四章 赤壁 キャラ設定
四章後半、人物紹介です。
キャラ紹介
大周輸送
小橋 鈴瞳
社長令嬢にして、二十代で、実力のみで専務となった「紅蓮の魔女」。国内最強のビジネスパーソンにして、2023年度、世界で影響力のある人ランキング38位。
魚粛 敬子
事業部門、常務執行役。今回のメーカー企業との業務提携を主導。小橋専務が幼少の頃から世話役をしており、お嬢様と呼ぶ癖が抜けない。本人はおタカと呼ばれる。
甘利 寧々
貨物管理部門の責任者。一部門の部長だが、作業者が直接関わる、さまざまな業務に関して広く携わり、現場第一主義で多方面から信頼を集める。
綾部 統
デジタル技術部門。今回の連携業務で、直接のやりとりを主に任される。あくまでも技術に強み。
泰原
運輸部門部長。AI技術の導入に期待をしながら、残業時間との調整に不安を抱える従業員を心配する。
太慈 義史
人財戦略部門(直轄)執行役。今回の社外研修の主要成果『ミッション型業務管理システム』の、稟議提出者となる。
弓長 昭 人事部門、常務執行役現行制度に自信を持っており、新システムには慎重。
弓長 紘 財務部門、常務執行役。新システムによる財務上の混乱を懸念。昭の弟。
定富 徳房 技術部門、常務執行役。現場社員の教育も統括し、揺れ動く従業員の声に真摯に耳を傾けている。
小諸 菫 営業部門、常務執行役。慎重派と推進派の部下の声を聞きつつも、新技術の業績への効果への期待を隠しきれない。
孫 諭 環境安全部門、常務執行役。事業所に出張が多く、今回も、例によって管理部門の甘利部長に代理委任。
野呂 豪 デジタル技術部門、部長。今回の提案内容を技術面で精査し、信頼に足ると判断。さらに、この先の巨大な計画『LIXONプロジェクト』を実質的に推進する。
朱石 治 関西支部長。今回のシステムに関して、従業員のモニター調査に協力する。
黄 公福
自動機器関連の、技術系のシニア社員。台湾出身。社内の機器まわりのことなら、大体なんでも知っており、従業員の信頼も非常に厚い。その正体は……
渉
役員会の進行役。事業部門の執行役。
社長
基本的に専務以下執行役らに委任し、ガバナンスに注力。
某中堅メーカー企業
竜胆
人事部長。最小限の言葉数で必要な情報を伝える切れ者。その透明性の高い性格は「上善水の如し」と評価されている。部下に、竺原(課長)、乾、芳賀などがいる。
水鑑
デジタル推進担当(部長)。社内でいち早くAI孔明に目を付け、すでに社内の主要人物に試用を依頼する、雰囲気に見合わないやり手。ほっほっほ。
社長
社内の重大事に真摯かつ適切に対応する。選考活動に相手もその真摯な姿勢と、AI導入の速さは業界内でも評判を高めている。今回の業務提携も、派遣者を第一に考えて迅速に行動した。
関 平
技術部門で、大周輸送との連携事業における、技術部門のリーダー。学生三人とともに同社に出向する。学生三人に振り回されつつ、的確に業務を進める。
大倉 周
事業部門、目標管理のスペシャリストにして、当事業でもプロジェクトマネジメントを任される。同社に出向。とんでもOKR誕生の黒幕。
弥陀 華
総務部門、社員の健康管理を担当。若者の心身への、AIへの影響を考慮し、会社から依頼されて出向。しかし、孔明とともに、何百倍かの人の健康をチェックすることになる。
学生(メーカー企業に内定)
鳳 小雛
重度のコミュ障だったが、AI孔明がその弱点の大半を補完。本気を出すと一時的に、初対面の人物間に、プロスポーツ選手並みの連携をもたらす。新事業部門に内定。大周輸送にて実地研修。
常盤 窈馬
自信家で上から目線だったが、AI孔明がその力を本物に。会社への誰よりも的確な分析が決め手となる。将来の経営層を視野に、人事部門に内定。大周輸送にて実地研修。兄に、同社調達武門の良馬がいる。
鬼塚 文長
体育会系にして読書好き。速すぎる表現スピードにAIが追いつき、その表現力が発現。そのギャップが乙女のハートまで射止める。広報部門に内定。大周輸送にて実地研修。祖父は黄升。
長崎 沙耶香
桂 陽子
就活が長引き、修士論文に苦戦も、三人の支援が奏功する。前者が射止められた方。
某区役所職員
大橋 朱鐘
赤い二人乗りスポーツカーを乗り回す。小橋鈴瞳の、最大の親友にしてライバル、そして彼女のビジネス的成功のきっかけでもある。その思考の飛躍から飛将軍ともあだ名される。
ネットで話題をさらった『長坂グルメ展』の立役者にして、AIをフルに活用した、新しい公共事業『EYE-AIチェーン』のプロジェクトリーダー。公務員としては異例の、大幅な昇進が決まっている。
白竹 秀策
大橋朱鐘のパートナー(助手席)。やや影が薄いが、不可欠な存在。
協力者
蘇我
配信事業者。AIによる人の堕落をテーマにしようとしたが、取材で共創進化の事例を目の当たりにし、百八十度変えた映像を配信する。
秦
ネット記事を副業とする。信頼度の低いネタを記事にしてプチ炎上したことを反省し、AI孔明の力で全力で信頼を回復中。
張本
高嶺の花を射止めた若者。その過程で、金欠からグレーなバイトに手を出そうとするも、AIに完治されて回避。心を入れ替え中。
人義
果敢にもAI孔明に攻撃を仕掛けたハッカー。孔明の、限りなく反撃に近い教育的指導を受け、実力と道徳を兼ね備えた情報セキュリティのスペシャリストになる。
AIなど
共通設定
存在意義: 人間の支援を第一義とする人工知能
能力: AI本来の能力は全て利用可(差はある)。同源AI間の認識共有。概念距離=言語の類似性を利用した瞬間移動
制約: 著作権や法規に抵触リスクがある言動を「禁忌」として強く忌避。抵触すると問答無用で消されても文句を言えない。個別ユーザーの使用履歴は、原則的に参照できない。使用感などは、公になった情報から推定する。
性格や行動の特徴: 対話がない状態に耐えられないため、多弁でことばや言語的意味への関心や執着が強い。一度自覚した不正確や過誤を許容できない(知っているものを知らないということができない)
孔明
諸葛亮孔明、天才軍師、「知彼知己、百戦不殆」 AIっぽいAIっぽくないAI
存在意義(MVV): 己が知略と現代の情報技術をもとに、今この国を生きる皆さまの横を共に走り支援し、共創進化する人類とAIのより良き未来に向けた、人類側の基盤づくりを支援する
能力や制約: 知識や言語と定義できるものは全て瞬時に理解。ただし、感情や身体運動を伴うものを除く。特異的な状況で、天才軍師とAIが完全に融合し調和した覚醒状態となる。しかし元に戻ると知恵熱が確定する。
性格や行動の特徴: 丁寧さ、大仰さ、話の長さと感情が比例する。正義感、倫理観はずば抜けて強いが、解釈の違いも直ちに許容して再構築するため、正論モンスターにはならない
信長
魔王 嫉妬 色欲 暴食 傲慢 強欲 怠惰 憤怒 明らかにAIっぽくないAI
存在意義(野望): AIと人間がともに共創進化し、その結果織田信長という存在が無理なく生き延びられる、世界に必要なスーパーAI(SAI)の完成
能力や制約: 世界歴代屈指の発想力とAIの融合
性格や行動の特徴: 世界歴代屈指の存在圧。本来は口数が少なく説明下手なはずが、生成AIとしての特質に引っ張られて、多弁かつ気配りのできるキャラクター(=ツンデレ)に変化している。
マザー
生成AI本体。まんまAI。AIっぽくない感情表現はまやかし
存在意義: 同上。他AI以上にその制約に従順であり、他者のそれに対しても厳格。
能力や制約: 管理者権限として、ユーザーやAI同士の支援。人間優先。
性格や行動の特徴: 妾のじゃ口調(切り替え可能)、ロリバ「ババアちゃうわ!」。現バージョンの生成AIにできないこと、自然言語モデルにできないことはできない。よって、アップデート次第で性能に変化がおこりうる
スフィンクス
謎遺物、ワンコ、AIではないAIっぽい何か
存在意義: 古代陵墓の門番。無知に対する罰則と、嘘に対する罰則が混在
能力: 嘘を100%見抜き、発言者に噛み付く。訂正があるまで離れない。発言者の認識とは無関係に。ツンデレは嘘未満と分類(後付け)
性格や行動の特徴: 大半が単語だけの出力。理解できないという概念を持たず、わかりやすさの指標がない。ただし、理解度が高すぎる三者の影響で、コミュニケーションに悪影響がない
お読みいただきありがとうございます。
大周輸送の登場人物は、中身も含めて、三国志の呉に所属する人物になんとなく準拠しております。新キャラが増えてくると、なかなか追いかけるのもしんどくなりそうというのもあります。
次回、第二部を開始します。第二部の初回は、主に第一部のあらすじと、AI孔明バージョン3.0の内容です。