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HENTAI純情妹

お触りクイズを楽しんでいた僕たちだったけど、いきなり妹が?

僕はアリスを見つめる。

学園一の美少女、美少女川アリス。

その名前に恥じないような美貌だ。


「なあに? 見つめられると照れるよお」

アリスはもじもじと太ももを擦りつけてくる。

今まで、とんでもなく恥ずかしいことを強制させられてきたのだ。

それが・・・


うなじにキスをしてやる。

「やだああ、そんなに優しいキスは駄目えええ」

従順なものだ。


「ほら、どうしたんだ? 普段の強制寝取りを散々やらせておきながら、ちょっと体をいじったらこれか?」

「世界一可愛いユイがあ・・・こんなイケナイことを、どこで覚えたの? 清純でウブな譲司くんが・・・」

「君が教えたんだろ?」

 僕はニイっと微笑する。


「さて、質問だよ・・・鈴木とは付き合っているのか? 本当のことを言ってくれ」

僕はなんとか嫉妬が表情に出ないように気を付けた。


「もしかして・・・妬いてくれてるの!? 嬉しいっ・・・! 付き合ってない! あいつが丁度よく告白してきたから・・・! だから、保留にしてから、譲司くんに寝取ってもらおうと! そうすれば・・・鈴木にもダメージを与えれるし、君にも寝取ってもらえて一石二鳥って!」

 アリスは、必死で僕からの愛撫に応えようとする。

「・・・本当だね?」

「本当よお。私には・・・君だけえ! ああっ、妬いている譲司くんもイイっ!」

どうも、本当らしい。


「さあ、攻守交代よ。ほら・・・」

「う・・・うあっ」

「譲司くんは、どうして私に告白してくれたの・・・? ほら、言わないとイカせちゃうよ?」

 ぞくり、と背筋を快感が走る。


「そりゃ・・・アリスさんは美人で性格も優しいし・・・ううっ、あの時はこんな子だと思わなかったんだよ!」

 学園一の天使で、思いやりがあって優しい子。

 それがアリスだったはずだが、

 今や見たこともないようなヘンタイである。


「へーえ、じゃあまるで今は好きじゃないみたいじゃない、ひどーい」

「ううん、そんなこと。うあああっ」

「こんなヘンタイ性癖だと、キライになった?」

「そんなことない・・・よ」

 僕は息を荒げて、

「むしろ・・・本当のアリスさんに触れれた・・・ちょっとヘンタイすぎるけど、むしろ前より好きかも・・・」

「えええっ?」

 アリスは一気に僕に飛び掛かってきて、押し倒した。

「わぶうっ、アリス!?」

「ウソでしょお? こんな・・・こんなヘンタイ欲求の私のことまで、好きでいてくれるなんて・・・! ああ、もう死んでもいいわ! もう、もうこんなお触りだけじゃ、我慢できない・・・」

 

 しゅるしゅるる、とアリスは制服を脱いでいく。

 ブラジャー姿だけになって、二つの豊かなものをたっぷりと見せつけている。

 そして、信じられないことに彼女はスカートにまで手をかけたのだった。


「え・・・ええ?」


今までも、かなり際どいことをしてきたけれど、その時もスカートは履いていた。

けれど、アリスは初めて下着一枚だけの姿になっていた。

それは、まるで無駄のない、神秘的な程に極めの細かい肌だった。

雫を落とせば、その場で弾けてしまいそうなほどの艶。

純白でいながら、少しばかり健康的な日焼けの跡もある。


「どう・・・? 私も、ここまでになったのは初めてよ」


「き、綺麗すぎる・・・アリスさん・・・」

僕は正直に言っていた。


アリスの頬は嬉しさに上気していた。


「譲司くんこそ、こんなカワイイドレスがぴったりなくらいにキレイなのに・・・肌、真っ白ねえ」

「僕、日焼け全然しないから・・・」

 

 アリスはゆっくりと顔を近づけてくる。


「ねえ、譲司くん・・・まさか、ここまで来てなんにもしないなんて無いわよね?」


 僕は、痛い程に屹立しているモノを感じていた。


「いい・・・の?」

「付き合ってるのよ、私たち・・・そして、邪魔も入らないし。世界一の美少女ユイになった譲司くんを、私も受け止めたいの・・・」


「アリス・・・」

ごくん、と唾を飲み込む。


(そうだ・・・妹の琴音は、今日は弓道部の活動で遅くなる・・・)

(僕だって、立派な彼女がいるんだ・・・)

(今、ここで大好きなアリスと・・・)


「さあパンツを脱がせてよ、譲司くん。そう、ここに手をかけて・・・」

「こう・・・?」

「中をたっぷり見ていいし、なんなら舐めたりしてくれてもいいのよ? フフ・・・まあ、えっちなラノベだと、こういう時にお姉ちゃんとか妹とかが乗り込んでくる展開になるけど、まさかそんなことはないよね・・・」

「アハハ、まさかそんなお約束・・・」

アリスは半裸で僕にまたがっているのだ、この状況でそんなお約束シーンになったら大変だ・・・


どんどんどん!

と玄関を開けて、駆けあがってくる少女がいた。

がらり、とドアが開いた。


「お兄様・・・?」


 フェランリス女学院の制服を着た、ツインテールの少女がいた。

 赤い眼鏡をつけており、全体的にオシャレな感じだ。


「琴音!? こ、これは違う・・・くて、その」

「お兄様・・・まさか、”精通”してしまいました・・・?」

 琴音はだっと駆け寄り、アリスを突き飛ばした。


「クンクン、ふむ、まだ精通前のようです。お兄様らしい、青っぽい感じの匂いですので、安心しました」

「何の嗅ぎ分けをしてるんだよ、琴音!!」


 僕はともかく、ズレているスカートを戻した。

 琴音は僕の女装を知っているけれど、それでもここまでドレスアップしているのと、そして何よりもアリスは半裸なのだ。

 誰でも何をやろうとしていたか、分かることだ。


「甘くみないで、琴音さん・・・」

 アリスは鋭く手を伸ばして、僕の股間へと襲い掛かる。

 それを、しっかりと琴音は受け止める。


「ちいっ、二回も撫でれば、譲司くんに精通を覚えさせれた・・・!」


「そうはさせないです」


琴音は、物凄く丁寧な話し方だ。


「そして、譲司くんの初めての精通相手は私になったのに・・・琴音さん、なかなかやるわね・・・まさか『射精管理』だけでなく『精通管理』にまで手を出しているなんて・・・」

 

琴音は眼鏡をかけなおし、


「兄さまの精通の日はもう決めている・・・六月二日、私の十五の誕生日です」


「そ、そんなの今知ったよ、琴音!」


「アハハっ、なんだか譲司くんがウブすぎると思ったのよ・・・! 琴音さんが、そこまで管理していたのね・・・!? 『誕生日に告白して、あわよくば精通までさせて、妹のことを消えない記憶に変える』と、そういう魂胆のようですね、琴音さん!」


「ええ、そこまで分かってるなら、アバズレはさっさと帰ればどうです? たった一回、家に来ただけで犬っころみたいに服脱いでるけど、ドヘンタイ極まりないです。ねえ、お兄様・・・お兄様にはもっと、『清純派のクリア・シスタス』の方がいいですよね?」


僕は思わず、


「も、もういいよ! 恥ずかしいっ! こんな状況で”精通””精通”って、そんなに言わないでよ、二人とも! 僕にだって、自分で精通する権利があるんだよ!? まったくもうっバカなんだから」


と言うが、琴音は、


「その通りです。私は、お兄様のためだけのバカ妹・・・ただ、それだけの存在ですので・・・」

と当然のように言った。

HENTAIのみなさん、楽しんでもらえましたか?

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