あれから数日、[状態異常妄想]については色々研究してみて分かったことがある。

まずは、相手に掛ける時と自分に掛ける時の消費MPに関連性は無いことが分かった。

[状態異常妄想]で痛覚麻痺を相手に掛ける際は同じ基礎ステータスなら、30ポイントのMPを消費するのに自分に掛ける時は140ポイントのMPを消費することが分かった。

しかし、麻痺レベル1を相手に掛けるたときは、110ポイントのMPを消費するのに、自分に掛ける時は90ポイントのMPで掛けることが出来たのだ。

ちなみに、状態異常を回復させるのは掛けるのにかかる魔力の半分で良かった。

これは、自分や相手でも変わらなかった。

そしてこれが一番重要かもしれない。

[状態異常妄想]というスキルは名前に妄想と名の付くとうり、妄想した状態異常のほぼすべてを掛けることが出来るということ。

ただ、むちゃくちゃな状態異常になればなるだけ消費MPは増えることが分かった。

だいたい自分で妄想した状態異常を使うには最低MP消費量1000近いく、ものすごく激しくMPを消費する。

そしてMPが足りず発動できないものがたくさんあった。

そうゆう場合でも、[高位鑑定]の効果の一つ、戦闘ログを聞けるによって、MPが足りないということが分かった。

例えば、

＜[状態異常妄想]不死レベル1付与＞

《[状態異常妄想]発動失敗。MPが足りず発動出来ません。》

と言う戦闘ログを聞ける。

つまり魔力がないから発動できないだけでMPさえあれば掛けることは出来ると言うことだ。

なので最大MPが上昇したら新たに何が使えるようになったか小まめに確認した方がいいだろう。

そして試した状態異常の中で有用なものがいくつか合ったのでピックアップしてみた。

まずは、基礎ステータス値上昇系だ。

これは例えば、筋力値ならば筋力値上昇レベル1と言う状態異常などだ。

レベル1での効果しか分からないが、一分間その基礎ステータスを2倍にする効果があり、消費MPは1900ポイント。

次は、魔力視という状態異常。

これは隠れた魔力の流れを見ることが出来る。

例えば、リリアさんと訓練してるときに使うと、リリアさんが魔法によって身体の何処を強化しているのか分かるため、対人戦闘では非常に有用だろう。レベル1で消費MPは1500ポイントで5分間使える。

次は、スキル習得率上昇という状態異常。

これは、スキルの習得やレベルアップをしやすくする効果がある。

最近の訓練中はもっぱらこの状態異常を掛けてから行っている。

レベル1で消費MPは2500ポイントで15分間使用できる。

次は一番大切な状態異常かもしれない。

レベルアップ時ステータス上昇強化だ。

まだレベルアップしたことはないので実際どんな感じかは分からないが[高位鑑定]で調べた限りはレベル1でステータス上昇値が倍になるようだ。

これは、強くなる上で凄く重要だろう。

レベルアップするときは常にこの状態異常になっておかなければ！

レベル1でのMP消費量は3000ポイントで15分間使用できる。

このほかにもいくつか有用な状態異常もあったがそれはまた今度でいいか。

そして今言った状態異常を掛けた際のMP消費量は自分に掛けた時にかかるMP消費量だ。

試しにラズリに掛けて見たがMPが足りなくてすべて発動できなかった。

魔耐値の低いラズリにも掛からないということは基本的にこれらは、自分に掛ける専用の状態異常なのかもしれない。

とはいえ、こんな最高なスキルを外れだと思ってたなんてこの世界の人達は勿体ないことしてたな～。

まあ、MPが足りなくてまともに使用しようとおもったらリリアさんクラスまでレベル上げないといけないから、そんなの気付きようがないか。