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第十三話 カテリーナ

本日一話目です

昨日更新出来なくてすいません


いつもの時間にもう1話投稿します


 俺はソニアが風呂に入っている間に、俺を助けてくれた人に感謝を伝えに行こうと思った。

 取り敢えず、宿の受付の人に聞いてみる。


「あのー、すいません」

「はい、何でしょう」

「昨日、俺倒れたんですけど、助けてくれた人がいるんですけど、誰か知ってますか?」

「あーあ、あなたですか、少々お待ちください」


 んっ?

 なんだ今の反応。

 少し、哀れみと好奇心が混ざってたような。

 う〜ん。

 まっ、気にしても無駄だな。


 十数分後、奥から一人の女性が歩いてきた。

 60歳くらいのオバチャンだ。


「待たせたね。私の名はカテリーナ、よろしくね」

「俺の名前は八橋キラです、よろしく。昨日は本当に助かりました、ありがとうございます」

「こっちはただ診察して薬をあげただけだよ。感謝するならあのお嬢さんにいってやりな」


 ん?

 なんで、ソニアが出てくるんだ。

 看病してくれたことに感謝してる。


「なんでって顔をしてるね。君は魔力を使いすぎて倒れた、じゃあどうすればいいか。簡単な話さ、その魔力を回復させればいいのさ。私が渡したのは、他の人の魔力を馴染ませやすくする薬さ。あいにくこの薬しかなかったからねぇ」


 これ絶対嘘だ。

 ニヤニヤしてるし、全身から好奇心が沸きだしてる。


「それでそれでどうなったんだい」


 どうしようこの人、めんどくせぇ。

 いやねぇ、最初は敬意をはらって敬語つかってたよ?

 もう使わなくていいよね。

 受付の人があんな顔していた理由がわかったよ。


「なんもなってない」


 すいません、嘘です。


「そうかい。横で可愛い子が寝ていたらなにかするとおもったんだけどねぇ」


 はい、してしまいました。


「まぁそれはそうと、なんであんた冒険者なんてやってんだい。あんた冒険者向きのステータスじゃないだろ?」

「なんで知ってる? ステータスプレートでも見たのか」

「いや、あれは自分しか見れないんだよ。他の人が見ても、身分証明書みたいなものにしかみえないんだよ。私は鑑定スキル持ちでね。薬を調合するのに、ステータスが見たかったんだよ」


 へぇ、便利だな鑑定。

 おれもほしいな。


「そーいえばなんで俺冒険者やろうと思ったんだっけ。ソニアとパーティーを組みたいって思ったけど、アレはなんでなんだろう。無意識の内に、一緒に居ないとだめだって思ってた」

「……それはあんたが心から支えて上げたい、守ってあげたいって思ってるんじゃないか? まぁ今のままじゃ到底無理だが、頑張ってあの娘を支えてあげれるようになりなよ」

「……ああ、わかった。ありがとう」


 その時、ちょうどソニアがこちらに走ってきた。


「キラさん、探したんですよ。あっ! 昨日はありがとうございます」

「当然のことをしたまでさ。また困ったことがあるなら私に言いな。何とかしてあげるからさ」

「はい! ありがとうございます」


 本当に世話焼きなオバチャンだな。

 そう思いながら、俺達は宿を後にし、食のストリートに向かった。

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