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87話 軍上層部の末路




 9階層<汚物フロア>を突破した兵士たちの対処に追われていると、地上にある討伐軍の本陣で反乱が起きた。


 モスキートと疫病を紐付けられず、軍上層部が迷走した結果……国からの命令で一般兵を見捨てる事となり、それを知った彼らに逆襲されたのだ。



 僕はステータスを調べていたので分かったけど、素手で潰せるモスキートが、生死に関わる病原菌を大量に持っているなんて普通思わない。


 なので、襲撃時に<鑑定>していなかった指揮官や軍医が、原因究明できなかったのも無理ないんだよ。



 もっとも……数万人の兵士を見殺しにして、自分達だけ助かろうなんて酷すぎるし……


 退却準備を「見捨てる部下」に手伝わせるという、愚行を犯したんだから、兵士たちの恨みを買い反逆されるのも当然だけどね。



『ギィヤアァァッッ!! 私のっ、私の美尻が〜!!』


『オエェェッッ!! クソが口にっ……!? もう嫌だ、パパァ〜助けてくれ!』



 身一つで放り込まれた奴らは金を持っていないから、試練を受けさせたところで損失にしかならないんだけど……


 偉そうにしていた連中が「ウ◯コ地獄」へ落とされ、泣き叫ぶさまを見るのは「飯ウマ」だ。



 聖女が神殿から引っぺがされた事により、ダンジョンの改造も出来るようになったので、特別待遇で<ウ◯コ砲>の物量を倍にしておいた。


 発射されるブツも、「たっぷりと発酵させたウジ虫付きのモノ」に切り替えたし……お偉いさん限定の特盛サービスだから、きっと喜んでくれるだろう。






『痛ぃいいい!! クズ魔王、誰に対してこんな事していると思っているの! 気持ち悪いわよ童貞野郎、今すぐ私を解放しなさい!! ぎぃゃあぁぁっ!?』


 悶絶する野郎どもに続いて、聖女がルーレットで<お尻ペンペン>を引き当て、よく見える体勢で拘束されたのだが……



 「全部丸見えで欲情的なポーズ」のはずなのに、全然そそらない。


 ヒスりすぎて栄養まで飛んだのか、性格が肉体に染み付いたのか……ぶっちゃけ、僕の胸板とかお尻の方が魅力的なレベルだ。



 そして……モニターを拡大するたびに響き渡る、上品さのカケラもないヒステリー声。


『死ねっ! 私をこんな目に遭わせた兵士どもも、畜生にすら劣るウ◯コ魔王も、全員腹ワタまき散らして死になさい!!』



 冗談抜きでコイツを嫁にするのは、人生詰みかねない罰ゲームだから……


 聖女には<天国と地獄フロア>で大量の<ウ◯コ砲>を浴びてもらい、感染症による殉職で、世の中の男性を安心させてほしい。



「あぁっ、メグミ君が女性の裸を見てる! ダメだよ、私がいるのに浮気しちゃ!!」


 マズイぞ……聖女のヒスに呆れていたら、最悪の現場を彼女に見られてしまった。






「サーシャ、来ていたのか! 勘違いさせてゴメン。だけど、流石にコレはないって! どう見ても対象外のオバサンじゃん」


 女性を年齢で差別する気はないが、一緒にいるだけで耳がキンキンする"ヒステリーババァ"は例外だ!



「むぅ……本当だね? 私の身体は好きなだけ見ていいけど、他の女性に目移りしちゃダメだよ!」


「はい。勿論です!」



 勘違いしたサーシャが、文句を言いながらエロ攻撃を仕掛けてくれたので、気分は最高だが……「アイツの観察」を浮気認定するのはやめてくれ。


 内面・外面ともに腐っているオバサンを、そういう対象として見るほど、僕の目は節穴じゃない!



「ところでさぁ〜メグミ君。今、ダンジョンに危機とか迫ってる?」


「いや。12階層で立ち往生している精鋭部隊も、上層部からの指示が途切れて困惑している。この状態が続けば、物資が枯渇して干上がると思うよ」



「そっか♪ じゃあさ……ベッド行こう? 忙しくてご無沙汰だったから、メグミ君もムラムラしてるでしょ?」


「ぁうっ……ハイ。是非お願いします」



 服越しとはいえ、嫉妬中のサーシャにエロ攻撃をくらった僕は、呆気なく陥落し貪られた。


 聖女の汚尻を見ただけで”お仕置き”されるなんて、なんとも理不尽に感じるが……結果的にいい思いができたし、良しとしよう。






 「ベッドの格闘技」で汗をかき、ラブラブに戻った僕たちは、二人で仲良く上層階の惨状を眺める。


 キャンセル料すら払えないお偉いさん達は、なんとか2階層へ到達して、そこにいる兵士から金とポーションを没収するつもりらしい。



 「そして自分だけでも地上に戻り、クスリを盛った連中を八つ裂きにする!」と叫んでいるけど……


 威厳のカケラもない上司の命令を聞き、自らの装備を手渡すバカなんていないと思うし、色々とズレすぎだ。



『あぎゃあぁぁぁ〜〜〜〜っっ!! 痛いっ、やめてくれ〜!!』


『ぼぇぇっ……。もう”ウ◯コ”は嫌だ。清潔なお家へ帰りたい』



 そもそもアンタ等……温室育ちで軟弱なんだから、地上に引き返すまでカラダ保たないでしょ。


 目や口の粘膜だけじゃなく、ポーションを買えず傷だらけになった尻にも<他人のウ◯コ>が撃ち込まれ、雑菌のオンパレードになっているし……


 明日か明後日には、全員見るに耐えない骸になるんじゃないかな?

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

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作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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