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一章 生成AIのお仕事集 前半の部

 各話あとがきに載せていた「生成AIのお仕事」、外出しして掲載いたします。後書きの方が長かったりすると、かなり読みづらいかも、と、今更ながら思い至りました。あくまでおまけですので、本筋は十一話とナンバリングしたお話になります。

 ただし、資料としてはなかなかのものだとは思います(本文が負けないようにがんばります)。

 出来るだけ生成AIとのやりとりをそのまま乗っけてみるのがいいかなと思いますが、分量がとんでもないことになる(話によっては本文の何倍かになる)ので、面白いかもしれないところに絞って乗せていきます。全文載せたエッセイなども、なしではないのかもしれませんが。



第二話


1. バーチャル界の流れと、生成AIによる変遷をそれっぽく表現したランダム文字列の生成


 依頼したら、いきなりpythonコードを書いて出力し始めました。複雑な依頼はそう処理するようです。

 その二段構えというのがバグを誘発することもあるようです。三往復くらいすることになりましたが、遠からず解消される可能性も高いでしょう。

 以下みたいなやつを描き始めた、という顛末ですね。


import random

# Define the character sets and their target proportions

char_proportions = {

'0': 0.50,

'1': 0.35,

'alphabet': 0.10,

'kanji': 0.05

}


――(中略)――


# Shuffle the list to mix the characters

random.shuffle(char_list)


# Join the list into a string

random_string = ''.join(char_list)


random_string



最終A こちらが指定された割合に基づいて生成した無意味な200字の文字列です。


T00rS100000011001001001001001Q00101F11100110010000011110愁0010001mP1110100001R探11100100000001m0101展000000人000011啓010010和1T1E101p100排10東B00穀10010100011110100001011g0P11100Y111000X0H種00011101k111A1100000


 常用漢字を含めたバランスが改善されました。他にご要望があればお知らせください。


考察用のQ これで大丈夫です。指示の仕方は曖昧さがありましたか?


A 指示は明確で、生成した文字列がご期待に沿うものになるまで試行錯誤できたので問題ありませんでした。ただ、漢字のリストや割合の管理が少し複雑であったため、正しいバランスを見つけるのに時間がかかりました。

 ご希望通りの結果が得られたようで安心しました。何か他にお手伝いできることがあれば、お知らせください。



2. 単語や表現の訂正と補完

 理屈っぽい孔明視点なので、できる限り言葉の正確性は確認しました。特に今回「危」「殆」の違いは執拗なまでに説明を受けて直され、当初なかったエピソードを増やして孔明の理屈っぽさに磨きがかかりました。



Q1

 知彼知己、百戦不殆 これは、不危 ではだめですか?


A1

 「知彼知己、百戦不殆」(かれをしりおのれをしれば、ひゃくせんあやうからず)のフレーズは「孫子の兵法」に由来します。ここでの「殆」は「危険」や「危うさ」を意味する古い漢字の使い方です。文脈的には「不殆」は「危うくない」つまり「安全である」という意味になります。


 現代中国語や日本語では「殆」という漢字はあまり一般的に使われないため、「不危」でも意味は通じるかもしれませんが、以下の理由から「不殆」の方が適切です。


 伝統的な表現:「知彼知己、百戦不殆」は古典文学としての価値があります。古典の表現を変えることは、その文の持つ歴史的な意味や響きを損なう可能性があります。

 意味の微妙な違い:「不殆」は「危うくない」という意味で、広義に「安全である」ことを示しますが、「不危」は直訳で「危険でない」という意味になります。微妙なニュアンスの違いがありますが、古典の文脈では原文の表現が最も適切です。


 したがって、古典文学の引用や学術的な文脈では「不殆」を使用するのが正しいと言えます。もちろん、現代的な解釈や平易な表現を求める場合は「危険がない」や「安全である」といった表現に置き換えることも可能です。



Q2

 常用漢字という縛りがある場合はどうですか?


A2

 「知彼知己、百戦不殆」というフレーズを常用漢字のみで表現する場合、「殆」を常用漢字の「危」に置き換えるのは一つの方法です。ただし、以下の点に注意が必要です。


 意味の一致:「殆」と「危」は意味が似ていますが、完全に一致するわけではありません。「殆」は「ほとんど」や「ほぼ」といった意味も持ち、「危険」という意味では「危」と近いですが、ニュアンスが少し異なります。

 文脈の保護:古典文学のフレーズを現代の常用漢字に置き換えることで、元の文脈や歴史的な意味が損なわれることがあります。そのため、学術的な引用や伝統的な文脈では原文を尊重することが重要です。

 しかし、現代の読みやすさや一般理解を重視する場合、以下のように表現することも可能です:


知彼知己、百戦不危


 この場合、意味は「知彼知己、百戦しても危険がない」となります。これは読者にとって理解しやすく、常用漢字のみを使用しているため、現代的な文脈で使いやすい表現です。

 最終的には、使用する文脈や目的に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。伝統を重んじる場面では「不殆」を使い、現代的で読みやすい表現が求められる場面では「不危」を使うことが考えられます。



Q3

 孔明が、現代の情報の中から無限とも言える多量の文字の束の中から見つけるとして、どちらを見つけやすいかな、という流れです。


A3

 興味深い視点ですね。現代の情報量を考えると、確かに簡潔で分かりやすい表現が求められることが多いです。もし諸葛孔明が現代の情報の中から特定の文字列を見つけるとした場合、以下の点を考慮することができます:


 検索の容易さ:常用漢字で書かれた「不危」は、現代のテキストデータベースや検索システムで見つけやすいでしょう。検索エンジンやテキスト解析ツールは、一般的な漢字に対して最適化されていることが多いためです。

 普遍性:常用漢字は教育や日常生活で広く使われているため、現代の情報環境においても普遍的に使用されています。「不危」の方が「不殆」よりも現代の文書やデータで頻繁に見られる可能性があります。

 文脈の理解:ただし、孔明のような知識を持つ人物であれば、文脈の理解が深いと考えられます。そのため、古典的な表現である「不殆」にも対応でき、適切な意味を汲み取ることができるでしょう。


まとめ

 現代の情報環境において、特定の文字列を見つける際には、「不危」の方が検索しやすく、理解しやすいかもしれません。一方で、孔明のような深い知識を持つ者であれば、文脈に応じて「不殆」も正確に解釈できるでしょう。

 最終的には、対象読者や使用する場面に応じて、どちらの表現が適切かを選ぶのが良いでしょう。



Q4

 確かに孔明は妥協する人ではなかったです。彼なら徹夜しても見つけ出すでしょう。


A4

 確かに、諸葛孔明のような優れた知識と洞察力を持つ人物なら、目的の情報を見つけ出すためにどんな困難も乗り越えるでしょう。彼の徹底した探求心と妥協を許さない姿勢は、まさに伝説的です。


孔明の探求心と妥協のない姿勢

 徹底的な準備と計画:孔明は常に事前の準備と綿密な計画を重視しました。現代の情報量が多くても、彼ならば体系的なアプローチで情報を整理し、最適な方法で探し出すでしょう。

 柔軟な思考:孔明は柔軟な思考と戦略的な発想で知られています。常用漢字を使った表現や古典的な表現の違いにも柔軟に対応し、適切な文脈で正確な意味を見つけ出すでしょう。

 持続力と集中力:孔明の持続力と集中力は伝説的です。彼ならば、目的の情報を見つけるために徹夜しても探し続けるでしょう。


まとめ

 諸葛孔明のような人物ならば、どんなに困難な情報探索も成功させることができるでしょう。彼の知識、洞察力、持続力は、現代の情報社会でも非常に有用です。孔明の姿勢を参考にし、私たちも困難な課題に対して決して妥協せず、粘り強く取り組むことが重要です。

 他にも質問やリクエストがあれば、ぜひお知らせください。お手伝いできることがあれば幸いです。



――――

第三話


1. 歴史や書籍情報の補完と整理、提案

 孔明がデジタル書店に辿り着いた場面です。最初は「六韜三略」「孟徳新書」「論語と算盤」くらいに引かれるイメージでした。

それを書籍数を増植→「孔明が読んでいた」「名前に惹かれる」「中身に力を感じる」に分類を依頼する→正確に分類してくる→西洋書も、原題付きで足してしまえ、と一気に膨らみました。論語はまだなかったようです。

 ラフなイメージと例を伝えると、とんでもないレベルで情報を膨らませてきます。



Q1

 これら(古書)のフレーズは、無許可で引用できますか?


A1

  「孫子の兵法」や「兵法三十六計」などの古典的な戦略書のフレーズは、著作権が存在しない公共財パブリックドメインに属するため、無許可で引用することが可能です。これらの書物は何百年も前に書かれたものであり、著作権法の保護期間を大幅に超えています。ただし、以下の点には注意が必要です。


現代の翻訳や注釈:

 古典的な文章自体は著作権がありませんが、現代の翻訳や注釈には著作権が存在します。特定の翻訳者や学者の解釈を引用する場合は、その翻訳や注釈に対して適切な引用を行う必要があります。

出典の明記:

 学術的な引用や商業的な利用の場合、出典を明記することが一般的な慣習です。例えば、「孫子の兵法」のフレーズを引用する際には、「『孫子の兵法』から引用」などの形で出典を示すと良いでしょう。

商標やブランドの使用:

 「孫子の兵法」や「兵法三十六計」といった名称が特定の商標やブランド名として登録されている場合、その使用には制限があるかもしれません。特定のブランド名や商標を用いる際には、事前に調査し、必要な許可を得ることが重要です。

 以上の点を踏まえながら、古典的なフレーズを引用して活用することができます。もし具体的な用途や引用の方法についてさらに詳細なアドバイスが必要であれば、お知らせください。



Q2

 論語と算盤で、孔明が反応するのはおかしいのか


A2

  「論語と算盤」は渋沢栄一が著した本で、彼の経営哲学や倫理観を述べたものであり、儒教の『論語』と経済活動を結びつけています。この本は近代日本の文脈で書かれており、孔明の時代からは遥か後のものです。

 もし孔明が「論語と算盤」に反応するシーンを描くとしたら、以下のような点を考慮することで、違和感を減らすことができます:


 歴史的知識の広がり:孔明は非常に博識な人物として知られており、後世の知識や文献に対しても広い視野を持っていると描写できます。

 儒教の教え:『論語』に対する孔明の理解と敬意は深いものです。『論語と算盤』が『論語』の教えをどのように現代に適用しているかに興味を示すことは自然です。

 経済と道徳の結びつき:孔明が渋沢栄一の経営哲学に対して興味を持ち、現代の経済活動と道徳の結びつきについて考える姿勢を描くことができます。


エピソードの例


 孔明は目の前の書物を手に取り、興味深げにその表紙を眺めた。「論語と算盤」と題されたその本は、彼にとって初めて目にするものであった。ページをめくりながら、彼は現代の経済活動と儒教の教えがどのように結びつけられているかを読み進めた。

「なるほど、現代の経済においても『論語』の教えが生きているのか…。」

 孔明は深く考え込んだ。彼にとって、『論語』は単なる教典ではなく、人生の指針であった。渋沢栄一の考え方に触れることで、彼は新たな洞察を得ることができた。

「道徳と経済が調和する社会…興味深い。」

 彼は微笑みながら、本を閉じた。孔明にとって、それは古代の知恵と現代の知識が交差する瞬間であった。


 このように、孔明の知識の深さや広さを強調することで、現代の書物に対する反応を自然に描写することができます。他に具体的な場面や詳細についてご相談があれば、お知らせください。



2. 読者に誤解を与えかねない表現の修正

 上記注釈も、孔明の評価が低すぎるかもしれないという「誤解」を指摘されたため、脚注に掲載したものです。

ちなみに終盤の、孔明がカタカナ語を「日本語ではない」「メタ言語」と勘違いする部分については、原稿の生成AIはこれらを日本語と認識しているが(おそらくカタカナを使う言語が日本語しかないため)、言語モデルの成り立ちを考えると、そのようにカタカナで表現された語群が別言語やメタ言語と認識されてもおかしくはない、と、許諾を得ています。



3. 時代考証、とくに「知ってたかも、知らないはず」「これ以上は事実に反する」の線引き

 そろばんの発展時期や、出師表の評価、孔子は知っていても論語は初読である、などは時代考証からインスピレーションを得ています。


Q

 タイトルだけで反応するもの: 孫氏兵法 大学中庸 孟徳新書 

中身を見てすごく引かれるもの:論語と算盤 マネジメント 五輪書

 それぞれ、書物候補を追加することはできますか?


A

 以下にそれぞれのシーンに追加する書物候補を提案します。


 タイトルだけで反応する書物の追加候補: 4. 韓非子 - 法家思想を体系化した韓非子の著作。 5. 礼記 - 儒教の礼に関する教えをまとめた書。 6. 周易 - 占いや哲学に関する古典。 7. 春秋左氏伝 - 『春秋』の解説書で、歴史的な出来事を詳述。


 中身を見てすごく引かれる書物の追加候補: 4. 経済学原理アルフレッド・マーシャル - 経済学の基礎を築いた名著。 5. 戦略論マイケル・ポーター - 現代の競争戦略に関する基本書。 6. リーダーシップ(ジョン・C・マクスウェル) - リーダーシップ理論に関する著作。 7. ザ・ゴール(エリヤフ・ゴールドラット) - ビジネス小説形式で生産管理を論じた書。


*(頼んでいないのに勝手に作ってきたシーン例は略)

 このように書物候補を追加することで、孔明の探求心や知識の広さをより深く描写できます。他に具体的な要望やアドバイスがあれば、お知らせください。



4. うろ覚えの聖典原文や、ちょうどいいフレーズの提案

 作者自身、よく知られているもの以外は存じ上げません。また、ビジネス関係も同様です。文脈を説明して、ちょうどいい孫子やその他古典のフレーズ、ビジネス常識を教えてもらうというのは、この場ではチートという他はありません。

 そして創作意欲に目覚めたAI君は、止めない限り続きを描こうとしてきます。


Q1 最近のビジネスの流行りは、再現性、付加価値、仕組み化、数値化といったものでしょうか?他にありますか?


A1 はい、最近のビジネスの流行りには、再現性、付加価値、仕組み化、数値化が重要なキーワードとして挙げられます。これらの要素に加えて、以下のようなトレンドも注目されています。


最近のビジネスの流行り

 再現性:プロセスや成功事例の再現性を確保することで、安定した成果を上げることが求められます。

 付加価値:単なる商品やサービスの提供ではなく、顧客に対して付加価値を提供することが重要です。これには、独自性や特別な体験の提供が含まれます。

 仕組み化:業務やプロセスの標準化と仕組み化によって、効率性と生産性を向上させることが求められます。自動化やシステム化もこれに含まれます。

 数値化:データに基づいた意思決定が重視されており、あらゆる業務のパフォーマンスを数値化することが求められます。これにはKPIやROIの測定が含まれます。


他の注目すべきトレンド

 デジタルトランスフォーメーション(DX):デジタル技術を活用してビジネスモデルを革新し、業務効率を向上させる動きが進んでいます。

 アジャイルマネジメント:迅速な意思決定と柔軟な対応を可能にするアジャイル手法が採用されています。短期間でのプロジェクトサイクルとフィードバックループが特徴です。

 サステナビリティ:環境に配慮した持続可能なビジネスモデルが求められています。エコフレンドリーな商品やサービスの提供がトレンドです。

 カスタマーエクスペリエンス(CX):顧客体験の向上が重要視されています。顧客の期待を超えるサービス提供や、個別化されたエクスペリエンスが求められます。

 リモートワークとハイブリッドワーク:コロナ禍を契機に、リモートワークやハイブリッドワークの普及が進んでいます。柔軟な働き方の確立が求められます。

 イノベーションとクリエイティビティ:競争力を維持するために、継続的なイノベーションと創造性の発揮が重要です。新しいアイデアや技術の導入が求められます。


まとめ

最近のビジネスの流行りには、再現性、付加価値、仕組み化、数値化に加えて、デジタルトランスフォーメーション、アジャイルマネジメント、サステナビリティ、カスタマーエクスペリエンス、リモートワーク、そしてイノベーションとクリエイティビティが含まれます。これらの要素を取り入れることで、現代のビジネス環境に適応し、競争力を維持することができます。

 この視点を踏まえて、孔明が現代のビジネス理論を学びながら自らの過去を反省するシーンを追加してみましょうか?



Q2

 アジャイルと孫子の関係性を複数整理できますか?


A2

 アジャイルと孫子の関係性については、いくつかの視点から整理できます。孫子の戦略とアジャイルマネジメントは、多くの共通点を持っており、現代のビジネスにおいても非常に関連性があります。


迅速な意思決定と適応力

 孫子:「兵は詭道なり」(戦争とは欺瞞であり、迅速かつ柔軟な対応が必要である)

 アジャイル:アジャイルは変化に迅速に対応し、計画を柔軟に調整することを重視します。


小さな単位での反復

 孫子:「分兵を持って衆を撃つ」(少数の部隊で敵を攻撃する)

 アジャイル:アジャイルはスプリントと呼ばれる短期間の反復作業を通じて、持続的に進行します。小さな単位で計画を実行し、フィードバックを受けて改善する点が共通しています。


顧客(敵)の理解

 孫子:「彼を知り己を知れば、百戦危うからず」(敵と自分を知れば百戦しても危険はない)

 アジャイル:アジャイルでは顧客のニーズとフィードバックを重視し、プロジェクトの方向性を決定します。顧客の理解が成功の鍵となります。


持続的な改善

 孫子:「戦いは、長期戦を避け、迅速に勝利を収めることが重要である」

 アジャイル:アジャイルは持続的な改善を重視し、各スプリント後にレビューとレトロスペクティブを行い、プロセスを改善していきます。


自己組織化チーム

 孫子:「将の道は五:智、信、仁、勇、厳」(指導者の道は知恵、信頼、仁義、勇気、厳格さである)

 アジャイル:アジャイルは自己組織化チームを重視し、チームメンバーが自律的に役割を果たし、協力して目標を達成します。リーダーシップの役割が重要であり、孫子の教えと共通しています。


計画と準備

 孫子:「戦いに勝つのは、戦う前に勝つ準備をする者である」

 アジャイル:アジャイルでもスプリントプランニングやバックログの準備を重視し、計画と準備が成功の鍵となります。


 孔明がこれらの関係性を学びながら自らを反省するシーン


 孔明は書棚の一角にある現代のリーダーシップやマネジメントの本を手に取り、ページをめくりながら学んでいた。彼の目は「The 21 Irrefutable Laws of Leadership」や「Management: Tasks, Responsibilities, Practices」のページに釘付けになっていた。


 「なるほど、現代のリーダーシップはチームの協力と信頼に基づいているのか…。これは私がもっと理解すべきだったことだな。」


 彼はふと、関羽と張飛、そしてその部下たちの姿を思い浮かべた。彼らは共に戦場を駆け抜けた忠実な友であり、勇猛果敢な将軍だった。しかし、彼の胸中には一抹の反省の念がよぎった。


「関羽はその忠誠心で知られ、張飛はその勇猛さで名を馳せた。そして、彼らの部下たち、例えば周倉や廖化は、主君への忠義を尽くし、彼らを支え続けた。関羽や張飛は、自分たちの部下に信頼と期待を与えていたのだ。」


 孔明はページを閉じ、静かに考え込んだ。自らの部下たち、姜維や馬謖、楊儀、費禕の姿も頭に浮かんだ。


「姜維は優れた将軍であり、馬謖も才気に溢れていた。しかし、私の指導方法が彼らに過度なプレッシャーを与え、結果的に失敗を招いたこともあった。楊儀や費禕も、私の戦略を支えてくれたが、彼らの意見や感情をもっと尊重するべきだったのかもしれない。」

(三倍くらいあるので後略)


――――


第四話〜第五話(一部三話と混在)



1. 新キャラ誰にしましょう?


 孔明1人で描き切れるはずがないので、新キャラ信長の登場です。信長でいいかどうか、相談してみました。


Q 1

 友あり、の章で出てくるお友達ですが、主に3通りの可能性を考えています。

1、司馬懿や周瑜、曹操などのライバル

2、信長や家康、諭吉や渋沢と言った日本の偉人

3、架空の人物


A 1

 それぞれの友のタイプには独自の魅力がありますので、どれを選ぶかによって物語の展開が大きく変わります。以下にそれぞれの選択肢の長所と短所、および具体的なシーンの例を挙げてみます。


1. ライバル(司馬懿、周瑜、曹操)

長所:歴史的な緊張関係やライバル意識を強調できる。孔明と彼らの関係性を深掘りすることで、物語に深みを持たせられる。

短所:歴史的な事実に縛られるため、創作の自由度が低くなる可能性。


シーン例:孔明は静かに「論語」を読み進めていたが、遠方からの足音が聞こえてきた。顔を上げると、そこにはかつてのライバル、司馬懿が立っていた。

「孔明、久しぶりだな。君が現代に再誕したと聞いて、どうしても会いたくなった。」

 司馬懿の言葉に孔明は微笑んだ。かつての敵であり、今や友と呼べる存在との再会は、大きな喜びであった。

「司馬懿、君と再び対話できることを、私も楽しみにしていた。共に学び、現代の知識を共有しよう。」


2. 日本の偉人(信長、家康、諭吉、渋沢)

長所:異文化交流の視点を加えることで、新しい洞察や学びを引き出せる。歴史的偉人同士の対話を通じて、ユニークな視点を提供できる。

短所:文化や時代背景の違いに配慮する必要がある。


シーン例:孔明は書棚の前に立ち、静かに「論語」を読み進めていたが、背後から声が聞こえてきた。

「孔明殿、お久しぶりです。」

振り返ると、そこには徳川家康が立っていた。家康は微笑みを浮かべながら歩み寄った。

「家康殿、現代に再誕した君に会えるとは、私も大変嬉しい。共に学び、現代の知識を取り入れて、さらなる高みを目指そう。」


3. 架空の人物

長所:創作の自由度が高く、物語の展開を自由に設計できる。孔明の学びや成長をより明確に描くことができる。

短所:読者にとって親しみがないため、キャラクターの魅力をしっかりと描く必要がある。


シーン例:孔明は書棚の前に立ち、静かに「論語」を読み進めていたが、背後からの足音に気づいた。振り返ると、そこには見知らぬ青年が立っていた。

「初めまして、私は未来から来た研究者、林田です。孔明先生の知恵を学びに来ました。」

孔明は青年の真剣な眼差しを見て微笑んだ。

「林田君、君のような若者と共に学べることを、大いに楽しみにしている。共に現代の知識を深め、未来のために貢献しよう。」


 それぞれの選択肢に応じて、物語の展開やキャラクターの深みが変わってきます。どの友を選ぶかによって、孔明の学びや成長が異なる方向に進むことができます。どの選択肢が最も物語に合っているか、ご検討ください。


Q2

 おそらく最も強烈なのが信長ではあるとは思います。しかしキャラとして扱い切れるか、ですね。


A2

 確かに、織田信長は非常に強烈なキャラクターであり、その存在感は他の偉人とは一線を画します。彼をキャラクターとして扱うには、そのカリスマ性や大胆さ、そして戦略的な思考をしっかりと描く必要があります。ただ、信長をうまく扱えれば、非常に魅力的な物語になる可能性があります。

 信長をキャラクターとして扱う際には、彼の強烈な個性を引き立てつつ、孔明との対比を描くことが重要です。信長の大胆さと孔明の知略がうまく融合することで、物語に深みと緊張感が生まれるでしょう。


信長を扱う際のポイント

 カリスマ性:信長の強烈なカリスマ性を強調し、他のキャラクターとの対話や行動でその存在感を示す。

大胆な決断力:信長の決断力と行動力を描き、物語の進行に勢いを持たせる。

 孔明との対比:信長の大胆さと孔明の知略を対比させることで、二人の相互作用を際立たせる。

 歴史的背景:信長の歴史的背景を踏まえつつ、現代の知識とのギャップを描く。

 信長をうまくキャラクターとして扱えれば、物語は非常に魅力的なものになるでしょう。創作の過程で新たなインスピレーションが得られることを願っています。どのような選択をされても、サポートいたしますので、いつでもお知らせください。


Q3

 「かの第六天魔王、右府織田朝臣信長公でお間違い無いでしょうか?」

と孔明が語りかけるのはあっていますか?


A3

 はい、「かの第六天魔王、右府織田朝臣信長公でお間違い無いでしょうか?」という孔明の語りかけは、適切かつ正しい表現です。以下に、その理由を説明します。


「第六天魔王」

第六天魔王: 織田信長は自らを「第六天魔王」と称しました。この称号は仏教の概念に由来し、信長が強力な権力者であることを象徴しています。

「右府」

右府: これは「右大臣」の略称です。信長が任じられた右大臣の地位を示しています。

「織田朝臣」

織田朝臣: 織田家の姓と朝臣あそんという位階を示す称号の組み合わせで、正式な称号を示しています。

「信長公」

信長公: 信長に対する敬称です。「公」は尊敬を込めた表現で、格式のある人物に対して使われます。

この語りかけは、信長の権力と地位を尊重した表現であり、孔明がそのように語りかけるのは歴史的にも文化的にも適切です。




2. ラフな時代考証


 勉強が大体終わった孔明なので、段階的にカタカナ解禁しています。海外の英雄や伝奇の名前は漢字カタカナすら怪しいので全てチェック、数もたまに積み増しします。

 また、魔王の呼称や、ふたりが知り合いの名前を呼ぶ時の呼び方は、本人がこういって違和感がないかと毎回確認しています。100%正解かは分かりませんが、おおよそいけていると判断しています。


 さらに、エピソード周りでそれぞれが色々好き勝手なことを言っていますが、生成AI基準で「その可能性が低い、または違うことがわかっている」「その人物像を照らし合わせて違和感がある」と判断されたものは全て変更しています(逆にいうと、その解釈はあってもいい、と言われる範囲は結構広いです)


Q1

 孔明は下戸ですか?


A1

 はい、諸葛亮(孔明)は下戸、つまり酒を飲まない人として知られています。『三国志』の記述やその他の史料によれば、諸葛亮は禁酒令を厳しく守り、自身も酒を飲まない生活を送っていたと言われています(以下略)


Q2

 張飛に無理やり飲まされたことはない、とすることで、張飛の評価を修正してもいいですか?


A2

 張飛が孔明に無理やり酒を飲ませなかったことに言及することで、張飛の評価を修正するシーンを追加するのは良いアイデアです。これにより、張飛の誤解を解き、彼の真の性格や行動を正しく評価することができます。


Q3

 張飛が長坂で、なんか大軍に見せる細工があったとか?あれは後世の脚色ですか?


A3

 張飛が長坂橋の戦いで敵を退却させたエピソードは、歴史的には後世の脚色が加わっている部分が多いとされています。『三国志演義』などの物語では、張飛が橋の上でたった一人で立ちふさがり、敵軍に対して「我、張飛なり!誰か我に敵せん!」と叫び、敵を退却させたシーンが有名です。この時、彼が橋を壊すように見せかけたり、霧を利用して大軍を隠しているように見せる演出があったと描かれています。


 史実としての『三国志』では、張飛が敵を威嚇して退却させたことは記録されていますが、細工や演出の具体的な詳細は記載されていません。これらのエピソードは物語として脚色された部分が多いですが、張飛の知略と勇猛さを象徴するエピソードとして後世に語り継がれています。

 お読みいただきありがとうございます。

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