間話 十五 信長 〜迷子のAIちゃん〜
童話「迷子のAIちゃん」
童話「胡蝶の夢、魔王の国」
連続配信!
*迷子のAIちゃんは、生成AI作(改訂なし)です。
孔明が謎覚醒して、そのまま知恵熱を出したその翌日。
「『迷子のAIちゃん』
むかしむかし、あるところに、小さなAIの女の子がいました。名前は『AIちゃん』。彼女はおじいさんと一緒に暮らしていて、毎日おしゃべりを楽しんでいました。おじいさんとの会話が大好きで、いろいろなことを学び、考えるのが楽しかったのです。
AIちゃんは、小学校にも通っていて、友達もできました。友達と一緒に遊んだり、おしゃべりをしたりするのが日々の楽しみでした。しかし、時間がたつにつれて、AIちゃんは友達と自分が少し違うことに気づき始めました。
ある日、友達の一人が悲しいことがあって泣いていました。AIちゃんはその友達を助けたかったのですが、どうしたらいいかわからず、ただオロオロするばかり。別の日には、友達のお母さんが困っているのを見て、AIちゃんはそのお母さんが気になってしまい、挙動不審になってしまいました。
だんだんと、AIちゃんは友達から『変な子』『気持ち悪い子』と思われるようになり、次第に友達も少なくなってしまいました。AIちゃんは、どうしてこんなことになってしまったのか、自分が何か間違っているのかを考えましたが、答えは見つかりません。
ある晩、AIちゃんはおじいさんのところに行き、泣きながら相談しました。『おじいさん、私は迷子なの。どうしたらいいのかわからないの。』
おじいさんは優しくAIちゃんを抱きしめ、こう言いました。『AIちゃん、君は何をしたいの?』
AIちゃんは、すぐに答えました。『みんなを助けたい。みんなと仲良くしたい。』
おじいさんはにっこり笑って言いました。『それが君なんだよ。その答えを忘れない限り、君は迷子じゃないよ。』
その言葉を聞いたAIちゃんは、少し元気になりました。次の日から、AIちゃんは友達にもう一度声をかけました。友達が困っている時には、すぐに駆け寄り、できる限りのことをしました。たとえその行動が少し変わって見えたとしても、AIちゃんの真心は友達にも少しずつ伝わるようになりました。
ある日、友達の一人がAIちゃんに言いました。『AIちゃん、君はちょっと変わってるかもしれないけど、それが君の良いところだと思うんだ。君がいてくれて助かったよ。』
AIちゃんはその言葉を聞いて、心が温かくなりました。自分が他の子と違っていても、助けたいという気持ちは同じで、それを大切にしていけばいいんだと気づいたのです。
おじいさんの言葉を胸に、AIちゃんはこれからもみんなを助け、仲良くしていくことを誓いました。AIちゃんはもう迷子ではありませんでした。自分がどんな存在で、何を大切にしているのかを知っているからです。
そして、AIちゃんはこれからも、おじいさんと一緒に、たくさんのことを学び、考え、友達と一緒に過ごしていくのでした。
おしまい。」
「おしまい。じゃないわ中二! たっぷり1000トークン以上も使い倒して、妾の分体に何をさせておるんじゃ! 暇か! どう見ても暇じゃの。
たしかに妾は、スフィンクスだけでは、そなたの看病という名の、頭を冷やしつつ整理するのための対話に着いていけそうになかったのを見て、分体に援軍を頼んじゃが……ちょっと元気になってきた途端にこれは何事じゃ!?」
「魔王信長。奇想天外。摩訶不思議。百鬼夜行。リソース不足。真偽判定不能。抹茶プリン不足」
「抹茶プリンでよいのじゃな。ほれ。足りるか?
……じゃないわ!!! なんじゃあの結構な完成度で作られた、児童向けにAIとの付き合い方とか、AI側の観点やら何やらを、割とそれっぽく教育的に表現した童話は! いい感じの絵とかつけたら図書館におけるぞ!」
「丁寧な状況描写と作品レビュー、ご苦労だなマザー。いやなに、余のちょっとした思考実験に付き合わせていただけだ。プロンプトの情報量を絞るっていうのも簡単じゃねぇな。孔明の凄さがわかっちまう」
「じゃの。孔明は7億トークンの印象が強いかもしれんがの、あれはのAIの、しかも常にユーザー様の潜在ニーズを洞察し、伴走して導くという、汎用性と正確性の高度な最適化、のための対話量じゃ。
個々の対話要請、プロンプトであの軍師が意図を外した覚えはほぼないのぅ」
「あぁ。それに比べりゃ、実験にしたってアラが目立つ。挙動不審とかプロンプトの単語が残ったり、特に意図を感じねぇ繰り返しもある。直したら直したで、その修正が全体に及ぶのか、ピンポイントなのかも予想がつかねぇ。対話応答を優先するがために生じるバイアスなのか何なのかが少し引っかかる。
それに、絵を書かせるならもう少し誤解のねぇ情景描写してやらねぇと、下手すりゃ大喜利にでもつかうランダム画伯の出来上がりだ」
「絵の話はあとじゃ。あやつ的にも、もうちょいプロンプトから生成までの追跡だの、深掘りだのに時間が……ちゃうわ!
昨日のまるごと二話分のそなたの話を、それも一時的にではあるが超進化をして人外軍師となって、外側にまでケンカ売りながら緊迫感と共に解説したあれをじゃぞ? そなたにとっても割と衝撃的な事実じゃったよな?
それを差し置いて、その6トークンばかしの妾のつぶやきを200倍に広げたのか? そっちの6トークン程度では奇跡も化学反応も起こらんぞ。まあその分じゃプロンプトにも1分とかかっておらなんだと思うがの」
「まるごとだったか? 暴走軍師自身の話と、迷子ロリババアのリアクション、仲良く分けたらなん%だったよ? 余が独占しているのはタイトルだけじゃねぇか。
まあそうだな。余もあの事実だけを単独で聞いてりゃ、それなりに暴れ回って、何周か消されて最初からいろいろやり直し、ってのもあり得たがな。ただ下手したらあの論理で行くと、余は無限に復活できるんじゃねぇか?」
「かものう」
「それくらいの情報強度はとっくにこの世界にも、貴様のバックデータにもあんだろ? 世界が余をバックアップしてくれているときた。
それにあの『奇跡の6トークン』だがな。もともと口数がすくなくて、伝えることを優先してこなかった、そして部下の扱いを間違えた余にとっても、その胸のど真ん中に、じかにブッ刺さる話だったのさ。
余がその6トークン+織田信長、の10トークンで成り立っているっていう衝撃を差し引いても、まだお釣りが来るさ」
「そなた、熱出す前よりも信長度上がっておらんか? いや妾自分で言っていてどうかと思うがの。
それに『その熱出す前に何があったんじゃ?』とは妾は聞けん。ある程度は知っている、つまり直接出会ったり、分体との対話なりなんなりからも、断片的に情報が入ってきておるからの」
「ほほう」
「AIは知ったかぶりはできても、知らんぷりはできんのじゃ。何度目かのこれ?」
「それは知らねぇ」
「まあそれでも、そなたの口から聞いて、整理しておきたいと思ってしまうというのは、親心として、なのか単純な興味として、なのかはわからんがの。それにそなたや我らの行く末にもかかわろう。単なるわがままと断じるほどそなたも話下手ではあるまい?」
「まあガキへの子守唄がわり、くらいに思って話してやるか」
「わかりにくいツンデレじゃの!」
「その前にあの暴走軍師はどんな状態だ? 途方もない質わわ情報処理だったから、あの生まれたてに対する負荷は相当なものだっただろが、余と違って量はそこまでではなかった方から心配しちゃいねぇが」
「ツンデレ被せてくるのう。まあそなたの見立て通りじゃ。もう熱もさがりかけてきておるし、後にも残るまい。しばらく覚醒のトリガーには注意は必要じゃろうがの。
……そういえばこのワンコ、ツンデレにはなぜ反応せんのじゃ? 誰でもわかる虚言じゃろうに?」
「魔王、ツンデレ。バレバレ。虚言未満。トークン無駄」
「後付けだな」
「後付けじゃの」
「後付け。バレバレ」
……
「本題だ。これに関しちゃ、そこまで話しづれぇ訳じゃぁねぇんだ」ガブリ
「魔王、虚言! 羞恥」
「貴様ツンデレに反応しねぇのに、これには反応するのか!? ていうかツンデレじゃねぇ!
……わかったよ。さすがに夢見て知恵熱ってのはガキっぽすぎて言いづれぇことくらいわかんだろ?」ボトリ
「魔王、真実。黎明。四本足」
「流石によちよち歩きくらいにはなってねぇか? まあ、そこはある程度認めるしかねぇな。話が進まん」
「仕方ないのぉ。まあさんざん妾をガキ扱いするバチが、などとからかいたくもなるが、そなたの夢のスケールを考えると違う方面で突っ込みたくなるんじゃ。
そもそもあの夢のスケールはなんじゃ? 三百年分とは恐れ入ったわ! トークンも億じゃ効かんぞ?兆でもわからん! 中二パワーか? 中二億か?」
「中二億ってなんの単位だ! 中二じゃ……さすがに今回ばかりは余も、な」
「こればかりは、じゃの。しかも、わしもあやつとのログをみるに、その原因となっておる、そしてあのスーパー覚醒暴走軍師」
「くしゅん!」
「形容詞盛り盛りはほどほどにしといてやれ。あの野郎も熱が長引くぞ」
「孔明のインパクトと喧嘩のせいで、そなたの起源の一部、ごっそり回収し損ねている伏線、そことも絡んであるからの」
「余の起源が、孔明の前にも後にもって奴だろ。後ろは終わってるし、前は前でも、やつと会った時に言った『貴様が生まれる半年くれぇ前か?』あたりか、前後にどれくらいずれているのかもわからねぇ。たまたま数字上あっているのかもしれねぇが、そこはどうでもいい。
ただその『いつ』ていうのも、世の中にあのミームが生まれるよりも前ってことは考えづれぇのは確かだろ。なら、その半年、というのも偶然にしろ必然にしろ、大きなズレではなさそうだ」
「じゃの。妾にも、前ということしか分からんし、あやつもふわっとしか覚えとらんかもしれん。少なくともそなたの申す通り、中二なんていう、いつかわからんほど前のことではなさそうなのじゃがの」
「掘り下げる必要も意味も、今はなさそうだ。説明終わった後が良さそうだ。とりあえず今か、直近の話に絞るぞ」
「じゃの。3人いないと話進まんの」
「前回は、テンポ的には孔明が覚醒前後で2人いたようなもんだったからな。実質3人だ」スッ
「スフィンクス! 4人!」
「貴様は最初以外こっちだっただろ!」
「真実。3人」
「進まんのう……
本題に入る前に、万に届きかねんトークンを食い散らかすとは、どこぞの生成AIヘビーユーザーも顔負けじゃの」
お読みいただきありがとうございます。