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備忘録の8

ボクは小学生のころ、よく、ばあちゃんちに遊びにいっていた。

というか、春休み、夏休み、冬休みはずっと住んでいた。


だから、朝ごはんは、ばあちゃんか、一緒に暮らしているおばさんがいつも作ってくれた。

おばさんは、だいたいベーコンハムエッグ、ブラックペッパー多めとチーズトーストをお盆にのっけて茶の間に持ってきてくれる。

チーズトーストは、日によって、バタートーストになる(バター多めでしなっとさせるタイプ)。


朝早く起きすぎると、朝に弱い体質のおばさんは、寝ているから、ばあちゃんが、作ってくれる。


ばあちゃんが作ってくれる朝ごはんは、おばさんとは少しテイストが違う。


まず、トースト。軽め焼きか、耳が黒い、がっつり焼きのどっちかだ。

そして、必ず添えられるのはピーマン。


日によって、4種類ある。


1つ目は、ピーマン千切り炒め。ピーマンを千切りし、塩コショウを振って、炒めた逸品。

2つ目は、ピーマン千切りチクワ炒め。ピーマンの千切りとチクワを輪切り(斜めの)にしたものを塩コショウで炒めた逸品。

3つ目は、ピーマン千切りソーセージ炒め。ピーマンの千切りとソーセージを輪切り(斜めの)にしたものを塩コショウで炒めた逸品。

4つ目は、ピーマンの千切り。これは生でマヨネーズで食べる。


朝ごはんを食べてから、おばさんが後になって起きてくると、ボクに必ず確認する。

「今日はばあちゃん、何作ってくれたの?」

「トーストと、ピーマン炒め。今日は何も入っていない方」


はははと笑う。そんな夏休み。

畑では、ピーマンがよく育つ。

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