第84話 元剣聖のメイドのおっさん、帝国の才女をお漏らしさせる。
ヒルデガルトとベアトリックスが盛大な喧嘩をしてから、三日ほど時が経過した。
あの日以来、ベアトリックスは魔法兵部隊の訓練にまったく顔を出さなくなってしまっていた。
学校にはちゃんと通っているようだが・・・・俺たちがいくら話しかけても、彼女が口を開くことはせず。
俺たち魔法兵部隊の隊員に対して無視を決め込み、彼女は、完全に心を閉ざしてしまっている様子だった。
「・・・・ベアトリっちゃん、今日も来ないんだね」
修練棟へと続く渡り廊下を歩きながら、雨の降る中庭を眺め、ヒルデガルトはぽそりとそう呟く。
そんな彼女の一言に、隣を歩く魔法兵部隊の残りの三人は一斉に沈痛な表情を浮かべはじめた。
現状を見るに、先日の騒動がきっかけで、この部隊の士気は著しく下がってしまったように思える。
とはいっても、あの気難しい性格のベアトリックスが部隊長を任された時点で、こうなることは少なからず予見できてはいたがな。
当然、部隊メンバーの編成を行ったルナティエも、こういった状況に陥る可能性があったことは簡単に推測できていたことだろう。
・・・・だから、まぁ、これはルナティエの人選ミスではなく、単に、クラスで魔法がまともに扱える人間があいつしかいなかったから・・・・起こるべくして起こった、当然の結果だろうな。
俺は落ち込んでいる四人の背中を見つめた後、後頭部をボリボリと掻き、チラリと肩越しに背後を窺う。
そこには、ここ最近毎日のように確認できる人物の姿――背景に溶け込みながら俺を監視しているリーゼロッテの姿があった。
その光景を確認した俺は、前方へと視線を戻し、誰にも聞こえない声量で小さく呟く。
「・・・・・・・俺は人をまとめる人間じゃない。ただのメイドだ。故に、俺のやることは変わらない」
この部隊のことを第一に考えるのであれば、ベアトリックスに代わり、俺がリーダーシップを取って率先して皆を励まし、導いて行くのが最善なのは分かっている。
だが・・・・俺はこの学校生活においては、ただのメイドを演じることを決めている。
だから、指導者の立ち位置に就くような目立つ真似は絶対にしない。
魔法兵部隊のお荷物、ロザレナ級長の横に立つ目立たないメイド、特に秀でたものは持たないただのか弱い少女。
それが俺、アネット・イークウェスのこの学校での立ち位置だ。
「・・・・じゃあ、今日も魔法の修行、頑張ろっか」
ヒルデガルトが俯きながらそう元気なく呟いた後。
俺はそのまま魔法兵部隊のみんなと共に、修練棟へと赴いていく。
雨天の節、六月、梅雨の季節。
学級対抗戦まで、あと二週間。
俺たち魔法兵部隊は――この曇天の空模様のように、どんよりとした空気の中、渡り廊下を静かに歩いて行った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
――――それからさらに5日程の時が経過していった。
相も変わらず、日常に変化は何も見られない。
昼夜問わず雨が降り続け、魔法兵部隊に部隊長は姿を現さず、俺の背後には監視者が付きまとう。
ジメッとした梅雨の空気を相まって、気分は沈んでいく毎日。
それでも、俺のやることは変わらない。
ロザレナの身の回りのお世話をし、放課後は夕飯の材料を買いに市場へ赴き、学生寮では夕飯を作り、開いた時間を使って魔法の修練を続けていく。
けれど・・・・魔法に関しては以前と変わらず、『魔法の発現』どころか、『魔力感知』の段階ですら、成功することはできてはいなかった。
「うぅぅぅぅぅ・・・・・ぐぬぬぬぬ・・・・・」
放課後――修練棟で一人残り、俺は魔法の修行を続ける。
手のひらを前へと突きだし、魔法を発動させようと、唸り声を上げるが・・・・何も起こらない。
この修練を放課後、ほぼ毎日のように行っているが、やっぱり俺には魔力の気配を感じることはできなかった。
何十回も何百回も繰り返し、空っぽの手のひらを見る度に、本当に自分には魔法というものにとことん縁が無いのだなと、そう、改めて実感を覚えてしまう。
「・・・・だが、だからと言って、諦めはしねぇがな」
俺はこう見えても大の負けず嫌いなんだ。
幼少の頃、先々代の剣聖である師に敗北した後――彼を倒すために、三日三晩寝食せずに剣の研鑽を積んでいた、あの時のように。
倒すべき敵を目標にして、それに向かってひたすら努力をし続ける。
何かに挑戦するということは、頂点の座に居続けるよりも百倍楽しいものだ。
前へ、前へ、前へと進んで行く実感を、この手で直に掴むことができるからな。
剣聖の座に君臨していたあの頃よりも、今こうして、ゼロから新たな力を得ようと――成長しようと足搔き続けている時間の方が、とても楽しく思える。
だから俺は、ベアトリックスに才能が無いと言われようが諦めはしない。
才能が無かろうと、何だろうと。
前へと進み続け、標的に向かって喰らいつく。
それが、この俺――アーノイック・ブルシュトロームの生き方だからだ。
「ぉぉぉぉぉぉぉぉりゃあああああああ゛あ゛っ!!!!! んぬぉぉぉあぁあああああっ!!!!!」
「・・・・・・・」
「魔法よ~!! 魔法さんよ~!! いや、魔法様!! 御代官!! どうか、俺の目の前に現れておくれ~!!」
「・・・・・・・・・あの」
「ふぐぐぐぐぐぐ!!!!! んぐぬぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!!!! おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ出ろって言ってんだろうがあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!! ぶっ殺すぞオラあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「一人で奇声上げて・・・・何をやっているんですか? 貴方は」
「・・・・・あっ」
いつの間にか、目の前にベアトリックスが立っていた。
ここのところずっと俺たちに対して口を開くことは無かったというのに、突然、俺に話しかけてくるなんて・・・・いったいどんな心境の変化なのだろうか。
突如現れたベアトリックスに対して俺が困惑していると、彼女はいつもみたいに腕を組み、不機嫌そうな顔をしながら俺に声を掛けてくる。
「それ、まさか、魔法の修練をなさっているつもりなんですか?」
「は、はい、一応、そうです・・・・」
「そうですか」
「あ、あの、ベアトリックス先生。今のも、ダメダメだったでしょうか・・・・?」
「・・・・前にも言いましたが、私は魔力を視認できる【魔眼の加護】を持っているんです。その目で見てみても――貴方の身体から魔力が発せられている気配は、一切感じられません。ただ奇声を上げているだけですよ、今の貴方は」
そう言って大きくため息を吐くと、ベアトリックスはジト目で俺を睨んでくる。
「ひとつ、疑問があります。聞いてもよろしいでしょうか?」
「な、なんでしょう?」
「――――何故、諦めないんですか?」
「え?」
「私、この前、他の部隊へ移れと・・・・貴方には才能が無いと、はっきりとそう言いましたよね? それなのに貴方は、ここ最近ずっと、放課後になると必ず修練棟に残っては魔法の修行を続けている。その行動の意味が分かりません。何故ですか?」
「何故、と言われましても・・・・私はただ、諦め癖が悪いだけでして」
「諦め癖が悪い?」
「はい。まぁ、性分と言いますかね。どんなに高い壁と言われても、勝てない敵だと言われても、挑戦し続ける・・・・それが、私の生き方なので。まぁ要するに、登山の経過を楽しむ性質なんですよ。頂点に登ることよりも、その過程を楽しみたい・・・・私は、そんな人間なんです」
「・・・・・・・・・」
俺のその言葉に、突如、驚いたように目を丸くするベアトリックス。
俺はそんな彼女に、後頭部を掻きながら、あわてて言葉を追加した。
「ま、まぁ、何かキザなこと言ってしまいましたが、一番の目的は、ロザレナお嬢様にプレゼントしてもらった魔法の杖を、学級対抗戦で使用したいから・・・・といった思いがあったからでして。私は、お嬢様の期待に応えたいからこそ、魔法兵部隊に残りたい。それが、この部隊に残り続け、魔法の修行を継続している一番の理由です」
「魔法の杖、ですか・・・・」
そう呟いた後。
ベアトリックスは何かを考え込むように口元に手を当てて、俺の顔を数秒間、ジッと見つめる。
そしてその後、再び腕を組むと、彼女は再度声を掛けてきた。
「・・・・良いですか、アネットさん。魔力というものは、この世界の生物には誰にでもあるものなんです。その辺にいる野良犬や、樹木にだって、微量ながらに魔力が宿っています。ですが、魔力をコントロールできる生物は・・・・無から有を創造することができる人と魔物のみに限られます」
「ベアトリックス先生?」
「まずは、目を閉じて、イメージしてみてください。身体から薄い膜のようなオーラが噴き出し、そのオーラが体中を覆う姿をイメージを頭の中で思い浮かべるんです。魔力というものの存在を、頭の中で形にするんです」
「え、あ、あの?」
「ほら、早くしてください! 私は時間を無駄に浪費することが大嫌いなんですっ!!」
「は、はいっ!」
手を伸ばし、手のひらを広げ、目を閉じて――――イメージする。
毛穴から薄いオーラが吹き出し、自分の身体全体を覆っていく光景を、頭の中で思い描く。
「駄目です。まだイメージが不完全です。もっと、噴水のように魔力が湧きたつイメージをしてください」
「は、はいっ!! んぐぐぐぐぐ・・・・」
「口は閉じて。声は発さなくても結構です。魔法というのものは、簡単に説明するならば想像の具現化です。イメージなさい。貴方の力の根源を。貴方が理想とする、魔法使いとしての自分の姿を」
魔力が湧きたつイメージ・・・・俺の、理想とする魔法使いの自分の姿、力の根源・・・・力の根源?
そうだ、いっそのこと、魔力を闘気に置き替えて考えてみれば良いんじゃねぇのか?
闘気だって目に見えない存在なんだし、剣士にとっては無くてはならない力の根源だ。
魔力を闘気に変換して、そいつを、身体全体に覆っていくイメージを思い描けば――――・・・・。
――――ガギン。
そう考え、実行に移した、その時。
突如、覇王剣を使用する時に胸の奥で鳴る、謎の歯車の音が――嚙み合わせから外れるような感覚がした。
その瞬間、身体の内側から何かが爆発するような不思議な感触がする。
その後、手のひらの先から感じるひんやりとした不思議な気配に、俺はゆっくりと瞼を開ける。
すると、目の前に―――広げた手のひらの先に、巨大な氷塊が床から生えている光景が広がっていた。
全長、4,5メートルくらいはあるだろうか。
氷塊は床の上に柱のように突き刺さっており、先端は鋭利な槍のように鋭く尖っている。
前々から自分が発現しようとしていた、氷結属性魔法の発現に、俺は成功していたのだった。
その光景に俺は満面の笑みを浮かべ、隣にいるベアトリックスへと顔を向ける。
「ベ、ベアトリックス先生っ! こ、これ、私が発現した魔法ですよねっ!? 成功したんですよね、私――――って、あれ?」
隣に立っていたはずのベアトリックスが、何故か、尻もちを付いて床に座り込んでいた。
俺は彼女のその様子に、不思議そうに首を傾げる。
「・・・・ベアトリックス先生?」
「ア、アアアアア、アネットさん・・・・い、今のは、い、いったい・・・・今のはいったい、何なんですかっっっ!?!?!?」
「え?」
「い、今、魔法を発現させた瞬間、貴方の身体から尋常ではない魔力の渦が発せられましたっ!! 上級? い、いえ、もしかしてあれは・・・・特級クラス? し、素人の癖に、な、何なんですか、貴方はぁ!!」
「ベアトリックス先生。そんなことよりも・・・・」
「そんなことよりも!? このことよりも重大なことなどありますか!?」
「あります。ベアトリックス先生、下をご覧ください」
「下?」
そう言って彼女は、下方へと視線を向ける。
するとそこには、彼女の股間から漏れ出ている・・・・小水の姿があった。
その光景を目に捉えた瞬間、ベアトリックスはかぁっと、顔を真っ赤にさせる。
「なっ、何ですかぁっ! こ、これ、はぁっ!!!!!」
「ベアトリックス先生。修練棟の横に更衣室がありますので、そこで体操着に着替えてきてください。私は掃除用具を取って来ますので」
「ちょ、ちょっと!?」
「このような姿を誰かに見られては良くないでしょう? さぁ、早く」
俺のその言葉に、眉間に皺を寄せて、口をパクパクとさせるが――ベアトリックスは大人しく言うことを聞き、更衣室へと向かって行った。
俺はそんな彼女を見送った後、掃除用具入れのロッカーへと向かう。
魔法を発現することができたのは良いが・・・・この後、色々面倒なことになりそうで辟易するな。
というか、以前のルナティエの下駄箱の件と言い、今回のベアトリックスの小水と言い、何だか最近の俺は掃除をしてばかりだなぁ。
まぁ、メイドだから掃除をするのは当然のことといえば当然、か。
そう、やれやれとため息を吐いた後、俺はロッカーからモップとバケツを取り出し、水汲み場へと向かって行った。
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「良いですか、アネットさん。このことは誰にも言わないでください。誰かに言ったら、タダじゃおきませんから」
「はい。分かっています。ベアトリックスさんがお漏らししたことは、誰にも言いません」
「お漏ら・・・・まぁ、良いです。このことは一旦置いておきましょう。それよりも・・・・」
ジャージに着替えたベアトリックスは、床から生えている氷の柱に手で触れ、感嘆の息を溢した。
「魔法の発現の段階で、ここまでのものを産み出すとは・・・・正直、目の前のこの光景を素直に受け入れることが未だにできていません。この魔法は、氷結属性の特二級魔法【アブソリュート・ゼロ】と同等の威力があることは間違いないですね。本当に、素晴らしい力です」
そう言ってこちらに振り返ると、ベアトリックスはやや興奮した様子で口を開いた。
「ア、アネットさん、もう一度、魔法の発現をなさってみてください!」
「も、もう一度、ですか?」
「はい。お願いします!」
俺は手のひらを前方に掲げ、先ほどと同じようにして、魔法の発現を行う。
だが、目の前に現れたのは――5cm程の、小さな氷の破片だけだった。
氷の破片はフワフワと数十秒間、手のひらの先で浮かぶと、地面へと落ち、その後、粉々に砕け散っていった。
その光景に、俺とベアトリックスは視線を合わせ、互いに首を傾げる。
「アネットさん、真面目にやっていますか?」
「は、はい、勿論! 先ほどと同じ感覚でやっています!」
「そう、ですか・・・・。では、もう一度、魔法の発現をなさってください」
「はい」
再び、魔法の発現に挑戦する。
だが、何度やっても、手のひらの先に浮かぶのは小さな氷の破片だけだった。
その結果に俺は、ベアトリックスに怒られるかと思い、恐る恐ると彼女の顔色を窺う。
だが、ベアトリックスは顎に手を当て、神妙な表情を浮かべるだけだった。
「・・・・奇妙、ですね」
「奇妙、ですか?」
「はい。先ほどのアネットさんが放ったとんでもない魔力の渦は、蛇口の栓を一気に解放したかのような―――そんな、尋常ではない爆発力がありました。ですが、今の貴方は、その栓を閉められている・・・・そんな感じがします」
「栓が閉められている・・・・?」
「魔力というものは、そんな簡単に制御できるものではないんですよ。例えば、身体に宿る魔力が100だとすると、出力できる魔法の力は80~60くらいが通常です。ですが、アネットさんの場合、最初に発動した魔法に比べて、今の魔法は2か5くらいのものでした。出力される魔力が明らかに少なすぎるんですよ、体内にある魔力の量に比べて」
「そ、そうなんですか?」
「ええ。どう見ても、通常の魔力の流れだとは思えません。そうですね・・・・これは私の個人的な考えですが・・・・貴方の身体には、魔封じの術式が施されているのではないかと、そう推察致します」
「魔封じの、術式?」
「はい。何者かがアネットさんの魔法の使用を制限するために、魔力の流出を防ぐ術式―――【魔封じの術式】を、貴方の身体に施していた。その結果、貴方は思うように魔法を使用することができなくなった。それ以外に、この結果に繋がる答えが無いと思えます」
「・・・・・・・」
「身に覚えがないのなら、赤ん坊の頃に親から術式を施されたのかもしれませんね。まぁ、当然、魔力を封じる、その意図までは私には分かりかねますが」
赤ん坊の頃に、【魔封じの術式】を身体に施された・・・・か。
先代オフィアーヌ家の両親が俺に【魔封じの術式】を使用したのか、他の身内がやったことなのかは分からないが・・・・どうやら俺が今まで魔力のコントロールをろくにできなかったのは、それが原因だったと見て良さそうだな。
オフィアーヌ家・・・・そうだ。コルルシュカの奴は、このことを知っているのだろうか?
今日の夜半辺りに、【コンタクト】の
「アネットさん! ちょっと! 聞いていますか!」
「は、はい! 何ですか、ベアトリックス先生!」
「ですから、明日からは魔法の詠唱の特訓に移行しなさいと、そう言っているのです! 学級対抗戦まであと一週間! これからビシバシと指導していきますから、覚悟してくださいね!!」
「わ、分かりました!! ・・・・って、え? ベアトリックス先生、また私たち魔法兵部隊の講師をなさってくださるのですか?」
「・・・・・ええ。貴方の諦めない姿を見て、自分はなんて情けないのかと、そう、学ばされましたから・・・・」
「え?」
「な、何でもありません。失礼します」
そう言い残して、ベアトリックスは修練棟から去って行った。
相変わらずツンケンとしているが、今回の対話で少しだけ・・・・彼女と心を通わせることはできたかもしれないな。
まぁ、自分が想像したよりも魔法の力があることと、魔封じに関する情報が、リーゼロッテの奴に知られてしまうのは・・・・あまり良いこととは言えないかもしれないが。
俺はチラリと出入口へ視線を向けた後、帰り支度を整え、解けた氷塊を片付け―――そのまま修練棟を後にした。
第84話を読んでくださって、ありがとうございました!!
続きは明日投稿する予定ですので、良かったらまた読んでくださると嬉しいです!!
三日月猫でした! では、また!