71 【登場人物紹介】
本編は明日更新予定ですが、ご要望がありましたので、登場人物紹介だけ前倒しで投稿いたします。
あまり多いと分かりにくいので、生存している人物のみになります。
登場人物紹介(七十話時点)※軽いネタバレあり。
□アリア(アーリシア・メルローズ):人族(メルセニア人)♀
本編の主人公。地球産乙女ゲーム『銀の翼に恋をする』のヒロイン。
ヒロインに成り代わろうとする転生者に襲われ、断片的な知識を得て、乙女ゲームのヒロインの運命から逃れるために自分を鍛えはじめる。
知識のせいか同年代に比べて達観している。その性格は、冷酷・冷淡というより、究極の『効率厨』であり、問題の解決に最も早い解決方法として『殺害』を選択した。
ストイックなまでに力を求めるのは、そのほうが『効率的』なため。
そのため、問題解決のために『殺さない』という選択をする場合がある。
翡翠色の瞳。桃色がかったピンクブロンドは、旧メルローズ王家の直系の女系にのみ受け継がれる。
恋愛は興味がないと言うより、知識はあってもまだ理解できていない。
戦闘スタイル:暗殺者・幻術士
【悪役令嬢】〈〉内はアリアとの年齢差。
□エレーナ・クレイデール:人族(メルセニア人)♀〈±0〉
クレイデール王国の第一王女。母親は第二王妃。
異母兄である王太子を恋い慕い、学園においてヒロインを迫害する。
娘を王位に就けようと第二王妃により厳しい教育を受け、四つの魔術属性を得るに経ったが、四属性に肥大化した魔石のせいで健康な身体を失った。
兄に執着しているのは、自分が『貴族派』ではなく『王家派』であることを内外に示すためであり、兄が次代の王として不適格なら弟の第二王子か、王太子の子が成人するまでの繋ぎ役的な短期の女王となる覚悟もしている。
アリアとは友人というよりも『同志』である。
エレーナはアリアの危機に一度だけ立場を捨ててでも救うと誓い、アリアもそんな彼女のために一度だけ、たとえ王でもエレーナの敵を殺すと誓った。
金髪碧眼の絵に描いたようなお姫様。
戦闘スタイル:魔術師
□クララ・ダンドール:人族(メルセニア人)♀〈+1〉
クレイデール王国軍事面を統括する旧王家、ダンドール辺境伯の令嬢。
王太子の筆頭婚約者であり、王太子と懇意にするヒロインを陥れて亡き者にしようと暗躍する。
現実の彼女は前世の記憶がある『転生者』であり、自分が乙女ゲームの『悪役令嬢』と知って、断罪されないために立ち回っているが空回り気味。
攻略対象を魅惑するヒロインの力を本気で恐れている。
エレーナとは従姉妹になるが、彼女も悪役令嬢だと知って警戒してしまい、以前は姉妹同然だったが現在は溝が出来ている。
若干吊り上がった銀の瞳に赤い髪の、想像しやすい悪役令嬢。
戦闘スタイル:魔術師・軽戦士
□カルラ・レスター:人族(メルセニア人)♀〈±0〉
王太子の婚約者の一人であり、筆頭宮廷魔術師を多く輩出する魔術の名門、レスター伯爵家の令嬢。
無垢な王太子を『玩具』として気に入っており、王太子が興味を持った女性を彼の目の前で傷つけようとする危険人物。
幼い頃からレスター家の実験により、全魔術属性を得るに至ったが、そのせいか体力値が幼児並しかない。
乙女ゲームではどのルートを辿っても、カルラが最後に立ち塞がる。だが実際は、王太子同様に無垢なヒロインを“穢したい”と気に入っていた。
現状のアリアとは、在り方として『共感』する何かがあるらしい。
黒髪、紫瞳。目の周りには窪んだような酷い隈があり、内面同様見た目も『病的』である。
戦闘スタイル:魔導師
【攻略対象】
乙女ゲームにおいてヒロインが攻略できる対象者。
■エルヴァン・フォン・クレイデール:人族(メルセニア人)♂〈+1〉
大国クレイデール王国の王太子。
予定になく王妃となった子爵令嬢を母に持つため、王族としての誇りも使命感も希薄であり、そのため上級貴族ばかりの婚約者たちに気後れしてた時、健気に努力するヒロインと出会って恋に落ち、彼女を護るため成長していく。
金髪碧眼、多少線は細いが見た目は白馬の王子様。
■ロークウェル・ダンドール:人族(メルセニア人)♂〈+2〉
現総騎士団長であるダンドール辺境伯の長子。
誠実で高潔。それでいて優しい性格で誰からも愛される少年。ヒロインとの触れあいの中で初めての恋に落ちる。
暗赤色の髪に銀の瞳で背が高い。色合い的にはワイルド系だが紳士的。
■ミハイル・メルローズ:人族(メルセニア人)♂〈+2〉
現宰相であるメルローズ辺境伯の嫡孫。アリアの従兄弟。
メルローズとして能力のないヒロインに苛立ちを感じていたが、彼女が笑顔の裏で努力をしていることを知り、妹のように思うようになり、その想いが恋に変わる。
赤みがかったストロベリーハニーブロンドに碧緑色の瞳。甘い顔立ちをしている。
■セオ・レイトーン:人族(クルス人)♂〈-1〉
レイトーン準男爵家の一人息子。
世間知らずな子爵令嬢であるヒロインの執事として学園に伴をする。彼はメルローズから派遣された暗部の騎士であり、影からヒロインを護る命を受けていた。
才能はあったが気まぐれで真面目に護衛をしてなかったが、努力するヒロインに感化され、恋するヒロインのために覚醒する。
小麦色の肌、黒い髪、碧灰色の瞳。やんちゃ系。
現状、『責任を取る』ために必死で修行中。
■ナサニタル・オストール:人族(メルセニア人)♂〈±0〉
クレイデール王国、法衣男爵、聖教会神殿長の孫。
ブルネットの髪にオレンジ色の瞳。
■アモル・クレイデール:人族(メルセニア人)♂〈+13〉
現国王の一番下の異母弟。
少し暗めの金髪。紺色の瞳。
■???
魔族。隠しキャラ。
【偽ヒロイン】
□アーリシア・メルシス:人族(メルセニア人)♀〈±0〉
本名不明出自不明。メルシス子爵養女。
アリアが取得できなかった『乙女ゲーム』に関する知識を得た少女。
魔石からの声に共感し、自分が『幸せなヒロイン』になるため、乙女ゲームの知識を駆使して攻略を試みる。
赤みのあるダークブロンドに碧瞳。自分が愛らしい外見をしていると理解しており、自然と同性よりも男性に頼るような仕草を見せる。
アリアと同様にその知識を使うと決めたのは彼女の意思であり、アリアとは違い知識を与える魔石にのめり込んでいく。
【冒険者】
未開地探索専門の傭兵組織。現在は何でも屋になったが、高ランク者はいまだに様々な優遇を受ける。
■フェルド・ルーイン(タングス):人族(メルセニア人)♂〈+13〉
ランク5冒険者パーティー『虹色の剣』メンバー。
第一章でアリアと出会い、他意なく生きるための修行をつけたお人好し。
黒髪碧眼、高身長の筋肉オバケ。そのせいか実年齢より年上に見られるのが悩み。
戦闘スタイル:両手剣戦士【ランク5】
■ヴィーロ・ドーン:人族(メルセニア人)♂〈+28〉
ランク5冒険者パーティー『虹色の剣』メンバー。
アリアの斥候系師匠枠。仕事の腕は立つが子供視点からだとダメな大人。基本は善人なので何処か憎めない。
中肉中背、茶色の髪に黒に近い茶の瞳。
戦闘スタイル:斥候軽戦士【ランク4】
□ミランダ・モーモー:森エルフ♀〈年齢不詳〉
ランク5冒険者パーティー『虹色の剣』メンバー。
『虹色の剣』創始者の一人。見た目は二十歳程のエルフ女性。人族社会で百年近く活動しており、エルフ特有の尖った性格が削れて丸くなっている。
栗色の髪に若草色の瞳。一般に思うエルフよりも若干ふっくらしている。
戦闘スタイル:精霊魔術師・狩人【ランク4】
■ドルトン・ロックウォール:山ドワーフ♂〈年齢不詳〉
ランク5冒険者パーティー『虹色の剣』リーダー。
百年前に冒険者パーティー『虹色の剣』を作った人物。その頃からメルローズ家とは懇意にしており、互いに信頼がある。
濃茶髪に黒瞳。髭が三つ編み。一般のドワーフより大きく人族に近い身長がある。
戦闘スタイル:重戦士【ランク5】
□サマンサ・サマンサ:人族(メルセニア人)♀〈年齢不詳〉
ランク5冒険者パーティー『虹色の剣』元メンバー。
『虹色の剣』創始者の一人。見た目も性格も妖怪じみた老婆。『砂塵の魔女』と呼ばれる非常に強力な魔導師。
最近ボケてきたのでそれを理由に引退したが、未だ実力は現役時代と遜色ない。周りはボケていると思っているが、本当にボケているのか不明。
銀髪(白髪)に赤紫色の瞳。
戦闘スタイル:魔導師【ランク5】
【暗部】
クレイデール王国の裏を司る国家機関。国内外の情報収集と要人の警護を主な任務として、時には貴族の粛正も行う。
□セラ・レイトーン:人族(クルス人)♀〈+20〉
セオの実母。レイトーン準男爵家夫人。結婚したことで一線を退いたが、人手不足のため幼い息子を連れて職場復帰をすることになった暗部の騎士。愛する妻と子に年に数回しか会えないため旦那は泣いている。
ブルネットの髪に碧い瞳のクール系美女。アリアの戦闘メイド系師匠枠。
同年代の子を持つため、アリアに対しては好意的。
戦闘スタイル:斥候系軽戦士・光魔術師【ランク4】
■オズ・シルドレン:人族(クルス人)♂〈+18〉
暗部の家系、シルドレン男爵家の嫡男。セラの弟。
現在は宰相を務めるメルローズ辺境伯当主の執事兼秘書役をする、非常に有能な暗部騎士。国のためよりもメルローズ家のために仕えている。
ブルネットの髪に碧い瞳の爽やか系青年。
戦闘スタイル:斥候系軽戦士【ランク3】
■グレイブ:人族(メルセニア人)♂〈+33〉
元ファンドリア法国の貴族子息。父が権力闘争に敗れて母と共にクレイデール王国の知人である、セラたちの祖父であるホスを頼ったが、旅の途中で母が倒れ、幼少期の厳しい現実から『王家が正しく力を持っていれば国は乱れない』と考えるようになる。
国家と王家の安定のためなら、それが王族や上級貴族でさえ害する危険思想の持ち主であり、同じく危険な“匂い”がするアリアが王女を護ろうとしたことで敵対する。
現在は命令違反をして暗部組織を離脱し、単独で暗躍している。
黒に近い銀髪に暗赤色の瞳。
戦闘スタイル:二刀流戦士【ランク5】
■カストロ:人族(メルセニア人)♂〈+25〉
元冒険者の斥候で、ヴィーロの紹介から暗部に入った人物。
その性格は生真面目であるが融通の利かない面があり、視野が狭い。
スラム出身で犯罪にまみれた出自を嫌悪しており、スラム出身者に対して異常な敵意を見せる。
意図せず危険に曝したアリアに反省もしているが、謝れてもいない。アリアからすると殺す理由もなかった『どうでもいい』人物。
戦闘スタイル:軽戦士【ランク3】
【貴族】
王家を筆頭に、公爵・侯爵・伯爵の周辺貴族を纏める上級貴族。
子爵・男爵などの領地持ちの中級貴族。
それらに仕える、準男爵・士爵(騎士爵)・一代限りの準爵などの下級貴族によって民を治めている。
■ベルト・ファ・メルローズ:人族(メルセニア人)♂〈+50〉
現クレイデール王国宰相にしてメルローズ辺境伯家当主。アリアの祖父。
過去の政治的事情により、メルローズ家は国家内政面に大きな影響力を持ち、代々宰相の地位だけでなく、諜報部門である【暗部】の長も務める。
赤みがかった金髪に翡翠色の瞳。
駆け落ちして亡くなった末娘の子であるアーリシアを捜している。
だが見つかった孫娘は、メルローズ家女系の証である桃色髪でなかったため、同年代で桃色髪のアリアを疑っていた。
□パトリシア・フーデール:人族(メルセニア人)♀〈+3〉
フーデール公爵家第二夫人の娘で、第一夫人の子で年回りの良い娘がいなかった公爵家が、王妃候補として王太子の婚約者にねじ込んできた少女。
王太子より二つ年上で、第二夫人の子である故に公爵家も本人も正妃となろうとは思っておらず、二人の婚約者より一歩引いている。
元より王妃となる予定もなかった彼女は蝶よ花よと育てられ、争いには向かないおっとりとした性格をしている。
ふわりとした淡い銀髪に空色の瞳で、良くも悪くもふんわりとしている。
【その他】
□セレジュラ:
この大陸で人族の敵である『
魔族有数の強者であり、人族との戦争では、東部戦線で『戦鬼』と呼ばれ恐れられていたが、自分が戦い以外何もないことに気づいて嫌気が差し、魔族から離れた。
アリアの魔術と錬金術の師匠枠。情に厚い人物でアリアも心を許している。
外見は銀髪で艶やかな黒い肌をした三十代ほどの美しい女性だが、人族と長年接してきたことで自分のことを『婆』という。
戦闘スタイル:魔導師・軽戦士【ランク5】
■ガルバス:岩ドワーフ♂〈年齢不詳〉
鉱山に住む岩ドワーフは鍛冶を得意としており、彼は当時人族と魔族の戦争が激化していた時代に、人族の地で鍛冶士となった。
知る人ぞ知る名工で、気に入った人物にしか武器を作らない。偏屈だが若い冒険者には見合った安い武器を作ってやることもある。
赤暗色の髪に黒い瞳。筋肉質。
■ゲルフ:岩ドワーフ♂〈年齢不詳〉
王都で防具屋を営む女性の心を持った男性。細工物が得意な山ドワーフと思われがちだが、れっきとした岩ドワーフでガルバスの実弟。
可愛い女の子が着る『カワイイ防具』を作っており、見た目が良くモデル体型のアリアに防具を提供する。
赤暗色の髪に黒い瞳。セクシー系。
■ヴィクトル:人族(メルセニア人)♂〈年齢不詳〉
雑貨屋の親父。経歴不詳。偏屈だが商売には誠実であり、常人とは違う雰囲気を持つアリアに目を掛けるようになる。ガルバスとは互いに相手を偏屈爺と呼ぶ、呑み仲間であり喧嘩友達。
ブルネットの髪に薄茶の瞳。
■ジル:人族(メルセニア人)♂〈+3〉
スラムの孤児。アリアが気になる。
茶色の髪に碧銀の瞳。
□シュリ:人族(メルセニア人)♀〈±0〉
スラムの孤児。アリアを男の子と勘違いして気になる。
茶色の髪に碧銀の瞳。
□メアリー:人族(メルセニア人)♀〈+20〉
冒険者ギルドの受付嬢。美人で子どもには優しいがヴィーロには毒舌。
栗色のロングヘアにオレンジ色の瞳。
色々と情報が足りないと思いますが、この時点であまりネタバレにならない程度に随時更新していきます。
ではまた本編にて。