23話 未知との遭遇
「今戻りましたよ~。リリアさん。」
「おかえりなさいませ。美月様。」
「ありがとうございました。リリアさんのお陰でなんとかなりそうです。」
「それは良かったです。そういえば美月様の職業スキルの方は、進捗はあったのですか?」
「それが[状態異常妄想]はいまいち戦闘での使い道が見つからないんですよね~。はぁ~。」
まじで[状態異常妄想]使えないんだよな~。
自分は、100%成功するけど、自分以外に掛けるときは、失敗することがあるのがな~。
MP消費量が多いいことは、あまりあるMPのお陰でなんとかなりそうだけど、魔物相手に掛けてもステータスが高くてそもそもまともに成功しないだろうし。
対人戦ならそこそこ役にたつかも知れないが対人戦は、魔王討伐を目標としてる僕らにはなかなかないと信じたいし。
「状態異常について思いだしたことがあるんですが……。」
「なんですか?」
「以前、状態異常は痛覚麻痺・麻痺・毒・睡眠・幻覚・スロウの6つと説明されたの聞きましたが、私が冒険者をしていたときに仲間の一人が猛毒という状態異常に掛かったことがあったのですが。その他にもあまり知られてないことですが妖精などは、沈黙という状態異常を使いますよ。」
「本当ですか?それなら他にも色々やれることが広がりそうです。ですがそんな危険なもの痛覚麻痺や睡眠以上に簡単に試したり出来ないですね。」
「ですよね。そうなると思ったのでこれを買ってきました。」
「おー!おっお?なんですかこれ?」
リリアさんは、何か水色の鉱石を出した。
「この石は、スライム召喚石と言ってスライムを召喚するものです。スライムならレベル1とはいえ襲われてもそう簡単に死ぬことはないので状態異常を掛けたり、治したりの練習ができますよ。ちなみに使い捨てです。」
「スライムですか!!召喚した魔物を使役できたりするものなんですかこの石は?」
「召喚石は魔物を召喚する機能しかないです。魔物を使役するには、[ティム]というスキルを習得する必要があります。ただスライムならティムしなくても瓶に入れていれば逃げたり出来ないので必要ないですよ。」
「なるほど。ですがこの召喚石は高い物ではなかったんですか?召喚石なんて簡単にあるようなものではなさそうですけど……。」
「そうですね。召喚石は魔物を討伐した際に0.01%くらいの確率でドロップする以外入手する方法がないので基本的にどんな魔物のものでも値段が高いですが、スライムは供給が多くて、需要が少ないので手軽な値段で買えたりしますよ。なので気にせず使って下さい。」
「分かりました。どうやって召喚するんですか?」
「その召喚石を手に持ってからスライムに来てほしいと願うだけです。」
「それでは喚びますよ。」
僕は石を手に持ち願う
<スライム来てくれ>
すると石は淡く光ると崩壊すると、床に魔方陣のようなものができる。
そしてそのうえに青く楕円形の粘土のような身体にまん丸くて宝石のような目がある。
そして、その宝石のような目と目があった。
「ムギュー。」
やべー。
可愛くて僕あんまりこいつのこと敵だとおもえないんだけど!