今まで同じ戦場に立ったのが今回で2回目だから、全部だな。はい、いつもでした……

「焦ったよ。見つけたと思ったら、さっきのに吹っ飛ばされてたからさ」

「8割以上持ってかれたよ……マジで死んでてもおかしくなかった……」

 身体が温かい光に包まれる。シリアの治癒だ。痛みがゆっくりと引いていき、HPバーもゆっくりと回復していく。

「それより、どうしてウェナ達がここに……? ドラードにいたんじゃ……?」

「いたよ。でもフィストの返信でこっちが大変だって事が分かったから、急いでドラードの街まで戻って、準備して、こっちへ来たの。遅くなってごめんね」

 周囲を警戒しながらウェナが説明してくれた。いや、謝ることなんて何もないぞ。ウェナ達がここへ来る義務はないわけだし。

「……結構な赤字だろ?」

 ドラードからアインファストまでの転移門使用料は3万ペディアだ。恐らく全員で来ただろうから18万の出費になる。防衛戦が終われば少しは返ってくるかもしれないが。

 そうなんだよねー、とウェナが苦笑いを浮かべた。

「ボク達の移動もそうだけどさ、戦力を集めるのに手間取っちゃって。近場で頼りになるのが【自由戦士団】だけだったってのもあるんだけどさ」

 ギルド【自由戦士団】は、GAOでは変わり種と言われているギルドだ。簡単に言えば彼らはGAOで傭兵団をやっている。住人の護衛や、プレイヤーの助っ人等をメインに活動しているのだ。

 でも、その彼らの助けを借りたって事は、

「ウェナ達が雇ったのか?」

「うん。雇用費とそれに加えてアインファストまでの転移代片道分をこっち持ちで」

 ……一体、どんだけの出費になるんだそれ? 【自由戦士団】って30人以上の規模だろ確か。

「助かったけど、どうしてそこまでして?」

 ようやく普通に喋れるようになってきた。シリアの治療に感謝だな。

「そりゃ……もう二度と、後悔したくないからさ」

 後ろから決意に満ちたシリアの声が届いた。そっか、【シルバーブレード】のトラウマか……いつでも必ず何でもできるってわけじゃないけど、それでもできる事があるなら動かずにはいられないんだろうな。

「だったら、そうならないために動かなきゃな」

 シリアに礼を言ってゆっくりと俺は立ち上がる。戦闘に支障はなさそうだ。ん、そう言えば……

「ところでルーク達も散ってるのか?」

「ん? ああ、ルーク達なら西門に向かったよ。そろそろだと思うけど」

 シリアが楽しそうに笑う。と同時に、爆音が聞こえた。かなり遠いけど、西門の外あたりか? 今まであんな派手な音ってしなかったはずだが……

『アインファストで戦っている、全ての人達へ告ぐ!』

 これは……ルークの声だ。でも何で?

「ミリアムのウインドボイスだよ」

 疑問にウェナが答えてくれた。あぁ、と納得する。確か某TRPGにも同じ魔法がある。音を遠方に伝える、または遠方の音を聞く魔法だ。ただ、それとは規模が違うな。西門にいるとして、それを対象が見えない街の中にまで届かせるとか……どんだけの広範囲なんだ?

『これより【シルバーブレード】はアインファスト防衛戦に参戦する! 俺達だけじゃない! 【自由戦士団】の精鋭も参戦してくれた! 加えて、ドラードやツヴァンドからも、異邦人の有志達が駆けつけてくれる!』

 その声の後で、ざわめきが聞こえ始めた。それは周囲の建物からの、ほんの小さな声だ。息を潜めて身を隠していた住人達の声だ。

「ツヴァンドにも寄ってきたのか?」

「ううん、掲示板で防衛戦実況スレが立ってるんだ。そこで参加を呼びかけただけ。どれだけ来るかは分からないけどねー」

 本当に戦力が集まるかは分からないのか。でも、先が見えずに戦ってる連中には心強く聞こえるだろうな。

『かなり厳しい戦いだというのは承知している! だからっ! この街をっ! 皆の街を守るためにっ! 俺達の力を使わせてくれっ! 出遅れた分の働きは約束する!』

 声に混じって戦闘の音も聞こえるな。発言も途切れ途切れだし。まさかルーク、戦いながら喋ってるのか?

「全くあの子は無茶をして……どうせ前線に出てるんだろうねぇ」

「だねー。演出は多分スウェインだろうけど」

「効果があるのは分かるけどさ……後でスウェインに、あんまりルークに無茶させないように釘を刺しとかなきゃ……」

 呆れながらも心配はしていないようで、ウェナとシリアが笑っている。まあ、信頼しているが故に、だろう。いや、シリアは少し心配してる感じか。

『我ら、銀の剣を体現する者! 苦難を切り拓く力は皆と共に在る! 後は任せろっ!』

 ど、っと音の爆発が起きた。そう感じた。【ウインドボイス】に乗った歓声が街中に広がったのだ。それに混じって周囲からも声が上がった。そういや【シルバーブレード】の名前はこっちの住人達にも広がってるんだったな。その彼らが救援に来てくれたということで士気が上がったんだろう。いや、それにしても上がりすぎじゃないかと思う程だ。まさか【士気高揚】とかそういうスキルでもあるんだろうか。

 後は任せろなんてルークは言ったが、それを鵜呑みにする奴はいないだろう。プレイヤーはともかく、兵士達は一層励むに違いない。

『街の皆さんは今しばらくの辛抱を! 避難している方々は、魔族を退治するまで静かに隠れていてください!』

 今度はミリアムの声が響いた。周囲の声が一斉に引いていく。そりゃ、声なんて上げてたら、魔族を引き寄せかねないしな。しかしそれを忘れてしまう程に、ルーク達の登場は街の人達の希望になったんだろう。まるで勇者だな。でも、あいつに任せておけば安心だ、と思える何かは確かにある。

 よし、それじゃ俺達は俺達のできる事をやろう。

「索敵はウェナに任せていいか? 俺の気配察知だと精度が今ひとつでな」

「おっけー、任された」

「あ、フィスト。ちょっと」

 動こうとするとシリアが呪符を持って近づいてきた。そのままそれを俺のガントレットと足の甲に貼り付ける。

「其は強撃の符。(ことわり)に従い、彼の者に更なる力を与えよ」

 詠唱が終わると呪符が輝きだした。特に変わった感じはしないが、詠唱の内容からして攻撃力強化だろう。

「呪符が破れて消えるまで、威力が上がるよ。使っていくと段々と落ちていくから、無くなったら言って」

「サンキュ、助かる」

 これでさっきよりは簡単に倒せるようになるか。融合型はともかくとして、通常型は問題なく速やかに倒せるようになりそうだ。

「よし、それじゃ行こっか。まずはあっち!」

 ウェナの先導で、俺達は魔族へと向かった。

 

<< 前へ次へ >>目次  更新