36話 アイテムの使い道
ダンジョン探索も終わり宿に帰って来た。
食堂でご飯を食べ終わるとエミリア王女が皆を呼び止めて話をしだした。
「今日の魔物を倒して手に入れたアイテムの事なんですが。自分で保管してても構いません。私に渡してくださるとそのアイテムに合わせたお金を渡します。」
「質問いいですか、エミリア王女?」
「どうされましたか?勇義様。」
「僕達はお金を貰っても街には行けないので使い道がないのでは?」
勇義が言ったように僕らは一般の人に見られないように極力人目を避けるため街では殆ど馬車からでない。
この世界で王国側の人間以外の人はダンジョンで見た冒険者のみで特に関わりももっていない。
なぜ人目を避けるかというと魔族側の存在に僕らが強くなる前にその存在を知られないようにという事らしい。
なので僕らはこの世界に来てからまだお金を使ったことはない。
質こそあまり良くなさそうだが服も武器も支給品でただで貰ったものだ。
「なるほど!その事でしたら武器を私が用意しますし、なんなら皆様方の中にいる生産職業の方に武器や道具の製作を依頼してみるというのもいいと思います。作業場所は私たち王国の者が準備しましょう。
これならお金にも価値が出るのでは?」
「流石ですねエミリア王女!これなら皆ヤル気も出ますし、より頑張ることができますね。」
ふむ、それならまだ一層レベルなら素材も大したお金にはならないだろう。
かといって、道具や武器の素材にするには素材の質が悪い。
ならクラスメイトの生産職業の奴に渡して職業スキルとかのレベルアップの糧にしてもらったりした方がいいかな?
まだ、現状誰が有望な職人になるか分からないし、今はアイテムボックスの中に眠っておいてもらおうかな。
クラスメイトの中には生産職業も7,8人程いる。大体は近接戦をしている。
ただ、基本男は脳筋だな~ハンマー持って敵をぶっ潰すのは好きでもコツコツ武器を鍛えたりなんて無理そうなんだが?
個性にあった職業が自分に着くはずなんだけど?
クラスメイトの皆はアイテムを売る組と保管する組は売る組がかなり多いようだ。
っていうか僕を除いたら、保管する組は3人の生産職業の奴らだけだな。
とりあえず今日は武器とかは準備してないがちょっとした娯楽品を用意していたようだ。
タバコや酒等もあったが、吉野先生が販売するな!と抗議してなくなった。
クラスメイト達もデザートや玩具やちょっとした道具などを買っている
美樹ちゃんとは部屋帰ると言って別れた。
別れ際に勇義がなんかお金で買ったアイテムを持って美樹ちゃんに近づいて来ていた。
僕は関わりたくないし、多分美樹ちゃんにアイテム貢ぎに来たんだろうから美樹ちゃんもラッキーだろ。
さて部屋に戻ってきたし、今日の反省でもするか~?
とはいえ戦闘面での反省点なんてないな。
せいぜい人間関係くらいか?まあ、それはなんとかなるだろう。
今日のレベルアップで魔力視を使いながら他になんか状態異常を掛けれるようになったな。
明日からは、基礎ステータス値上昇系の状態異常も活用していってみようかな?
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