第三十二話 【雷装】
もうちょっとで一章が完結します
やっと終わったぜ。
ぎりぎり勝てたが本当にやばかった。
やっぱり【錬成】使えてよかったな。
それより今はこのライチョウの魔石だ。
俺の予想ではこれを取り入れることが出来れば、更なる戦力を得ることが出来るだろう。
ふぅ、いつもより緊張するな。
スゥーーーーーゴクッ。
…………。
……。
あー美味かった。
今までの食べた魔石の中で1番美味かった。
これは絶対に取得できているはずだ。
ステータスプレートを確認しよう。
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スキル:雷装
自分の身に雷を纏うことが出来る。一部でも可。消費魔力を増やすことで電圧をあげることが出来る。
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やっぱりな、このスキルはかなり使える。
例えばさっきライチョウがやったように紅花に纏わせて攻撃を与える毎に帯電させたり出来る。
それ以上にヴァルナに纏わせることによって電磁加速することが出来る。
【超電導砲】とでも名付けようか。
最終で最高の戦力を手に入れることが出来た。
ギュルルルルル
俺の腹の音が鳴った。
さすがに20時間程何も食べないのはきつい。
何か食材はないか……あぁあったわ。
そう、目の前に大きな鳥が。
「ウォード、魔物は食えるのか?」
「お前なら大丈夫だろ、前に蜂の子食ってたしな」
微妙な言い方だがいいだろう。
これを食べないと満足のいく戦いができない。
空腹時は普通の半分ぐらいしか力が出せないとか言うしな。
よし、調理していこう。
さすがに生では食えないからな。
まず大雑把に周りの皮を剥いでいく。
剥ぎ終えたら次は焼く行程だ。
「【雷装】」
手だけに雷を集めて、ライチョウに触れる。
すると、程よく焦げ目がついた鳥の丸焼きが完成した。
味付けは無い、そもそも持ってきているはずかない。
その鳥にかぶりつく。
……うーん、硬い。
味は美味しいんだが、少し硬すぎる。
わかりやすく言えば、地鶏をもっと硬くしたような感じだ。
俺はそれをなるべく早く食べる。
顎が強化されてなかったらやばかったな。
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やっと食べ終わったぜ。
食べる前と比べて活力が湧いてきた気がする。
やはり食は大事だな。
ここを出発する前にヴァルナの弾を作っておいた方がいいだろう。
地下50階にはソニアを連れ去った女、それにこの【地の迷宮】のボスがいるだろう。
いつも以上に神経を張り巡らせて、いつどこでも戦えるようにしよう。
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