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68話 トラップ

副騎士団長に続いて4層に突入する。


4層の中は木が鬱蒼としているような感じです。テーマは森かな?

空を見てみるが青空は見えず、木々の隙間からは岩肌が覗いて見える。

3層とは違いここには太陽や空はなく洞窟の中に森があるといった感じだ。

そう言えば、何故こんなに明るいんだろう。

周囲を見回してみると、光源はどうやら所々生えている透明感のあるようなキノコが明かりを作ってるようだ。

とても幻想的な光景でちょっぴり感動してしまった。


「そう言えば、日本に居たときに持ってたスマホがあるな、まだ充電も結構あるし、写真でも撮っておこう。」


「パシャリ」


クラスメイトの写真部所属の奴が写真を撮っている。


「あっ!私達も撮ろうよ。美枝子、加奈こっち来て!」


つられたようにクラスメイトの一部が写真を撮りだした。

僕もスマホ持っているが流石にこっちでは充電出来ないからそう簡単には使用することは出来ないだろう。

どっかのゲーマー兄妹のようにクイズ用の本が何十万冊もあるってことはないが、当然ネットも繋がらないがこんなスマホでも数少ない日本製の機械だ。いずれ充電する手段を得たら一緒に持っている携帯ゲーム機と共に活用することしよう。


「皆さん気を付けて下さいよ。この4層からは死ぬリスクがはね上がりますよ。そのキノコだって触ったら毒ガスだしますから。」


「「え!」」


「嘘じゃないですよ。そのキノコの毒ガスは神経毒で直接死ぬことは無いけど、そこを魔物に襲われると確実に死にますから。」


その話を聞いたクラスメイト達は直ぐ様キノコから離れる。

なるほど、綺麗な花には毒があるってことか…………。

しかし、トラップだったってことが全く分からないな。

何か分かる方法はないかな?

…………………………お!?そう言えば[魔力視]を使えばヒント位は分かるかな?


<[状態異常妄想]魔力視付与>


「お、おぉ~!」


これは凄いな。キノコのマナが周囲の物と違い異常なのが一目で分かる。

これが他のトラップにも通用するかは分からないが、ひとまずこのキノコが異常なのは理解できる程度にはトラップの判別が出来るだろう。


皆は僕が色々考えている間に副騎士団長さんに着いて奥に向かって行っていたようだ。

僕は慌てて皆を追いかける。

行く道中に隠し矢や落とし穴などがあったがどれも[魔力視]で判別可能だった。


そのあと、広場で皆と魔物との戦闘を行った

魔物はカブトムシや蛾・ナメクジなんかが居た3層とは違って夜行性の魔物ばかりがいたが、魔物自体は大して強くもなく問題なく倒してダンジョン3日目は終了だ。

忙しいからか若干適当になってたかも?

今後は気を付けます。


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