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キャラクター設定 アーノイック・ブルシュトローム 


 注意:これは、作者が忘れないようにキャラクターの背景を羅列し制作したものです。この設定表には生前の主人公アーノイック・ブルシュトロームの過去を断片的に書いた年表があります。後々に作中に登場する単語もありますので、予めご了承の上、ご観覧ください。

 


 ◇アーノイック・ブルシュトローム◇ 


 〇年齢 48歳 (没年日)

 〇趣味 酒 博打 読書《武芸書のみ》

 〇剣のランク 剣聖

 〇魔法のランク 無し(魔法の因子が無かったため)

 

 〇年表


 0歳:聖グレクシア王国王都 城下の周囲の堀の底にあるスラム街『奈落の掃き溜め』の汚物にまみれたゴミ捨て場に産み捨てられる。母親は不明。


 0~8歳:スラム街で売春で生計を立てている13歳の少女、シエル・ブルシュトロームに拾われ、その後、彼女の元で育つ。


 8~9歳:8歳の時、姉と慕っていたシエルをある者たちに殺され、その影響で自分以外の人間が全て敵だと思い込むようになる。誰彼構わず襲い、『鬼子』と呼ばれ、スラムの人々に畏怖されるようになる。9歳、何億回にも及んだ剣を上段に構えて振るという行為の果てに、【覇王剣】を習得する。


 10歳~15歳:10歳の時に当時の『剣聖』に敗れ、その後、無理やり彼の弟子にさせられる。師匠の誕生日の祝い金を兄弟子のハインラインの反対を押し切って競馬に全て注ぎ込むが、大負けしてしまう。このことでハインラインと本気で殺し合うことになるが(【覇王剣】の使用はなしで)、互いに引き分けになる。その後、5年間『剣聖』の元で修行を重ね、15歳の時に師匠との決闘に勝利し、『剣聖』の名を継ぐことになる。この後に師匠から【覇王剣】の異名を拝命する。


 15歳~17歳:『剣聖』を襲名したその翌月、国を襲った三大厄災のひとつ、【黒炎龍】を一太刀で仕留める。その結果、彼の異質な力が王国中に知れ渡り、人々に恐怖されるようになる。16歳の日に、路地裏で悪漢に襲われていた当時15歳のメリディオナリス・エル・レティキュラータスを助ける。17歳、自分に対する王国民の怯えの声に辟易し、自身の最大の奥義である【覇王剣】を封印することを決意。これからは【覇王剣】の力を使わずに戦うことを決める。聖騎士養成学校に興味を示すが、結局入学することは無かった。


 18歳~20歳:18歳の時に聖騎士団が発案した闇市一掃作戦に参加する。ジェネディクト・バルトシュタインと相対するが、【覇王剣】を使用しなかったせいもあってか、すんでのところで逃がしてしまう。20歳、闇市一掃作戦の失敗に後悔して酒に溺れるようになる。そんな彼を見かねて、ハインラインは一緒に冒険者をやらないかとアーノイックを誘う。その後、冒険者ライセンスを習得する。適性検査でいきなり最上級のフレイダイヤ等級プレートを獲得することとなる。


 20~25歳:20歳、剣聖稼業をやりつつハインラインと共に冒険者生活を送る。21歳、パーティメンバーに加わっていた紅一点のレンジャー職の女性に好意を持たれるが、酒と博打に溺れるアーノイックについていけず、彼女はアーノイックを諦め、自身に好意を抱いていたハインラインと恋人関係になる。23歳、ハインラインは結婚を機に冒険者稼業を引退、ギルドの運営職に回る。彼が冒険者を辞めることを知って、アーノイックも引退を決意。その後は人々に怯えられながらも、剣聖として国の安寧のために奔走する。25歳の時、先代剣聖である師匠と、ある作戦に参加することになる。その結果、アーノイックを庇って師匠は死亡することになってしまう。その出来事で自己嫌悪に陥ったアーノイックの生活はますます荒れたものになっていく。


 25歳~28歳:25歳の時、師を失った後悔から自殺しようと立ち寄った故郷のスラム街『奈落の掃き溜め』で、餓死寸前の森妖精(エルフ)の孤児を見つける。気まぐれで彼女を拾い、生前の師匠から譲り受けていた別荘で介抱する。その後、少女は無事に回復するが、一言も喋らず、笑うこともしなかった。少女を孤児院に預けようかと悩むが、何となく、この仏頂面少女を自分の手で笑わせてやりたいと思うようになり、アーノイックは彼女の養父になることを決意する。三年の月日が経った28歳のある日、森妖精(エルフ)、リトリシア・ブルシュトロームは初めて養父に笑顔を見せるようになる。


 28歳~30歳:リトリシアに剣の修行を付けるようになり、彼女との会話も多くなる。初めてできた家族という存在に、アーノイックは生きる希望が湧く。相変わらず人々に畏怖されてはいたが、理解者であるリトリシアがいるため、『剣聖』としての仕事もそれほど苦痛では無くなっていった。30歳、ハインラインが剣術道場を開いたことを聞いて、リトリシアを道場に送るが、門下生全員を一日で倒してしまったので、商売あがったりだとハインラインによってリトリシアはアーノイックの元に送り返される。ハインラインの息子がリトリシアに一目ぼれをし告白するが、彼女はあっけなく彼をフッってしまう。この時、既にリトリシアは竜を一人で倒せる実力となっていた。


 30歳~40歳:34歳の時、帝国に依頼され、帝国領の南に位置する洞窟、『深淵の闇』に封印されている三大厄災のひとつ、【死滅の魔女】の討伐作戦に参加する。覇王剣によって【死滅の魔女】の半身体を8割ほど削り切るが、完全に消滅させることは叶わなかった。再び【死滅の魔女】は洞窟内に封印されることとなる。40歳、剣の腕が鈍り、急に身体が重くなる。討伐作戦の時に【死滅の魔女】の領域(呪いが蔓延する空間)に入ってしまったせいか、アーノイックは未知の奇病を発症してしまう。臓器が徐々に石化していく病に罹ってしまったことに気が付いたアーノイックは、国々の医院を回るが、この病を治すことができないことを悟る。リトリシアにはこのことは話さず、いつも通りの日常を送ることに。


 40歳~48歳:41歳。病気のことを国王に告げ、『剣聖』稼業を正式に引退する。余生は愛娘と山の上の別荘で過ごすことを決意する。病の進行を遅らせる魔法薬をハインラインから貰い、余命を引き延ばす。そしてリトリシアに病のことを告げ、自分の最期を愛弟子の剣によって終わらせて欲しいと、介錯を頼む。当初、その願いを彼女は断り続けていたが、日に日に弱っていき苦しみ続けるアーノイックの姿を見て、リトリシアは養父を斬ることを決断する。その後はアーノイックとリトリシアは山の上でひっそりと穏やかな生活を送り・・・・48歳の冬のある日、死期を悟ったアーノイック・ブルシュトロームは愛弟子リトリシア・ブルシュトロームの手によってこの世を静かに去る。


 ???~:アーノイックはアリサ・イークウェスの娘、アネット・イークウェスとして、再びこの世に生を受ける。


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