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第三十三話 VS謎の少女

遅くなってすみません

明日も投稿できるように善処します

 地下41階からは魔物の戦い方が変わった。

 今までは何体かの魔物が複数で攻撃してきたが、ここの魔物は単体で攻撃してくる。

 単体で攻撃してくることもあって、かなり強くそれに知能も優れている。

 俺達はできるだけ戦わずに進んで行く。

 全てを相手にしていたら時間がなくなってしまうからだ。


 ▶▶▶▶▶


 やっと、やっとだ。

 やっと地下50階への扉の前まで辿り着いた。

 この扉には、古代文字ヒエログリフに埋め尽くされていた。

 この先にソニアがいる。


「ウォードは危ないから此処で待っていてくれ」

「俺のことは気にしなくていい。いざとなったらお前を連れて逃げないといけないからな。今お前に死なれるとナサレトグ様まで死んでしまうしな」

「わかった、お前こそ死ぬなよ。よし、じゃあ【憑依】」

 俺の意識が身体から離れていく。


 ゴゴゴゴゴッ


 俺は重厚な扉を開いた。

 さあ始めようか、最後の戦いを。


 ▶▶▶▶▶


 扉の先にいたのは赤い服の女と十字に磔にされているソニア……それともう一人、女がいた。

 俺は刀を抜き出してソニアのもとに走る。

 刀突こうとするが石の壁が出てきて止まった。


「ちっ、あとちょっとなのにタイミングが悪いな。おい、あいつ止めしておけ。殺してもいいぞ」

「了解」


 そう言って赤い服の女はソニアと奥の扉に入っていった。

 残った女、いや少女は壁に手をついたと思ったら、そこから斧を作り出した。

 しかも土で作ったとは言えないほどの光沢があった。

 いや、あれは土というより金属だ。

 推測だが、この少女は土の中に含まれている金属類を使って斧を作り出したのだ。

 ……それも短時間で、だ。

 その斧を持って、こっちに迫ってきた。

 紅花で逸らそうとするが身の危険を感じ咄嗟に横に飛ぶと、さっきまでいた所に小規模なクレーターが出来た。

 俺はその余波で吹き飛ばされる。

 マジか、あの身体のどこからこんな力が出るんだ。

 俺は紅花を一旦なおしてヴァルナを構えた。

 さすがにさっきの攻撃を見たら近づけない。

 パァァァンと乾いた銃声と共に弾が発射される。

 だが、発射と同時にとてつもない速さで土の壁を作り出して、止められた。

 ……俺のヴァルナは鉄ぐらいなら余裕で貫くことが出来るのに、だ。

 すると、土の壁が砕けたかと思うとこちらに飛んできた。

【気配感知】で分かっていて躱していくが、余りにも速すぎて何個か当たってしまった。

 致命傷は避けたがダメージが溜まっていく。

 近距離でも遠距離でも戦えるのか。

 何かこの状況を打開できるものはないか…………。

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