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34.シャバの「愛」はもどかしい(4)

「――なんだと……?」


 予想だにしなかった告白に、ルーカスは目を見開いた。


 魔に連なるもの。

 それは、魔の長である魔族を筆頭に、魔獣や魔蟲などの瘴気を帯びた生物、そして魔に魅入られた者を含む言葉だ。


 が、魔族はとうに滅びているはずだし、ケヴィンが魔獣や魔蟲の類であるわけもない。

 魔にのめり込んで奇行を見せるわけでもなし――それはむしろ、以前のヨーナスのほうだ――、と、ルーカスは戸惑いに眉を寄せた。

 ケヴィンも、衝撃を受けるというよりは、ただぽかんとして父を見上げている。


「……僕が、魔に連なるもの?」

「魔獣に襲われ血を吸われた、とかか?」


 ルーカスは思い付く可能性をぶつけてみせたが、ヨーナスは「いえ」と低い声で首を振るだけだった。

 そして、


「――彼は、……ケヴィンは、死産でした。それを、魔族によって息を吹き返したのです」


 静かに、爆弾を落とした。


「――……!」

「……なんだと……?」


 ふたりとも息を呑む。

 特にケヴィンは、無意識に指輪を握り締めながら、青ざめた。


「……ど、どういうことなのです、父上?」

「そのままの意味だ。おまえは、エリーザとともに、産まれてすぐに一度は死んだ。呼吸も、脈も止まり、体温を失い……確かに死んだのだ。しかしそれを、魔族に助けられた。幼い妹を連れた、青年の(なり)をした魔族に、な」


 絶句する面々に、ヨーナスは「場所を変えましょう」と促す。


 複雑な表情のまま人気のない場所まで移動し、何重にも周囲の耳がないことを確認してから、ヨーナスが説明したのは、こうだった。


 もともとエリーザは、デボラを産んだ後の肥立が悪く、二人目をもうけるのは難しいと言われていた。

 しかし、そこに授かった新たな命。

 愛する夫の家を継げる男の子かもしれないと思った彼女は、周囲の心配を笑い飛ばし、なんとしても産むと言い放った。


 エリーザの意思に従うかのごとく、妊娠経過は非常に順調で、彼女はいそいそと産まれてくる子どものために指輪を調整したり、産着を縫ったりして過ごしていた。

 しかし、予定日を翌月に控えたその日の夜――エリーザの容態が、急変したのだ。


「その時、私は愚かにもすっかり安心しきって、政務に没頭していた。妻の寝室に様子を見に行くことすらせず、遅くまで仕事をしていたのだが、その日に限って使用人が呼びに来たのだ。屋敷の隅で、怪しい少女を見つけたから、来てほしいと」

「怪しい少女?」

「ああ。怪しい、と言っても、見た目には普通の……いや、大層愛らしい子どもだった。黒髪で、驚くほど目鼻が整っていて……そう、先ほど見たエルマ殿の素顔に似ていたかもしれない」


 ただ、とヨーナスは告げた。


「――ただ、厩舎の片隅で丸くなって寝ていたその娘は、……赤い瞳をしていた」

「赤い瞳……」

「ああ。うたた寝から目を覚まし、瞼を持ち上げたその娘の瞳は――見るだけで魂を奪われそうな、禍々しいほど美しい、滴る真紅だったのだ」


 人間には持ち得ぬその色彩は、今は亡き魔族によく現れる色だという。


 あまりに過ぎた美しさ、そして吸い込まれるような瞳に恐れを抱いた使用人の一部は、少女を魔族の生き残りだと断定し、その場で殺そうとした。

 しかし、報告を受けて駆け付けたヨーナスが、それを止めたのだ。


「見れば、少女は自分が殺されかかっていることも理解していない様子だった。あどけなく無力な様は、娘のデボラとまったく変わらなく見えた。歳もほとんど同じようだ。だから、まずは事情をと思い、私は彼女のそばに屈み込んだ」


 しかしその時、不思議なことが起こったのだ。

 寝ぼけていたのか、どこかとろんとした目つきであった少女が、ふと顔を上げ、呟いたのである。


 ――おんなのひとが、泣いています。


 彼女は、じいっと屋敷の一角――エリーザの寝室の辺りを見つめていた。


 ――たすけて、と、言っている。わたくしの、子どもを、たすけて……


 エリーザの言葉をなぞるかのような発言に、背筋がぞくりと凍った。

 ただそれは、魔物を前にした時の恐怖というよりは、巫女に真実を告げられた時のような、ひやりと冷たい手で心臓を掴まれたような感覚であった。


 ヨーナスは使用人たちに対し、少女には手出しをせぬよう命ずると、急いで妻の部屋へ駆け付けた。

 そしてそこで――下半身を血に染め、蹲る妻を見つけたのだ。


「妻は既に、悲鳴すら上げられぬ状態だった。見る間に血が失われ……慌てて呼び寄せた医者も手は尽くしたが、ただ私たちは呆然と、エリーザと腹の子が死んでゆくのを見守るほかなかった」


 自失すること、しばし。


 我に返った若きヨーナスは、日頃の穏やかさをかなぐり捨てて叫んだ。

 ぐったりとした妻の肩を揺さぶり、医者の制止も振り切ってその冷えゆく体を抱き締めた。


 獣のような咆哮、顔を俯かせる医者、泣き崩れる使用人。

 そんな狂乱の最中、もはや息絶えたかに見えた妻が、わななく唇を動かしたのだ。


 ――たすけて。……の、子を……


 まるで、体に残っていた魂のかけらを掻き集めて、絞り出したかのような声だった。

 事実、それを最後にエリーザはがくりと仰け反り、今度こそ完全に帰らぬ人となった。


 その末期の声を唯一聞き取ったヨーナスは、涙に濡れた顔を上げ、医者に妻の腹を切り開くよう命じた。

 医者は躊躇いを押し殺し、持てる最大の速さでエリーザの腹を裂いた。


「だが……月が満たぬうちに出てきたおまえはあまりに小さく、産声も上げられなかった。布で包み、さすり……だがそれでも小さな脈は、どんどん遠のいていき……」


 誰もが絶望した。

 ヨーナスですら、息子を抱きしめる自らの腕から、力が抜けていくのを感じた。


 きぃ、と、軽やかな音を立てて部屋の扉が開いたのは、そんな時だった。


 ――お取込み中、失礼。どうも「妹」がお世話になったようで。


 場違いなほど朗らかな声に、一同はぎょっと肩を揺らし、振り向いた。


「そこには、先程の少女を腕に抱えた、年若い青年が立っていた」


 年の頃は二十ほどか。

 少し癖のある鳶色の髪に、理知的なはしばみ色の瞳、すらりとした体つき。


 どことなく品はあるものの、その姿は少女と違い、図抜けて美しいというわけではない。

 ただし彼がゆっくりと唇を持ち上げる様、そしてそこから紡がれる言葉には、ヨーナスをして思わず怯ませるような、凄みがあった。


 ――お礼を、しようか。


 青年は、再び眠ってしまったらしい少女をそっと壁にもたせ掛けると、なんでもないことのように言い放った。


 ――そこの赤ん坊、助けてあげるよ。


 まるで、枝に引っ掛かった帽子を取ってあげるよ、とでもいうくらいの、あっさりとした口調。

 戸惑う周囲をするりとくぐり抜け、彼はヨーナスからひょいと赤子を受け取った。


「そして――そこで彼は、……魔力を揮った」


 魔力、としか言いようのない光景だった。


 見たこともない器具、なにを意味するのかの想像もつかない手技。

 彼の腕の動きはあまりに早く、ほとんど視界に捉えられなかった。


 数分だったのか、数刻だったのか――。


 ――……ふ


 ふと、空気がゆるりと動き出すのを感じた。


 ――……ぅ、ふ、ふ……ふぎゃああ……


 それは、小さく、か細く、けれど間違いなく赤ん坊から発された、産声だった。


 ――はい、どうぞ。


 青年は奪い取ったときと同じく、ひょいと雑な仕草で赤子をヨーナスへと突き返す。

 そして、体温管理や水分補給、母乳の与え方について矢継ぎ早に指示を飛ばすと、さっさと踵を返した。


「青年は、少女を大切そうに抱えると、そのまま去ろうとした。私は慌てて名を問うたが、教えてはくれない。人としての名は、もはや誰も呼ばないし、好きではないとだけ答える。それで私は、彼は故あって魔道に堕ちたか、魔族と人の間に生まれた生き残りなのだと考えた」


 実際彼が「妹」と呼ぶ少女は明らかに魔族であったし、彼が見せた手技は、あまりに人間離れした、異常な光景であった。


 極めつけに彼は、「なぜ助けてくれたのだ」と問うヨーナスに対し、「だから、お礼。あとは、地獄の女王の子も僕が取り上げたからかな、ちょっと見過ごせなかったんだ。気まぐれさ」と肩をすくめた。


 それでヨーナスは、青年が人ならざる世界に属す存在――魔族であるに違いないと確信したのだ。

 信じられない奇跡に呆然とするヨーナスたちを置いて、青年と少女はするりと夜の闇に消えてしまった。


「その後、ケヴィンと名付けた赤子の世話に掛かりきりになり……私はかかわった使用人や医者に緘口令を敷きながら、決意を固めた」


 魔に命を与えられたものは、即ち魔に連なる者。

 いくら領主の息子といえど、その血には、またその運命には周りを不幸にする瘴気が込められているのかもしれぬ。

 ここフレンツェルでは特に敵視され、殲滅されるべき存在だ。

 ――息子が魔族に助けられたことを、民に知られてはならない。


「……私に、息子を……おまえを殺すという選択肢は、なかった」


 ヨーナスは、ケヴィンを見据え、絞り出すように告げた。


「聖なるぶどう畑の守り手、フレンツェルの領主としては、おまえを殺すべきだったのだろう。いや、そもそも魔族の青年の手を借りるべきではなかった。少女も殺すべきだったのだ。しかし――私は、死後地獄に堕ちようと、おまえを死なせたくはなかった」


 俯き、口元を覆った彼の右手は、わずかに震えていた。


「おまえは、愛する妻がなにより望んだ命であり……私の、最愛の、息子なのだから」

「――…………!」


 初めて面と向かって告げられた言葉に、ケヴィンが息を呑む。

 ヨーナスは「それで」と咳ばらいをすると、いくらか落ち着いた口調を取り戻し、告白を続けた。


「一方で、領主の責任を果たしたい思いももちろんあった。特に、年々鳴鎖が効かなくなっている魔蛾に、ぶどう畑を荒らさせるわけにはいかなかった。だが……魔蛾は魔族の筆頭眷属。それを傷つけて――魔への恩をあだで返す真似をしてしまったら。そして、あの青年の怒りを買って、万が一おまえの命を再び奪われることがあってはならないと……そう、思った」

「それで……――」


 それでヨーナスは、魔蛾を処分するのではなく、追い払ったり、無毒化することに熱中したのだ。


「民に説明すればよいことも、もちろん理解していた。私の研究が、事情を知らぬ者からすれば奇異に見えるだろうことも、彼らを不安にさせるだろうことも。しかし……なぜ私が無毒化にこだわるのかの理由を説明してしまえば、今度はおまえが民からの敵視を免れない。石を投げつけられ、襲われるよりはと、病弱さを幸いと、おまえを屋敷の奥に押し込んだ。……保護の、つもりだった」

「――……父上……」

「おまえを信じていないわけでも、傷つけるつもりでも、なかったのだ。ただ……守りたかった」


 信じてほしい、と小さく呟いて、それきりヨーナスは口を閉ざした。

 三人の男たちの間に、息苦しいほどの沈黙が落ちる。


 やがて、震える声を上げたのは、ケヴィンだった。


「……それでは……、母上からの指輪を、錆びさせたのも、そのためですか……?」

「……ああ。迷信かもしれないが、銀は魔を焼くと聞く。エリーザの形見を処分するわけにもいかなかったが、かといってそのままおまえに渡すのも不安で、せめてと思い、表面に薬品を塗って錆びさせた」

「……僕に、領主の仕事を教えようとしなかったのは……?」

「仕事に当たれば、必然民との接触が増える。少しでも露見の可能性を、避けたかった」


 せめて、魔蛾を追い払う目途が着くまでは。

 民の不安が解消され、やみくもに魔を忌み嫌う風土が、少しでいい、和らぐまでは。


 そうやって、ずるずると時期を延ばし、気が付けば今に至っていたのだとヨーナスは答えた。


「――…………っ」


 ケヴィンはぐっと唇を噛み締める。

 彼は胸に下げた指輪を鎖から引きちぎり、それを父親に突きつけてみせた。


「父上は、傷つけるつもりはないと言ったが……あなたは! あなたのその考えこそは、僕を傷つけた!」


 掌に載せた指輪は、エリーザが刻ませたという文字を、誇らしげに湛えていた。

 ケヴィンはそれを握りしめ、父親の胸をどんと強く叩いた。


「……言ってほしかった。そんな事情があろうとも、僕はあなたから、ちゃんと説明してほしかった」

「ケヴィン――」

「愛しているのだと告げてほしかった。ちゃんと求められて産まれてきたのだと――生きていても赦されるのだと、この指輪は僕の罪の象徴ではないのだと、言ってほしかった……!」


 以前背伸びして装っていた毒っぽさも、ここ最近急激に身に付けた分別も忘れ、ケヴィンは顔をくしゃくしゃにして叫んだ。


「たとえ銀で肌を焼かれようと、民から石を投げられようと、愛されているのだとさえ、告げてくれれば……っ! 僕は、いくらでも……耐えられた――!」


 とうとうヨーナスの目も潤む。

 彼は掠れた声で、「すまない」と呟いた。


 それから、わななく腕を持ち上げて、きつく息子のことを抱きしめた。


「すまない……すまなかった……。それが愛だと、思っていたのだ――!」


 幼い嗚咽と、力強い抱擁。

 それは十年前の夜の再現のようでもあり、同時に、ふたりが初めて親子として向き合った瞬間でもあった。


 強く抱き合った親子は、やがて徐々に興奮を鎮め、鏡合わせのようにぴったり同時のタイミングで、互いの身体を離す。

 よく見れば似た面差しの二人は、人前で涙を見せてしまった気まずさと照れ、そして、想いをぶつけ合った者特有の清々しい表情を浮かべていた。


「――取り乱して、失礼いたしました」


 やがて、年長者の貫禄か、ヨーナスが咳ばらいをして切り出す。


「……私が魔蛾を殺せなかった理由は、申し上げた通りです」


 自然に息子をかばうようにして立つ彼からは、飽かず魔と戦ってきた辺境の地の領主たる気迫と、隠しようのない親の愛とが滲み出ていた。


「この地と、当家の視察こそが、殿下の本懐でありましょう。窮地を救っていただいた恩に報い、このヨーナス、包み隠さず話させていただきました。……魔に連なる者を擁した我が家をどう扱うかは、殿下の御心ひとつです」


 いよいよヨーナスは、これまで見て見ぬふりをしてきたルーカス側の事情にも、踏み込むことを決めたようだ。


 ただし、御心ひとつとは言いながら、細められた瞳には我が子を守る獣のような、剣呑な色が浮かぶ。


 もはやケヴィンを傷つけまいと、黙秘を続ける必要はなくなった。

 今の彼らならば、民も領主一家から離反することはあるまい。

 そしてまた、ケヴィンは笛で魔蛾を操ることもできる。


 もし王都がケヴィンを――フレンツェルを攻撃するようなら、全力で抗う。

 ヨーナスの鋭い瞳は、そう告げていた。


 が。


「――おお、怖い」


 ルーカスは動揺の色も見せず、ひょいと肩をすくめただけだった。


「美しい娘を連れて、ワインの名産地に遊びに来ただけの気楽な王子崩れに、いったい何をそう脅しつける必要があるのか」


 笑いを含んだ軽やかな口調には、「政治には疎い第二王子」としての己の地位を築き上げ――その裏で、清濁併せ呑んできた彼ならではの、余裕と凄みがあった。


「…………それでは」

「王都に帰った俺が、さして仲もよくない異母兄にどんな土産話(・・・)をするかが心配と? きっと大したことはない。変わり者と評判の領主は、家族思いの聡明な人物だった、子どもたちも日々頼もしく成長しているようだ、それから――フレンツェルのワインは、過去もこれからも、変わらず美味い、というくらいか。それだけ聞けば、あの人は満足だろう」


 奇行は王都への翻意の表れではなかった、子どもたちもまた王都への忠誠を弁えるに足る人物のようだ、そして、フレンツェルはこれからも、ルーデンの属州でありつづける、ということだ。


 それはすなわち、王都もまた、フレンツェルを攻撃せず、庇護するということでもあった。


「これは俺の独り言だが、魔か、それとも天の遣いかの区別など、曖昧なものだ。伯も見たろう? 枝を食う醜い魔蛾は魔蟲だが、絹糸を吐く美しい翅の虫は、天から遣わされた蝶に見えるらしい。かつてこの地で起こったのが、魔による外道の術だったのか、使徒による奇跡だったのかなど、誰に判断できるものか」

「……ルーカス殿下……」


 ヨーナスが感極まったように呟くと、ルーカスはふと思いついたように、形のよい唇を吊り上げた。


「そうそう。ただ、土産話をするのにも喉が渇くのでな。ここの地自慢のワインをいくつかもらえれば、きっと俺の舌もさぞ、美しい話を紡げることだろう」


 口止め料ということだ。

 対価としてはあまりに安い――けれど、形式上はきちんと「契約」の形を整えてくれたルーカスの意図を察したヨーナスは、感に堪えぬよう首を振った。


「――もちろん」


 傍らの息子を片手で撫でながら、深く頷く。


「我が領の、最高のワインをお届けしましょう。強いものがお好みならば、ブランデーもご用意しましょうか?」


 この滞在で、ルーカスが相当酒に強いことを知っての配慮であった。

 しかし、


「いや――」


 ルーカスは軽く苦笑を浮かべると、意外な要望を申し出た。


「厚意は痛み入るが、……ならば、アルコールを含まない、ぶどうの果実水(ザフト)をもらえるか?」

「ザフトを、ですか……?」


 ヨーナスは怪訝な顔である。

 フレンツェルでは、歩きはじめたばかりの子どもですらワインを嗜む。

 菓子づくりくらいにしか使わぬザフトをなぜ、と首を傾げたが、ルーカスは緩く首を振るだけだった。


「……酔わせて口説くわけにもいかない相手がいてな」


 彼はそれから、つと振り向き、未だ盛り上がりを見せる市のほうを見やる。


「――まったく、もどかしいものだ」


 視線のはるか先、軒を連ねる露店の切れ間では、熱狂する群集に囲まれ、花冠で飾り立てられているエルマの姿があった。

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