45話 ご都合展開
新たに仲間になったホワイトキャットの特異個体のニキスは感謝の感情を僕に伝えると緊張が解けたように眠ってしまった。
「[ティム]を目の前で行うのを初めて見ました。それにしても ほんとに成功してしまうとは……。」
「まあ、なんとかなって良かったです。取り敢えず疲れてるみたいなんでアイテムボックスの中で寝ててもらいましょう。」
「それではいい時間になったので集合場所に帰りましょうか。」
皆の所に戻るのでラズリもアイテムボックスに戻ってもらった。
ちなみにラズリはニキスが僕の使役獣になったことは素直に喜んでいるようだった。
集合場所に戻るとまだ皆集まってはいないようだ。
丁度いい。levelも上がった事だしステータスでも確認しよう。
名前:美月輝夜
種族:魔人族([高位遮蔽]人族に偽装中)
年齢:17才
性別:男
職業:妄想師
状態異常:魔力視(高位遮蔽中)
level.4
HP:400/400
MP:9553/11667
筋力値:167
耐久値:183
魔力値:300
魔耐値:133
敏捷値:300
魔法
火魔法:ファイヤボール・フレア
職業スキル
状態異常妄想・職業スキル自身効果範囲眷族拡張
スキル
掌撃術レベル16・蹴撃術レベル13・柔術レベル10・索敵術レベル8・隠密術レベル4・掌打・飛び蹴り・旋風脚・二段蹴り・腕緘・受け流し・掬い投げ・HP自動回復強化レベル5・MP自動回復強化レベル5・ティム・高位鑑定(高位遮蔽中)・高位遮蔽(高位遮蔽中)・アイテムボックスレベル2・マナ操作・異世界言語翻訳
使役獣
ラズリ(スライム)・ニキス(ホワイトキャット特異種)
称号
異世界人・モンスターティマー
?なんだこの[職業スキル自身効果範囲眷族拡張]ってスキルは?
取り敢えず基礎ステータスを僕のlevelに合ってる程度に[高位遮蔽]で調整しておいてと……。
<[高位鑑定]>
職業スキル自身効果範囲眷族拡張・・・自身の職業スキルのうち自分自身に及ぶ効果を配下(眷族・召喚獣等)に与えることが出きる。一部スキルは効果が低下することがあります。
なんだこのスキル名前長すぎるだろ。名前考えたやつがいるなら絶対にいい名前思い付かなかっただけだろうな。
しかし、何て言うかこのか効果は僕に都合が良すぎるな丁度ティムをして仲間が増えてこれからlevel上げようと思ったらこんなスキルが手に入いるなんてご都合主義だな。
いや、そうでもないのか?
今日[ティム]を使って二匹目の仲間をティムしたから手に入いった可能性もあるのか……。
戦闘ログを開いて見てみるとどうやらニキスをティムした時にこのスキルを手に入れていたようだ。
やはりタイミングを考えると職業スキルはlevelが上がった時だけ修得する訳でわなく、二匹目の魔物をティムしたとか、特異個体の魔物をティムしたとか、そういった特定の行動等をした場合にも職業スキルを覚えることがあるということかな?
今後はいろんな事を積極的にやってみるのもいいかもしれないな。
「はぁ~やっと終わったね~勇義くん。」
「そだね。でも勇義君どんな敵にも積極的に戦い挑んでいくからカッコ良かった。」
「ははは……。僕は勇者としての力を持ってるから当然だ。でも皆もサポートありがとう!あれがなかったら頑張れなかったかもしれないよ。」
おっと、どうやら皆も戻ってきたようだ。
遠くから見ても美樹ちゃんの機嫌が悪いのが分かるな。
何とかフォローしてやろう。