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副隊長は香り、


─ 確かに、わかっちゃうなぁ……。


はぁぁ……と、中途半端に笑った口で息を吐いたエリックはそこでまた唇を結ぶ。

近衛騎士として姿勢を正しながら、二週間前のアランを思い出す。演習場で合流した後は自分を置いていったことを謝っていつも通りだったアランだが、その夜に打ち合いに付き合ってくれた時にはなかなかの流暢さだった。

酒ではなく手合わせ形式だったのも、彼なりに発散したかったのもあるだろうと今でも思う。


午前の近衛任務につき、朝食へ向かうプライド達に続くエリックは並ぶアーサーを横目に見る。

きっとアーサーも、プライドから言われなければ気付かなかっただろうなぁと思う。つい先ほど、扉が開かれたところで香ってきた時点で気付いてしまった時には、アランの証言が頭に巡った。

「扉開く前からなんかわかってさあ!」と言っていたアランのように、開かれる前のささやかな香りでは気付けなかったが、しかし扉を開けばその瞬間に「あ」となった。

思わず顔が緩んでしまいそうなところを、意識的に引き締めた。落ち着け、柑橘系の香水をプライド様がまとわれていることは他にもあっただろう、決まったわけじゃないと、自分の嗅覚に絶対の自信もなかったエリックは自問自答したが、にこにこと嬉しそうに綻ばすプライドの笑顔はアランに宣言した時と同じ花のような笑顔だった。


『実は、今日エリック副隊長の香りなんです』


そう自慢げに言ってくれたプライドだが、あの言い方は心臓に悪いなぁと遅れて思う。

途端に、階段を降りているのに段差の感覚がなくなりかけた。うっかり重心を間違えかけたが、すぐに無言で取り直した。

今も先頭を行くプライドから柔らかな香りがくる。手を取るステイルや、傍から離れないティアラからもいつもと変わらず香水の香りはするのに、やはりプライドの香りが一番引き立って感じてしまう。

食堂に辿り着き、壁際にアーサーと共に控えるエリックだが、それでも豪勢な朝食よりもやはりプライドの香水の香りを自分の鼻だけは追ってしまう事実にエリックは一人気恥ずかしくなり、鼻を一度擦った。

きっとこんなに意識してしまっているのは、この場で自分だけだろうと自覚する。


『エリック副隊長のお人柄そのものみたいな香りですね!男性も、女性もきっと好きだわ』


フフッと恥ずかしげも無くさらりと良いのけ笑ってくれた当時のプライドの言葉を思い出し、エリックは思わず口の中を噛んだ。今思い出すな今!!と自分に言い聞かせる。

アランが話していた通り、プライド本人から香水を香るのは心臓に危ういし恐れ多い。直視するのも少し躊躇ってしまいたくなる。が、自分はやはりあの香水を初めてプライドが披露してくれた時の方が危うかったなと、無意識に胸を押さえながら思う。手の平からドクドクと心臓の感触が伝わって、遅れて気付く。


レモンのすっとした通りの良い香りと、栗のような仄かな甘さが重なった香りは、エリックも最初に香水の中では今までになく好きだなと思った。

プライドやティアラのような花の香りも嫌ではなく、むしろ良い香りだと思うが、自分の構想という香水はくどすぎない甘さを感じれたのがまた良かった。

アランの「丸いな」もアーサーの「香るンすけど透き通ってるような」もカラムの「柔らかいな」もどれも合っていると思う。自分もほぼほぼ同意見だった。……ただそれを、自分の人柄に重ね合わされるのはまるで奇襲のようだった。

しかも男性も女性も……、と。それが香りについてのことだと自分に言い聞かせようにも、プライドのことだから〝両方〟の意味で言っているのだろうともわかっていまう。ぼわりと顔が火照り、言われた直後数秒上手く返事ができなかったことが未だに恥ずかしい。血色だけでなく、間違いなく顔が緩んでしまっていただろうと思う。


言い方によっては、どこか男らしさにかける香りになってしまったとも言えるのに、それをさらりとあんな風に言い換えられるとは思わなかった。

アランの香水を香った後だから余計にエリックはそう感じたが、甘さが入っていながらも男性の印象を残していたのは流石ジルベール、もしくはジルベールが選んだ調香師の腕だと思う。

実際、男性である自分にとっても好ましい。その後にプライドが「男性にもお似合いな香りで間違いありません!」とまるで証明しようとするように近衛騎士四人の手首へ少し付けてくれたが、その日はずっと良い香りのままだった。

アランからもカラムからも、そしてアーサーからも好評だったのも配慮ではなく本心だろうとエリック自身思う。実際、その後も騎士団の誰にも悪い指摘は受けなかった。

寧ろ仄かな甘さの中に樹木のような奥行きのある大人の香りが感じられたのは、一人不思議と嬉しくなってしまった。最初の柔らかな香りも好きだが、後に香る男性らしい香りも自分はとても好きだと思う。


「!そういえば、そろそろではありませんか?ジルベール宰相から香水が届くのは!」

思い出した!と言わんばかりに視線を皿から上げるティアラの笑顔に、プライドとステイルだけでなくエリックもアーサーと共に姿勢が伸びた。言われてしまうと、今から緊張で顔の筋肉が強ばった。

楽しみね、楽しみです。と自分達にも視線で投げかけてくる王族三人に、エリックも眉を垂らしながら礼と笑みで返した。確かに待ち遠しくないといえば嘘になる。しかし、心臓に悪いの方が正しいと思う。しかも今日に限ってプライドが自分の香水をまさにつけてくれているのだから。

今まで香水なんて拘ったことなんてないのに、まさか宰相直々に一流だろう調香師の香水を購入することになるなど思いもしなかった。


『兄さん、もしかしてそれ香水?買ったの?』

『へーーーーーー?!』

『安物だけどな。どうせ使い切れないしお前達も好きに使って良いよ』

使い過ぎだけは気をつけろと、買ったばかりの香水を迷わず弟達に共有したのが今はあまりに遠い。そして未だにまだ使い切れていない。

プライドの近衛騎士になってからやっと少しずつ消費するようになったくらいだ。


それが何故、どう間違って今最高級と言われてもおかしくない香水を買うことになったのか、未だに自分でも振り返るとわからない。

そもそも第一王女と同じ香水をという時点でいろいろおかしいと、妙に冷静な頭で思う。プライドと直接話せるようになってからは会うたびに花の香りの似合う人だとは思った。しかし、今はその彼女がまさかの自分を構想した香水で、また異なる甘さの伴う香りを纏っているという事実に思考が向き合うと顔が熱くなる。

王族の前で顔をパタパタ扇ぐわけにもいかず、指先で小さく首元を引っ張った。



少なくとも今回の香水は家族の誰にも触れられない騎士館の自室で永遠に封印して置こうと、心に決めた。




……




「そういやエリック、今日の演習。午後すごかったって聞いたぜ」

「いえそれは……。……ははっ……」


日が沈んだ時間、演習を終えたカラムと共にアランの部屋へ訪れたエリックは思わず頬を指先で掻いてしまう。

午前の近衛任務中、少なからず緊張や顔が熱くなったり緩んでしまいそうになったエリックだが、それでも無事午後の近衛交代までは保つことができた。

いつもの倍は疲弊したが、心臓はなんとか守られた。アランもカラムも交代時に気付いた様子がなかったことを確かめては、やはり気にしてしまうのは自分だけだったのだなと安堵と共に気恥ずかしさもあった。

それでも、引き継ぎを終えて退室しようとした時にプライドから呼び止められるまでは良かったと思う。アランの時もあったように、自分にも香水の香りが変わりましたよと伝えようとしてくれたのはすぐにエリックもわかった。

アランと違い、自分は心の準備も常にできていたのも幸いだった。しかし



『頼れる男性、という感じで』



香りが変わったことを報告された後に「こっちもエリック副隊長らしい香りなんです」と、その言葉に続けて言われた。

自分は他の二人と違い、お披露目の際に自分の香水を手首につけられていた為、後の香りの変化も知っていたからこその不意打ちだった。

自分がプライドに言われるまでその香りをどう思っていたかもしっかり覚えている。その上で、自分の印象に合っている香りだと言われただけでも熱が回ったのに、続けて言葉で直接言われてしまえば流石に冷静ではいられなかった。

頼れる、男性と、その言葉を恥ずかしいほど何度も噛み締めた。


「……ちょっと、……燥いでしまったのかもしれません……」

「わかるわかる!言われると嬉しいよな」

ポンポンといつもより軽くエリックの肩を叩くアランは、大きく頷いた。

自分もまた死にかけたのだからあの時のエリックの気持ちは全面的にわかる。その後、演習でエリックが副隊長として監督した一番隊が今週一番の成果を上げたことも。

プライドにそんなことを言われて気合いの入らない騎士はいないと本気で思う。燥いだ、の言葉がいつのことか指摘するまでもなくアランもカラムも理解できてしまった。


はにかみながら顔を火照らすエリックに、カラムは静かにテーブルの上に置かれたた箱を開いた。

収納されていた箱だけでも高級感溢れるそこには、三人の予想通りに小瓶が三つ収まっていた。午後の近衛任務中に、ジルベールからアランとカラムが預かった香水だ。

一度はプライドの部屋に安置され、そして午後の近衛任務後に引き取り持ち帰ってきた。部屋に呼ばれたエリックも、その箱を慎重に両手で持つアランにすぐ要件はわかった。


小瓶を手に取る前に、アランもエリックも代金を服から取り出した。

具体的にいつ受け取るかわからなかった為、ここ近日ずっと持ち歩いていた代金だ。カラムがまとめて立て替えた為、アランとエリックがそれぞれ手渡した。決して安くない値段ではあったが、それでも高級感溢れる箱や小瓶を見ても間違いなく値引きされた以下の状態だろうと三人は思う。

ジルベールから「プライド様の近衛騎士の方々からは、お気持ちしか受け取れません」とそこは頑なだった。むしろお気持ちでこの値段なら、実際の値段は桁も違うだろうと、三人は言葉にせず敢えて飲み込んだ。

第一王女への贈り物をその辺の貴族が買えるような値段で終わらすジルベールとは三人にも思えない。


「中身は一緒だよな?多分」

「間違いないだろう。恐らくジルベール宰相からの配慮だ」

ひょいっと軽い調子で持ち上げるアランに、カラムも手に取りながら慎重に小瓶を眺める覚悟も買える。

プライドが持つ香水の小瓶と形が違う。硝子彫刻品と言えるような女性らしい小瓶とは異なる、こちらはシンプルな形状だ。プライドの所有する香水とわかりやすく差別化するにもこちらの方が良いとカラムは思う。

第一王女への贈り物と全く同じ品を男性の騎士に渡すのは角も立ちかねない。

更にラベルでそれぞれ名前も貼り付けてあったが、一応は中身も確認した方が良いだろうとカラムが言おうとしたその時。プシュッとアランが己に吹き付ける方が先だった。


「アラン!もっと大事に使え!!」

「おっ、同じ同じ。お前らも使ってみろよ部屋気にしなくて良いから」

自分の部屋だから問題ないと言わんばかりに香水を一回分使用したアランに、カラムも流石に小言を言わないわけにはいかない。

てっきりほんの少し付けるくらいだと思ったのに、真正面から使うとは思わなかった。お陰でアランだけでなくアランの部屋全体に充満し出す。


眉を少しつり上げるカラムだが、同時に部屋に広がった香りも直接の香りにも平然とするアランを見るとまた別の溜息を吐きたくなる。額を手で押さえ、何故そうも極端なんだとあと少しで出かかった。

しかし部屋に充満させても良いと言われたならばと、今は言葉に甘えることにする。三人分の香水はかなりの強さにはなるが、同時に香りが混ざって他の騎士に今後判定される心配もない。部屋を出る時に自分が責任もって換気させれば良い。

プシュッと、カラムとそして倣うようにエリックも手首に短く吹き付けた。アランの香水ほど部屋に広がることはなく、どれも自分の構想の香りだと間違うことなく確認できた。

それからアランの許可を得て、早々に三人で窓や扉を開け換気する。今の時間ならばまだ演習所や城下に降りて自室に戻っていない騎士も多い分、全開にしてもそこまで気にされない。


「ところでアラン、また酒瓶がちらかっている。習慣的に片付けろ」

「わりぃわりぃ、昨日一番隊で飲んだからさ」

「………。………。…………………」

全く、と。カラムは足下に転がっている酒瓶のうち、靴先で蹴ってしまった一本をカラムは拾い上げる。確かにこれでは香水が蔓延していても酒の匂いの充満と大差ないと思う。

仕方なく他の空き瓶も纏められた布袋に放りこむ。ちょうど同じように酒瓶を拾ったエリックが二本片付けた。

全て片付けるとは言わずとも、部屋のあちこちに目立つ酒瓶だけでも拾い一カ所に三人で纏め出す。アランの部屋で時折第一王子までまじえて酒飲みを行うことも珍しくなくなってから、カラムもエリックもアーサーもアランの部屋はまるべく整頓されるように気を遣うようになっていた。自分達の部屋ではなく、毎回アランの部屋を会場にしている分は必要な配慮だと思う。


「…………………………。……。……。…」

「?エリック、どうかしたか」

ふと、暫く無言が続いているエリックにカラムが気付く。

自分達と変わらず転がっている酒瓶を回収しているエリックだが、妙に挙動もおかしい。きょろりと、首を回し振り返るような動作が多く、しかも視線の先は酒瓶の転がる足下ではない。

カラムの言葉に「ん?」とアランも視線を投げる。何か気配でも感じるのかとも思ったが、自分も気付かなければカラムもそういった様子はない。虫でも入り込んだかな?と目を凝らすがやはりない。

どうした??と続けて尋ねるアランも手を止め、そこで気付く。



エリックの顔が、酒でも入ったかのように真っ赤だと。



「……す、すみませ……。その……香水、…………」

苦笑いというよりも、引き攣った笑みを向けるエリックは、自分でもわかるほど目が回り混乱していた。

こんなくだらない恥ずかしい理由で先輩二人を心配させてはならないと思い、正直に言った。そして言えば悪化した。

左手で無意味に首を押さえる動作に、アランは怪我でもしたかと思ったがカラムは少し口がヒクついた。まさか、と。エリックに限ってとそんなことでと思うが、彼の顔色が物語っている。


間違った、と、エリックはぐるぐる回る思考で思う。

敗因は、手首の香水だった。試しに少しつけて見たは良いが、手首だと手を洗った時に落ちてしまう。プライドがつけてくれた時は手袋や袖にもついていた分、長続きしたが、今回はもったいないと思いほんのちょっとしか手首につけなかった。しかし手首単体では洗った時にすぐに落ちてしまうと、付けたてのうちに手首をそのまま自分の首筋に軽く擦りつけた。

香水をつける時も、嗜みとして決まった箇所で水で流れない位置ならばと大して考えなかった。


最初は何も気にせずアランの酒瓶を拾っていたエリックだが、……ふいに香った途端振り返ってしまう。反射に近い。

香りが、今日午前に香ったばかりのプライドの存在を思い出してしまう。まるですぐ横に、振り返った先にプライドが立っているような感覚を何度も何度も覚えてしまった。今日半日ずっと彼女の香水を香ってしまっていたせいもある。

こんなところにいるわけがないと頭ではわかるのに、彼女の存在感にハッとすぐに振り返ってしまう。手首ではなく胸よりも高い位置だった為、本当に今日香り続けた時の位置にも酷似していた。

完全に香りに一人翻弄されてしまっている事実に、それだけでもエリックの顔に熱が蓄積されていく。

かぁーーー……と、薄暗い部屋でもわかってしまうほどさらに熱が上がり、とうとう居たたまれず片膝をついてしまうエリックに、カラムもアランも半笑いで駆け寄った。笑って良いか心配して良いのかわからない。


「いやお前交代の時わりと平気だったよな⁈」

「交代直後に全力疾走したお前には言われたくないだろう!」

一度扉を閉めてやれ!と、こんな姿を他の騎士に見せたら騒ぎになると声を荒げるカラムに、アランも慌てて再び扉を閉める。

アランとしては部屋に香りが充満しても自分からがっつり香っても平気な分、余計に不思議だった。

しかしエリックからすれば、むしろ他の香りが充満してる中で際立ち仄かの香ってしまうのが逆に熱になる。パッと振り返ってはその度に胸が大きく跳ねてしまう感覚も、今も左手で押さえた位置にいるような感覚も恐ろしくプライドを感じてしまう。あの花のような笑顔が頭に浮かぶ。

ぐるんぐるんと自分の視界だけ床が回る。



─ 女性の香水ってこんなに破壊力あったか……?!



なんとか笑顔をつくりながらも、それどころじゃない。

こんな小さな香り一つに翻弄されてしまう事実も、今も頭にプライドの笑顔が浮かんでしまうことも全てに視界が揺らぐ。心臓が痛いくらいにバクついている。いっそ毒でも盛られたと思いたい。たまらず右手で口を覆う。ここにアーサーや他の後輩騎士がいなくて良かったと思う。

今まで近くに立つ女性が香水を香らせていた時など、人生でも町中でも式典でも普通にあったエリックだが、〝たかが香水〟でここまで動揺している自分を信じたくない。これでは普段使いなど夢のまた夢な気がして指先の感覚が痺れてきた。

こんな調子では、プライドがまた自分の香水をつけてくれた時には今日とは比べものにならないほど取り乱しかけない。

ついさっきまでは、プライドの期待通り近衛任務中に普段使いをと思っていたエリックだが、こんな状態で冷静な護衛などできるかと自分で自分を叩きたい。

もしプライドがまた香水をつけてきてくれたら、揃いにでもなったら何故今日自分の香水をつけてくれたのだろうと一日中無駄に考えてしまいそうだと、思う。

そんな理由あるわけないのにと、その瞬間だけやや頭が冷える。しかし、自分には間違いなく特別な日になってしまう

次に香水をつけられたら、プライドを凝視してしまう自信があるし、凝視するのが悪い気もしてしまいそうだと思う。護衛である以上、目を離さないのは必須にも関わらず。


「あの……アラン隊長。酒おひとつ頂いてもいいですか?」

お代は支払いますのでと、目の焦点も合ってないまま尋ねる後輩に「まず水だろ!」「まず水を飲め!」と隊長二人の声が綺麗に重なった。

ひとまずこの羞恥心を酒で誤魔化さずにはいられなくなったエリックは、その日久々に酒瓶を一気に空けた。


香水をなんとか普段使いに身につけられるようになるのはそれから、……約九ヶ月も後のことだった。


Ⅰ600

Ⅰ681


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