43話 特異個体?!
すいません久しぶりです。
リアルの用事で中々書けなかったんですが何とか時間がとれるようになったので更新再開します。
更新日は不定期ですがある程度安定して投稿出来るよう頑張ります。
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エミリア王女との探索から数時間経過してレベルがさらに上がった。
レベルが上がったお蔭で最大MP9333になったのでレベルアップ時ステータス上昇強化レベル2の状態異常を掛けれるようになった。
効果はレベルが上がってないので分からないが更なるステータス上昇に繋がるのは間違いないはずだ。
ただステータスが上がりすぎておかしいので[高位遮蔽]で低めに表示するようにしておこう。
考え事をしながら探索していると不意に視界の中に何か生き物が飛び込んでくる。
「なんだ!」
警戒して攻撃体勢をとる。
どうやら視界に入った生き物は黒い猫の魔物のようだ。
そしてその事を確認していると次はその後ろから白い猫が4体ほどいて、それぞれの魔物が走ってこっちに向かってくる。
白い猫は昨日から何回か見たことあるホワイトキャットと言う魔物だが黒い猫は始めて見た。
しかし何だか様子がおかしい様な気がするな。
「幾ら美月様が戦い慣れていても始めての一対多数戦で相手が五体で尚且つ一体が特異個体では流石に大変でしょう。ここは私に任せてください。」
「特異個体!この黒猫がそれなんですね。
だだ、ちょっと待ってもらってもいいですか?何だか様子がおかしいです。どの魔物も僕達の事を見ていません。もう少し様子を見たいんですが?」
黒猫はこっちにを見ているようでその奥を見ている様な気がする。
白猫もあくまで黒猫の後について来ているだけのように見える。
取り敢えず黒猫について調べてみよう。
<[高位鑑定]>
種族:ホワイトキャット(特異個体)
年齢:0才
性別:♀
職業:ホワイトキャット(特異個体)
level.1
HP:22/22
MP:32/32
筋力値:18
耐久値:12
魔力値:23
魔耐値:14
敏捷値:31
職業スキル
噛み付き
スキル
隠密術レベル2
おー、特異個体って書いてあるな。
それにしても野生の魔物が職業スキル以外のスキルを持っているのは初めて見た。
今までの魔物傾向としてはただただがむしゃらに攻撃してくるだけで隠れて奇襲したりとかはしてこなかったがこいつはそうゆうことをやって来るのだろうか?
考えている間にホワイトキャットの特異個体はどんどん僕の方に近付いてくる。
何があっても対応出来るよう体勢を整えているが中々緊張するな。
「気を付けてくださいよ。一撃位なら喰らっても大丈夫だと思いますが相手は特異個体です。用心するに越したことはないですよ。」
ホワイトキャットの特異個体は僕の前まで来ると、そのままの勢いで通りすぎると思い出したかのようにUターンしてきて僕の足に飛び付いてきた。
攻撃の意思を感じなかったのでこちらからは何も攻撃は仕掛けなかった。
「これはいったいどうゆうことでしょう?」
ホワイトキャットの特異個体は僕の足にしがみついたまま震えているように見える。
「私に言われても分かりませんよ。だだ、向こうの4体のホワイトキャットは私達の事を敵として認識したってことは分かります。」
言われて他の通常個体の方を見るとそれぞれの個体がこちらを威嚇している。
どうやら戦闘するしかなさそうだ。
取り敢えず特異個体には攻撃の意思がないしあっちの奴等を倒してから考えよう。
「僕はあっちの4体を倒します。こっちの特異個体に敵対の意思は無さそうなので倒してから考えましょう。」
「気を付け下さい。」
初の一対多数戦だ。
まずは先制攻撃で相手を一体減そう。
予定通り相手に近付き<[掌打]>を発動させ一体目を倒す。
周りの三体が飛び掛かって来るが一歩下がり回避してから空中にいる白猫のに蹴りを入れた。
どうやらスキルを使わなくても一撃で倒す事が出来たようで残り2体だ。
ここまで来るともう対応するのも簡単で軽く攻撃をかわし、それぞれに一撃入れて倒した。