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22話 魔道具入手へ

「さあ、こちらへどうぞ。」


あのあと、城の衛兵にエミリア王女に用があると伝えて、呼んで貰って今は、エミリア王女の案内を受けている。


「ここは綺麗でしょう。私も管理に一部携わっているのですよ。」


「これは…、とても美しい庭ですね。」


「うふっ、そう言って貰えると嬉しいです。」


案内されたのは、城内にある中庭だ。

僕達が城の中で行っても良いエリアは、外の庭にある訓練所と僕らの宿舎や近衛兵舎、城の中は図書館や食堂、そのほか一部のの施設に立ち入ることが許されている。

しかし、この中庭は、僕達が普段立ち入ることを許されていない場所だ。

中庭は大きくはないがさまざまな花々に囲まれていて幻想的である。


「さあ、御掛けください。」


中庭の中にある椅子に座ると何処からか現れたメイドさんがお茶を注いでくれる。

メイドさんが、中庭の雰囲気も合わさっていてとても緊張する。

自分が凄い場違いな気がしてきた。


「さて、それで御用件とはいったいなんでしょうか?」


「僕のマナが多過ぎて[マナ操作]が習得出来ない件についてです。」


「なにか習得の糸口が見えたのですか?」


「はい。マナが多過ぎるということなら強制的に減してやろうということで都合の良さそうな魔道具を貸していただきたいのですが。自分に[状態異常妄想]を掛けてみようかとも思ったんですが、自分が状態異常に掛かった状態で上手く状態異常を回復させれるかよく分からないので止めておこうと思ってエミリア王女を頼っているのですが。」


「なるほど。その手がありましたか。本来は、私が気付けないといけないことだったのにすいません。それなら直ぐに用意させましょう。」


「ありがとうございます。」


「さて、それでは私は帰ります。美月様の帰りの案内は、このメイドにさせますので付いていってください。」


そのあとメイドさんに案内されて帰ってきた。


さて、今日はどうするかな。

この一ヶ月くらい訓練してきて大分スキルが増えたしなにをしようか?


<[高位鑑定]>


名前:美月輝夜

種族:魔人族([高位遮蔽]人族に偽装中)

年齢:17才

性別:男

職業:妄想師


level.1


HP:120/120

MP:3500/3500


筋力値:50

耐久値:55

魔力値:90

魔耐値:40

敏捷値:90


職業スキル

状態異常妄想


スキル

掌撃術レベル10・蹴撃術レベル8・柔術レベル7 ・掌打・飛び蹴り・旋風脚・HP自動回復強化レベル3・高位鑑定(高位遮蔽中)・高位遮蔽(高位遮蔽中)・アイテムボックスレベル1・異世界言語翻訳


称号

異世界人



大分格闘スキルも増えたな~。

というか、リリアさんに[旋風脚]を教えて貰らったが、あの人は自分が[旋風脚]を[遮蔽]してるのを忘れていないか?

まあ、教えて貰えて感謝してるけど、あの人抜け過ぎだよな。

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