52話 集団戦
今日から更新頻度あげて二日に一回にしてみます。
難しそうならまた今みたいに三日に一回に戻します。
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勇義の戦いのあと何度か魔物は湧いたが一度戦うと決めたことでクラスメイト達の迷いは少なくなった。
まだ、精神的に抵抗がある者も戦闘で怪我してまで倒すことが出来ないわけではないため、流されるようにゴブリンやコボルトを倒している。
肝心の僕達は魔物が今まで目の前に出現してこなかったのでようやく初の亜人系魔物との戦闘だ。
種族:ゴブリン
年齢:0才
性別:♀
職業:ゴブリン
level.5
HP:120/120
MP:19/19
筋力値:35
耐久値:49
魔力値:21
魔耐値:32
敏捷値:35
職業スキル
短剣術レベル2・咆哮
スキル
体当たり・突き刺し
出現したのはゴブリンだ!
ゴブリンのステータスは耐久型というのかは分からないけど、最大HPと耐久値が高い傾向にある。
しかもこの個体は今までで一番耐久値が高い一撃で倒そうとはせず、攻撃を与えたあとゴブリンの攻撃をかわせるようにしないと。
「このゴブリンは特に耐久値が高いから無理に飛び込まず、少しずつダメージを与えていこう。
僕がタゲをとるから、沙耶さんは隙をついて攻撃、美樹ちゃんは魔法の詠唱を終えたら僕達が後退して、美樹ちゃんが魔法を撃つ。
この繰り返しでいいかな?」
「分かったよ、美月君。」
「いや~、やっぱり美月をリーダーにしてよかったわ~。こんなに的確に指示してくれるんならパーティーでの連携をかなり活かせるし。」
なんでパーティーリーダーなんかやってるのかというと、始めて集団戦闘するのにリーダーがいないと纏まらないから決めようと伝えたら、二人して「「じゃあ、美月君(美月)がリーダーがいいと思う(リーダーでしょ)!」」と言われた。
まあ、このメンバーなら特に断る理由もなかったため引き受けた。
その際、より的確に指示を出せるように、[高位鑑定]の遮蔽を解いて下位互換である[鑑定]と表示させ、後天的に覚えたと伝えている。
ゆえに二人は僕が相手を[鑑定]出来ることを知ってる。
「グギギギギ。グギュ。」
ゴブリンとの戦闘が始まり僕が前衛に出ると右手に持った錆びたナイフで[突き刺し]と思われるスキルで僕を狙ってくる。
しかし、スピードも低く分かりやすい。
なんなら動きが人に近いため、相手の攻撃予測が容易だったから、簡単に避けることができた。
僕はゴブリンの右手を掴みスキルを発動する。
<「掬い投げ]。>
ゴブリンは投げられて地面に叩きつけられたものの高いHPのためか、直ぐに地面を蹴り跳ねるように後退する。
しかし、ゴブリンが隙を見せるのを待っていた沙耶さんがゴブリンを切り裂く。
ゴブリンはそれでもまだ死ぬことはなく、振り向いて沙耶さんを攻撃しようとするが、そこへ美樹ちゃんの土魔法[アースグレイブ]がゴブリンのHPを削り取る。
ゴブリンは錆びたナイフを残して消滅してしまった。
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