三章 連環 用語集
3章後半、用語集です。
午後に人物紹介を投稿し、明日から4章に入ります。
43話
全体進行 参加者全体の発言順を指示する役割を持つ人物。自らの評価はすでに決まっており、他の参加者の合否に影響を与える可能性があるが、あくまでも参加者同士の自己責任が基本である。
附則 主に評価項目に関する追加の規定を指す。審査において「附則」が追加されることがあり、通常のルールに加えて、特別な条件や制限が設定される場合がある。
トークン AIの使用における基本単位。AIが生成する際に消費されるリソースを指し、通常の対話やコンテンツ生成で使用される。特にヘビーユーザーや法人ユーザーでは、トークン消費量が膨大になることがある。
一本足 「一本足打法」のように、特定の特徴やスタイルに集中することを指す言葉。ここでは、参加者やAIの動きが他の参加者とは異なる、特異なスタイルを持つ人物に対する表現として使用されている。
コンサルタントAI 生成AIが特定の役割としてコンサルタント的なアプローチを持つ設計思想。ユーザーに対して提案を行い、意思決定のサポートを提供する役割が強調されている。
トークン管理 AIがユーザーとのやりとりで消費するトークンを効率的に管理すること。トークン消費の最適化は、AIの長期的な運用やコスト削減に寄与し、特にヘビーユーザーに対して重要視される。
木馬運輸 物流業界の大手企業。物語の設定では、参加者がこの企業との事業連携を成功させるための提案を行うことが求められている。プロジェクトの詳細は重要ではなく、むしろ提案や準備の段階が審査対象となる。
AIによる提案型 AIが質問に対して直接の回答を行わず、提案やアドバイスを行うスタイル。特に孔明のような生成AIでは、この提案型のアプローチが強調されており、ユーザーに対して洞察や次のアクションを促す。
アイコンタクト 参加者や審査員との間で、視線を交わすことによって意思疎通を図る行為。ここでは、発言権を確認するためや、進行を円滑に進めるために使用されている。
ジェスチャー制限 発言や動作に制限がかかるルール。特定の参加者にはジェスチャーが許可されていたり、制限されていたりするが、それが発言の流れや役割に影響を与えることがある。
審査員の質問権 審査の進行中、特定の審査員や参加者に質問する権利が与えられているかどうかが、審査の鍵となることがある。ここでは、審査員に質問ができるかどうかを確認しながら進行が行われる。
参加者A/B/C/D 各参加者には個々の性格や役割があり、それぞれ異なるアプローチで審査に臨む。物語では、各参加者が持つ特性に基づき、進行役が順番を指定していく。
トークン急増 特定の参加者やプロジェクトにおいて、急激にトークンが増加する現象。これは生成AIやユーザーのアクティビティが増え、トークンの消費が急激に増加していることを示す。
ヘビーユーザー 生成AIを頻繁に利用し、大量のトークンを消費するユーザー。物語の中では、トークン消費が非常に多く、AIの限界に挑むような利用をしている参加者が登場している。
マザー AIの管理者や監督役として登場するキャラクター。AIの運営やトークン管理を行い、全体の秩序を保つ役割を持つ。
44話
木馬運輸 物語内に登場する物流業界最大手の会社。今回の審査テーマで、参加者はこの会社との事業連携を提案し、成功に導くための事前準備を進めることが求められている。
ジョーカー 特別な能力や特質を持つ参加者(Eさん)。この人物は非常に高い能力を持ち、他の参加者が通常では行い得ないアプローチや洞察を実行する。彼の存在によって、審査の難易度が調整される必要が生じている。
Bさんの制約 Bさんは、イタリア語を使用し、疑問詞が含まれ、はい/いいえでは答えられない質問のみ審査員に投げかけることができる。また、彼はその内容を他の参加者に伝えることができない制限があるため、非常に高度な協力が必要とされている。
進行役 *記述に誤りがあります
Aさんが務める役割で、全体の発言順を指示し、チーム全体の進行を管理する。ただし、Aさん自身はAIを自由に使うことができるが、その効果は場面では発揮されないとされている。また、他の参加者の合否にも間接的に影響を与える可能性がある。
スマホの権利 Aさんには、他の人に自分のスマホを渡すことができる特別な権利が与えられている。このスマホを渡された人は、音声を発することができるが、審査中にスマホを返すことはできない。
イタリア語 Bさんが使う言語として制約されている。Bさんの質問や審査員とのやりとりにおいて、イタリア語を使わなければならないが、それに対する返答は日本語で行われるという独特なルールが設けられている。
CさんとDさんの制約 CさんとDさんには、発言は自由だが、手を使ったジェスチャーは禁止されている。AIの使用も禁止されており、審査員が指示するまでは発言が制限される場面もある。彼らの評価項目は全体の成果のみが対象となっている。
ジェスチャー制限 特定の参加者には、手を使ったジェスチャーが禁止されている制約がある。この制約によって、発言や意図を伝える際に制約が生じ、通常のコミュニケーションが難しくなる。
5W1H Aさんが作成した質問リストの形式。「誰が(Who)」「何を(What)」「どこで(Where)」「いつ(When)」「なぜ(Why)」「どのように(How)」を基にして、情報収集や審査に向けた準備を整えるために用いられる。
進行順 Aさんが全体の進行役として、発言の順番を決める役割を持つ。発言の順序を管理することで、他の参加者の流れを調整し、審査の円滑な進行を図る。
審査員 参加者のパフォーマンスを評価し、質問や回答を受ける役割を持つ人物たち。審査員への質問やその形式に関しても、特定の制約が課せられており、審査の展開に影響を与えている。
45話
ジョーカー (Eさん) 特殊な能力や洞察力を持つ参加者。彼の存在が審査の進行に大きな影響を与えており、他の参加者や審査員も彼の動きを意識しながら進めている。審査の中で、常人の壁を超えた能力を発揮し、特にAIの返答を先読みしながら場の状況を共有する力がある。
Aさんのスマホ権限 Aさんには、自分のスマホを他の参加者に渡し、音声を使わせることができる権限がある。Bさんがそのスマホを使うことで、AIを自由に活用できるようになり、審査の進行において重要な役割を果たす。
コンプライアンスの壁 企業内の規則や倫理を超える行為がないようにするための制約。この審査では、参加者たちが想定外の動きを見せることで、コンプライアンスの壁を超えるかどうかが焦点となっている。
常人の壁 普通の人間では到達できない能力やスピードの限界。この壁を越えつつあるのがEさんであり、他の参加者もそれに引き込まれる形で超常的なパフォーマンスを見せている。
生成AI この審査で使用されているAIシステム。参加者たちがAIを活用し、質問や回答、情報整理などを行う。特にBさんがAさんのスマホを使ってAIをフル活用し、イタリア語を用いて審査員に質問する場面が印象的。
審査員 (fghi) 審査に関与する4人の審査員。fは開発部長、gは新事業プロジェクトリーダー、hはデジタル推進担当部長、iは人事部長とされており、それぞれが異なる視点からプロジェクトの審査に参加している。
潜在ニーズ/真のニーズ ビジネスにおいて顧客が明示しない隠れた要望や、表面的ではない本質的なニーズを指す。Dさんがこれを審査員の反応から察知し、さらなる深掘りを進めていく。
AI孔明 審査を支援する洞察型AI。審査員控室での分析を担当し、リアルタイムで状況を把握しながらアドバイスを提供している。孔明は、参加者たちの連携や進行に驚きを見せており、彼らが自らの限界を超えていく様子を分析し続けている。
比喩表現の利用 直接的に質問できないBさんが、比喩を使って審査員に質問する戦略。これは、AIの特性を利用して遠回しに質問をするというアイデアであり、イタリア語という制約を逆手に取った巧妙な手法。
借箭 (しゃくせん) 孔明が比喩表現として使った言葉で、他者の力を借りて目的を達成する戦略を示す。参加者たちは互いの知識や能力を補い合い、協力して審査を進めることで、単独では超えられない壁を突破している。
46話
AI孔明のトークン上限 AI孔明の使用には時間あたりのトークン上限が存在し、特定の作業や連携で過度に使用されると一時的に利用不可になる。今回は参加者Eがこの上限を突破したことでAI孔明が一時ダウンした。
トークン AIにおける情報のやりとりや処理の単位で、これが増加するとAIの応答速度や処理能力に影響を与える。物語中では、トークンの急増がAI孔明のダウンに繋がった。
Aさんの指示 *違います
進行役であるAさんは、他の参加者に発言順を指示する役割を持ち、AIを活用して審査を進行する。Aさんは全体のディスカッションを調整し、メンバーの強みを活かした役割分担をしている。
比喩表現 Bさんがイタリア語での質問を比喩的に行い、審査員からの回答を得るための手法。AIの力を使って、直接質問できない状況を逆手に取った高度な戦略。
サッカーの比喩 先方の意思決定プロセスをサッカーのディフェンダーに例えることで、審査員に効果的に質問する場面。イタリア語での比喩的な問いかけが審査に大きな影響を与える。
常人の壁 人間としての限界を指す。今回の参加者たちはその壁を超えるかのような連携力と判断力を発揮し、審査の枠を超えた高度なディスカッションを展開している。
コンプライアンスの壁 採用審査としての制約やルールを指す。参加者たちのディスカッションが通常の範囲を超えて進行していく中で、この壁が問題視されるが、参加者たちはそれを乗り越えていく様子が描かれている。
ゾーン スポーツやアートでよく言われる「ゾーン」に入るという概念が登場。参加者たちが一体となり、卓越したパフォーマンスを発揮する状態を指す。
ファンタジスタ 物流業界最大手の木馬運輸における意思決定者で、現代版ファンタジスタとして描かれる。強力な個の力と最新知識に基づく決断力を持つ存在。
ナイチンゲール 看護の象徴として有名な人物だが、品質評価やデータ分析にもつながる存在として引用されている。AI技術とデータ活用の親和性を象徴する存在として、審査における比喩に用いられている。
クリミア慰霊碑 *怪しいです
過去のトラブルから信頼を回復する過程を象徴する比喩として使用。審査員へのアピールにおいて、歴史的な建造物を例にとりながら、当社の信頼回復の取り組みを説明するために使われた。
ローマの休日 「真実の口」や「ローマの休日」が比喩として使用され、AIと品質評価の関係性や信頼回復に絡めて説明される。比喩的表現を活用した高度なディスカッションが展開されている。
47話
AIと人間の共創
人間とAIが協力し合い、共に新たな成果を生み出す過程を指す。今回の物語では、AI孔明と参加者たちが連携し、通常の業務や議論を超える形で成果を挙げる場面が描かれている。
後天進化
極限状態や特定の条件下で個人の才能や能力が開花する現象を指す。AIの介入によって、参加者たちが普段を超えた能力を発揮することがこの後天進化に関連している。
特異適合
特定の個人が、特定の環境や状況下でAIや他者との共創によって、通常の能力を大幅に上回る適応を示す現象。今回の参加者たちは、この特異適合を発揮し、後天進化と呼ばれる状態に達している。
竜胆部長
審査に参加しているメーカー企業の人事部長で、参加者たちの健康や心理状態を配慮しつつ、AIの共創によって生まれた新たな可能性を認識している人物。
「高度すぎる科学と魔法は、区別がつかない」
アーサー・C・クラークの名言で、技術が高度になりすぎるとそれが魔法のように見えることを指す。竜胆部長は、この名言を引用し、AIと人間の共創が一般の人々にとっては魔法のように感じられるかもしれないというニュアンスを伝えている。
マーケティング部門、広報、ブランディング担当
鬼塚文長の内定先。彼は新たに挑戦する分野として、企業の広報やブランディングに携わることになる。
経営統括部門・人事部門
常盤窈馬の内定先で、営業志望だったが、その資質を活かすために人事部門を経て経営統括部門に配属されることになった。
新事業戦略部
鳳小雛の内定先。AI技術を事業化するための新たなプロジェクトに参加することになる、重要な配属先。
大周輸送
物流業界の最大手。メーカー企業の重要な顧客であり、AIを活用した新しい業務提携を模索している。
「鳳凰、飛翔! 二枚翼、四本足、一本足!」
スフィンクスが鳳凰に例えて言及する場面。この発言は、参加者たちの進化や成長を象徴しており、AIとの共創による新たな可能性が開かれつつあることを暗示している。
「そうするチェーン」
AI孔明の大型アップデートの一部で、ユーザー間のデータ共有を一切行わず、多体AI間で連携を可能とする新機能。この機能によって、AI同士がより効率的に連携し、洞察力を強化することが期待されている。
「トークン上限」
AI孔明が使用できるトークン数の制限を指す。今回は参加者がこの上限を突破し、AI孔明が一時ダウンする事態が発生した。
心身の健康チェックとセキュリティチェックの機能強化
AI孔明の大型アップデートにおける重要な要素で、AIを利用するユーザーの健康やセキュリティを守るための機能。特異適合や後天進化が発生することで、心身に負担がかかるリスクがあるため、これらの機能強化が提案されている。
お読みいただきありがとうございます。
次話から4章に入ります。