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29話 閑話 シェシリー#2

昨日は累計pv10000いきそうと思って確認したら、一日のpvが1000越えてました。

いったい何が!!(^0_0^)

それはともかく皆さん閲覧ありがとうございます。

美月様が私の弟子になって約1週間ですが、美月様は私にほぼありのまま自分で接しているように感じます。

基本的にとても優しい方です。

ただ心配なのは、美月様はMPがとても多く保有しており、そのせいで[マナ操作]を取得できないようです。

他のメイドからの情報によるとそのせいで訓練に出れない美月様は他の異世界人の方々からは煙たがられているようです。

一部の方は美月様に直接脅しをかけている様子もあるらしいです。


しかし、当の美月様はそこまで気にされている様子はなく、部屋にときどき来る美樹様の愚痴を聞いたりしていました。

ちなみにこの愚痴も情報として長官に伝えてます。


しかし、今日突然美月様がおっしゃられました。

自分がクラスメイト(異世界人の方々のことらしい)の一部にちょっかいを掛けられている。などのことを話してくださいました。

そしてそのあと、


「ってことで師匠ご指導の程よろしくお願いします。」


ってことってどうゆうことですか!!

まあ、私が貴方の監視をしてるから事情はわかりますけど!

とりあえず私は、美月様のメイドとして主に力を付けてもらわなければいけませんね。


「はぁ。美月様が魔法を使えなくて困っているのは分かりました。教えるのも約束ですしいいでしょう。ただ私のことはリリアと読んでください。」


「分かりました。リリアさん」


うっ!こんなに近くで顔をまじまじと見られると恥ずかしいですね。


「では、まずは美月様の実力を視させていただきます。私がゆっくり攻撃を仕掛けて行くので避けるか、防御してください。スピードは徐々に速くしていきます。」



「では、行きますよ。」


一秒に一回くらいの攻撃ぐらいで様子を見ましょう。

ふむ。無駄な動きは極力減していて、技を流していますね。

なかなかにセンスがないと訓練を積んでもできないことなんですが、羨ましいですね。


「このくらいは、流石に余裕ですか!さらに手数を増やしますよ。」


次は、速さも速くして、スピードも上げていきましょう。

蹴りも使います

しかし、これでもやはり守りきりますね。

特にガードのしかたが上手いですね。

腕のクッションが上手く効いてます。良かった。


「これまで出来るなら、基礎は、ほぼ出来てますね。さらに上げていきますよ。


さらにスピードを、上がげましょう。

結構ステータス任せな攻撃も増やしたので如何に武道が出来るとはいえそろそろレベル1きつい筈です。

ここいらで十分でしょう。

最後は思いっきりやらしてあげましょう。


「ここまで付いてくるとは、流石にここからは、反撃無しではキツイでしょう。カウンターもしてきてください。」


「分かりました行きますよ。」


結構強くしてもう身体もきつそうなのに、しっかり牽制の攻撃もしてきます。

フェイントもしっかり判断して対応してますね。


「流石に崩れてきましたか?しかし、さらに上げて行きますよ。」


「くぅ~っ!はぁ!」


身体中が痛いはずなのに、美月様は笑ってます。

戦いが楽しいのでしょう。

強くなる上で大切なことですが、いつか道を間違えてしまいそうで心配になってしまいます。

しかし、今のこの戦い私の勝ちでおわらせてもらいます。


その時、ガードされると思っていた一撃を美月様は自らの身体で受け止めました!

突然のことに驚いていると美月様が私の腕を掴んで、投げます。

次の瞬間私の目には上下の反転した世界がありました。

咄嗟のことでしたが、冒険者時代の訓練のせいかしっかり着地して私を投げた美月様を投げ飛ばしてしまいました。


「あっ!ごめん!!」


つい素の私が出ましたがそれどころではないです。

美月様は、レベル1なのに五メートル近くまで投げ飛ばしてしまいました。

美月様は空中で体勢を整えていましたが、大丈夫でしょうか?

急いで美月様の所に駆けつけます。

良かった。どうやら無事のようです。


「すいません。美月様の予想外の攻撃に本気を出させられました。1レベルの人に本気を出したのは、初めてのことです。」


「うっ!……そう言ってもらえると嬉しいです。」


「美月様は戦闘センスの塊です。私より強くなれるでしょう。」


そう言えば、ステータスがよくないことに悩んでおられましたね。

これだけ出来るのであれば今の訓練でスキルをおぼえられているでしょう。


「美月様、今の戦いならスキルを覚えている筈です。確認してみてはいかがてすか?」


すると、美月様は黙って虚空を見上げています。

恐らくステータスを確認しているのでしょう。


「よっしゃ~!!」


しかし、美月様のこうゆうところを見ていると先程の戦いが嘘のようですね。

まるで子供のようで可愛いです。

!いけない。この間の告白の様な師匠になってくれって言われて以来、美月様のちょっとした仕草や雰囲気が気になってしまいます。

あれは、ただの私の勘違いなのに!!

そのあと美月様をベットに運びました。


翌日、美月様を見ていると美月様が目を覚ましました。

美月様には「すみません。寝ちゃってましたか?」と聞かれました。

私より身体は大部大きいのに寝起きはボーッとしてて可愛いです。

以前から美月様は私の心をこんなにも乱してきます。

えーい!私もからかってやる。


「はい。それはもうぐっすりと。」


すると、美月様は顔を赤くしてしまいました。

私の気持ちをちょっとでも知るといいのです!


「すみませんわざわざベッドまで運んで下さって。」


「弟子の世話をするのも師匠の仕事です。」


昨日は頑張ってましたし、私は貴方のメイドですからこのくらいはします。

しかし、昨日の訓練の最後はいけませんでした。

それを叱ると素直に反省しています。

しかし、最後に意趣返しか、「今日はもうやってくれないんですか?さっきのはい。それはもうぐっすりと。っていったときの笑顔。見てみたかったな~また。」と言ってきました。


「なっ!止めてください。からかうなんて。」


「あっ!照れてるやっぱりかわいいとこりありますよね。リリアさん。」


「うぅぅ~!!もう知りません!」


「すいません!もうしませんから許してください。」


ぜ~たい!許しません!!

しかし、何度も謝られると私が悪いことをしているようなことをしているように感じて許してしまいました。

しかし、やられっぱなしで終わるなんていやです。

さっき食堂から持ってきたご飯を使います。


「お疲れかと思ったので今日は食堂からごはんをお持ちしました。あーんでも致しましょうか?」


「じゃあ、お願いします。」


えー!そんななんで平然とokしちゃうんですか!

想定外です。また私をからかうつもりなんですか!!


「なっ!またそうやってからかうのですか?」


「えー!今回はリリアさんから仕掛けてきたんじゃないですか!責任とっても本当にあーんしてください。」


「確かに仕掛けたのは、私ですが……それは流石に。」


「一回でいいのでお願いします。」


今回は私の仕掛けたこと、覚悟を決めます。


「分かりました!…………あーん……。」


「あーん」


美月様が喜んでくれてます。

それだけで私の心は嬉しくなってしまいました。

こうやって美月様とじゃれあっていることが産まれてからの人生で一番楽しいのです。

この一週間の間に私の心で美月様が占める割合が増えすぎてしまいました。

今、美月様を殺せと長官より命令が下ったらどうしましょう…………。

もう私は仕事より美月様のことを優先してしまうかもしれません。

その時は美月様に私を倒して貰うしかないですね…………。

ですが、最後の手段。

出来るだけそうならないように美月様の報告を隠してしまえばいいだけです。

美月様は私が守ります!



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