第二十九話 ヴァルナの特徴
ここ何日か投稿できずにすいません
全て寝落ちです
俺の新たな武器となったこの銃、ヴァルナは思っていた以上の高火力だ。
急所に当たればほとんど1発で絶命するし、外れても大きなダメージを負わせることが出来る。
ちなみにヴァルナには安全レバーが無い。
あったところでなんの役にも立たないからだ。
ただ俺が失敗したのはホルスターを作るのを忘れていたことだ。
早く使いたくてから準備まで頭がまわらなかったのだ。
ちょっと危険だが下への階段付近で作る。
まず余っていた熊の毛皮を、銃のグリップ部分以外の所を布で覆う。
接着部を鞄を作った時のように石で接着する。
下手に裁縫するより何倍もこっちのほうが強度が上だ。
あとはこれをどこに付けるかだが、腰に付けると刀の紅花と被るので、脚の大腿骨つまり太ももに付けることにする。
幅3センチメートルにした毛皮を巻き付ける。
最後の作業は肌に触れる部分の毛を全部なくすことだ。
毛が刺さって集中出来なくなるからな。
こうして出来上がったのはレッグホルスターだ。
これでさあ出発とはいかない。
なぜならヴァルナの弾がきれそうなのだ。
1発が強力とはいえ、やはり弾の数の減りは激しいのだ。
今の俺ではヴァルナの弾を1発作るのに20分程かかる。
大きさはミリ単位までこだわらないと、銃が詰まって暴発してしまう。
それに少しでも集中を乱してしまうと暴発してしまう。
やはり強いものにはそれなりの対価が必要なのだ。
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大体2時間ぐらい経っただろうか、6発の弾丸を作ることが出来た。
この弾はいざという時の切り札にしようと思う。
弾を作るには時間が足りなくなって、ソニアを助けれなくなってしまうからだ。
階段を降りるとそこは真っ暗だった。
このダンジョンに入ってから初めて明かりがなくなった。
俺が鞄から青光石を取り出そうとすると、右の方から視線を感じた。
すぐさまそちらに光を照らすと、そこには舌を出して近付いてくる蜥蜴がいた。
上にいたリザードマンとは違い、こいつは四足歩行だ。
刀で切りかかろうとするが、足がまるで地面とくっついているように動かない。
足を見ると石化していた。
理由はただ1つ、前にいるこの蜥蜴だ。
こいつは多分見たところを自由自在に石化できるのだろう。
さしずめロックサーペントと言ったところか。
だが、生憎俺は【錬成】が使える。
【錬成】で足と地面を切り離して、石化した部分を最大まで固める。
こうすることで欠けたりすることがなくなる。
俺が動き出したことに驚いて硬直しているロックサーペントを紅花で切ると、頭と胴体に分かれた。
よし、倒せたな。
けど、この石化をした足をどうしようか。
悩んでいると、足元でカサカサっと音がした。
新たな魔物か、いや視線を感じられなかったぞ。
下を見てみると……
……頭の無いロックサーペントが歩き回っていた。
かなり気持ちが悪い、もはや見たくない。
刀を振り下ろして、縦に半分に切る。
そして核となる魔石を取り出した。
それで今度こそ動きが止まる。
はぁ、本当にどうしよう、この石化した足。
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