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111.惨酷王女は脱出する。


ヴァルを置いて出口へ向かう私達は大岩を避け、崩落する瓦礫を浴びながらも走り続けた。


確か出口はすぐそこの筈だ。遠目だけれど風が吹き込み、外の空気と匂いがすぐそこまできている。

洞穴の向こうから急げと誰かが呼ぶ声が聞こえた。上り坂になったその路を走り、走り、出口が見える。うっすらとした月明かりと、そして灯が見える。

走り、走り走り走り‼︎


登り切ると同時に一気に出口へと飛び出した。


「ッジャンヌ‼︎アーサー殿‼︎」

ジルベール宰相の声が迎えてくれる。騎士達のもとから私とアーサーに駆け寄り、お怪我はありませんかと声を掛けてくれた。ステイルは、と尋ねると今は騎士達が保護してくれているらしい。まだ目を覚ましていないのかと少し胸が騒いだ。


「ッケメトとヴァルは⁈」


騎士達を押し退け、セフェクが私達のところへ走り込んでくる。緊張のせいか手足を震わせ、額を汗で湿らせている。どう伝えれば良いかわからず言葉を詰まらす私やアーサーに代わり、騎士がセフェクに説明してくれた。話を聞いていくごとにセフェクの顔色がみるみると変わり、口をパクパクとさせて最後まで聞き終わる前にまた洞穴へ駆け出そうとし、今度こそ騎士達に止められた。

「ッ離して‼︎馬鹿!ケメトッ…ヴァルを!」

君まで死んでしまう、落ち着いてと騎士が声を掛けるがそれでもセフェクは暴れ、抵抗し、時には騎士の顔面へ能力で水を浴びせかけ、髪を酷く振り乱し、その度に目から大粒の涙が零れた。


ヴァルとケメトを見捨てた私に、今彼女へ何かを伝えられる権利なんてない。


唇を噛み締め、地面を睨みつける。

悔しい。せめてこれがゲームの中でもあった出来事だったら先にわかったかもしれない、もっと良い方法が見つかったかもしれないのに。…八歳の頃から変わらない。


私だけが、いつまで経っても無力だ。


ずっと勉強を続けて、策士としての能力を発揮させたステイルとも、騎士としてだけでなくステイルやジルベール宰相とも手合わせで絶え間なく技術を身につけていくアーサーとも、誓いを交わしてから国の在り方を良い方向に変えていってくれているジルベール宰相とも


私は違う。


ただ、産まれ持っての知識と能力に頼り続けてきただけだ。

こんな人間が次期女王などっ…‼︎


今までも何度か感じた無力感に再び襲われる。悔しさを通り越して怒りが沸き立つ。下を俯き、ひたすら指先を震わし続けた。その時だった。


「ジャンヌ。」


突然、その名で声を掛けられて顔を上げる。見上げればジルベール宰相だった。何か、私に言うことを躊躇うように一瞬目を逸らし、そして再び口を開いた。

「実は、これはあくまで推測の域なのですが…。」

そう切り出されたジルベール宰相の言葉に、私は目を見開く。


そんなっ…‼︎


一緒に話を聞いたアーサーも驚き「それって‼︎」と声を上げた。

そうだ、それならば。

私はセフェクへ再び顔を向ける。ケメトとヴァルの名を何度も呼びながら泣き続ける彼女を見て、そして決意を固める。アーサーが傍にいる騎士に剣を借りる。そして私はもう一度走り出した。


崩壊する、洞穴の中へ。


アラン隊長や騎士達が引き止めようとするのを、ジルベール宰相とアーサーが守ってくれた。そのまま私が一足先に洞穴の中へ飛び込むと、今度は素早くアーサーが私の後を追ってきた。驚いて振り返ると、聞くよりも先に「俺も行きます‼︎」と叫ばれた。同時に瓦礫が落ちてきて、完全に出口が塞がれた。もう、引き返せない。アーサーが私に追いつき、私の近くに落ちてくる瓦礫を剣で砕き弾いてくれる。

また崩落が進んで、広めだった道もかなり狭くなってきていた。…でも、まだ進める。


なにやっていたのだろう私は‼︎


走りながらもその事を強く悔やむ。気付けるタイミングならいくらでもあったのに!何度も、何度だって‼︎なのに、考えることを放棄してしまっていた。ゲーム内の出来事じゃないのだからわからなくて仕方がないと、きっと無意識にそう考えていた。私はゲームの知識を持つ前に、今はこの世界の人間なのに!

悔しさと、そして焦る気持ちをぶつけるように私は足に力を込める。下り坂を、文字通り転がるように走り込む。下に近づくにつれて大岩が私達の進路を塞いだが、避けるより先にアーサーが今の私の身長くらいの岩までなら剣で砕いて道を切り開いてくれた。

「ヴァル──ッ‼︎返事をしなさい‼︎」

瓦礫の音に負けないように、力の限り叫ぶ。もう少しでさっきヴァルと別れたところだ。

「命令です!聞こえるなら私の声に答えなさいッ‼︎」

辿り着き、ヴァルが構築した土壁に向かい、もう一度声を張り上げる。「ッなんでいやがる⁈」と直ぐに驚いたような叫び声が返ってきた。良かった、まだ無事だった。

「ケメトは⁉︎」

再び土壁に向かい、声を張り上げる。アーサーが私の周囲を守るように降ってくる瓦礫に注意を払い、砕き、払ってくれている。

「ッまだだ‼︎だがそこにいる!テメェらは早く」


「命令ですヴァル‼︎今すぐ土壁を解除しなさい‼︎」


ヴァルの言葉が言い終わるよりも先に、私が命じる。「アァ⁈」という怒鳴り声と共に命令通り壁が解除された。全て解かれるまで待てずに土壁が崩れ出した途端に私とアーサーは二人で素手でも無理矢理崩れていく壁の岩ん剥がし、最後は小さくなる壁を乗り越える形でヴァルの元に駆け寄った。「何故戻った⁈」と怒り、叫ぶヴァルの腕は酷い有様だった。あの後もずっと穴を広げようとしたのか一度穴から出した腕は擦り傷どころか所々が切れ、抉れ、血に塗れ、殆どの指に爪が丸ごと残っておらず血が溢れ出していた。だが、穴は未だ子ども1人が頭を潜らすのにも難しい幅だった。穴を覗き込めばケメトが此方を涙で濡らした目で見つめている。

「ヴァル!命令です‼︎今すぐ手を伸ばしてケメトの手を取りなさい‼︎」

ヴァルが訳がわからないように目を開きながらも、私の命令通り穴へ腕を差し込み瓦礫の向こうのケメトへと手を伸ばした。続いてアーサーが大声で「ケメト!ヴァルの手ぇ掴め‼︎」と叫ぶ。

「ッおい!何のつもりだ⁉︎こんな穴から力任せに引っ張りだせる訳ねぇだろうが‼︎」

肩から穴に減り込ませるように手を伸ばし、顔も瓦礫に押し付けた状態で、ヴァルは私達を血走らせた目で睨みつけた。もう瓦礫どころじゃない、完全にこの洞穴自体が崩れ始め、私達が立っている足場すら亀裂でピシピシと音を立てていた。

「命令です‼︎ケメトの手を掴んだら、貴方の特殊能力で」

「だから俺の能力じゃこの瓦礫を動かすことは」

「瓦礫だけじゃありません!」

彼の言葉を更に遮る、もう時間はないのだから。彼に理解させるよりも前に私は隷属の契約を行使する。壁の向こうからケメトが「掴めました!」と叫んだ。

「貴方が(あるじ)として命じます‼︎」

大声で彼に叫ぶ。ガラガラと崩落の音で、もう声を張らないとこんなに近くにいても上手く聞こえない。だから、喉が裂けるくらいに思い切り!



「この洞穴全てを制御なさい‼︎」



私の命令にヴァルが目を見開く。できる訳ないだろうと、何を言っているんだとその目が言っている。それでも、彼が理解せずとも言葉の意味だけを理解すれば隷属の契約の効果で身体が、能力が動く。彼の能力が暴れるように、主の命令を従うべく発動する。

「ッゔああッ…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ⁈‼︎」

言葉を上手く発せないようにヴァルが叫び声を上げる。自分でも、その身体に何が起こっているのか分からないのかもしれない。唸り声を吐き出しながら口がパクパクと動き、目がチカチカと瞬くように激しく動く。

そして次の瞬間



洞穴全体がうねりを上げた。



まるで、洞穴全体が一つの生き物のように。私達が何か巨大生物の体内にいるかのような、そんな違和感すら感じた。洞窟内が歪に動き出し、亀裂の入った足元がまるで絨毯を揺らしたかのように波打った。気がつけば、さっきまであんなに降っていた瓦礫が止んでいた。見上げれば今まさに落ちてくる筈の瓦礫が宙に浮かんだまま止まっている。それどころか、まるで映像を巻き戻ししたかのようにもともと合った天井へと戻り、嵌っていく。またガラガラと音が鳴ったかと思えば私達の路を塞いでいた瓦礫が文字通り路を開くようにして左右上下へ動き、隅へと寄せられた。洞穴が元の姿に、というよりも作り変えられている、という印象だ。まるで前世の映画でみた宇宙空間の3D映像のような異様な光景で、洞穴全体が私達を中心に再構築されていく。


「……どう…なってやがる…?」


振り返れば、ヴァルが今までにないポカンとした表情をしていた。開いた口が塞がらない様子だ。何度も瞬きを繰り返し、彼にしては珍しく周囲をキョロキョロと見回している。そのまま、はっとした表情をして自分が腕を突っ込んでいる瓦礫に目をやると、今度はまるで瓦礫自体に意思があるかのように瓦礫の山が左右に崩れるようにして退き、洞穴内の隅へ端へと寄って言った。あれほど騎士やヴァルが必死に剥がそうとした瓦礫が自ら彼に道を開けていく。そして、瓦礫が退くその先には


ヴァルの手をしっかりと握り締めたケメトがいた。


顔中を涙で濡らし、ケメト本人も目の前のことが理解できないように口を開いたままヴァルの方を見上げていた。完全に瓦礫が退き、ヴァルとケメトが互いに目が合った瞬間


「ッケメト‼︎」


ヴァルが、ケメトよりも先に繋いだその手で小さなその身体を自分の方へ引っ張り上げるようにして抱き締めた。

一拍遅れてケメトが「ヴァル!」と叫び、ヴァルの身体にしがみつきそのまま泣き出した。ケメトを両手で抱え、そのまま抱き締めるヴァルの肩は何かを堪えるように酷く震えていた。

「…ッカヤロウ…!なんで、テメェは…テメェらはいつもいつも要らねぇことを、いつも…いつもっ…‼︎」

ケメトを抱き締めながら俯き、歯を食い縛るヴァルの表情は私やアーサーにも見えなかった。ただ最後、一人噛み締めるように「良かった」と、…確かに彼はそう呟いた。

「…っ、…っっ…これはっ…、…ヴァル、がやったんですか…?」

えぐ、えぐと嗚咽を混じえながら尋ねるケメトにヴァルはゆっくり顔を上げた。その直前、一度だけ片腕で両目をぐいと擦った。

「…わからねぇが。」

多分そうだろう、と含みを込めた返事とともにヴァルが赤くなった目で私とアーサーを見た。その目が説明しろと言っている。

「いえ、やったのはヴァルとケメト二人です。」

私の言葉に二人は同時に目を丸くし、同じタイミングで顔を見合わせた。ヴァルはともかく、ケメトの反応には少し驚いた。彼が自身の特殊能力を知らなかったという事実に。

「ええと…ケメトは自分の特殊能力についてどう把握していたの?」

今までの口ぶりから、自分が特殊能力者であることは知っているようだった。アーサーのように勘違いするような能力でもないと思うのだけれど。


「「知ってたのはセフェクだけ」」


「です。」「だ」とケメトとヴァルが最後の語尾以外が完全に被った。

私は二人にジルベール宰相が洞穴から出てきた私達に説明してくれたことを簡単に話す。


ケメトの特殊能力が、特殊能力者の能力増強であることを。しかも、かなり強力な。


もともと、騎士達に自分と一緒に無理矢理撤退させられたセフェクが気になってはいたらしい。彼女はその間もその後もずっと、能力を使って放水を騎士に浴びせかけていたのに威力はコップの水を振りかけた程度だったらしい。彼女の性格上、騎士に手心を加えたとも思えなかったそうだ。…この話をした瞬間にヴァルとケメトも二人揃って〝絶対手心なんて加えない〟という確固たる意志を含めて首を縦に振った。二人の中のセフェクも扱いもなかなかだ。

その後、セフェクがケメトと手を繋いでいる時は檻の扉を壊したり、裏稼業の人間を吹っ飛ばした話をしたら今度はヴァルが「アイツが⁈」と若干前のめりに驚いていた。どうやらセフェクはヴァルの前ではケメトとの連携攻撃を四年間見せていなかったらしい。ケメトもケメトで「セフェクは本気出すとそれくらいっていつも言ってました」とのことだった。…まぁ、七歳の彼では四年間そう言い聞かされていたら信じてしまうだろう。二人の話によるとセフェクはケメトの特殊能力は凄いから大きくなるまで知っちゃダメと隠されていたらしい。確かに、もし最初からケメトの特殊能力が知らされていたら人身売買の人間でなくても彼の能力目当てに欲しがる人間は多いだろう。コップ一杯分の威力が放水機以上の威力になるのだから。

正直…本当に私も気づくべきだった。昨夜ヴァルはセフェクの話をした時に『俺を起こすのに毎回能力使って全力で水をぶっかけてきやがる』と言っていた。あの檻を壊すレベルの放水攻撃を毎朝受けてたら正直洒落にならない。しかも、セフェクはあの能力を使う時は必ずケメトと手を繋いでいたし、二人分断されてから一度もセフェクはあの凄まじい放水攻撃をしなかった。本当ならヴァルと合流した時点であの放水攻撃で瓦礫を崩せないか試してもおかしくないのに。

そして、もともと土壁とシェルターだけだったけどその威力自体は強大なヴァルがケメトの力を得たらこの洞穴…とは言わずとも本気を出せば少なくとも周囲の瓦礫を制御、操作くらいは容易じゃないかと考えたのだ。全力を出させる為にこの洞穴全体、と言ったけれどまさか…


本当に洞穴全体を制御してしまうとは。


こればかりはジルベール宰相も私も、アーサーにも予想外だった。私が説明を終えるとヴァルはケメトは片腕で抱えたまま違和感を確認するように、もう片手でグーパーグーパーと手を開いたり閉じたりしながら洞穴全体を見回し、その手が動くごとに瓦礫がまるで脈打つように動き出すのを見ては繰り返していた。遊ぶな、と言いたかったけれど私も正直、予想以上の威力に驚いていたのと、ヴァルがどれ程洞穴を制御しているのか気になり、少し様子を一緒に見てしまった。アーサーもちょっと興味深そうだ。すると、ヴァルは少し手を動かすような感覚で瓦礫を動かしたり、足場を盛り上げたり、出口への路を狭めたり広げたりした後にふと、ニタリと笑った。


「……ハッ。」


そのまま鼻で笑った次の瞬間。ヴァルが片手を思い切り足元に叩きつけるような動作をすると同時に、私達のいた足場全体がドキャァアアアッという岩音と共に数十センチ持ち上がったのだ。

私が思わず短く悲鳴を上げ、アーサーが私を守るようにしゃがみながら片腕で抱え、ヴァルに抱えられたケメトは驚いたようにその服を掴んだ。

「え?え⁈うそ⁈うそうそうそうそ⁈」

信じられず、半ばパニックになって再び声を上げる。持ち上がった私達の足場がそのまままるで魔法の絨毯のように滑らかに動き出したのだ。出口への上り坂をかなりの猛スピードで上がっていくそれは前世のジェットコースターにも近い。もの凄く懐かしいその感覚に悲鳴を上げ続ける私と振り落とされないように私を抱いたまま足場に掴まるアーサーをよそにヴァルだけが上機嫌だ。

「ヒャッハハハハハハハハハハッ‼︎‼︎」

まずい、一番始末が悪い人にケメトの能力が渡ってしまったかもしれない。まるで新しい玩具を手に入れた子どものようにはしゃぐヴァルに、私は一抹の不安を覚える。その間も足場はどんどん出口へ上がっていく。もともとそこまで距離のなかった出口へ足場ごと速攻で辿り着き、


急停止した反動で私達は盛大に吹っ飛ばされた。


タイミングをわかっていたヴァルはケメトを抱えたまま綺麗に着地したけれど、私達はそうもいかなかった。アーサーが守ってくれたお陰で私は怪我がなかったけれど、アーサーは顔面が砂塗れになっていた。ジルベール宰相や騎士達が私達に駆け寄り、無事を喜んでくれたけれど若干目の前の現象に彼らも未だ飲み込めない様子だった。当然だ、外から見れば突然洞穴の崩壊が止まって不自然に蠢き、私達が謎の乗り物に乗って飛んできたのだから。取り敢えずはヴァルだけの功績にした方が良いのだろうか。そんなことを考えた時だった。


「ケメト!ヴァルッ‼︎」


セフェクの悲鳴にも似た叫び声と共に彼女が騎士達を押し退けて飛び込んできた。ヴァルの腕から降りたケメトが泣きながらセフェクに駆け寄り、その腕に抱き締められた。

細い両腕でケメトをぎゅっと抱き締め、「よかった…よかったぁ…」と泣き噦るセフェクに心から安堵する。



みんな、無事で済んで本当に良かった。



……


ガチャ…ガチャ…ガチャ…


「わ〜い皆助かったぁ〜。…とか思ってんのかなぁ、アレ。」


ケラケラと上空から笑いながら騎士達を見下ろす彼は双眼鏡を手で弄びながら独り言のように呟いた。

「あ〜〜でも今のすごいなぁ。なんか地面が動いてなかったか?なにあれ、土の特殊能力とか?どんな奴だ⁇」

暗闇のせいで人の姿までははっきり見えない。顔の判別どころかシルエットしかわからない状態で、誰だ誰だと全身ローブのティペットへ声を掛ける。本人は何も返事をしないが、彼は全く気にしない。

「うわ〜、死傷者とかフリージアにはいねぇの?それとも中に取り残されたままとか⁇騎士も捕まった商品も被害者ゼロとかだったらつまんねぇ〜…なぁ?」

ニカァ…と不気味な笑いを浮かべて、彼は気球を操縦する男達へ振り返る。


「さっき落とした爆弾さぁ、残り半分も持って帰るの面倒だよな?」


彼の言わんとしていることを理解し、男達はただひたすらに頷いた。




彼等には、同意以外の選択肢など有りはしないのだから。


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