24話 可愛すぎるがゆえに
「ムキュ?ムギュギュギュー!。」
首を傾げるように左右に揺れるとそのあとに跳び跳ねた。
「どうされたのですか?美月様。」
いや!どうされたのですかじゃなくて、この子相手に麻痺かけたりするの?メンタル的にキツイよ。
「ちょっとこの子をスキルの練習相手にするのはきついです。」
「そうですか……。仕方ありません私が処分しましょう。」
なに~!!
「ムギュギュギュ~~!!」
スライムもひびってる。可哀想だ。
「待ってくれ。このスライムは僕が育てるから許してやってくれないか?」
スライムがいいの?と言わんばかりに僕の顔をみてくる。
「ムギュウ?」
リリアは、その様子を見ながら
「それはかまわないですが、美月様は[ティム]を持ってないので危険ですよ。
「それなら今から習得する。スライムお前の名前は……ラズリ。お前の透き通った宝石のような目から考えたんだ。ラピスラズリでラズリ僕にティムされてくれないか?」
「ムギュ~……。」
スライムは縮こまっている。考えているのかな?
「ムギュギュッ!!」
どうやら答えは決まったらしい。
スライムは近づいて、脚にすり寄ってきた。
「?どうしたんだ?」
とりあえず持ち上げてやろうと思ってスライムに触るとなにかスライムとの間に、パスが通った気がした。
[ティム]を習得できた気がする。
<[高位鑑定]>
名前:美月輝夜
種族:魔人族([高位遮蔽]人族に偽装中)
年齢:17才
性別:男
職業:妄想師
level.1
HP:120/120
MP:3500/3500
筋力値:50
耐久値:55
魔力値:90
魔耐値:40
敏捷値:90
職業スキル
状態異常妄想
スキル
掌撃術レベル10・蹴撃術レベル8・柔術レベル7 ・掌打・飛び蹴り・旋風脚・HP自動回復強化レベル3・ティム・高位鑑定(高位遮蔽中)・高位遮蔽(高位遮蔽中)・アイテムボックスレベル1・異世界言語翻訳
使役獣
ラズリ(スライム)
称号
異世界人・モンスターティマー
おー![ティム]覚えれてる。
そして使役獣の項目にラズリの文字がある。
どうやら名前は、認めて貰えたようだ。
ラズリとの間のパスから嬉しいという感情が伝わってくる。
これで安心だ。
「リリアさん[ティム]を習得出来ました!ラズリもしっかり使役獣の項目に名前がありました。」
「えー。そんなばかなー……。」
「ムギュ?」